腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します 申し訳ありませんが書く時間を最優先にしたいのでリコメは基本的に致しません。 要望・お礼などは「日記」記事でお応えしますが、タイムラグがあることも多いです。

2024年10月

感謝です!そして今後のコト。

読者様はいかがお過ごしでしょうか?コメント頂いたり、にほんブログ村・人気ブログランキングポチしてくださったり読んでくださったりでとても嬉しいです。書いていて楽しいので続けていますが色々とお気遣い頂き有難うございます!
私はいきなり寒くなったせいで発熱を伴う風邪でダウンしていました。今は咳が出てちょっと辛いです。でも仕事のアポがあって休めないという……。ま、社会人なら仕方ないですよね。

なるべくブログはお休みしたくないと思って辛うじて更新を続けています。これからも最低でも一話は更新します。

X(Twitter)で体調不良とのことをポストしたら!

教授大好き♡様、しょうこ様、雪様(50音順)から

IMG_1216

お見舞いの品を送って下さいました!本当にいつも有難うございます!!大好きな洋菓子屋さんなのでとても美味しく頂きました。
特に真ん中のお菓子が美味しかったです!!マドレーヌが以前よりも小さくなっていて悲しかったです(小声)これも小麦粉が高いからでしょうかね……。

お礼に(等価交換になるか疑問ですが)頑張って小説書きます!それが最良のお礼だと考えていますので。

またパソコン(小説はアイパッドでは書けないのです……)の前に座る時間は小説を書きたいのでリコメ出来ないことをお詫びいたします。


「不倫騒動」は起承転結の「結」に入っていますし「ロンドン編・祐樹視点」も同じです。ただ「ロンドン編・教授視点」は止まっています。
ずっと毎日書き続けていれば設定を忘れることもなければプロットのだいたいこの辺りだと分かるのですけれども、ブランクがあると読み返して確認しないといけないのです。ということで、しょうこ様もうしばらく「心は闇に囚われる」再開をお待ちください。年内には必ず書き始めます!!
「ロンドン編・教授視点」はそれよりも早く再開出来そうです。

本当にいつもいつも有難うございます!

感謝を込めて。こうやま みか拝




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気分は下剋上 不倫騒動 83

 祐樹は柳田医師を押さえつける役目をこなしながら当惑の眼差しを向けてくる最愛の人に「座っても大丈夫ですよ」という意味の目配せを送った。内田教授の椅子に最愛の人が茶道の所作のような滑らかな感じで腰かけている。
「本来ならば、香川教授や田中先生の貴重なお時間を割いて頂く必要はなかったと分かっているのかねっ?柳田、山!!」
 温厚な内科教授ではなくて革命の闘士に相応しい表情と一喝だった。こんな調子で怒鳴られたら祐樹だって恐れ入ってしまったと思う。祐樹が叱責されるに値するようなことを仕出かしていた場合に限ってだが。横目で窺うと指名された二人は顔面蒼白といった感じだった。先ほどのように柳田先生も暴れることはないだろうと判断して、念のために扉をロックした後に内田教授の隣に移動した。何だか最愛の人がご本尊でその両脇に立って守っている仏像(?)のような感じだった。
「はい。それは誠に申し開きの余地がないことをしたと思っています」
 柳田先生が内田教授の勢いに呑まれたようで、しおらし気な声で90度のお辞儀をしている。
「私がこの部屋の主になることが出来たのは、香川教授がいらっしゃったからだと何度も言ったのを!よもや忘れたわけではないだろうな!!」
 何だか窓ガラスがビリビリと震えるような怒気だった。……確かに最愛の人が国立大学病院最年少教授として凱旋帰国したことに感銘を受けた内田教授が、何かと問題の有った心臓内科の教授を放逐して難易度の高い医局内クーデターを成し遂げたのは事実だ。思い詰めた表情で最愛の人に会いに来たことを祐樹も昨日のことのように思い出す。たまたま彼と一緒に居たので当時の内田先生を最愛の人が鼓舞したことも知っている。そしてことあるごとに最愛の人に感謝の言葉を述べていることも。ただ、内科の医局内でもそう公言していたとは知らなかった。心臓外科と心臓内科の交流は密だが、内政不干渉が原則の大学病院で内科は内科、外科は外科と厳然と区別されているのである意味当然だが。
「わ、忘れていません」
 柳田先生が内田教授の怒気に圧倒されたのだろう震える声だった。山看護師も蒼白な顔で嗚咽(おえつ)している。
「忘れていないのに!どうして香川外科の薬品保管室で!しかも職務時間にあんなことをしたのかっ!?」
 内田教授は憤懣やるかたなしといった怒号だった。一般的に外科医の(ほう)が気性も荒いし、気も短いと言われているが、内田教授はそれ以上の迫力だった。まあ、医局員が他科のテリトリー、いや大学病院では他国の領土に等しい場所で不法行為を行ったに等しいので内田教授が激怒するのも尤もだ。しかも恩を感じている香川外科だけにより一層怒りを覚えたのだろう。
「誠に、誠に申し訳ありません!!密会に使っていた場所が、そのう……画鋲(がびょう)()かれていたり、踏んだら壊れるプチプチで覆いつくされていたりしていたので、つい!!」
 内科の看護師にも三好看護師のように断固として不倫を許さないという人が居たらしい。
「つい!だとっ!!敬愛する香川教授からお前たちの卑猥な画像を見せられたその時のオレの気持ちが分かるのかっ!?」
 祐樹の知る限り普段は温和な表情で物柔らかに話す内田教授だが、こういう感じで詰め寄られたら「革命の闘士」と評されるのも尤もだ。一人称もオレに変わっているし、「お前たち」という単語を内田教授が使うのも初めてだ。
「いえ、ウチの医局で迷惑を(こうむ)ったのは、内田教授もご存知のように田中先生・長岡先生・柏木医局長・久米先生だけですよ。ウチの医局運営に大きな支障はなかったですよ」
 最愛の人が怜悧で落ち着いた声で取り成すように口を挟んでいる。
「香川教授も、そして田中先生も本当に本当に申し訳ございませんでしたっ!!長岡先生の部屋に掃除に行って彼女が抽斗(ひきだし)を開けたら、薬品保管室の鍵が有ったもので……。言い訳にはなりませんが」
 米つきバッタのように平身低頭している柳田先生の言葉は内田教授の怒りに油を注ぐだろうなと思って横目で窺うとこめかみ(・・・・)に血管が浮き出ている。
「ひ、抽斗の中!?山君、私は長岡先生の部屋の掃除及び整理整頓こそ命じたが、抽斗の中を(あさ)れとは断じて言っていないっ!!また一つ罪状が増えたなっ!!」
 山看護師の肩がビクッと上下した。
「誠にっ誠にすみません!!好奇心に負けてしまって……」
 長岡先生は看護師の収入でも手が出ないハイブランドのバッグや宝石を病院に持ち込んでいる。尤も彼女が「高価過ぎる」と判断した三千万円の「ヒマラヤ」だか「シベリア」だかのバーキンなどは流石に病院には持って来ていないことも知っている。ただ、長岡先生は散らかし癖があるのでうっかり(・・・・)高価な宝石の付いたアクセサリーをどこかに置いて忘れていることも充分あり得る。病院内では自粛して一粒ダイヤのネックレス(?)とかしか付けていないが、二カラット以上だろうなと判断している。そういうモノをポンポンと置きっぱなしにしているから山看護師もつい(・・)やらかしてしまったのだろう、多分。そんなことを考えているとデスクの上のメモ用紙に最愛の人の細く長い指がボールペンを取り上げてメモ用紙に流麗な文字を書いている。「独身かどうか聞いて下さい」と。W不倫だったら内田教授の怒りの度合いが更に上がるだろうなと他人事(ひとごと)ながら気になった。




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気分は下剋上 ロンドン編 295(I5禁)

 慌てている天使のような風情で最愛の人も祐樹の括れをやや冷たい唇で挟んで舌全体を使って舐めてくれた。祐樹の屹立した楔の熱に唇の感触が心地よい。何だか同じ愛の動作をしていると、自分のモノを自らが口淫しているような錯覚を覚えて脳が焼ききれそうなほど良い。物理的には不可能だと分かっているけれども。多分最愛の人も同じように思って高揚しているのか、二人ともすっかり勃ち上がった欲情の象徴から水晶の雫が滴り落ちてロウソクの灯りを反射しているのも蠱惑的だ。
 口の位置を変えて横笛を吹くように花芯の根元から先端部分まで唇で挟んで動かすと彼も祐樹に倣った愛の仕草で返してくれた。熱い嬌声が鼓膜と滾り切ったモノの両方に天国にいるような心地良さをもたらしてくれる。祐樹も思わず声が出そうになっていて、その声を呼吸に変換して育ち切った花芯へと吹きかけたら更に大きさが増した。口の中に挿れて先端を上顎で(こす)ると、最愛の人が先ほど言っていた通りの悦楽を感じた。そして彼も同じようにしてくれているので、先端部分がざらついた上顎に当たって物凄く良い。そして重さは腕で散らしているとはいえ最愛の人の艶やかな肢体の上に乗っているので、硬く尖った二つの粒が素肌に当たっているのも良い。ただ、最愛の人がしてくれているように喉を開いて熟れ切った花芯を飲み込む愛技まで祐樹は不可能だ。そのお詫び代わりに二つの熟した果実を手に取って揉みしだいた。律儀な人は祐樹の手の動きに合わせて同じようにしてくれる。二人の愛情と欲情の象徴からあふれ出た水晶の雫と唇が奏でる湿った淫らな水音がカーテン状の布で区切られた「密室」の温度と湿度を上げていく。
「ゆ……っ、祐樹……そろそろ……っ」
 切羽詰まったような熱い喘ぎと、そしてより育った花芯が限界を訴えている。
「私も、です……。真珠の放埓をばら撒くのは口の中が良いですか?それとも……」
 祐樹は一回目だが、彼は二度目だ。決して美味とは言えない白濁を続けて飲ませるのも気が引けた。
「顔で……っ、祐樹の熱を……っ感じたい……っ」
 清冽な声が淫らな言葉を紡ぐのも悦楽の速度を加速させることに彼は気付いているだろうか。いや全てが自然体な最愛の人は無自覚に違いない。
「祐樹は……っ、飲まなくて……っ、良いので……っ」
 切羽詰まった天使が焦っているような声も素敵だなと思った瞬間に堰が切れそうになった。口の中から急いで退いて思いの丈を最愛の人の顔に注いだ。
「あ……っ、顔も……っ悦……っ」
 最愛の人は祐樹の口戯の拙さからか、まだ余裕が有るようで、汗の雫を纏った肢体をしなやかに動かしている。必然的に祐樹の唇から抜けた花芯は今にも弾けそうだ。二つの果実としどけなく開いた花園の門の間にある箇所を繊細に愛すると紅色の肢体が若木のように撓ってごく小さな穴から真珠の迸りを放っているのだろう。その数秒の白い噴水もとても綺麗だった。弛緩した身体を必死で動かして最愛の人と寄り添って横たわった。
「愛する聡の口戯は絶品ですよね。とても感じました」
 紅色に染まった白皙の顔に真珠の雫が飛び散っていて、ロウソクの灯りを受けてオレンジがかったオパールのようで無垢な淫らさを強調している。
「祐樹も、とても()かった……」
 言葉を紡ぐ紅色の唇にも真珠の小粒が宿っていて艶やかな色香を放っている。
「食事の時に祐樹が……フランス風で良かったと言っていただろう?このベルサイユ宮殿の貴族の寝室にありそうな天蓋付きのベッドとロウソクの灯りで、何と言うか……、禁断の密会をするフランス貴族のような気分になった」
 フレンチでメインの料理の前に供される口直しのシャーベットのような会話に相応しい話題だ。
「え?その当時、こういった同性同士の関係は禁忌(タブー)ではなかったのですか?」
 ロウソクのオレンジ色の灯りに映える二つのルビー全体を弱い力で転がす。
「あ……っ、祐樹……っ!()……っ」
 紅色の唇が悦楽の言葉を紡いでいる。こういう彼を見ることが許されているのは祐樹だけで、その眩暈がしそうな幸福を味わった。しかも怜悧で端整な顔には祐樹が放った真珠の雫が滴り落ちている艶やかさも最高に綺麗でそして淫らだ。
「えと、当時の……キリスト教では……当然同性愛は……禁止されていたけれども……している人はしていた……らしい……な……。公然の秘密と……いう感じだった」
 祐樹がルビーの尖りを強く摘まむと声が高くなる。といっても、最愛の人の愛の交歓の最中(さいちゅう)の喘ぎ声は祐樹の知る限り最も慎ましくて可憐だが。
「結婚は……勿論……政略結婚が主流で……夫婦それぞれが……愛人を作っていることも……珍しくなかった……そうだ。『夫婦の語らいの部屋』とは別に、それぞれが……寝室を……持って、いたとか」
 砂糖菓子のような甘い声で告げられる言葉は途中休憩に似つかわしい。
「そうなのですね。それでしたら、この部屋は密会の部屋といった感じでしょうか……?」




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気分は下剋上 不倫騒動 82

「ちょっ!手を放せよっ!」
 殺気立った凄い目で睨まれた。ただ、祐樹だってこの件で色々と動き回って時間をコイツらに割かれてしまったという気持ちが有るので睨み返すと怯んだような表情を浮かべて目を逸らしている点が間抜けだ。もともと目力(めぢから)には自信がある。逆恨みなのかそれとも直属の教授だけでなく大学の看板教授でもある祐樹最愛の人にまで己の痴態を知られたことで精神錯乱を起こしているのかは分からない。しかし、それ以上の抵抗はなかった。
「香川教授、そして内田教授では失礼します」
 柏木先生が一礼して久米先生に「付いて来い」と言う感じの目配せを送った後に歩み去っていく。
「長岡先生、これは差別ではなく区別です。腕力は男性の(ほう)が勝っていますよね。田中先生、私の教授執務室にいらして下さいませんか?」
 内田教授が申し訳なさそうに言っている。最愛の人も頷いていたので柳田先生の腕をがっしりと掴んだまま頷いた。
「当たり前ですが、山看護師もご一緒にいらして下さい」
 最愛の人は冷静な表情ながらも断固たる口調で告げていた。きっと内田教授と駆けつけながら慌ただしく対処方法を話し合ったのだろう。
「香川教授、本来ならば私が単独で処分を下すところなのですが、教授の責任下の薬品保管室でとんでもない行為を行った点は誠に申し訳なく思います。乗り掛かった舟だと考えて頂いてご足労をお掛けしても宜しいでしょうか?」
 内田教授は文字通り平身低頭といった感じだった。内田教授は演技も物凄く上手なので本気なのかそれとも医局の不埒者に本気で恐縮しているのかまでは分からない。もともと内田教授は最愛の人に感化されて医局内クーデターを完遂した人だ。だから年齢はともかく教授歴は浅い。
「はい。勿論、全く構わないです」
 最愛の人は柳田先生を観察するような視線を当てている。祐樹が気になった「陰謀」と口走ったのを彼もどういう精神状態なのか危ぶんでいるのだろう。山看護師は茫然自失といった表情に涙を流している。旧態依然のヒエラルキー制度が色濃く残る大学病院で教授二人に火遊びが露見してしまったことがかなりのショックらしい。ただ、順序はどうであれ露見すれば最終的に教授職に報告される不倫なのだから涙をいくら流していたとしても同情は出来ない。考えの浅さを悔やむべきだと祐樹などは思ってしまう。祐樹に腕を掴まれた柳田先生はニュースでしか見たことのない「オレは無実だ!冤罪で捕まっただけだ!」と言いたげな容疑者と同じような表情を浮かべている。エレベーターに乗って教授執務階へと向かった。
 ある程度は落ち着いた状況で柳田医師か山看護師が何故薬品保管室の鍵を入手出来たのか気になってしまう。念のために腕は掴んだままだったが。
 普段の長岡先生からは考えられないほど綺麗に掃除され整理整頓された彼女の個室。そういえば、机の上が散らかっているためにスペースがなくて論文だかにコーヒーを(こぼ)された内田教授が医局員や看護師を派遣していると聞いていたなと思い出した。彼女が部屋に居ない間を見計らって机の抽斗も物色したのかも知れない。長岡先生だって医局に来たり主治医の要請で患者さんの病室に行ったりしているので不在の時間があっただろうし。そして薬品保管室には塩化カリウムみたいな人命に関わる薬は置いていないことから彼女も鍵の保管はいい加減だった。その気があれば持ち出して合鍵を作ることは充分可能だろう。エレベーターが音もなく停まった。人気(ひとけ)のない教授執務階とはいえ教授秘書と思しき女性が歩いていた。そして、最愛の人と険しい顔をした内田教授、そして祐樹に腕を掴まれている柳田医師と涙を流している山看護師という「異様」な一団をマスカラに(ふち)どられた目を大きく見開いて廊下の脇に寄って頭を下げている。といっても好奇心に溢れた目が普段通りの端整で落ち着いた最愛の人や怒気を露わにした内田教授含む一同を見ていたが。まあ、祐樹だって立場が逆だったらそうしたに違いないので黙って通り過ぎた。ただ山看護師の涙でぐちゃぐちゃの顔とか祐樹が何だか容疑者を連行する警察官のような感じで腕を掴んでいる柳田医師の様子を見たらある程度は真相に近づくに違いないが。
「香川教授、田中先生どうかお入り下さい」
 内田教授が自室の扉を恭しく開けてくれた。
「失礼します」
 一応教授職への礼儀として祐樹も頭を下げた。内田教授とは「難しい話は抜きにしてマンガやアニメを語りましょう」という呑み会に小児科の浜田教授を含めて四人で行った仲だが、そういう個人的な付き合いは教授執務室で通用しないことも生粋の病院育ちの祐樹は身に沁みて知っていた。
「少し込み入った話をするので席を外して貰えませんか?お茶なども結構です」
 最愛の人に倣ったのか妙齢の美女ではなくてベテランの風格が漂っている秘書の席を外させたのは内田教授が事態をかなり重要視しているからなのだろうか?
「香川教授、私の席に是非お座りください」
 最愛の人は戸惑った表情で祐樹を見ている。多分この部屋の主の内田教授を差し置いて着席することに迷っているのだろう。




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気分は下剋上 ロンドン編 294

 薄紅色に染まった手で瑞々しい双丘を開いて花園へと指をゆっくりと挿れている。二本の紅に染まった細い指が自らを慰めているような感じで抜き差しをしているのも良い意味で意外過ぎる眺めだった。最愛の人は祐樹が居ないと劣情を催さない人なのは知っている。だから自慰もしないという極めて稀な人だ。ま、祐樹は欲情すると彼が居るので自分でする必要がないのも確かだが。
 最愛の人が極上の花園が感じやすいのも事実だけれども、祐樹が椅子に座って彼が絨毯の上に跪いて屹立を美味しそうに口で奉仕してくれるというこの愛の営みの形ではもっと敏感な胸の二つの尖りを指で弄っても祐樹には見えないと判断したからではないだろうか?「積極的」という言葉を重視してくれる余りに指を花園の中に自ら挿れるという行為をして祐樹の目をも愉しませてくれているような気がする。多少の欲求は有ったにせよ。最愛の人の顔の上下に従って無垢で淫らな水音が奏でられる。そして勿論物凄い愉悦をもたらしてくれて即座に必死で堰き止めている堰が弾けそうだった。
 祐樹の滾りが一段と大きくなったのを喉で感じたのか、誘うように腰が高く掲げられて三本の指が大きく大胆に動いているのも聖なる淫らさに溢れている。
「聡の……口戯……いつも以上に……良くて、そろそろ……」
 瞳を閉じて一心に耽っていた彼が濡れて艶めいた眼差しで祐樹を見上げている、「分かった」と。一際大きく頭を祐樹の方へと濡れた音をさせて近づけた瞬間に臨界点を越えた。思いっきり最愛の人の喉の奥へと真珠の雫をばら撒く絶頂はいつもよりも長かったような気がする。最愛の人はうっとりとした表情を浮かべてその放埓を嚥下してくれた、決して美味なモノではないハズなのに……。呼吸を整えた後に口戯でより濃さを増した唇を指で労わるように辿った。
「絶品でした……。次は聡の指が挿っている花園を愛しましょうか?」
 最愛の人は紅の瑞々しい色香に染まった顔を横に振っている。
「祐樹のこの熱く硬いモノをもっと愛したい、口で……そして、喉でも……」
 健気な淫らさに満ちた一途な声だ。
「良いのですか?それは『積極的』過ぎるかと思いますが。何だか、私一人が気持ち良くなっているようで気が引けるのですけれども……」
 すらりと立ち上がった最愛の人の素肌は先ほどよりも色香が濃くなっている。桜色の尖りをもう片方と同じ色にするべく指で摘まんで強く捻った。
「あ……っ……、祐樹……っ……とても……悦……っ。もう片方も……同じように……っ……、強く触れて……っ欲し……っ」
 二つのツンと尖った慎ましい箇所を指で摘まんで強く引っ張りながら捻った。
「ゆ……っ、祐樹……、今のような……強い快楽では……っ、ないけれども……口の中も……っ……それなりに……感じるので……。それに……あ……っ」
 爪で尖りを強く弾くと薄紅色の上半身がしなやかに反って愛撫を強請るように祐樹の(ほう)に突き出してくるのも最高の眺めだ。
「昨夜聡が使ったベッドで愛し合いましょう。先に向かって下さい」
 不承不承といった感じで頷く人の薔薇色の頬に宥めるキスを贈った。きっと手を繋いで寝室に行きたいと思っているだろうから。若干細いしなやかな薄紅色の肢体から努力して視線を外した、見入らずにはいられない肢体だったので。最愛の人の舌戯よりは劣ると自覚しているので小道具が必要だろう。先ほど食事をしたリビングルームに戻ってキャンドルスタンドを手に取った。スーツを脱ぎ散らかして寝室のドアをノックして開けて蝋を零さないように注意して室内を裸足で歩んだ。
「祐樹……待っていた」
 最愛の人は純白のシーツの上に薄紅色の肢体を横たわらせていた。
「これをベッドサイドのテーブルに置いてください」
 ロウソクの灯りで見る彼の姿はより一層の艶やかな色香を放っている、むせかえるような。
「分かった……」
 その声も無垢でいて滴るような蠱惑に満ちている。天蓋付きのベッドのカーテン状のモノの下ろし方は知らなかったが勘を頼りに手を動かすと本当に二人だけの密室という感じになる。しかも最愛の人の愛の交歓を期待している艶やかな顔やルビーの煌めきを放っている二つの尖りはロウソクの灯りの揺れで普段以上の壮絶な色香を放っている。
「ベルサイユ宮殿に住まう貴族は、きっとこうして愛し合ったのでしょうね……。聡が黄金もロウソクの灯りで見たら派手さがなくなると教えて下さいましたが、貴方の艶やかで色っぽい肢体はいつも以上に綺麗で……そそられます。その証拠に、ほら……もう、こんなです……」
 彼の細く長い指を手で促して再び勃ち上がったモノに触れさせた。
「聡、お互いがお互いの口で愛し合いましょう」
 彼のしなやかな肢体の上に乗って先ほどの刺激で半ば育った花芯の括れを唇で挟んで舌全体を使って先端部分を揺らせたら花芯が育っていく。
「あ……っ……」
 一際熱を帯びた艶やかで小さい声がロウソクの灯りに溶けていくようだった。




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