最愛の人が床に跪いてベッドに腰を下ろした祐樹の半ば育った欲情と愛情の象徴を紅に染まった唇が括れの部分を挟み込んで舌全体が先端部分を満遍なく舐めてくれる。
その健気で淫らな奉仕に視覚と触覚が紅色の火花を散らすような錯覚を覚えた。小さな、そして濡れた音が寝室に微かに響いて溶けていく。
「……聡の口での愛の仕草も、最高に良いのですが……。今年、初めての愛の交歓がこのような形では何だか申し訳ないような気が致しまして……。一緒に気持ち良くなりたいです」
あくまでも対等でありたいと思ってしまう。たまにはこうして最愛の人が祐樹の性感を高めてくれる姿を見るのも良いとは思うが今夜だけはお互いがお互いを愛したいなと痛切に思った。
労わるように頭をポンと叩いて髪の毛を梳いた後に、育ち切った祐樹のモノを捧げ持った手首をバングルごと優しく引きはがした。
「ベッドに上がって下さい……私も聡を愛したいので」
最愛の人が艶やかな眼差しで祐樹を見て了解という感じに瞬いている。彼が紅色の濡れた唇を祐樹の愛情の象徴から離すと祐樹の零した水晶の雫が束の間の銀の架け橋で繋がった。紅色の唇と祐樹の育ち切った場所を繋いだ淫らな愛の架け橋だ。
「ベッドで……続きをしても良いか?」
紅色の唇がお年玉を強請る子供のような無垢な言葉を紡いだ。
「勿論です。聡の口技も絶品ですからね。ああ、舐めて下さっていたせいで聡の花芯も半分熟していますね……」
先端部分は花の蜜を零したように艶やかに濡れている。
祐樹はベッドサイドのテーブルの抽斗を開けて取って置きのボディローションを出して指に纏わりつかせた。
二人が初めて結ばれた第二の愛の巣の大阪のホテルで売っていたものだが、最近では違った物に換えられていて入手困難な物になっている。だからこそ貴重な物なのだが、最愛の人はこの香りを物凄く気に入っている。
「懐かしい香りですよね……。聡と初めてこういう関係になった時のことを想い出します」
ローションで濡れた指を最愛の人の紅色の顔の前で振ると爽やかな香りもどこか淫靡さを秘めていて、愛の行為に相応しい。
「ああ、その香り……。祐樹との大切な、そして無我夢中だった想い出を想起させてくれて……」
花芯がより一層熟して震えている。その淫らな動きに伴って先端部分から一粒零れて水晶の煌めきを放ってシーツに落ちていく。
「聡はその行為を続行してくださると嬉しいです。ただ私も口で聡を愛したいので。身体の上に乗ってください」
どういうコトを祐樹が望んでいるか具体的に分かった最愛の人はベッドに横たわった祐樹の上に紅色のしなやかな肢体を重ねて先ほどの愛の行為を再開した。
上顎のざらついた部分で祐樹の先端部分を擦ってくれているのが最高に気持ちいい。祐樹も同じように顔を動かすと紅色の肢体がヒクリと反った。その動きを利用して未だ白い双丘を割り割いて花園の門を指で叩くとしどけなく開いていく。
祐樹の指を歓迎するように。二本の指を花園に挿れると熱く厚いシルクが祐樹の指を歓喜したように包み込んでくれる。
お互いの口と、そして祐樹の指が奏でる愛の行為の曲が寝室を濡れた薔薇色に染めていくような気がした。
濡れた舌が裏側の筋を辿ってくれるのも物凄く良い。祐樹も同じように舌を動かしていると、何だか自分の口で自分を慰めているような錯覚を覚えた。多分最愛の人も同じような悦楽を感じているようで、熱い溜め息を零しながら愛の行為に耽っている。
「あっ……。ゆ……祐樹っ……。そこはっ……悦ぃっ……」
花園の中の凝った部分を指で強く衝くと甘く濡れた声が切れ切れに上がった。祐樹の口の中に収めた愛しい熱さと硬さが更に増して爆発寸前といった感じだった。
「私もとても気持ちが良いです……。そのまま口の中で聡の真珠の放埓をばら撒いてください。私も聡の口の中で……」
最愛の人は器用に喉を開いて頭を上下に動かしている。その精巧な動きと喉の感触が堪らなく良い。根本まで祐樹の屹立を迎え入れたかと思うと直ぐに頭が上がる。その上下運動から円やかな薔薇色の愉悦を感じるのは不思議だったけれども。祐樹は喉を開くという愛の行為が上手く出来ない。その代わりに花園の中にローションを絡めた指をもう一本増やして更に硬度を増した凝った蕾を指で挟んで小さな先端部分に円を描いた。祐樹の口の中の最愛の人の花芯も大きさを増して無防備に震えている様子が愛おしくてならない。
「あっ……。ゆ……祐樹っ……もうっ……」
濡れた艶やかな小さな声が限界を訴えている。
「私もです。お互いの口の中で、ね……」
そう低くて甘い声で唆すと最愛の人の白い蜜が祐樹の口の中に弾けた。ほぼ同時に祐樹も最愛の人の口に真珠の放埓を放つ。
熱い息を零す弛緩した肢体の足の付け根の内側に唇を押し当てて強く吸って甘く噛んだ。
「紅い情痕……。ここだと誰にも見えないので良いでしょう?」
小さな紅い薔薇のような刻印が浮かび上がる。
「祐樹……だけ……ずるい……。私も……」
最愛の人がむずかるような甘い声と共に太ももの付け根に唇を落として強く吸ってくれるのもとても気持ちが良かった。
「これで私と祐樹の情痕がお揃いになった……」
満足そうな艶やかな声がシーツの白を紅く染めていくような気がした。実際、祐樹の太ももの付け根には紅い情痕がくっきりと付いていたし。
「聡の絶妙かつ精緻な口技も最高でした」
向き合って唇を重ねようとしたら、紅色に染まった怜悧で端整な顔が逃げていく。最愛の人は口で愛してくれた後にキスを交わすのは遠慮があるらしい。そういう奥ゆかしさも大好きだが。
「年の初めの愛の交歓ですよね。抵抗が有るのは分かりますが……。どうしても深いキスがしたいです……」
真剣な眼差しで訴えると艶やかに潤んだ瞳が逡巡に揺れていてとても綺麗だった。
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