腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は~学会終了後

気分は下剋上 ルミナリエ編 16(I8禁)最終話

イメージ 1

「聡の……極上の……花園は……締め付けるのではなくて……熱く厚いベルベットの感触で包み込んだ後に、薔薇の花びらの一枚一枚程度の……面積で……強く……弱く動くのが、堪らなく……良いです。
 我がままというか、贅沢な悩みは……悦すぎて……直ぐに……放ってしまいたくなる……ことですね」
 祐樹の熱い吐息と声を背後に、そして胸の尖りを掌で固定されながら双丘を開いては強く弱く打ち付ける肌の濡れた音が潮騒のように聞こえてくる。
「ゆ……祐樹っ……何度でも……構わない……。それに早いとか……そういうのは……気にならない……。
 祐樹が、こうして……私の……花園の……中を……熱くて……確かな感触で……拓いて……くれる時が……、一番……好きな……時間なので……」
 祐樹の腰の動きに翻弄される素肌に汗の滴っていく感触にすら感じる。
 祐樹は「早い」とかの時間を気にしているようだったが――そして医学書レベルではそういうことは読んで知っていたが――その点でも全く不満に思ったことはない。
 それよりも、祐樹に身体の内側まで満たされて浅く深く拓かれる感触とか尖り切った胸を愛されている方がよほど重要だった。
「ゆ……祐樹っ……胸の尖りと……花園の凝った場所を……同時に愛されて……。
 それに、強く揺さぶられると……ルミナリエの……光の……建築物よりも……精緻な……愛の建物を……二人で築いている……ようで……堪らなく……悦いっ」
 後ろ手で祐樹の汗に濡れた腰を掴んで、さらに奥処まで届くように力を込めた。
「二人の……愛の……建築物ですか……。それは……とても……素敵ですね」
 頭の中に、先程見た精緻な光が一斉に燃えて弾けるような気がした。
「……今は……大輪の……花火が……爆ぜる感じではなくて……、先程のイルミネーションの小さな……光が……それぞれに煌めいては……炎を纏って……燃え盛っている……ような気がする……身体全部で……小さな炎が……甘くて……濡れた感じで……泡のように……弾ける……感じだ……
 そういうのも……新鮮で……とても……悦い……。
 私も……そろそろっ……」
 背後に撓る身体を祐樹の素肌に押し付ける形になって、お互いの身体の大粒の汗が混ざり合っていくのも嬉しい。
「もっと……奥処に来て……、そして……、祐樹の熱い飛沫で……花園を……潤して……欲しっ……」
 出来るなら二人一緒に極めたい。
 その気持ちで必死に弾けるのを耐えていた。それに、深すぎる悦楽を我慢すればするほど、その後に訪れる超新星の爆発のような極みが大きくなることも身体が覚えていたので。
「分かりました……。多分、次の……大きな動きで……、私も……限界です……」
 一度しどけなく開いた門の入口にあてがっただけの祐樹の灼熱の楔と共に先程注がれた真珠の雫が太ももへと滴っていく。
 それに胸の二つの尖りのみを祐樹の指が器用に挟んで強く捻られると、それだけで先程見たルミナリエの光りよりも鋭い閃光が身体と心に奔っては背筋が祐樹の方へと傾いだ。
「ゆ……祐樹っ……もうっ……」
 少しでも深く一つになれるように祐樹の素肌へ密着してその確かな硬い感触と滴った大粒の汗の雫を、素肌がいつまでも覚えていられるように試みた。緑や白の先程見た光のアーチが脳裏を過るものの、それよりももっと鋭い小さな光が脳の中で爆ぜ続けた。
「一緒に……。
 聡、心の底から愛して……います」
 一際強く揺さぶられて、繋がった場所からも海の底にある真珠のような濡れた音が聞こえてくる。
「私も……身体と魂ごと……全てで……祐樹を…愛っ……ああっ」
 弾けた瞬間に、花園の奥のさらに奥処に熱い飛沫を感じて頭の中にあらゆる色の煌めきが一斉に弾けて、その気持ち良さと解放感で魂が空中に飛ぶような気がした。
「素敵でしたよ。
 聡の揺れる肢体もそうでしたが……、私も随分揺さぶりました。
 実際に船に乗っている感じを……、少しでも味わって……頂けましたか?」
 二人して倒れ込んだ木のベランダに潮風が吹いて、熱く滾った素肌を心地よく冷やしていく。
「ああ、大きな船に乗っているというよりも……。嵐の中に迷い込んでしまって難破寸前の船のようだったな……。
 とても感じた……。
 リタイア後の豪華客船の旅でも味わえないほど……」
 繋がりを解いた祐樹はベランダの上に横たわった自分の後頭部を腕枕のように保護してくれるのもとても嬉しい。
 熱い呼吸がまだ整っていない状態で唇を重ねると、祐樹の瞳が夜空を焦がすような輝きで自分だけを見てくれている。
「リタイア後の客船の旅も楽しみではありますが、その時にはこんな激しい愛の交歓が出来るかどうか、はなはだ心許ないのも事実です。
 人間、加齢には逆らえませんからね……。
 ですから、出来る時にこうしてしなやかな肢体に、覚えてもらって……。豪華客船での旅の時にはそれを思い出して貰えればと思います」
 祐樹の指が硬く尖った胸の尖りを愛おしむように撫でてくれた。
 それだけで背筋に強い電流が奔ってしまう。
「それはそうだな……。ただ、今のような激しい愛の交歓が出来なくとも、私は祐樹さえ傍に居てくれれば、そして手を繋いで客船の中とか寄港先の街を歩くだけで充分過ぎるほど幸せだと思うので、それはそれで楽しみだ。
 リタイアしないと纏まった時間が取れないのも事実だし、今は今で心ゆくまで愛し合った記憶を素肌や頭で覚えておくので、手を繋いで散歩する時にはそういう想い出話のネタが今まで以上に増えれば良いと思う。
 今日の愛の交歓では、嵐に巻き込まれた船の感じを充分過ぎるほど感じたので、その記憶も、心の中の宝石箱に仕舞われたことだし……。
 そういう宝石のような想い出を一個一個増やしていって、たくさんの宝石箱の中身を祐樹と語り合える日を楽しみに待っている。
 愛の交歓だけでなくて……二人で出掛けた場所での想い出の話とか、分かち合った栄光とか皆の祝福の記憶も私にとって宝石のような鮮やかさだし、その煌めきは何十年後も変わりなく覚えているだろう。
 もちろん、今夜のルミナリエの光りの建築物もその一つだ。
 そういう意味でも連れて来てくれて有難う
 そして来年も時間を見つけてあの見事なアーチを二人してくぐりたい」
 祐樹の唇が近付いてきて「約束します」と厳かな口調で断言した後に唇が重なった。
 その目くるめく幸せに先程とは異なった種類の涙が上気した頬を伝っていた。

                                <了>












 
【お詫び】
 昨日更新が出来ずに申し訳ありませんでした。


【お心当たりが有る方への私信です】

 今の私の心境は「この季節咲き誇る白い花を摘んで……貴女に届けば良い」という、「シスター」の歌詞そのものです。。。

 「貴女のために祈ることなら今の僕にも許されるでしょう」のフレーズも。。。。



                       こうやま みか拝 
 




        こうやま みか拝

気分は下剋上 ルミナリエ編 15

 ただ、祐樹がスマホをずっと手に持っていたのかと納得した。普段のデートの時は――特に土日――絶対にそんなことはなかったので。
「それに勤務先が勤務先だけに、ホテル関係には更に強気に出られますので」
 厚労省とホテル……?と怪訝に思ったのが表情に出たのだろう。
「ああ、傘下というか下部組織に保健所が有るのでレストランの衛生管理などの査察に入らせることが出来ます。まあ、滅多には行わないのですが、いわゆる『伝家の宝刀』的な権力のようですね」
 そういうことかと納得はしたものの、祐樹が森技官との対話には自分を挟むのが――直接だとケンカになってしまうので――デフォルトになっていたのに、デートのために譲歩してくれたのだと思うとそちらの方が嬉しかった。
「有難う、この部屋での想い出も一生の宝物だ。ルミナリエもテレビの画面で観るよりも光のアーチをくぐる方がよほど綺麗だし厳粛な煌めきが心も身体も癒してくれたようで祐樹と来られて本当に良かった。
 マンションの部屋でゆっくりと寛いで過ごす休日も大好きだが、こうして普段とは異なった場所で祐樹と過ごせるのも、特別感がより増すので心の中の宝石箱にもう一つ加わったような気がする。急なワガママを、こんなに素晴らしい空間で応えてくれて本当に嬉しい」
 祐樹の笑みがルミナリエの光の建築物よりも自分を魅了する輝きに満ちていた。
「聡のワガママを叶えるのも私の大きな喜びですが……今日の場合は、そもそも無意識に願望が出たとはいえ、私の我が儘を聞いて下さった聡に対するお礼ですから……。
 で、ベランダに一度出てみますか?寒かったら戻ってくることにして」
 祐樹の言葉と共に繋がっていた熱い塊が出ていく。その熱くて確かな感触が自分の身体から出ていく束の間の「空虚さ」が妙に寂しく感じてしまう。
 充分に愛されているという自覚は有ったものの、我がままな自分は「もっと」と考えてしまっている。
「そうだな……。元々の約束は『二人きり』という条件だったので、それを果たさないと。それに、この季節に外に出ようという人も少ないだろうし……。夏ならともかく」
 ベッドから下りた祐樹の広い背中とか、長い脚が躍動感に満ちて動くのを惚れ惚れと眺めていると、扉を開けた祐樹が何だか辺りを窺っている感じで――実際その通りなのだろうが――慎重そうな動作が背徳感に満ちていた。
 それに、部屋に漂う空気に潮の香りが加わっているのも妙に懐かしい気分になった。
「大丈夫です。
 ホテルを建築した人の工夫でしょう、一般的なマンションのベランダのように横一列に並んでいるわけではなくてですね。巧みにベランダの配置をずらしていてプライバシーは保てるようになっています。
 それに火照った身体に潮風が心地良いですよ」
 自分を誘うように差し伸べられた手に惹かれたように歩み寄った。
 祐樹の腕が熱を分けてくれるように肩と腰に回されて、その温かさと確かな感触に身も心も甘く蕩けるような気がした。
「寒くないですか?公私共に大切な聡ですから、風邪を引かせるような真似は絶対にしたくないので遠慮なく仰ってくださいね」
 ベランダに並んで立つと、何だかホテルに居るのではなくて船に乗っているような感じなのは祐樹が言ったように同じ階の他の部屋のベランダが見えない作りのせいだろう。
「大丈夫だ、さっきまでの情熱的な熱さで火照った身体に潮風がとても気持ち良い。
 それにこうしてベランダに立って見ていると、神戸の夜景の素晴らしさも絶品だが……それ以上に船に乗っているような気分になってとても新鮮だし」
 大学病院をリタイアした後の人生設計では、二人で豪華客船の旅を楽しもうという計画も――計画というよりもまだ実現されていないだけの確かな約束だ――含まれていたが、その前渡しを貰ったような気分で、心がよりいっそう晴れやかさを増した。
 それに間近に見る――ライトアップされた夜景の輝きがまだ前髪が上がったままの祐樹の秀でた額に映えてとても凛々しい感じで浮かび上がっている――祐樹の横顔や、肩と腰に回された大きな手から伝わってくる確かな温かさと力強さにも陶然となってしまう。
「ああ、そう言われてみれば……確かにそんな感じですよね。船のように揺れがないのでその発想はなかったですが。
 リタイア後の海外旅行の時に寄港する各国の港もこんな感じでしょうか……」
 夜景を見ながら唇を重ねて間近に見つめ合う祐樹が自分と同じ未来を思い描いてくれていることが夜景よりも心に鮮やかに染み込んでいく。
「そうだろうな……。実際に行く時がとても楽しみだ。
 それはそうと、光の面積は神戸の方が圧倒的で比べ物にならないが、潮の香りは明石海峡大橋を思い出させてくれて、何だかとても懐かしく感じる」
 祐樹の唇に自分のを重ねると確かな温かさが唇だけでなく胸までを熱くしてくれる。
「確かに位置的にも近いですしね……。ここからでは見えないようですが。
 夜の遊歩道の愛の行為の再現も期待して良いですか?
 腰に回された大きな手が下へ滑って双丘を開くように力強く動くのもとても気持ちが良い。
「もちろん、その積もりだが……。こんな贅沢な空間で祐樹と愛し合える幸運を神様に感謝したいし……」
 花園の門を祐樹の指が開いて先程の行為の真珠の迸りが太ももを伝っていく感触にも背筋が甘く震えた。
「神様ですか……。明石海峡大橋近くのホテルの庭園で結婚式があったでしょう?
 あの時の花嫁さんが着ていたシルクのウエディングドレスを御覧になって、エプロンを真剣に考えて下さったでしょう?
 今朝、着て頂いていたような滑らかでコクのあるシルクのエプロン姿……。
 こういう、何も纏っていない聡もとても素敵ですが、ああいう中途半端に素肌を隠した姿もとても禁欲的かつ扇情的でそそられます。
 今夜、こうした素晴らしい場所に二人して立てたのも、聡が私のリクエストに応えて下さったからですが……遠因はあの花嫁さんのシルクのドレスが素晴らしかったからですよね。
 そういう意味でも明石海峡大橋のホテルには感謝してもしきれない思いがあります。
 また行きましょうね」
 祐樹の――その時は意識が朦朧としていたことなど全く分からなかったのは迂闊だったが――要望に応えようとだけ思って身に着けたエプロンだったが、そのご褒美がこんなにも素晴らしい眺めを「二人きりで」楽しませてくれる結果になって魂が震えるほど嬉しかった。
 それにルミナリエの光りの建築も二人して堪能したことだったし。
「ああ、また行こう。それに、来年のルミナリエにも必ず」
 愛の交歓の前菜のような深い口づけの合間に必ず叶うと確信している約束を交わした。











 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。
 お休みしてしまって申し訳ありませんでした。なるべく毎日更新したいのですが、なかなか時間が取れずにいます……。
 目指せ!二話更新なのですが、一話も更新出来ずに終わる可能性も……。
 なるべく頑張りますので気長にお付き合い下されば嬉しいです。
 




        こうやま みか拝

気分は下剋上 ルミナリエ編 14(I8禁)

イメージ 1

「壮絶に艶っぽい色香だけを纏って、繋がったまま私の上にいらっしゃる時の聡の方が絶景です。
 あのポートタワーの優美な曲線と赤いイルミネーションなどとは比べ物にならないくらいです。
 紅いと言えば血の赤よりも綺麗な煌めきを放つ胸の二つの尖り……何時もよりももっと艶やかで瑞々しい赤に染まっていて、放置プレイの甲斐が有ったかと思うと……とても嬉しいです」
 祐樹の熱く射るような視線が当たっているだけで、更に硬度が増したような気がして背筋を撓らせた。
 祐樹の熱い灼熱の楔を花園全部で包み込んで嬉しげにさんざめく場所も迎え入れた悦びのあまり脳まで紅く染める小さな花火が爆ぜ続けていたものの、聞いたことが有るような無いような単語を理性の最後の「よすが」にしようとした。
「放置プレイとは?」
 ポートタワーは多分あの全体的には紅くて部分的には緑色の――多分ルミナリエに合わせているのだろうが――ライトが綺麗な塔のことだろう。
「性的興奮を高めるだけ高めて、その後時間を置く趣向ですね……。元々感じやすい場所でしたが『披露宴』の後は更に感度が上がったでしょう……。今夜はワイシャツの布地で擦れただけで……薔薇色の吐息も艶っぽく零していらっしゃったでしょう……タクシーの中で……。
 今度あの状態にした後に、車に乗ってドライブに出掛けませんか……。アップダウンの激しい道を選んで……もちろん、シートベルトはしっかりとつけたままで……」
 シートベルトが胸の尖りに当たった時の悦楽は当然ながら体験済みだったが、祐樹の指摘通り前よりもさらに感じやすくなったのも事実で、あの締め付けに加えて高低差のある道を走ると、どんな悦楽をもたらしてくれるかは想像に難くなかった。
 考えた瞬間に、頭の中と胸そして祐樹を包み込んでいる花園全てが同時多発的な火花が爆ぜたような気がした。先ほど祐樹とそぞろ歩きをしたルミナリエは「光の建築」と称されているが――観賞する人の数は圧倒的に異なるものの――愉しむ人の目を計算し尽した結果という点では祐樹の愛の言葉も変わりがない。
「凄いですね……。花園の中……私を包み込む熱さと厚さまで変わって……いますし……私一人だけのために……計算され尽くした……精緻な動きが……堪らなく……悦いです……。しかし、放ってしまうのも……勿体ない……ので」
 祐樹の腰を上に突き上げられて、理性のタガが外れた。
「胸……祐樹の……指で……押さえて……いて……欲しっ」
 腰を大きく上げていったん門の外まで出すと、粘度の高い淫らな水音が鼓膜まで紅色に染められるようだった。
 直ぐに一気に奥処まで腰を落とすと普段よりも更に深い場所まで拓かれて、赤や緑の大輪の花火が続けざまに爆ぜて魂までもが祐樹と繋がって一つになったまま砕け散ったような錯覚を抱いて、祐樹の指を縋るように絡めた。
 祐樹の熱い迸りを奥処で受けた感触に真っ新の命までも吹き込まれた不思議でそして今までにはない悦楽に自分も放っていることに気付いた。
 祐樹の素肌に倒れ込むように重なった時の濡れた熱い感触で。
「とても……良かったです。大輪の花が乱れては散るような、そして咲き初めた花の瑞々しさの不思議な調和が素敵でした」
 まだ整わない息で祐樹が熱く甘く囁いてくれて、唇を重ねてくれた。
「私も、怖いほど感じた……。理性が飛んだのは久しぶりで……。
 何かヘンなことを言っていなかったか?」
 脈絡のない言葉を口走っていたような気もするし、吐息や嬌声だけを零しながら悦楽だけを一心に求めていたような気もしたので。
「ヘンなことは特に……。ただ私の名前だけですね、仰っていたのは。あと……声が普段よりもさらに艶やかでした。特に頂点を迎える直前の声は艶やかさが花開いたような声でした。
 大きさはいつもと同じでしたが」
 どちらの汗の雫かも分からない熱い膜に覆われた素肌の輪郭を祐樹の指が優しく辿っている。
「そうか……良かった。
 あんなに深くまで――それこそ魂が混じりあうかと思えるほどに――祐樹を、それも性急に迎え入れたからかも知れないが。
 いつもよりも更に深化した悦楽に理性が消滅してしまった感じで……。
 それに、せっかくの特等席を譲ってもらったのに、景色を見るゆとりは全くなかった……」
 祐樹の素肌の熱さとか、まだ繋がっている場所の確かな感触の方が景色よりも大切なのは言うまでもないが、この部屋を……と思った瞬間に唇が動いた。
「このホテルはいつ予約したのだ?それに何だか来慣れている感じだったし……」
 素朴な疑問を思ったままに口にしただけで、他意は全くなかったのだが誤解を与える余地は有ったと内心思ったものの後の祭りだ。
 祐樹がクスリと笑って胸の尖りを羽毛のように優しく辿っただけで素肌だけでなく魂までが震えた、悦楽の余り。
「いえ、実は初めてです。何となくこういう流れになる程度の予測は立てていましたので、その時に森技官に協力要請しました。私の名前で予約して貰って、部屋への見取り図というか要所要所は画像で送って貰っていました、実は。ガラケーからスマホに替えたのでこういうことも出来るようになったので便利は便利ですよね。部屋の番号などは先に教えて貰っていました。この部屋だと分かった瞬間にラインの転送機能でホテルの方と森技官を挟んでやり取りが出来ましたし。だから迷わなかっただけです」
 部屋番号を先にというのが分からない。というのは、チェックインした時点で初めて部屋番号が分かるシステムだと思っていたので。











 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。
 お休みしてしまって申し訳ありませんでした。なるべく毎日更新したいのですが、なかなか時間が取れずにいます……。
 目指せ!二話更新なのですが、一話も更新出来ずに終わる可能性も……。
 なるべく頑張りますので気長にお付き合い下されば嬉しいです。
 




        こうやま みか拝

気分は下剋上 ルミナリエ編 13(I8禁)

イメージ 1

 角部屋なのは廊下の感じで分かっていたものの、右手には神戸の煌びやかで洒落た夜景が左手に神秘さを醸し出す海が大きな窓――というかベランダのようなものが見えたのでドアかも知れない――いっぱいに広がっていて、その見事さに見惚れていると背後から強く抱き締められた。
 後ろ手で祐樹の首に縋って首を広い肩に預けると、期待した通り祐樹の唇が強く深く重ねられた。
 舌を絡め取られて強く吸われた後に付け根の奥処を尖らせた舌が甘く強くつついて来る。
 先程とはまた異なった情熱的な深いキスに酔いしれながら、もどかしく切羽詰まった思いでコートを苦心して肩から床へと滑り落とす。何しろ背後から背骨が軋むほど強く抱き締められていたので。
 気が付いたように祐樹の腕が離れていく、唇と舌は絡まりあったままだったが。
 お互いの唇が重なって奏でる濡れた音が、広い部屋を愛の行為のための密度と湿度に高まっていく。
 祐樹の柔らかい唇の感触を自分の唇でしっかりと確かめながら、悦楽の予感に震える指で着ている物を順番に床へと落としていく。その割と重い音が二人分重なって聞こえてきて部屋の愛の湿度が上がっていく。
 祐樹の指が自分の指の全てに根元まで強く繋ぎ合わされてやや強引にベッドに押し倒された。
 神戸の夜景の灯りだけに照らされた夜光貝のような煌めきを帯びている純白のシーツの波へと投げ出されたように。
「聡と、早く二人きりになって……こうしたかった、です。
 触れていない方の尖りも、同じ硬さと熱を帯びているのです、ね」
 祐樹の素肌の重みを心地よく感じながら熱く疼く身体のあちこちを確かめるように辿られて、甘い吐息を零しながら背筋を撓らせた。
「ゆ……祐樹っ……左側のを……歯で……」
 やや腰から下を祐樹の方へと上げて半ば以上に育った愛情と欲情に震える象徴の先端部分が重なるようにして身体を小さく回しながら祐樹の熱と滑らかさを最も感じやすい場所で確かめるように愛した。
「あっ……。とても……感じっ……。
 祐樹に……こうされるのをっ……待ち侘びてっ……いたのでっ……」
 左の尖りは祐樹の歯に強く挟まれて側面部をごく小さな動きで上下に擦られては先端を舌で突かれる、宥めるように。そして右の尖りも祐樹の指がほぼ同じ強さで摘ままれたまま奇跡のように左右に動いては先端を指で優しく円を描いている。
「さっき……二人で……見たっ……光の……洪水のようにっ……。いや、輝きはっ……ずっと……眩しいしっ……、それにっ……熱も感じてっ……」
 密着した腰をお互いに回すので、熱く濡れた音と、感触もたまらないほど悦い。
 その感覚は祐樹も同じだろうと思うので言葉ではなくて身体の動きと、それに従って奏でる粘度の高い水音で伝え続けた。
 祐樹の指が双丘を割り開いて、狭間にするりと入り込む。待ち侘びていたように花園の門がしどけなく開いて祐樹の指を誘い込む淫らで熱い収縮をはしたなく始めてしまっていた。
「ゆ……祐樹っ……祐樹っ……、もう良いので……来て……欲しっ……」
 お互いの腰を揺らす動きが大きくなって、先端から溢れ出た水晶の熱い雫が混じりあって、育ち切った熱く脈打つ場所を伝って滴り落ちては素肌を濡らす。
 それに祐樹の熱い息遣いも鼓膜を熱い湿度で濡らしていくようだった。
「せっかく、こんな眺めの良い部屋が取れたのですから……シーツの白だけご覧になるのは、勿体ないです。
 愛し合いながら見る景色も……多分、絶景です、よ。
 少し位置を変えませんか……」
 最愛の祐樹との愛の交歓だけでも充分すぎるくらいに幸せなのに、あの一瞬だけ見た景色を堪能しながらという――といっても視覚よりも他の感覚の方が研ぎ澄まされているだろうからそれほど注意は払えないだろうが――贅沢さに紅い色の眩暈がしそうだった。
 祐樹の腕と身体でリードされたままベッドの上を移動した。
 スプリングが弾む音よりも高く胸の鼓動の音が鼓膜を心地よく、熱く叩いているようだったが。
 ベッドの枕の位置から最も遠い場所に祐樹の頭を置いて横たわった身体の上に自分の身体が載せられる。
 確かにこの愛の行為の形だと大きな窓を見ながら――そして自分の身体の動きも割と自由になって――愛し合うことが出来そうだ。
 その代わり祐樹は一切景色を見ることが出来ないだろう。
「祐樹は……景色が……見られないが?」
 祐樹の身体に覆いかぶさるように汗の雫を纏った素肌を密着させて、唇を重ねながら聞いた。
「外の景色よりも、私の身体の上でしなやかな肢体が淫らで艶やかなダンスを踊って下さっている様子を拝見することの方が私にとっては重要ですから。
 あの景色よりも、そして先ほどの光の建築物よりも魅惑的な聡の全てを見せて下さい」
 掠れた低い声が情熱的な響きで耳朶を染めていく。
「……分かった。あっ……先ほど、二人でキスを交わした時にした約束では……『二人きり』が……条件で……『密室』は……条件から……外されていた、が?」
 情熱的に素肌のあちこちを愛されて――弱い場所は特に念入りに――声が高く、低く震えてしまう。その声とか乱れた息でも悦楽の深さを祐樹は分かってくれるだろうから、具体的にどう感じるのか言わなくても大丈夫だろう、多分。
 「密室」と「二人きり」をわざわざ区別したのは――どういう方法でかはまだ不明だったが――このホテルの部屋にベランダがついていて、それに夏とは異なってベランダに出る人間がそうそう居るとも思えない。そういう条件を知った上での祐樹の確認だっただろうから、リクエストに応えなければならないような気がしてきて。
「律儀な人ですね、聡は。そういう点も最高に愛しく思いますが……。
 ベランダで、というのも一応は考えたのですが、一度目だとまだ寒いかと思いまして。
 二人で愛し合って心も身体も充分に熱くなった後に、もう一度というのはいかがですか……」
 了解という返事の代わりに熱く絡めた舌全体で祐樹の舌を上から下へと強く押した。
 その後、シーツの波の上で慎重にバランスを取りながら祐樹を花園へと迎え挿れるべく汗の雫を纏った身体を動かした。
 祐樹の力強い手が腰をしっかりと掴んでくれて、その温かさと安心感に浸りながら祐樹の熱くて硬い愛情の象徴を花園の門へとあてがった。
「ああ……開かれていく……感じが……堪らない。
 それに……祐樹の……愛とか……存在をっ……身体だけでなく……て、魂までが……感じている……」
 湿った淫らな音を立てながらゆっくりと腰を落として双丘と祐樹の熱く濡れた肌を密着させただけで、こんなに吐息が満たされた色を帯びているのを自覚した。












 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。
 お休みしてしまって申し訳ありませんでした。なるべく毎日更新したいのですが、なかなか時間が取れずにいます……。
 目指せ!二話更新なのですが、一話も更新出来ずに終わる可能性も……。
 なるべく頑張りますので気長にお付き合い下されば嬉しいです。
 




        こうやま みか拝

気分は下剋上 ルミナリエ編 12

「このまま、ここで、最後まで……」
 言葉の区切りごとに、祐樹の指が布地を完璧に押し上げている尖りの側面部を左右に強く摘まんだ。
 同時にコートの後ろに回した大きな手が情熱的に臀部全体を撫でる。
「ゆ……祐樹……して欲しい……けれども……ここでは……駄目だ」
 いくら人の気配がないとはいえ、気まぐれな観光客とか自分達と同じような目的の恋人同士――もちろん異性の、だ――が来ないとも限らない。
 その高いリスクを考えると、理性は止めようとする代わりに本能は逆の司令を出してくるのが人間の脳の不思議さだろうが。
「ここでは駄目ですか……。では、絶対に人が来ない密室ならば許して下さるということです、ね?それとも、絶対に人が来ないという条件でも大丈夫ですか……」
 祐樹の低くて甘い声が夜のしじまに響いて、耳朶だけでなく鼓膜まで祐樹の舌で丁寧に愛されているような気がした。
「後者だ……な」
 ここでなければどこでも良いような気がした。それに祐樹の普段の言動からして本当は自分の嫌がることは絶対にしないのも――思い込ませて後で種明かしをされることは多々あったが――文字通り身を以て知っていた。そういう意味でも頼り甲斐のある最高の恋人だったが。
「酔ったフリをしていて下さいね。この時期ならば、そういう人が他の季節とは段違いに多数居ますから」
 いやに説得力のある強い声に、今朝未明までの祐樹の激務振りが偲ばれる。決して弱音を漏らさない人ではあったものの、その点をもっと汲むべきだったと紅色に蕩けた頭の隅で考えてしまった。
 ただ、祐樹の場合は――特に自分の拙さをいやになるほど自覚している言葉よりも――愛の行為で告げるほうが説得力も満足度も高いのも。
「こちらに来て下さい」
 祐樹の指がコートの腕をエスコートするかのように優しく促してくれた。
 会場とは逆方向に歩き出したので、熱く甘く上気した顔を多数の人に見られないで済むという安心感と、布地を押し上げて切なく疼くあちこちの場所の火照りを鎮めようとする切迫感に祐樹を求める薔薇色の心がシーソーのように揺れた。
「メリケンパークのオ○エンタルホテルまでお願いします」
 通りかかったタクシーに乗り込んだ祐樹は事もなげに運転手さんへと告げている。
 オリエンタルホテルは海に突き出た感じで目立つ老舗ホテルだし、こんな催し物が有る時に予約なしで泊まれるとも思えない。
 ただ、いつものデートの時のように予め決めていたわけでもなくて今朝のニュースで観て行ってみたいと言い出しただけだったので何故こんなに早く手配が出来たのか不思議だった。
 二人の第二の愛の巣とも言うべき大阪のホテルは常連客扱いをしてくれるので多少の融通は聞いてくれるが、祐樹が運転手さんに告げたホテルにとっては初めての宿泊客のハズだった。
 ルミナリエの会場以外でもイルミネーションがあちこちに際立っているのはクリスマスシーズン間近だからか、それとも神戸の街全体でルミナリエを応援しているかは分からないものの、タクシーの窓の冷たさが上気した頬に心地よくてついそちらに視線を遣ってしまう。
「予約をした田中です。あ、田中祐樹と申します」
 フロントの前から少し離れた所で待っているようにと言われたので、柱の陰に佇んでいると、祐樹の滑舌の良い声が聞こえてきた。
 フロントマンに「案内は大丈夫です。鍵だけ頂けますか」と言っていたのも訝しさが募るが、祐樹に任せれば大丈夫なことも経験上良く知っていた。
 割と賑わっている――時期的にもそうだろうが――フロント周辺から頭一つ出ている祐樹の長身がこちらに足早に近付いて来るのを息を殺して待っていた。身じろぎしようものなら甘い声が出てしまいそうな気がして。
 祐樹はスマホを見ながらも器用に人を避けながら歩み寄ってくるという、普段と同じような特技を見せながらだったが。
「お待たせしました。食事は未だ大丈夫ですか?」
 ちょうど団体客が――言語からして中国の人達だろう――独特の喧噪さを醸し出してゆっくりと通り過ぎていくところだった。
「食事よりも……祐樹を……心と……身体、全てで……味わいたい……」
 多分、北京語でかき消されて今の言葉は祐樹にしか聞き取れていないと信じたい。
「了解です。私も、聡の肢体全てを、食べてしまいたいくらいに愛していますので」
 ごく低く告げられる求愛の言葉に背筋が震えて身体のあちこちの熱がより一層の光りを放つかのようだった。
 ただ、祐樹の大きな手にはスマホが相変わらず握られていて、視線がそちらにも注がれていたのが不満というレベルではなかったものの、気にはなっていた。
「ああ、ここですね。やっとこれを弄る必要が無くなりました。これで最後ですから、もう少し待っていて下さい」
 長い指がスマホを器用に操った後にポケットに仕舞った、いかにも用済みといった感じで。
 そして部屋の扉を開けてくれて、その優雅な仕草に一瞬見惚れた後に祐樹の肩越しの景色に目を見開いてしまった。











 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。
 お休みしてしまって申し訳ありませんでした。なるべく毎日更新したいのですが、なかなか時間が取れずにいます……。
 目指せ!二話更新なのですが、一話も更新出来ずに終わる可能性も……。
 なるべく頑張りますので気長にお付き合い下されば嬉しいです。
 




        こうやま みか拝
Twitter プロフィール
創作BL小説を書いています。ご理解の有る方のみ読んで下されば嬉しいです。
アニメイト
ギャラリー
  • ㊗「憂国のモリアーティ」アニメ化㊗
  • ㊗「憂国のモリアーティ」アニメ化㊗
  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 95
  • 気分は下剋上 学会準備編 431(I8禁)
  • 気分は下剋上 学会準備編 430(I8禁)
  • 気分は下剋上 学会準備編 429(I5禁)
  • 気分は下剋上 学会準備編 427(I5禁)
  • 気分は下剋上 学会準備編 426(I8禁)
  • 気分は下剋上 学会準備編 425(I8禁)
人気ブログランキング
にほんブログ村
資産運用
楽天市場
  • ライブドアブログ