薄紅色の花びらの中につぷりと指を挿れると厚く熱いシルクがひたりと包み込んでは奥へと誘ってくれる。
「あっ……」
満開に咲いた花の満足げな溜め息のような婀娜めいた声がシーツの波を紅く染めるようだった。
「聡の花園の極上のシルクの感触には、私が差し上げたプレゼントなんて足元にも及びません……。凝った硬い蕾の此処……」
最愛の人の弱い箇所を二本の指で摘まんでもう一本の指で軽く叩く。
「ゆっ……、祐樹っ……。そこっ……悦っ」
中指を微細に動かすと紅に染まった肢体が切なげに揺れている。すっかり育ち切って先端から大粒の水晶の雫を絶え間なく零している花芯も期待に戦慄く感じで震えている。
「祐樹っ……。とても悦くて……、ただっ……」
紅に染まった肢体がシーツの波の上を跳ねて濃い紅色の粉を撒いているような錯覚を覚えた。
「ただ、何ですか?」
指だけでこんなに気持ちが良いのだから、祐樹の最も敏感な場所で感じたら即座に絶頂を迎えそうだ。
最愛の人の極上の花園の中は祐樹にしか許されていない天国のような場所でもあり、蠱惑に満ちた魔性の場所でもあった。
この愛しい人の最高の花園の感触を知っているのは祐樹だけだと思うとなおのこと愛おしさと優越感がこみ上げてくる。
指で熱く厚いシルクの感触を、目では艶やかな肢体が乱れていく様子を味わうと祐樹の欲情の証しも徐々に滾ってくる。
「そこを……弄られると……こちらもっ、愛して……欲しくなるっ……」
背筋がしなやかに反って、ルビーの艶やかさで煌めいている二つの尖りが祐樹の身体の方へと傾げられた。
「先ほど愛して差し上げましたよね……。今度はご自分で弄って下さい」
乳液の助けを借りたとはいえ、すんなりと三本の指を迎え入れることが出来るようになった花園は祐樹の丹精の賜物と生来の資質だろう。
ただ、初めての夜からずっと最愛の人は祐樹の許しがないと何もしない無垢さは変わっていない。そういうギャップにも物凄くそそられる。
濃い紅色に染まった長く細い指がおずおずといった感じで二つの尖りへと差し伸べられて祐樹の中指が凝った蕾を軽く叩くリズムに合わせて先端部分のみ円を描いている。その微かな指の動きも次第に速さを増していく。羞恥めいた戸惑いよりも悦楽に全てを委ねた感じがとても良い。
濃い紅色の細い指がルビーの光沢を辿っている様子は独りで慰めているような背徳の淫靡さに満ちている。
「あっ……。ゆ……祐樹っ……。頭の中で……花火がっ……爆ぜている……ようでっ……」
先ほどよりも鮮やかな紅に染まった肢体が若木のしなやかさで反った後に動きを止めた。
嬌声を紡ぎ続けていた濡れた紅い唇と、先端部分から水晶ではなくてオパールの乳白色も混じっている花芯が震えているだけだ。
花園の蕾と胸の尖りの愛撫だけで乾いた絶頂を迎えることが出来る最愛の人が今まさにその状態に至ったのだろう。
普段は理知的で怜悧な印象を与える端整な顔立ちも紅く染まって涙の粒が魅惑的に煌めいている。
こういう滴るような色香を醸し出している顔を見ることが出来るのも祐樹だけだと思うと愛おしさが募る。初めて夜を共にした日はまだ硬質さを色濃く残していたなと懐かしく思い出してしまう。
ただそう思ったのは一瞬だけだった。
彼への愛おしさだけではなくて、指をキュっと包み込んで大胆かつ繊細に動く花園の感触を祐樹の最も敏感な場所で感じたいという衝動に駆られる。
「そろそろ、私の愛情と欲情の象徴を愛する聡の極上の天国に挿れて良いですか?」
紅色の耳朶に切実な言葉を注ぎ込んだ後に甘く噛んだ。
「祐樹っ……。私の中に……早くっ…‥来て欲しっ……」
涙の雫を宿した扇のような睫毛が開いて艶やかな眼差しが切実な光を放っているのも無垢さと淫らさに満ちていて視線を釘付けにする吸引力だった。
指を抜こうとすると厚く熱いシルクが引き留めてくれるのも愛おしい。
「愛していますよ……聡。うつ伏せになって腰を高く上げて……」
特別な日だからこそ繋がった場所をこの目で見たくて淫靡な示唆を耳朶へと流し込んだ。
最愛の人は純白のシーツの波から艶やかに染まった肢体を蝶のように翻した。そして思い付いたような感じで祐樹の顔に艶やかに濡れた顔を近づけてキスをしてくれた。濡れた唇が驚くほどの熱を孕んで祐樹の唇にも火を点けるような甘美な感触だった。
愛の交歓の時にも祐樹の指図で動く人が自発的にそういう行為をするのは珍しくてそして愛おしい。
熟した桃のような双丘がベッドの上に高く掲げられすんなりと伸びた脚も大きく開かれている。
祐樹は両手を彼の胸へと回して肢体を固定しつつ尖りの硬さを掌全体で感じつつ、祐樹の愛情と欲情の証しをゆっくりと挿れていく。
「あっ……、開かれる……感触が……とても悦っ……」
彼の花園の中は祐樹を迎え入れて花びら達がヒタリと密着しているものの、弱く強くバラバラな動きで祐樹の楔を締め付けてくれる。
身体だけでなく魂まで繋がる湿った音が寝室を愛の色に染めていく。
先ほどよりも紅く染まった花園の門へと祐樹の滾った楔が埋め込まれていく様子も絶品だった。
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