腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します 申し訳ありませんが書く時間を最優先にしたいのでリコメは基本的に致しません。 要望・お礼などは「日記」記事でお応えしますが、タイムラグがあることも多いです。

2019年02月

気分は下剋上 白衣の王子様 32

「有難う御座います。危うく白衣を汚すところでした。ドレッシング、しかもゴマの染みのついた白衣を着ていれば、百合香ちゃんに『王子様』と認めて貰えないでしょうから」
 祐樹の輝く笑みとか、純白の白衣などを見ていると自然と笑みが浮かんでくる。
「そうだな……。最初は私に関わりを持った人を悉く死に至らせてしまうという運命を振り払ってくれる『白馬の王子様』とか『太陽の神様』みたいな人だと思って一目惚れをしたので、百合香ちゃんがどう思おうと祐樹は私の王子様だが」
 心を込めて言ったにも関わらず、祐樹はポケットからハンカチを早業のように取り出して口元を覆っている。
 ゴマドレッシングだけでなくキャベツの千切りまでもがハンカチに付いてしまったのは気配で分かった。
「それほど御大層ななことはしていませんよ。
 それに、私も貴方がこの病院に帰って来て下さらなかったら、人間としても医師としてもロクでもない存在になっていたのは確定です。医局の下っ端としてのストレスを『一夜限りの恋人』という美名の元で、その実は一回限りの愛情のない情事で憂さを晴らすだけという感じだったと思います。
 そういう人としてもどうなのかという――まあ、この性的嗜好の持ち主は奔放な人が多いので、私の所業も目立たないとは思いますが――問題も貴方という生涯に亘るパートナーを得たり、医局の抜本的改革を成し遂げて下さったので実力だけで勝負出来たりするものに変えて下さったでしょう。
 ですから、私にとっての白馬の王子様は貴方だと思っています。歯ブラシをお借りして良いですか?」
 祐樹がスーツとワイシャツをたくし上げて手首を見た。その長い指や骨ばった手首も見惚れてしまったが。
 特に指は手技の時もだが――それ以上に愛の交歓の時にはもっと悦楽の炎を煽るような動きをするのを身体と、そして魂が覚えていて、背筋が微かに震えた。
 五分だけお姫様のご機嫌伺いに行ってから手術室に下りて行きます。
 ご馳走様でした。教授用の日替わりのお弁当は、一般職員のとでは全く味も材料も異なりますね。しかも、お値段は同じとか聞いていますので何だか得をした気分です」
 王子様らしくない言葉を紡きながら、素早く立ち上がった祐樹は自分の顎と首の後ろに指を優しく当てて上を向くようにと優雅極まりないリードをした。こういう動作も王子様っぽい。
 祐樹の見た目よりも遥かに柔らかい唇を薄い唇で味わう。
「歯ブラシなら、その洗面台の下に予備のが置いてあったと思うので、それを使ったらいい。
 いくら私の秘書が優秀で気が利くとはいえ、歯ブラシの本数まで管理していないと思うので」
 病院長命令のお姫様の御守りも――最悪の場合は自分が主治医なので、祐樹は敢えて「王子様」役を引き受けてくれたのだろう。そういう優しさも祐樹には有ったので。
「有難う御座います。これから医局を経由したら時間に間に合いませんので。
 それと、白衣とかスーツとかにタバコの匂いはついていませんか?
 百合香ちゃんはイギリス式のキンダーガーテンに一時期通っていたので、筋金入りの嫌煙家でしょうから……」
 朝にクリーニングに出していたスーツ類を解いて着た後に出勤し、午前の手術が終わった後に医局に自分が寄ってからこの執務室に来たのだから今日は一本も吸っていないと思われる。スーツから手術着に着替えたり、そして手術の後にシャワーを浴びてスーツに着替えたりするのも当然ながら病院の中で行うので吸えるスペースはない。
 大丈夫だと思うが、一応このスプレーをかけておいた方がいいかもしれないな……。
 患者さんやそのご家族に会って説明するのも重要な業務の一つだし、遠くから自分を頼って来て下さっている患者さんに対して身だしなみを整えるのも業務の一環なので洗面台の下の扉の中には衣類の消臭剤も入っている。
「高平ナースの件はまた後で聞くので」
 祐樹の全身に消臭剤を振り撒きながらそう告げた。
 祐樹が「げっ、マジかよ」と少なくとも自分に言ったことはないので、かなり驚いたのだろう。ただ、高平ナースよりもお姫様のご機嫌伺いの方が優先順位は高いので。
「ああ、その件もありましたね。
 まさか彼女がそんなリーダーを務めているとは思っても居なかったのでつい。
 医局の中とか教授総回診、そして主治医を務める患者さんの容態が急変して、貴方までもが病室にいらっしゃるという事態になった時にもみだりに近付かないようにしないとなりません。
 今時は、スマホで簡単に写真が撮れますし、シャッター音を消す機能まで付いたのとかも有りようですから。
 医局内では、貴方以外の人間に努めてスキンシップを取るように気を付けます。
 しかし、それはあくまでも高平ナースの目を気にしてのことなので、くれぐれも変な意味に取らないで下さいね」
 無香料の消臭剤を振り撒いている間に、祐樹が言い聞かすような感じで言ってくれた。
 ――その点は全く気にしていないのだが。
「そのことについてはまた四時以降にお話ししましょう。
 彼女がキーパーソンになってくれる可能性すらありますので。では失礼します」
 季節外れの春の嵐のような感じで祐樹が執務室から出て行った。といっても、ドアを開けた時からは丁重極まりない、静かな動作と落ち着いた言葉遣いだったが。
 高平ナースがキーパーソン?その意味は分からなかったが。





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何も考えていなさそうで、そして主体的に動かなかった彼ですが、何故そういう風に振る舞ったのかを綴っています。
興味のある方は、是非♪♪
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こちらは不定期更新ですので、本当に投稿時間がバラバラですので、アプリのお気に入りに登録して頂くとお知らせが来ます!興味のある方は是非♪♪
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両方とも、独白部分は終わって物語が進みます。
森技官は「夏」の事件でキーパーソンでしたが、割と簡単に人をこき使ったり、のびのびと振る舞ったりしていましたが、実際は彼もかなりの苦労をしています。その辺りのことを書いて行こうと思っています♪

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PCの前でのまとまった時間は取れなくなってしまいましたが、アイパッドなら何とか隙間時間で記事を作成出来るので、すみません、このブログの更新頻度は減りますが、ノベルバ様の方では香川外科の面々がどのように教授や祐樹を見ているかを書いています。

今は久米先生視点(医学部生時代)を投稿しています。
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       こうやま みか拝

気分は下剋上 白衣の王子様 番外編 11

「はい。手技の時にメスを持ってらっしゃる時の手術用手袋に包まれた指――今思えば、その指に一目惚れしたのですが……。帰国前の手術の画像だったので、顔よりも術野とその指しかクローズアップされていないモノでした。
 しかし、花よりも美しい人が花を触っているのは、本当に綺麗ですし、目の保養どころか魂までも洗われた気分になります」
 祐樹がそんな嬉し過ぎることを言ってくれたので、自分は魂までもが薔薇色の雲に乗っているような気がする。
 紅色に染まった指で――愛の交歓の余韻と氷を扱ったせいだろう――呉先生にモ○ゾフのプリンが入っていたとは思えないほどの完成度で薔薇の花と葉が綺麗に浮いている「リサイクル」品を差し出した。
「毎日氷を入れて、同じ一ミリでも五ミリでも構わないので鋭角に切ったら長持ちしますよ。デスクの上に置いて、患者さんの理不尽なクレームが有った場合のささやかな気分転換になれば嬉しいです」
 水の中で切るという方法で――これは暇つぶしに観た「趣味の園芸」で覚えた――手を加えた花瓶の花束も心なしか活き活きしている。
「こういう手の持ち主は『緑の手』と呼ばれて尊敬されるそうですけれど『神の手』と外科医全てが認める香川教授が『緑の手、あれ、指』だったかもの、両方を兼ねそなえた方だとは思ってもいませんでした。
 ただ、今はサイン会のせいで膨大な量の花束が病院中飾ってもまだ余っているようですので、あまり公にしない方が賢明かもしれません。
 いや、それは大丈夫なのかな……。香川教授に花束を捧げる人間はたくさん居そうですが、その世話までをお願いするような厚かましい人間は私くらいかもしれませんし。
 今でもA会議室には飾りきれない花束がたくさん置かれているようですよ。
 手土産の高級洋菓子などは、あのドケチの事務局長が包装紙に包んだままの状態なので、メルカ○か、ヤフオ○に出品を企んでいるとか。
 まあ、賞味期限が有りますから、それも仕方ないのかも知れませんね」 
 祐樹は――以前よりは食べられるようになったとはいえ、それほど甘いものは食べないし、自分も好きな洋菓子メーカーと苦手なメーカーが厳然として存在する。
 京都のリッツに店舗が入っているメーカーのマカロンも苦手だし、第二の愛の巣になった大阪のホテルのケーキもそれほど美味しいとは思えない。それに東京の丸の内だかで一日15台しか――ホールケーキなので――作らない稀少なバターケーキも長岡先生が婚約者から送って貰ったのをお相伴に与ったが――ちなみに祐樹は「甘いモノ」と聞いて「用事」を都合よく思い出して逃げていった。
「一度、その会議室を見たいですね。お花が枯れない時を見計らって……。あ、そうだ」 
 祐樹が乾いた音を立てて指を鳴らした。このジェスチャーをする時は何か良いことを考えついた時だけだった。今言えないようなことなのだろうか?だとしても二人きりになった時には教えて呉れるだろう。
「有難う御座います。この花束の輪ゴムを下手に触ったら滅茶苦茶に分解されてしまいそうな気がして。
 かといって薔薇の首が折れてしまいそうなのを飾り続けるわけには行かないので、首を切ってしまおうかとも思ったのですが、こんなに綺麗に蘇らせて下さって嬉しいです。
 それにこの氷水の中で咲き誇る薔薇よりも綺麗で活き活きした教授の笑顔は、田中先生が愛して下さった証しですよね。
 田中先生が出会って直ぐの時くらいに『大輪のカトレアか薔薇よりも綺麗な恋人です』と仰っていたのですけれど、それ以上に瑞々しくて華やかで幸せそうな笑みを浮かべていらっしゃいます。
 同居人には見せないように気を付けなければ……」
 明らかに冗談と分かる口調で言ってくれたので、その辺りは安心したが。それほど自分は幸せそうな顔をしているのだな……と思うととても嬉しい。呉先生の賛辞は嘘が混じっていないことも何となく分かるし、祐樹も強く頷きながら輝く笑みを浮かべてくれていたし。
「あ、失礼。同居人から電話です」
 そろそろ辞去するタイミングかなと思って祐樹を見ると、同じような目配せが返ってきた。そして、その眼差しの中には新しいことを思いついたような感じの活き活きした輝きまで加わっていた。それに先程の指を鳴らした件も気になった。
「え?もう家に帰ったのか?だったら、そうだな……。今日は吉野○にでも一緒に行こう。最近ご無沙汰だったし。オレは今まだ病院だが、直ぐに出るから。ああ、じゃ、また」
 呉先生が通話を終える時を見計らって、祐樹に目配せをした。
「では私達もこれで失礼します。コーヒーご馳走様でした。
 森技官には宜しくお伝えくださいね」
 祐樹の滑舌の良い声が朗らかに響いた。先ほどまでは低く甘い声で愛を囁いていたのに、切り替えの早さは流石だと思う。自分だって、祐樹の愛情を花園の奥に迸らせてもらったというのに、そしてそこはシャワー室がない部屋だった。先に呉先生に聞いて置けばよかったのかもしれないが、祐樹が預かった鍵で屋内に入れることを知ったのは鍵を預かった後だったので仕方のないことだろうし、直ぐに洗い流すのもある意味勿体ないと思ってしまうので、奥処が濡れそぼっているという状態も――仕事中でなければ――大歓迎だった。
「では、そろそろお暇しますね。ああ、ワイシャツのボタンが一つ掛け違っています」
 目敏い祐樹が呉先生の立ち上がった姿を見てそう呟いた。
「え?うわぁ、四個目のボタン……。この状態で今日一日患者さんと話していたのか……」
 呉先生の頬がレンゲ色に染まっている。先ほどまで――人目を忍んで素肌で愛を確かめ合っていた自分達とは――そういう場合ならボタンの掛け違いは先程からだけなので、見る人は祐樹と呉先生しか居ない――異なって呉先生は一日中らしい。
「そのボタンからならネクタイと白衣で充分隠れますし、気付いた人は居なかったのでは?」
 慰めるというよりも、座って患者さんの話をひたすら聞くという業務なので、第四ボタンなど目に触れないだろうし。
 何だか軽い自己嫌悪の淵に嵌っている呉先生のことはそっとしておこうと眼差しで意見交換をして不定愁訴外来を出た。
「祐樹、良いコトを思いついたのだろう?それを教えて欲しい」
 救急救命室は忙しい時は激戦区の野戦病院さながらになるが、暇な時はとことん暇だ。そしてどうやら今は後者らしいので、もう少しだけでも祐樹との時間を楽しみたかった。
 それでなくても、最近はお互いが忙しくてすれ違いが続いている。
 身体の渇きは何とか収まったが、心はもっとと我が儘を告げていたので。




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今日は、力尽きなければ、二時間後を目途に「白衣の王子様」をアップ出来そうです!!

       こうやま みか拝

気分は下剋上 白衣の王子様 番外編 10

「そうですね。ではお言葉に甘えてほんの少しだけお邪魔します。救急車のサイレンの音が聞こえるまでは大丈夫でしょうから。それにサイレンが鳴ったとしてもこの携帯に着信がなければ、人手は充分足りているので」
 祐樹の白衣に包まれた広い背中を見惚れながら後に続いた。
「教授……。そのマスクはお風邪ですか」
 呉先生が悪戯っぽいスミレ色の笑みを浮かべている上に全く心配している感じではなかった。
「ここだけの話し……非常階段と、そして歯止めが効かずに……かつての病室で愛を交わしていました……」
 祐樹が悪びれた様子もなく暴露して更に顔が紅くなるのを自覚した。
「やはりそうでしたか……。非常階段の鍵を田中先生に渡した時からそうだろうな……とは思っていたのですけれど……。
 旧館のかつての病室は誰も近付かないので、密会に最適ですよ。
 それにしても……二回も愛を確かめ合ったのに、良く普通に歩けますね……。私ならベッドの上でぐったりです。」
 コーヒーを淹れるために呉先生が水回りの方へと姿を消した。
「『密会には最適』とのお墨付きを頂いたので『SBPIH』を決行しましょうね」
 壁際に二人して佇んでいると、祐樹が耳元で囁いた後にマスクを外した。
 物凄く恥ずかしかったものの、呉先生に――というか森技官と一緒に居た――ベルリンからの帰国した関西空港で愛の行為を見破られているので今さらのような気もした。
「普段からお顔は整っていますが、田中先生と『そういう行為』の後には雫を宿した瑞々しい大輪の薔薇のようなお顔になるのですね……。田中先生がマスクで隠したい気持ちは充分過ぎるほど分かります……」
 呉先生のスミレ色の視線が驚きと納得の眼差しの光りで煌めいていた。
「ええ、とても綺麗でしょう。私だけが独占したい表情ですが、マスク越しにコーヒーを飲むような器用さは持ち合わせていないし、呉先生なら見せてもいいかなと思いまして」
 コーヒーの良い香りが部屋の中に漂っている。その「健全」な感じの空間でこういう話を交わすのは却って背徳感で背筋に微細な電流が流れる。
「教授と田中先生のサイン会の時に手土産として皆様が持って来て下さった花束ですが、飾りきれないらしくて、私のブランチまで頂いてしまいました。病院中がお花で溢れている感じですよね……。ウチに病院長からのお裾分けが来たのは初めてですので、よほど有り余っているのだな……と。
 しかし、花束を花瓶に突っ込んだのはいいのですが、枯れそうなので……。教授なら対処法をご存知かなと……」
 さきほど「自分に聞きたいことが」と呉先生が言っていたのはその件らしい。
「確かに元気が無くなっている感じですね。氷は有りますか?そしてハサミ――生け花用でなくても構いません――が有れば、何とかなりそうです」
 この部屋に冷蔵庫が有るのは知っていたので、付属というかセットで冷凍庫も漏れなく付いてはいる。ただ、几帳面そうな呉先生が意外にも大雑把な性格なのも知っていたので、冷凍庫が空という可能性もあった。
「たしか、一年前ほどに水を凍らせたまま眠っているのが有ります。ハサミはこれで大丈夫ですか?」
 呉先生の、いかにもラッピングを解いてそのまま花瓶に放り込んだと思しき花束をしげしげと眺めた。
 ベビーピンクの薔薇は「首」部分がくたっとしているので、修復は不可能だろうが、他の花は大丈夫そうだ。
 花束としての体裁というか、バランスを保つために根元の輪ゴムの位置を覚え込むように見てからシンクに水と氷を張って、茎を切っていく。
「そんなに鋭角に切るのですか?」
 呉先生が興味津々といった感じで見ている。
「はい。茎の切断面が水を吸い上げるのは分かりますよね。鋭角に切ったらその分表面積が増えるので、吸い込む量がその分増えます。
 それに氷を入れるのも効果的だと読んだ覚えがありますので。
 この薔薇は水を吸い込む力が茎にはないようなので、ギリギリのところで切ります。水の中で作業をするのもコツだそうです。
 何か綺麗なガラスの入れ物とかマグカップのようなものは有りますか?」
 呉先生が感心したように眺めている。そして祐樹もコーヒーカップを持って花を氷の浮いた水中で切っている様子を眺めているのが視界に入っていて、とても嬉しい。
「ガラスの入れ物……。ああ!患者さんに頂いたモ○ゾフのプリンが入っていたヤツならあります。ええと、あれはどこに仕舞っていたかな……」
 水中で全ての花の茎を鋭角に切り終わって、先程の花束よりは6割ほどの高さになったが、それでも充分花束としては活き活きと咲き誇っている感じにまとめた。
 こういう作業をするのも大好きだった。
 そして、呉先生が手渡してくれたモ○ゾフのプリンが入っていたガラスの中に氷水を張って、鋭角に切った薔薇と、もう使い道のなさそうな薔薇の葉っぱ二枚を使って形を整えた。
「後は、花屋さんに行って栄養剤のようなものを買ってくれば更に長持ちしますよ。
 この花瓶だと少し大きいので小さいのは……。ああ、だったら、これを入れておけば大丈夫です」
 不定愁訴外来には――基本的にここは入院患者さんが常にいる場所ではないため――花瓶の準備がないのだろう。
 先程まで花束をただ突っ込んでいた白い花瓶の中にモ○ゾフのガラスを足場のようにして入れてから、ほぼ完璧に再現した花束を慎重な手つきで入れた。
「教授、有難う御座います。御礼になるかどうか分かりませんが、四階の――表記上は五階ですが――最も奥の部屋は特別室で、シャワーも完備されています。四階が何故五階と言い習わされているのかはお分かりかと思いますが……。旧館には入院患者さんも居ませんし、何故かナースとかの休憩にも使われていないので、鍵さえあれば入れます。
 田中先生とのデートで使っても問題はないかと……。
 本当に、この花束も瑞々しく蘇りましたね。
 それ以上に綺麗なのは教授の大輪の薔薇のようなお顔とか、紅色に染まった指ですが、ね?田中先生?」
 呉先生がスミレ色の透明な笑みを祐樹に向けている。
 祐樹の太陽に似た輝く眼差しが自分の指や仕草をずっと目で追ってくれていたこととか、ウエスト部分に当てられているのを感じて薔薇色の吐息を零した。





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気分は下剋上 白衣の王子様 番外編 9

「しかし、旧館にこんな良い部屋が残っていたとは知りませんでした。
 聡との密会にも充分使えそうな雰囲気も素敵ですし、それ以外にも一人きりになりたい時の隠れ場所にもなりますので……。警備員さんの巡回を含めて、人の出入りを呉先生に確かめておいた方が良いですね、今後のためにも」
 「密会」と聞いて心拍数が薔薇色の鼓動に跳ねた。祐樹が常に隠れ場所を探しているのも知っていたし、小さいとはいえベッドも有るので救急救命室の暇な時間には仮眠を取ることも出来るし。
「ただ、鍵が必要だろう?呉先生が責任者なので、あまり迷惑を掛けるのは……」
 自分もポジションに見合った鍵を託されている。その管理責任者として、不適切なことをしてはならないのはむしろ当たり前だと思ってしまうのだが。
 祐樹の瞳が悪戯っぽい光で輝いている。
「他の人間が悪用しなければ問題はないと思っています。モルヒネとか塩化カリウムなどの危険な薬物とか、呉先生の処方箋がないと受け取れない向精神薬や睡眠導入剤の類いは――悪用しようと思えば出来ますし、ネットでは隠語を使って高値で取引されているようですね――ウチの薬局が一元に管理しているので、大丈夫でしょう」
 塩化カリウムは安楽死が法律で認められているオランダなどで使用されている筋弛緩剤だ。20mlで死に至る危険な薬だが、痛みなどは全くないために自殺を考える人にとっては咽喉から手が出るほど需要の有る薬剤だ。
 そして呉先生からこっそり眠剤を貰ったこともあるが、確かに不定愁訴外来には薬剤を置いていなかった。
「一応、鍵を預かった時に合いカギを作っておきました。規則は破るためにあるというのが持論ですし、誰にも迷惑が掛かるわけでもないので可愛いものだと思います」
 祐樹の指が魔法のようにもう一個の鍵を取り出している。
「祐樹……言うまでもないが、表立って問題にならないようにだけは気をつけて欲しい」
 公私混同の共犯者でもある自分が言ってもあまり説得力はなかったが。
「その点は大丈夫です。出世に響くような真似は私も慎みます。ただ、休憩室として使う分には大きなお目こぼしもあるので……。
 他科の医師ですが、屋上で時間が空くと昼寝を日課にしている人も居て、看護師から師長、そして看護部長にまで報告が上がったようですが、口頭注意もされなかったと本人から聞いたので」
 祐樹が確信に満ちた口調で言うからには大丈夫なのだろう。
「ナースや技師達に嫌われていない場合限定だと聞いています。逆に不倫とかの、潔癖なナースが嫌うようなことを仕出かした場合は無言の嫌がらせをされるようですね。ダブル不倫、つまりお互いに配偶者が居る上での『そういう』関係を病院内で致した場合には、看護部長も病院長に報告するらしいですよ。
 何を考えているのかサッパリ分かりませんが、色気もない物置部屋で密会を続けていたダブル不倫のカップルは『行為中』の写真を証拠として撮られて女性側は師長から、男性側は教授からの叱責と退職を仄めかされた上に、それぞれの配偶者にもその画像が差出人の欄には記入なしで送られたと聞いています。
 何でも、看護師と医師の休憩時間まで割り出して逢う可能性が高い時間に物置で待機していたナースがこっそり撮影したらしいですが。そういう憂き目に遭うのは大抵が嫌われているから懲らしめる目的のようですね……」
 そんなことが行われているとは知らなかった。ダブル不倫は確かに色々とマズいような気がするし、お互いの家庭を壊すというリスクを考えていないのも個人的に好きになれそうにない。
 ただ、祐樹と自分の場合は――同性同士という点は特殊例かも知れない――ウワサは積極的に撒いているとはいえ、二人とも独身だし、そもそもナース達に嫌われる要素がないのでそこまではされないだろうが。
「物置部屋での密会なんて論外ですが、薔薇を敷き詰めたベッド……あれはこの部屋でも良いような気もしますが、如何ですか?」
 祐樹の指が再びジャケットのボタンを外してワイシャツの布地を押し上げている尖りを鍵で突かれる。
 薔薇色の甘く熱い疼きがシャンパンの細かな泡のように背筋に弾けて、撓ってしまった。
「誰も来ない場所だと……確認出来るなら、それでも良いけれども……」
 確かに、マンションの寝室よりはこの旧館の古びた感じの方が「眠れる森の中のお城」には相応しいような気がする。
「それは必ず確認します。こんなに活き活きとした艶めいたお顔とか薔薇色に染まったしなやかな肢体を病院関係者に見せたくはないので。
 『SBPIH』と囁くか、付箋紙にでも書いた場合は来て頂けますか?
 スリーピングビューティプランインホスピタルの頭文字です」
 祐樹の唇が耳朶を甘く噛んでそう告げてくれた。
 タイムアップと言ってはいたが、救急車のサイレンが一切鳴っていないので、多少の融通は利くのだろう。
 救急救命室の場合は、他の外来とは異なって救急車での搬送しか受け付けていないので、注意していれば直ぐに分かる。
「了解した。他人に知られないのだったら、という前提条件付きで」
 ナースの密かな監視下に置かれるのは絶対に嫌だった。その点は祐樹も同じだと思うが。
「分かりました。ではそのように……」
 祐樹がくれたマスクは手で結ぶ手間が省けるものの、微調整が出来ないので耳朶の付け根が僅かに痛い。
「あれ?今お帰りですか?」
 一階の非常口で呉先生とばったり会ってしまった。気まずい思いで隠れようとした自分とは対照的に祐樹は何事もなかったかのように話しかけていた。
「はい。今日の予約は全て終わったので。田中先生はこれからも勤務ですよね?その白衣姿だと。
 お時間に余裕が有れば、コーヒーでも如何ですか。教授にはお伺いしたいことも有ったので」
 呉先生の可憐な瞳が自分を見て大きく見開かれた。マスクを着用しているからという理由ではなくて、全てを察したような感じで、尚更居た堪れない。
 祐樹もタイムアップだと言っていたし、断るだろうとは思っていたが。
 祐樹の意外な返答に思わず目を見開いてしまった。




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すみません、リアバタのせいで本日は一話しか更新出来ないことをお詫び申し上げます。

       こうやま みか拝

気分は下剋上 白衣の王子様 31

「確かにウチの病院では『不適切』な関係かも知れません。しかし、世間の風潮では市民権も認められてきた結果、同性同士のカップルも事実婚と認めたり、差別してはいけなかったりと徐々に変わっていますよね。今でもそうなのですから、将来の病院長選挙の時に貴方と私の特別な関係を問題にするのは、差別主義者との烙印を押されるかと思います」
 祐樹の力強い言葉に思わず深く頷いてしまった。どうやら眉を上げたのは、不本意だからではなくて、言いたいことが有ったせいだったらしい。
 祐樹や自分は異なるが性同一性障害をカミングアウトして選挙に立候補する人とか、同性の恋人が居ることを芸能人が認めたり国賓として迎えた要人のパートナーが同性であっても、夫婦並みの部屋が用意されたりなどの配慮は年々広まりつつあるので、祐樹の指摘は正しいと思ってしまう。
 旧態依然の大学病院だが、それでも世間の風は取り入れられているようだし、そういう心配は、しかも斉藤病院長が学部長選挙に臨むのは10年ほど先なので――今の学部長に万が一のことが有れば別だ――それに伴って行われる病院長選挙の時には同性が恋人であってもその部分を攻撃してくれば、レイシストと呼ばれるようになる世の中に変わっているのかもしれない。
 今、祐樹は――吸う本数が激減したが――病院の敷地内は99%が禁煙エリアだ。
 政府も、そして厚労省もタバコの害を言い立てているし、それはそれで将来の医療費削減になるので物凄い勢いで喫煙場所が減っている。それに文科省も小学生の低学年の時からタバコの害について習うと医療雑誌に書いてあった。小学校低学年の子供が喫煙したいとは考えないので、父母が喫煙しているのを、子供を使って阻止しようという目論見だそうだ。
 場合によっては会社や上司命令よりも可愛い我が子に言われる方が効果的だからだそうだが。
 同じように同性同士のカップルも――喫煙ほど露骨ではないものの――社会の目が緩やかになっていくような感触を確かに感じる。
「そうだな……。その読みは正しいかと思う。
 政府とマスコミが裏で暗躍しているのかも知れない、な。
 14歳未満の子供の脳死判定から移植までが『美談』にされたのと同じような流れになっているような気もするし。あそこまで露骨ではないかもしれないが」
 今現在、国を挙げてのキャンペーンは愛煙者をなるべくゼロに近付けるというものと、ドナーになってくれる人を絶対に逃さないでおこうという意図が見え見えの「運動」だ。
 児童虐待が社会問題になっている今は、不幸にして亡くなった14歳未満の人が本当に虐待に遭っていないかどうかを先に確かめるべきなのに脳死と判断されて、死因をしっかり調べないまま急いで臓器を取り出して移植先を探すという流れになってしまっている。
「ああ、ドナー第一号になった女の子の時は、国家権力を総動員したとしか思えないほど気持ちの悪い報道でしたからね……。全ての新聞社が申し合わせたように一面トップ記事で『ご両親の英断』とか『我が子の臓器を使ってください』とデカデカと載りましたから。
 普通はあんなに新聞社の足並みが揃わないので、厚労省と政府が動いたのでしょうね。
 まずは虐待の有無を調べるのが先だったのに……。
 あの新聞を見ている親の中では『虐待死がばれずに、かつ自分も悲劇と英断の人』ともてはやされることに気付いたでしょうね。
 それに成人もドナーの成り手が居ないので、自動車の免許証だけでなく保険証や住基カードにも『ドナー希望』の有無を書かせるようにどんどん裾野を広げているのも事実ですし……。
 『美談』が掲載された後に、ほんの申し訳程度の大きさで『虐待死ではないことを証明してから臓器のドナーになる』と細かい字で書いてありましたが。
 まあ、臓器移植も夢のiPS細胞が実現段階まで漕ぎ付けることが出来れば下火になっていくとは思いますが。自分の細胞から作るだけに、拒絶反応ゼロですからね。
 貴方も山中教授にお会いになることもあるでしょうが、その時には激励してくださいね。
 『心臓外科も待ち望んでいます、熱烈に』とか何とか」
 祐樹が付け合せ――にしてはかなりのボリュームのある――キャベツの千切りを口に運びながら言った。
 ランチの時間は慌ただしいので素早く完食しないと午後がもたないので。
「後は、柏木先生の奥さんに聞いたのだが、祐樹が気にしていたグループラインのリーダーはウチの科の高平看護師らしい」
 ニンジンを大目に入れて彩りを加えた切り干し大根を唇に運ぶ。
「え?高平看護師、げっ!!マジかよ……」
 少なくとも祐樹が自分の前でこういう言葉遣いをすることはなかったので、内心驚いた。
 何かマズいことでも有るのだろうか?祐樹の話し方が変わるほどの。
 しかも、ゴマのドレッシングのたっぷりと掛かった千切りのキャベツを器用にお箸でつまんでいたのに、祐樹の身じろぎのせいでドレッシングが一滴、白衣の上に落ちそうになる。
 おしぼりが用意されていたので、咄嗟に掴んで白衣を汚す前に空中で受け止めた。
 ドレッシングの油分とかゴマの香りのついた白衣は祐樹に全く似合わないので。




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◆◆◆お知らせ◆◆◆

<夏>後日談の教授視点をこちらのサイト様にちまちま投稿しています。
https://novelba.com/works/882441


何も考えていなさそうで、そして主体的に動かなかった彼ですが、何故そういう風に振る舞ったのかを綴っています。
興味のある方は、是非♪♪
PCよりも、アプリの方が新着を通知してくれるとかお勧め機能満載ですし、読み易いかと思います~♪
こちらは不定期更新ですので、本当に投稿時間がバラバラですので、アプリのお気に入りに登録して頂くとお知らせが来ます!興味のある方は是非♪♪
<夏>後日談では祐樹が考えてもいなかったことを実は森技官サイドでは企んでいますので。





◆◆◆バレンタイン企画始めました◆◆◆

といってもそろそろネタもないため――そして時間も(泣)
ノベルバ様で「後日談」の森技官視点で書いています。


覗いて下さると嬉しいです!
また、本日も向こうの更新は済ませました!
両方とも、独白部分は終わって物語が進みます。
森技官は「夏」の事件でキーパーソンでしたが、割と簡単に人をこき使ったり、のびのびと振る舞ったりしていましたが、実際は彼もかなりの苦労をしています。その辺りのことを書いて行こうと思っています♪

こちらのブログと違って隙間時間に書いたら即公開していますので、更新時間がバラバラです!

だから、アプリで読んで頂くと新着を知らせてくれるために読み飛ばしはないかと思います。宜しくお願いします!!


すみません!もう一話更新出来ないかもです。楽しみにして下さっている方(いらっしゃるのかな?)夜明け頃に更新がなければ「リアバタだ」と思って下さればと思います。

       こうやま みか拝
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