腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します 申し訳ありませんが書く時間を最優先にしたいのでリコメは基本的に致しません。 要望・お礼などは「日記」記事でお応えしますが、タイムラグがあることも多いです。

気分は~仙台 離宮デートの後

気分は下剋上 仙台デート 最終話 (I8禁)

「あ……っ、祐樹……っ!()……っ」
 奥処まで一気に貫くと白い枕を紅に染めるような声が聞こえた。繋がった場所からも湿った肌が奏で合う淫らな協奏曲が聞こえて堪らない。さらに祐樹が丹精込めた花園の中は妖しく貪婪な動きで祐樹をもっと奥まで引き寄せている。その強く弱く包み込む淫らなお誘いを遮るように一旦しどけなく開いた門まで退いた。
 最愛の人の汗の雫を纏った紅の肢体は腰を高く掲げていて肩甲骨の窪みが一際、鮮やかだ。それに祐樹の指に二つの胸の尖りを押し付けては回すという上半身の動きも我を忘れて快楽の深淵を貪っているようなひたむきな淫らさに満ちている。両手の親指と中指で二つの尖りを強く挟んで人差し指をごく狭い先端宥めるように動かすと、紅の背筋が綺麗で健気な弧を描いている。腰を大きく振ってより奥処を目指した。
 花壁の妖しく蠱惑に満ちた締め付け具合も愛の交歓の際は諸刃(もろは)の刃だ。祐樹だけに誂えられた場所は気持ち良すぎるのだけれども、気を抜くと即座に真珠の放埓をばら撒いてしまいたくなるのだから。
「そろそろ……、放って良いですか……?聡の……極上の花園、とても素敵で、長く居たいのは……やまやまなのですけれども……」
 盛りの付いた学生時代でもこんなに早く極めることはなかったような気がする。学生時代と言っても京都府の日本海側の田舎ではそう(・・)いう(・・)お仲間を見つけることは出来なかったし、何より受験勉強で忙しかった。だから祐樹が肉体関係を持ったのは大学に入ってからだ。そんなことを考えながら必死で耐えた。最愛の人は幾らでも調べることも出来そうなのに愛の交歓について頑なに調べようともしない。祐樹が与える愛の手管(てくだ)だけを健気に受け入れてくれる点も大好きだ。だから早い・遅いは気にしないのは分かってはいるものの、沽券に関わるような気がしてなるべく堰を切るのを遅くしている。そんなことを考えているのも当然気を散らすためだった。
「ゆ……祐樹……っ……早く……っ、欲し……っ」
 散らされるのを待ち望んだ花のような声が祐樹の愛の鞭撻(べんたつ)の音に混じって聞こえる。尖りを愛していた右手をすっと下ろして華奢だけれどもしっかりと筋肉の付いた肢体を指で辿った後に花芯を確かめた。下腹部に付く勢いで反りかえった欲情と愛情の象徴の先端は溢れて幹に零れ落ちている様子だった。最愛の人も絶頂は近そうだと判断した。
「では……、そろそろ……」
 禁を放とうと奥処の奥へと灼熱の楔を挿れた。
「あ……っ」
 紅の肢体が強張るのと同時に真珠の迸りが祐樹の指をしとどに濡らしていく。その指先の熱さと共に奥処の奥に放埓を放つ解放感で身体も震える。
「祐樹……愛している」
 快楽で息も絶え絶えといった感じの声が堪らなく愛おしい。
「私も……聡を愛しています」
 ベッドのタオル部分に二人して倒れ込みながら睦言を交わした。
「今夜は何度も愛し合ったせいか、快感が研ぎ澄まされていて……目の前に火花が散っているようでとても良かった……」
 花が咲ききったような満足そうな笑みを浮かべている最愛の人が極上の感想を紡いでくれた。
「私は、いつも極上の悦楽を聡から得ています、よ?聡が満ち足りた絶頂を迎えられたようで何よりです。先ほどはタオルで阻まれてしまったようで……すみませんでした。人によっては、ラバー(コンドーム)をしていると快楽が鈍るからという理由であまり望まないと言う人も居ますからね。医師としては危険極まりないと諭すしかないのですが……」
 腕の中にいる最愛の人の描いたように綺麗な眉が悲し気に顰められたのを見て慌てて言葉を続けた。
「私だって今後、聡以外の人と性行為をする積もりは毛頭ないですけれども、以前はラバーなしなど絶対にしませんでした。二人の初めての夜は突発的に訪れましたよね?だから当然持ち合わせがなかったのですが、その時の快楽が忘れられずにずっと愛の交歓はラバーなしでしています。聡はラバーなしでの行為は初めてでしたし、その上病気はお互いに検査を受けているので大丈夫ですが、聡の身体に対しての負担が懸念事項ですけれども……」
 眉が花のように開いている。
「大阪のリッツカールトンで祐樹に初めて抱かれた時は天に昇るほど嬉しかった、な。それに特に負担が掛かっていると思ったことはないし……。祐樹だって、救急救命室から深夜三時に帰宅してくれるだろう?仮眠室で眠った(ほう)が30分以上余計に眠れるのに……。個人的には嬉しいけれども……」
 最愛の人の秀でた額に張り付いている前髪を後ろに掻き上げながら笑みを浮かべた。
「聡の顔や気配がある(ほう)が良く眠れますし、それに一緒に過ごす時間は宝石のように貴重ですので。それに聡の作って下さる朝ごはんを食べないと身体に悪い気がします。全部好きでしていることなので大丈夫ですよ……」
 最愛の人は安堵したような笑みを浮かべている。そして祐樹の手を握ってくれた。
「そうか。だったら今のままで良いのだな。完全プライベートなデートも私にとって稀有な宝石のような時間だけれども、心臓外科学会で行先が決まらない旅行もこうして二人して来ることが出来るのだからどちらも捨てがたいな……」
 紅に染まった唇が甘い言葉を紡いでくれた。
「そうですね。これからもずっと一緒に学会に参りましょうね。もちろん二人で行先を決めるデートも」
 誓いのキスを交わした。

           <完>




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読者様はいかがお過ごしでしょうか?最後まで読んでくださって有難うございます。私は家事と仕事で毎日バタバタしています。一話も更新出来ない日もあるかと思いますが、そんな時には「忙しいのかな」と思って頂ければ嬉しいです。
「仙台デート」やっと<完>が打てたのでロンドン編再開します。しますが、色々宿題の多い身ですので気長にお待ちいただければ幸いです。
 こうやま みか拝

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気分は下剋上 仙台デート 65(I8禁)

「明日は起床時間を定めずに午後まで今夜の愛の交歓の疲労を回復してから、仙台観光をしましょう……」
 最愛の人の鎖骨の窪みに紅い情痕を付けながら提案してみる。
「疲労?祐樹にこうやって愛されていると……私はさほど疲れは感じないのだけれども。祐樹は違うのか?しかし、この客室で祐樹と二人で過ごすのも悪くない。祐樹と一緒にいるだけで充分幸せなので」
 無垢な感じの言葉が濃い紅色に染まった唇から紡がれた。男性が達すると100メートル走全力ダッシュ並みの疲労を感じると何かの本で読んだ覚えがあるが、最愛の人はそうでもないらしい。華奢な肢体ながらも外科医として体力があるからなのだろうか?
「聡とこうしていると幸せ過ぎて、きっと脳内麻薬が分泌されるのでしょう。私もそれほどでも……ないです。明日の仙台観光も楽しみです、よ」
 疲れていないと言えば嘘になるが、やせ我慢の発言をしてしまった。ツンと尖ったルビーに唇を寄せた。唇で啄むと「あ……っ」と甘く蕩けた声がベットの白いシーツを紅に変えていくような艶やかさだ。
「聡はどこもかしこも……とても綺麗ですね。手で、そして唇で触ってしまいたくなります」
 もう片方の慎ましやかな尖りを指で摘まんだ。普段よりも熱くなっている尖りが愛おしい。それにツンと愛らしく尖ったルビーは祐樹の指の愛撫を受けて(つや)やかに煌めいている。
「あ……っ、祐樹……()……っ」
 尖り切ったルビーと同様に先ほどタオルで隠されていた花芯も半ば育っている。その煽情的な肢体を見ていると祐樹の灼熱の楔も育っている。
「愛する聡、大好きですよ。ベッドに膝立ちになってください」
 紅色に染まった薫る肢体が純白のタオルの上に起き上がっているのも魅入られてしまう。普段は白い双丘も愛の交歓のせいで瑞々しい紅に染まっていてとても綺麗だった。それに祐樹が引き抜いた時につられて零れた真珠の雫が健康的な色香を放つ太ももの内側に宿っているのも薔薇色の蠱惑に満ちている。
「足を開いてください」
 愛の交歓で散々愛した花園の門もぷっくりと熟している感じなのも堪らなく愛おしい。しどけなく開いた門にも真珠の小さな雫が宿っていて、花園の内部の紅壁に映えてオパールのように煌めいている。見ていると堪らなくなって、祐樹の灼熱の楔をヒタリと付けた。
「ゆ……っ、祐樹……、早く来て欲し……っ」
 愛の睦言通りに花園の門が愛らしく震えては祐樹を奥に誘い込む淫らな動きを開始している。
「二つの尖りも同時に愛しますから、ね」
 これほど熟した花園なので花壁もきっとバターのように祐樹を包んでくれるだろう。
「あ……っ……。祐樹が(はい)ってきて……っ……、堪らなく……()……っ」
 胸の尖りと花園の凝った部分を同時に愛すると、乾いた絶頂を迎えることが有る最愛の人だ。先端部分を難なく挿れると、花園の中の浅い部分に有る、彼の弱点を衝いてみた。
「あ……っ。蒼い花火が……っ爆ぜているようで……っ、堪らなく悦……っ。それに、頭の中も……っ、祐樹の熱い……欲望で……っ、開かれている……ような……気がする……っ」
 開花直前の桜の若木のように撓る最愛の人を二つの尖りとその近くで支えた。
「今は、先端部分でしか感じることが出来ませんが……それでも堪らないほどの愉悦を私に与えて下さっています。凝った部分とか胸の尖りみたいに精緻な感じで弾いて下さって……とても素敵です。花園の奥に入っても良いですか?聡の極上の花園はとても気持ちが良いので……。腰を回して花壁を堪能するか、ゆっくりと衝くかどちらが良いですか?私はどちらでも構わないです……」
 思わせぶりに凝った場所を小刻みに衝いて最愛の人の選択に委ねた。
「あ……っ、ゆっくりではなくて……っ、激しく動かして欲し……っ」
 銀の鈴のような声が紅色に艶めいている。
「分かりました。激しく、ですね。くれぐれも舌を噛まないように注意して下さいね」
 一旦門辺りまで退くと、祐樹の真珠の放埓も出て来ている。花園の中もしとどに濡れていたが。
「私の愛情と欲情の象徴を花園で充分に味わって下さい」
 これは最愛の人に心の準備を促す合図だ。
「分かった……っ、祐樹、愛している……っ」
 淫らに熟した花園とは異なって健気で無垢な声がベットのシーツに零れ落ちていくような錯覚を抱いてしまう。身体を離して反動をつけてから思いっきり挿れた、深くまで。
「あ……っ、悦……っ」
 湿った素肌が奏でる音と共に最愛の人の婀娜な声が短く響いた。きっと、悦楽の深さを祐樹に実況中継するともっと言葉を紡がなくてはならないのを自粛したのだろう。花園の奥処は熱く厚いシルクが妖しい動きで奥へと引き込もうとしているのも最高だ。ただ、良すぎて直ぐに放ってしまいそうになる。だから身体を引いて花園の門まで退いた。そういう気持ちは贅沢な悩みだとは自覚していた。
「あ……っ、ん……っ、祐樹もっと……欲しっ……」
 焦れたような声と共に後ろ手で祐樹の腰を掴んでくれるのも最高にそそる。




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気分は下剋上 仙台デート 64(I8禁)

 祐樹だけの極上の花園は、熱く厚いシルクの感触で悦んで迎えてくれるのは確かだったが、他に比べて太い先端部分はやや挿れるのに時間を要するのが常だったが、最愛の人の言った通り「祐樹の形」を覚えていてくれたのだろうか今回はすんなりと挿っていった。
「祐樹……っ、温かくて……っ、気持ち()……っ」
 紅色のしなやかな足が宙を蹴っている。その両足の膝裏を両手で掬い取って更に足を開いた。もっと深く繋がりたかったので。祐樹の熱く滾った物で花園を蹂躙されて充分過ぎるほど感じているのだろう、チラリと目に入った足の指はキュッと丸まっていた。花園の浅い部分で腰を回して、紅色に染まった顔の描いたように綺麗な眉がじれったげに寄せられた瞬間に勢いをつけて欲情と愛情の象徴を突き入れた。
「ああ……っ、()……っ」
 艶やかな嬌声とぐっしょりと濡れたタオルと祐樹の腹部が触れ合う音、そして何より汗の雫で濡れた肌が合わさって奏でる音が最高に淫靡な音楽を奏でている。
「聡の天国のような……花園、いつも以上に私を愉しませようと……動いて下さって最高です……。油断すると、直ぐに熱い真珠の放埓を弾かせて……しまいそうで……」
 祐樹の腰の動きに従って二つのルビーが艶やかに煌めいている。この愛の行為の形だと指や口で愛することが出来ないのはとても残念だ。祐樹の身体の下に居る最愛の人は、紅色に染まった両腕をしなやかに伸ばして祐樹の頭部をかき抱いてくれた。彼の雄弁な指が何を望んでいるのかを教えてくれて、半ば開いた濃い紅色の唇に唇を重ねた。即座に舌が絡み合って、下半身で奏でる愛の協奏曲に花を添えたような音を立てている。
「ゆ……っ、祐樹……っ、熱い飛沫(しぶき)……っ、奥処に……っ、欲し……っ」
 息継ぎのために唇を離した瞬間に健気で無垢な声がベッドに紅色の粉を撒いたように聞こえてくる。祐樹しか許されていない花園の中も最高に良い。花壁の熱く濡れた感触は言うまでもなくて、強く弱く花びら達が妖しく動いて奥処に導いてくれるのも最高に良い。
「あ……っ、頭の中で……っ、大きな……っ、蒼い花火が……っ、次々と……っ、爆ぜる……っ」
 濃い紅色に染まった唇が花のように開いて震えている。その両端から白い雫が止め処なく溢れているのも煽情的過ぎて目の毒だと思った瞬間に理性は雲散霧消し本能だけに身を委ねた。
「あ……っ、祐樹……っ」
 濡れた声がベッドの大きな軋みと共に耳に入って来るけれども、脳がそれを処理しないで噴き出しそうなマグマを必死に耐えている。一際大きく腰をグラインドさせると花びら達も熱い蜜を湛えて淫らに動いているようだ。その極上の感触を祐樹の最も敏感な場所で感じると必死で()き止めていたタガが外れた。
「ああ……っっ……」
 甘い断末魔の声を零す最愛の人も紅色に濡れた肢体を反らした後に弛緩した。その大粒の汗を纏った紅色の肢体に身体を重ねた。熱い吐息を零す唇を辛うじて重ねた。
「……祐樹……、とても()かった。……しかし……」
 濃い紅色の唇が淀みがちに言葉を紡いでいる。
「しかし……、何ですか……?」
 祐樹は最高の悦楽を得ていたが、最愛の人も同じように感じて欲しいとも思っている。彼の汗の雫を宿した紅色の薔薇のような端整な顔は両手で隠されているのがいつもと異なっている。
「いつもは……思いっきり、その……白い放埓を……飛ばせることが出来るのだけれども……。今回は……タオルが被さっていたので……爽快な感じではなくて……」
 紅色の細い指で顔を隠して躊躇いがちの言葉を紡ぐ最愛の人というのも新鮮な美しさに満ちているが、強いて視線を動かした。彼のくったりとした花芯を隠しているタオルが邪魔だったのだろう。白いタオルが先ほどよりも濡れていて花芯の形がくっきりと見えた。濡れた中には真珠の白濁も混じっているのだろう、多分。理性が飛んでしまっていたのでその配慮が出来なかった自分を恥じてしまった。
「愛する聡、貴方が望むならばもう一回愛の交歓をしませんか?……少し休憩を挟んで……?」
 優美なラインを描いて汗の雫が宿っている紅色の首が縦に振られた。愛の交歓の最中(さいちゅう)は大胆な人だけれどもそれ以外は無垢さが際立っている。そのギャップも狂おしいほどに愛おしい。




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気分は下剋上 仙台デート 63(I8禁)

「大丈夫ですよ。ホテルを出る前に綺麗に洗い流したでしょう?指でも私の欲情と愛情の象徴でもない感触を心置きなく味わってください、ね。それに舌で味わう、濡れた熱く厚いシルクの感触が堪らなく良いです……。ヒタリと包み込んでは奥処に引き込む動きが最高に良いです!」
 花壁を舌で愛して、両の手は胸の尖りへと近づけた。
「あ……っ、どちらも……っ()い……・っ」
 二つの熱さを持った尖りを親指と中指で挟んで思い切り(ひね)ると当時にごく狭い先端は人差し指で宥めるように円を描いた。舌で感じる花園の中は弱く強く祐樹を包み込む動きが激しくなっている。名残惜し気に舌を花園から出すと、銀色に煌めく糸が舌と花園に束の間のアーチを形作っている。
「このまま、指で慣らして準備をしましょうか?」
 最愛の人は祐樹の指にルビーの慎ましやかな粒を(こす)りつけるように紅色の上半身を撓らせているのも淫靡で、そして最高に綺麗だった。
「だ……っ、大丈夫だ……っ!先ほどの……っ、愛の交歓で……っ、花園の……っ中が……、祐樹の熱くて……っ、硬い……っ、形に……っ……まだ……開いて……いるから……っ」
 最愛の人の極上の花園の中が如何に素晴らしくてもそこまでの機能はないハズで……それでもそんな言葉を紡ぐ彼が愛おし過ぎて堪らない。
「愛する聡、ベッドに行きましょう。ベッドで思いっきり愛させてください。あ、その前に」
 立ち上がって紅色に濡れた唇に祐樹の唇を重ねた。即座に濡れた舌が祐樹の唇を辿ってくれて、祐樹の唇をノックする。合わせ目を開くと熱くしなやかな舌が嬉々とした感じで口腔に入って来て舌のざらついた先端部分が祐樹の歯茎を刺激してくれるのも堪らなく良い。口腔の上部も舌全体で愛してくれるのも。夜景を見ながら、言葉で煽ったせいか、今宵の彼は普段よりも情熱的かつ健気に愛してくれるのも最高の気分だ。祐樹も舌で彼の舌を(くる)んで思いっきり吸い上げた。舌同士が絡み合う小さく淫らな濡れた音は愛の交歓の前奏曲のようだった。彼の舌の付け根をこそげ取るように愛すると、彼の上げる嬌声が熱い息吹と共に祐樹の唇を酩酊させるかのようだった。
「ゆ……、祐樹……っ、バスルームで……愛し合うのか……っ?」
 バスルームと思しきドアを開けていると最愛の人の紅色に濡れた唇が艶やかな花のように開いた。
「いえ、ベッドで心行くまで聡の肢体を愛させてください」
 バスタオルを二枚手に取っていると、ふとした悪戯心がわいて通常の大きさのタオルも手に取った。それを若干華奢なウエストに巻き付けた。
「せっかく、脱いだのに……?」
 艶めいた声に不審そうな響きが混ざっているのも滴るような色香を零している。
「脱いだからこそ、ですよ?聡の極上の花園の中に挿る前に目でも愛でたいです」
 ルビーの煌めきを放つ二つの尖りに祐樹の指が絡みついて強く(ひね)っているのが浴室の大きな鏡に映っている。
「あ……っ、祐樹……っ。とても……()……っ」
 しなやかに反った紅色に濡れた肢体が尖りの紅さを一際際立たせた後に祐樹の身体に凭れ掛かってきた。
「すっかり育ち切って大粒の水晶の雫を零している先端部分が、ね?聡も鏡を見て下さい。色香しか纏っていない時よりも煽情的です、よ?」
 鏡の存在にようやく気付いたと思しき最愛の人が涙の膜を張った艶やかな眼差しを鏡に向けている。育ち切った先端部分がしとど(・・・)に濡れてタオルを押し上げている。そして先走りの水晶の雫が宿った部分だけタオルの色が変わっているのも堪らない眺めだった。
「あ……っ……」
 濡れた声に羞恥の響きが混ざっているのも祐樹の身体を熱くする。
「結び目を解いても、タオルは聡の花芯を隠してくれますよ、きっと」
 紅色に染まった耳朶を甘く噛んで唆すように告げた。
「聡の声は甘くて円やかなのに、此処(ココ)とか」
 二つのルビー色の尖りを爪で弾いた。
「ゆ、祐樹……()……っ」
 先ほどよりも熱く蕩けた声がバスルームの大理石を紅く染めるような風情で響いている。
「そして、タオルを押し上げている花芯も、尖っていますね」
 祐樹が指摘すると、ピンと勃った花芯が見えない糸で吊り上げられたように開花を遂げている。
「ベッドに行きましょう、愛する聡。抱いて運んでも良いのですが?」
 鏡に映る最愛の人の滑らかな肌が紅色に煌めいている。祐樹の指で愛している小さな紅い尖りたちや、先ほどよりも濡れそぼったタオルが花芯の形をくっきりと見えて堪らない眺めだった。
「大丈夫だ……っ、一人で歩けるので……っ」
 ベッドに向かって手を繋いで歩いていく。手早くバスタオルをシーツの上に敷いて彼を優しく、そして強引に押し倒した。
「祐樹……っ、早く……っ、来て……欲し……っ」
 足を優雅かつ大胆に開いて祐樹を誘う最愛の人の艶やかな姿は無垢な淫らさに満ちている。しどけなく開いた花園の門に熱く滾った祐樹の愛情と欲情の象徴を添え当てると、ぷっくりとした紅壁が咲くのがもどかしいといったふうに動いている。
「祐樹……、開かれる……っ感触が……っ、堪らない……っ」
 繋がった部分から淫らな協奏曲が聞こえてきた。




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気分は下剋上 仙台デート 62(一応I5禁)

 「予約車」との表示が出ているタクシーに乗り込んだ。最愛の人は運転手さんに顔を見せないためか祐樹の肩に顔を伏せていた。言葉で散々煽ったせいだろう。
「田中です。『友達』は空腹にも関わらずアルコールの摂取をしてしまいまして。ただ、嘔吐はしたことがないので大丈夫だと思いますが」
 最愛の人があれしきのビールで酔うこともないのは承知の上の嘘だった。
「そうなんですか?車内に吐かないのであれば大丈夫ですよ。それとそっちのお客さん、気分が悪くなったら直ぐに言って下さい。停車して外に出て思いっきり嘔吐してくださいね」
 仙台も訛りがきついとは聞いていたが、祐樹が関西のアクセントの標準語を使っているので、それに合わせてくれたらしい。今はテレビなどで外部の人と話す時はこういう話し方になるのだろう。地元民同士では方言が飛び交うのだろう、多分。
「分かりました。『香川』も気分が悪くなったら絶対に言えよ!」
 このタクシーの運転手さんには友人設定なので苗字呼び捨てをした。そういえば最愛の人にそういう呼称はしたことがない関係上妙に新鮮だった。
「分かった。それほどの深酒はしていないので大丈夫だと思うけれども、そういう事態になって運転手さんには迷惑を掛けません」
 タクシーの車内に吐瀉物(としゃぶつ)を零してしまったら、車内のクリーニングとか独特の臭いが残って大迷惑するという話は聞いたことがあったから運転手さんは釘を刺したのだろう。
「大丈夫か?」
 背中を(さす)るフリをしても右手の中指を使って背骨をツーッと下から上に滑らせた。最愛の人の弱い場所であることは承知の上で。運転手さんの耳があるので、先ほどまでしていた言葉で盛大に煽ることは出来ない。祐樹の肩の布地に小さな嬌声がくぐもって聞こえて布を紅色の染めていくような錯覚を覚えた。仙台城址に行った時も感じていたが、人の動きが少ないのと同様に車道も空いていてタクシーの配車アプリの所要時間の半分でホテルに着いた。フロントマンの視線が厄介だなと思っていたら、フロントには「用事のあるお客様はこのベルを鳴らして下さいますようにお願い致します」と書いてあったのも幸運だ。
「ゆ…っ、祐樹……っ、今度は……私の客室に……っ、来ないか……?」
 心臓外科学会ではツインルームを一人で使うのが普通らしく、最愛の人と祐樹は別の部屋が用意されている。
「そうですね。使用した跡がないとホテルの人も不審に思うでしょうし、それに何より熱愛している聡の部屋に招かれるのも大歓迎です」
 最愛の人は震える紅の指でポケットからカードキーを取り出して祐樹へと渡してくれた。祐樹も一応理事だけれども教授職ではない。祐樹の外の理事は准教授が最低ラインなのは知っている。先ほど愛の交歓をした祐樹の部屋よりも高層階が用意されているのはポジションのせいだろう。カードキーで解除した客室は案の定祐樹の部屋よりも広くて豪華だった。ドアを閉めて施錠した後に愛の交歓の前菜めいたキスを交わした。最初は舌を絡めたり彼の舌の付け根を尖らせた祐樹の舌で衝いたりしたので前菜ではなかったかも知れないが……。震える紅色の細く長い指が祐樹の着衣を乱していく、待ちきれないといった感じに。逸る気持ちは祐樹も同じだったため、最愛の人の着衣を乱して甘い色香しか纏っていない肢体を露わにした。
「ゆ。祐樹……っ!夜景を見ていた時から……っ、甘く熱い疼きを……っ、持て余して……いた……っ!」
 薄紅色に染まった上半身は硬く尖った二つのルビーの煌めきが存在を主張していたし、祐樹が言葉で煽ったせいですっかり育ち切っている花芯が水晶の大粒の雫を零しながら腹部を濡らしている。それに先ほどの愛の交歓で祐樹が唇で刻印した紅い花があちこちに散っているのも煽情的だった。
「愛する聡、後ろを向いてください」
 紅に染まっている耳朶を甘噛みしながら甘い毒のような言葉を流し込んだ。
「こう……か……っ?」
 紅色の肢体が震えながら翻った。部屋のグレードが上がると防犯上の都合か何かでドアも分厚い作りだ。これならば部屋の外に声が漏れることはないだろう。祐樹は床に膝立ちになって瑞々しい紅色の双丘の(あわい)を開いた。
「他の聡の感じる場所はすっかり愛の交歓を待ち詫びていらっしゃるようですが、こちらはどうでしょうね?」
 最愛の人がこのような状態になっているのだから、当然祐樹のみに許された花園も蠱惑的な動きをしていることは承知の上だった。ただ、最愛の人の肢体の隅々まで愛したいという気持ちの(ほう)が勝っている。
「え……っ!ゆ、祐樹……っ、それは……っ」
 艶やかに濡れた声が慌てた気配を帯びている。先ほど散々祐樹が擦ったせいで真っ赤に染まってプクリと腫れている花園の門に舌を侵入させて、入り口付近を舌で愛したのだから。そういう愛情表現はしたことがないような気がする。祐樹はさほど気にならないタイプだが、救急救命室から帰宅した時に所謂(いわゆる)「疲れマラ」状態の時に最愛の人が手ではなくて唇で欲望の発散をしてくれることも度々あった。その後はいくら口を(ゆす)いでもキスを避ける最愛の人だ。だから極上の花園愛の交歓の肝心な場所とはいえ、本来の目的が目的だけに抵抗感を抱いたのだろう。




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