腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は~ 帰国編

気分は下剋上 帰国編 7(I5禁)

 敢えてベッドではなくて、絨毯の上へとしなやかな肢体を押し倒した。

「先ずは、咽喉の奥がお望みなのでしょう。

 私は聡の白皙で理知的な顔が薄紅色に染まった滑らかな素肌に真珠の飛沫が飛び散る様子を拝見したかったのです。しかも大学生のような雰囲気を醸し出している今夜の聡のお顔に、ね。

 メガネ姿というのもある意味新鮮でしたし。

 しかし、それでは私の一方的な満足でしか有り得ません。いわばワガママですよね。

 ですから、今度は聡のご意見を尊重しましょう。

 この身体の向きでお分かりかと思いますが……」

 祐樹が話し掛けているのは最愛の人の顔ではなく下半身で、そして祐樹の欲情と愛情の象徴は最愛の人の甘く乱れた息が掛かっている。

「ただし、先にお断りしておきますが、あれからちっとも上手くなっていません、よ。唇とか口で愛する術は聡の方が断然上ですから……。

 聡は私のコレを口で愛するの『も』とても上手ですからね。

 天国に居るかのような花園の素敵な包み込み具合は、ある意味共同作業というか……、元々素質が有ったのを私が丹精を込めた証しで、こんなにも見事に咲き誇りましたが、咽喉の開け方とかは生来のモノでしょうね……。

 聡の身体能力の高さと一途に愛して下さろうとする健気さも加わっているとは思いますが、頭で分かっていてもなかなか出来ないのが少し悲しいです」」

 祐樹に見詰められていると意識したせいか、先程はそうでもなかった場所が半ば立ち上がっている。

 先端部分だけを舌全体を使って弾くようにしながら舐めると、湿った音がホテルの無機質な部屋に湿った愛の音が奏でられるようだった。

 そして、足の付け根も要を失った扇のように開いて行くのもこの上もなく蠱惑的な眺めだった。

 何をして欲しいのかが素直に分かってしまう点も、愛の交歓の時のこの人の肢体の正直さ、だった。

「ああっ……。ゆ……祐樹っ……」

 同じ動きをしていてくれていた最愛の人が、堪りかねたような薔薇色の吐息混じりの甘い声を零している。

「指を挿れただけで、聡の極上の花園はヒタリと包み込んで下さいます、よ?精緻な動きで奥に誘い込もうとする感触は最高です。

 聡が育てた私の愛情と欲情の厚い楔を早くココの中に挿れたいです。

 もちろん、一度、咽喉奥に放ってから……に、なりますが……」

 舌と咽喉を――と言っても自己申告通り祐樹は咽喉奥まで開くという器用な真似は到底出来ないのが妙に悔しい――使ってお互いの欲情と愛情の灼熱を育てていると何だか自分のモノを口でしているような錯覚まで覚えてしまう。背徳感と倒錯に満ちた感情がどこからか溢れてくる。

 最愛の人に一回コツを聞いてみたことが有ったが、「何となく出来た」というある意味愛らしくて、そして抽象的な回答しか返って来なかったのがある意味祐樹最愛の人らしいとつい笑ってしまったが。

「あっ……。ゆ……祐樹っ……」

 先端部の近くのくびれをやや薄めの唇で愛してくれていた最愛の人が熱さを感じる甘い声を上げた。

「分かっています……。私のも……限界なので……、奥まで挿れて下さい……。それがお望みなのでしょ……う」

 最愛の人が早く頂点を極めるために花園の凝った部分を――そこと胸の尖りが連動して快楽が二倍どころか二乗になるのも知っていた――指で衝いていたのは、ほんのちょっとした小細工だと思う。

 ただ、そうでもしなければ最愛の人の口での愛の動きが余りにも素晴らし過ぎて、同時に極めるタイミングを逸してしまいそうなのも厳然たる事実だった。

「上顎のザラザラ感とか……咽喉の締め付け具合なども……最高に悦いです。私も……そろそろ……」

 そう低く熱く告げると、最愛の人は咽喉の締め付けだけでなくて頭部を上下に動かしてくれて、その健気な動きに愛おしさがより勝ってしまう。

 最愛の人は自分から「そういう行為」を調べることもせずに――今時の高校生の方がPCではなくてスマホで検索している確率は極めて高い――良く言えば祐樹に完全に合わせてくれているので、早さなどは全く気にしないのが救いだった。

 最愛の人とこういう関係になる前にはもっと長く保っていたハズの祐樹の欲情と愛情の楔は彼の口や極上の花園に囚われると魔法のように早くなってしまっている。

 最愛の人はそういう、ある意味余計な情報は興味がないのかシャットダウンしてくれているのが有り難い。

 早いというのは決して男として誇れることではないのも知っている。

 ただ、最愛の人にして貰うと快感が頭の中の理想像をあっけなく打ち砕くのも事実だった。

 祐樹が真珠の飛沫を最愛の人の咽喉の奥にばら撒くのと、祐樹の口の中に独特の味が広がるのはほぼ同時だった。

「これで満足ですか……?」

 荒い息を必死に押し殺して聞いてみた。「満足」という言葉が帰ってくるか、頷きとか目配せで知らせてくれるかと思いきや、まさかの答えが返ってきた。



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現在ノベルバ様で「下剋上」シリーズのスピンオフ作品を書いております。

もし、読みたいという方は是非!!
こちらでもお待ちしております。

https://novelba.com/publish/works/884955/episodes/9398607
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すみません!試したらノベルバ様のトップページにしか飛べなかったので、「こうやまみか」と検索して頂ければと思います!!


最近、アプリの不具合かノベルバ様から更新通知が来ないのです……。
基本的にこちらのブログを更新した日は何かしら更新しておりますので、読んで頂ければ幸いです。





















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気分は下剋上 帰国編 6





「こうして二人きりになると、帰国した実感がヒシヒシと味わえますよ……。

 やはり聡とこうしている時間が何よりの生きているという喜びの時間です。

 大阪のあのホテルに比べると少し情緒に欠ける気がしますが、聡のその恰好でそういう些細な不満などは吹っ飛んでしまいますね……」

 早く唇や歯で味わいたい紅色の尖りだったが、焦らすのも一興のような気がして視線を尖りと薄紅色の匂うような切れ長の瞳を交互に見ることにした。

 視線だけで肢体の熱が上がるのは知っていたので。

「そうだな……。祐樹の留守中は――いやもちろん学会の講演が上手く行くだろうとは思っていた。思ってはいたがそれでも心配で、特にプライベートな時には何も手に付かなかった」

 最愛の人が講演のことを案じてくれていたのは知っていたし、祐樹もその期待に充分以上に応えたと言ってくれたので良かったと思った。

 そして――ビジネスセンターでしてくれた愛の行為も最高だったし。

「聡がああいうサービスをして下さるのだったら、何回でも行って良いなと思いました。

 しかし、次回はご一緒したいです。ノーベル賞は取れなさそうですが、臨床医には高いハードルですからね。国際公開手術を成功させたらご一緒出来ますか?」

 ノーベル賞などは臨床医よりも研究に勤しんでいる人に贈られるのが常識なので祐樹が取る可能性は限りなく低い。

「それはどうだろう?ただ、斉藤病院長は外科出身なので空港での出迎え以上のことも許してくれそうな気はするが……」

 最愛の人がベルリンでの国際公開手術に成功して帰国した時に日本の外科医学界の重鎮などが勢ぞろいしていたのを半ば懐かしく思い出した。

 そういう勢いが有るのだからもう一押ししてみればもしかしたら許可が出るかも知れない。

 手術は事前に調整出来る側面は――祐樹最愛の人はごく自然な義務感から毎日二例以上はこなしているが――有るので大丈夫なような気がした。

 ヨーロッパやアメリカ、そして意外と産油国などの医療設備が整っている場所で開催されると聞いている。そういう場所で行われるのだからフライト時間もバカに出来ないが。

「国際公開手術の時には得意の根回しで何とかしますよ。是非来て頂けると嬉しいです。まあ『来年の話をすると鬼が笑う』とか言いますよね。その点では来年どころか何時になるのか分からない話をしていますが、貴方が見守って下さっていると分かれば本当に心強いので、どんな意地の悪い質問にも上手いジョークで受け流して手技に集中出来そうな気がします。

 普段は私が手技中に冗談を言って笑わせるという、ある意味専制君主的なやり方ですが、そういうのとは別ですよね……。

 貴方が会場にいらっしゃったら、普段の百倍の力が出そうなので是非。病院長は私が責任を持って説得しますので」

 斉藤病院長は割と清濁併せ呑むタイプだし、それに何より日本人医師が国際公開手術の術者に選ばれることも少ない。

 まあ、最愛の人は選ばれたが、アメリカ時代の実績も加味されているのは火を見るより明らかで「病院生粋」の祐樹が――実際は長岡先生の婚約者の病院でこっそり執刀医はしているが絶対に漏れないようにして貰っている――選ばれたなら「病院初の快挙」だと捉えてくれそうだ。だから、アドバイザーとか指導医とかいう名目で着いて来てもらう程度は許してくれるだろう、多分。

 最愛の人は花よりも瑞々しくそして匂いやかに笑みを浮かべている。

「それは楽しみだな。祐樹の晴れ舞台、絶対に見てみたいし……。それに祐樹の手技中のジョークは手術室ナースの細やかな楽しみらしいので、私も是非聞きたい……」

 緊張するべき場面ではキチンと真面目に向き合うが、それ以外の時間は割と冗談を言っているのを恐らく柏木看護師にでも聞いていたのだろう。柏木看護師は同じ医局の柏木先生の奥さんだが、手術室のエース級のベテランナースだ。そして、最愛の人に仄かな恋心を抱いているのは知っている。

 ただ、その気持ちが一線を超えない限り祐樹としては微笑ましく見守っているのみだった。彼女は人妻だし――妄想で暴走しやすい一面が有るのは知っているが――普段は「潔癖なナース」像そのものだったので、そんな心配はしていない。

「――それに祐樹が部屋に居ないなど別に有りふれた日常なのに、日本に居ないのだなと思うとそれだけで寂しさを感じたし。

 心の距離感は地理的というか物理的なモノを凌駕すると思っていたのだが、どうやらそうでもなかったようで、今晩逢えるのを本当に待ち焦がれていた……」

 健気な言葉を紡ぐ唇が碧い泡のようなため息と共に切々とした声がシルクをつま先で裂くような響きを帯びている。

「貴方のその肢体で帰国の実感を味わって良いですか?

 先程のビジネスセンターで口と咽喉で愛して貰ったのも一生の宝物にします。

 何だか図書館とかで密会する高校生のような気持ちが味わえてとても素敵でした。

 ああいうのも時には良いですね……。特にこの髪型と、黒ブチのメガネを掛けていらっしゃると学生めいた雰囲気を醸し出して……何だか新鮮でした」

 前髪を下ろすとかなり印象が変わる祐樹最愛の人だったが、祐樹に贈って貰った「大人っぽく」見えるという意図で選ばれたモノとは異なって――といっても、そこいらの眼鏡屋さんで買ったものではなくて最愛の人に相応しい価格帯の某ブランドで、そこは普段最愛の人が行きつけのところとは違うがあの店舗にメガネが置いてあるのを見たことがない――どうしたら見た目のイメージが激変するかを考えて購入した物だった。

 テレビとか雑誌の露出が以前よりも増えているので、こちらが全く未知の人でも相手は知っているという現象が起きてしまっている昨今は二人の逢瀬に「変装」が欠かせなくなっているのも事実だった。

 まあ、贅沢過ぎる悩みなのかもしれないが。

「あんなので良かったら何時でも言ってくれれば……。

 咽喉の奥に熱い飛沫を撒き散らして欲しかったが。あの感触も大好きなので……。あっ、祐樹っ……」

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お休みを頂いて誠に申し訳ありませんでした!ちょっと体調を壊しまして、近所の病院に入院していて、PC(原稿書くのはパソじゃないと出来ないのです)がなくてですね……。
命に関わるような病気ではないので大丈夫なのですが。ご心配をおかけした方や、更新していないにも関わらず読みに来て下さった方、本当に有り難う御座いました。

これからは体調と相談しながらブログ更新しようと思っています。

















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気分は下剋上 帰国編 5

「『披露宴』と――『しょ…初夜』――」

 普段は白皙という言葉がぴったりの頬の色が、先程の口で愛して貰った時以上に紅を濃くしているのは「初夜」の具体的なあれこれを想いだしたのだろう。

 襟が深く開いているとはいえ、厚めのウールなのですれ違っただけとか――といっても深夜のホテルは人の気配はなかったが――よくよく注意力に優れている人でなければ分からないし、気付いたところで何とも思わないだろう。女性の場合「そういう」肌着はワ○ールとかで売っているし、「普通の」男性ならソコは気になるところだろうが。

「――ウールに擦れて、妙な気分になりませんか?」

 敢えてドコとは言わなかったが、祐樹の熱の籠った視線が注がれているので、ごく狭い場所が更に尖りを増しているのが分かった。

「ワイシャツほどではないが――歩く度にジンジンと疼いている――。

 早く触れて欲しくて……」

 この際なので、最愛の人を言葉だけを使って「その気」を昂ぶらせようと思った。咲くほどは唇で愛して貰ったが、愛の交歓の時だけして貰うわけではなくて、救急救命センターから疲れ切って帰宅した時などに「そういう欲望」を手っ取り早く発散する手段として用いている。フルコースの時にももちろんそういう流れになることは有ったが、単独でということも多い。

 最愛の人も唇や咽喉での愛の行為で完全に肢体の中まで疼くこともないのは知っている。

 そうでないと平日の夜更けに口での行為は流石に自重するだけの分別は持ち合わせている人だ。

 その真摯でストイックな仕事振りと、二人だけの時にしか見せない乱れっぷりのギャップが好ましいが。

「指で摘まむのが良いですか?それとも爪で弾くのが……。または前歯で挟んで尖らせた舌で先端部分をつつくのが……」

 普段よりもゆっくりと、そして少し低い声で囁くように言った。

 記憶力も秀逸な――といってもこういう行為は誰でも覚えているだろうが、身体で――祐樹最愛の人の頬がますます紅に咲き誇っているようだった。

 そして、厚めのウールをツンと押し上げているのもはっきりと分かった。

 ただ、祐樹しかその場所を注目しないだろうが。

「――ゆ……祐樹。廊下でそういうことを言われると、嬉しいのは嬉しいが、他人とすれ違った時に恥ずかしいので……」

 咲き初めた花のような困惑の色香が混じった声もとても綺麗だった、妖艶さを一匙足したような感じも捨て難くて。

 それに、はっきりと「止めて欲しい」と言わない辺りも愛おし過ぎる。

 職業柄、口調は丁寧だけれども誰にでも分かる端的な言葉ではっきりとモノを言う最愛の人が祐樹の前だけでそういう制止をしないのも、愛されていると実感出来る瞬間でも有ったので。

「大丈夫ですよ。この時間にそういうお顔の色になっていても、誰しもが(酔っているのだな)程度にしか思いませんよ、昼ならともかく」

 煽ったり焦らしたりする積もりだったが、何だかそれも気の毒になってしまうのは惚れた弱みだろう。フォローしてしまっていた。

「――ワイシャツではなくて――『披露宴』の時と、今の違い……?」

 最愛の人が確認するように下を向いて、弾かれたように視線を上げたのはウールを押し上げている小さな突起を自らの目でも見てしまったからだろう。

「後は、ベルリンの国際公開手術の時に頂いたこの腕時計ほど高価なものではないです。

 その点は申し訳ないと思っていますが……」

 最愛の人に初めて――といってもこの関係になってから海外に単独で行くこと自体がなくて、例外は二件だけだった。

 一回目は言うまでもなくドイツのベルリンで行われた国際公開手術の術者という名誉に浴した時だった。世界で優れた外科医しか呼ばれないが、手技の最中でも遠慮会釈なく――というよりも自己顕示欲を満たそうとしたり、単なる妬みとかのせいもあったりするらしい、祐樹自身は「未だ」そのレベルまでは遥かに遠いのも事実だったが――鋭くて意地の悪い質問に答えながらという難易度の高さだった。しかも成功すれば称賛の嵐だが、失敗すれば「世界の外科医」としての失墜を意味する過酷さも有る。その辺りのことは知っていたものの、祐樹自身も休暇が取れるかどうか分からなかったので最愛の人が単独で旅立った。ただ、辛うじてもぎ取った休みを利用してベルリンに行けたので正確にはお土産と言い難い気もしたが。

 部屋のドアを閉めた瞬間に最愛の彼が祐樹の首に手を絡ませてきた。

 幾分華奢な肩に手を置いて唇を重ねようとした直前に「歯で甘く噛んで舌で突かれるのが良い、な」と薔薇色の艶やかさで言葉が紡がれた。

「お土産と、ベッド――ではなくても良いですが――どちらが先ですか?」

 しっかりと深い口づけを交わした後に聞いてみた。挨拶というよりも「前の戯れ」のような甘く熱いキスの余韻を物語るように二人の唇に部屋の灯りを反射した束の間の細い糸が繋がっている。

「品物のお土産は嬉しいが……私の身体の中でも祐樹が無事に帰ってきたことを確かめたいな……。ベッドではなくて、今度は窓の近く、で……」

 そういえば、出国の直前に愛を交わした時に「飛行機は見たくない」というふうな健気な発言をしていたなと。

 彼はアメリカに住んで居た期間も有ったのだから、祐樹よりも外国慣れをしているハズなのにそういう発言をするとは意外だったが、別離を惜しんでくれた点は嬉しかった。

「存分に愛し合っても構いませんか?明日に障るならやめますが?」

 最愛の人の紅に染まった頬を両手で包んで確かめるように言った。

「祐樹は、ずっと誤解しているというか……気遣ってくれているのは知っているけれど、二人の最初の夜、あの次の日も仕事だったし、ミスどころか我ながら秀逸な出来映えだったと自負しているが?」

 そういうことも有ったなと思った。ただ、言い訳をするとすれば、あの時は怒りとそして、誤解に誤解を重ねた祐樹も悪いが最愛の人が「その行為」に慣れていると思い込んでいたのはあながち祐樹だけのせいでもないような気がする。ただ、そういうことは言わないでおこうと思ったが。

「愛しています。そして、ただ今帰りました」

 改めてそう告げながら、薄紅色に染まった肢体を露わにさせていった。

 空港を臨むガラスに背中を預けた最愛の人の一糸纏わぬ姿を――しかも胸の二つの尖りだけでなくて、下半身も半ば育っているという艶やかで、そして無垢な肢体だった――眺めながら、素早く着衣を脱いだ。

 服のままでも良かったが、やはり同じ姿でいる方が良いだろうと思いつつ。

 祐樹の視線の熱が乱反射したかのような綺麗な慎ましやかなルビーの尖りが一際煌めいていた。



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すみません!!リアバタ&体調不良で更新滞っています。二時間後に更新がなければ(力尽きたな)と思ってやって下さい。楽しみにして下さった読者様には申し訳ないのですが。




















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気分は下剋上 帰国編 4

 慌ててPCのエクセルのウインドウを開く。平静な表情を取り繕うには得意だったが、まさかこんな時間、こんなタイミングで人が入ってくるとは。まあ、ゲスト専用とはいえ公共の場所で「あんなコト」をした自分達が悪いのは分かってはいた。

 最愛の人は、器用な指を活かして祐樹の着衣を音のしないように直してくれている。

 適当に数字とか文字とかを入力しながら、扉から入って来た人をチラリと見るとアメリカ人らしい雰囲気を感じた。短期とはいえ、アメリカに行ったので何となく分かるようになったヨーロッパの国々の人ともどこの国出身か何となく雰囲気で分かるようになった。

 唯一の救いはこのビジネスセンターのデスクが横も縦も大きいアメリカ人仕様になっていることだった。あちらに行ってしみじみと思ったのは食べ物が桁違いに多い点だ。割と胃袋にもキャパの有る祐樹ですらスモールサイズで持て余しているのを女性がラージサイズを平気な顔をしてペロリと平らげているのは内心驚いた。

 ただ、その「他意のない」ゲストが長時間この部屋に居ないことを祈ろう。

 最愛の人の身体能力も優れていることは知っているが、流石にこの姿勢で長時間いるのは苦痛には違いない。

 平静な顔をしてそれらしくキーボードを叩きながら「早く出て行ってくれ!!」と神に祈ってしまう。無神論者だったが。

 最愛の人も手技の時は不自然な体勢を数時間保ってはいるので慣れているかも知れないが、精神的には全く異なるだろうし。

 アメリカ人と思しき人はPCにUSBメモリを挿して器用にマウスを動かしているだけだったので、何か書類仕事ではなさそうだ。

 選挙前とかにごくごく稀に見る選挙ウオッチャーの「NOTE」とかいう有料ブログみたいなものを書いている人なんかは多分記事作成に一時間以上掛かっていそうだ。

 そういう種類の人ではなさそうなので一安心した。

 直ぐにプリンターが音を立て始めていて(プリントアウトだけして出て行って欲しい!!)と切実に思った。机の下に潜り込んで息を殺している最愛の人のために。

 プリンターの前に立ったまま書類を見ていた男性は、満足そうに一回頷くとPCに戻ってメモリを抜いて立ち去った。

「もう出て来ても大丈夫ですよ。すみません、想定外でした……」

 椅子を後ろに引きながら最愛の人のしなやかな手首を掴んで立つように促した。

 薄紅色に染まった端整な顔は一応拭ったものの、真珠の雫がまだ残っているのもとても綺麗だった。

「驚いたが……。何だか付き合い始めの頃に大阪のリッ○カールトンで人の耳を気にしながら強引に求めてくれた時にことを想い出して何だか嬉しくなったな……」

 意外な答えに目を見開いてしまった。

「あの時は……、貴方の本音が愛の交歓の時しか聞けなかったもので……、ついつい。

 忘れて下さると有り難いです……」

 最愛の人が何を考えているのか全く分からなかったとはいえ、そんなことは言い訳にしかならない。

「え?何故だ。あれも私にとっては宝石のような想い出の一つなのに……」

 イマイチ会話がかみ合っていないとは分かっていたが、最愛の人が言葉にも困っていた――何しろ手先はこの上もなく器用なのに、対人関係には、特に恋愛に関して驚くほど不器用なことも知っている積もりだった。

「では、ここで次のステップに進みましょうか?」

 そんな気はさらさらなかったが、戯れというか困った顔が見たくてつい言ってしまった。

 ついでに、ニットの上から的確かつ扇情的に二つの尖りを指で捏ねた。

 布地の厚さのお蔭で指でしか感じられないその尖りの艶やかな色を頭の中で想像するのは先程の心配が吹っ飛んで行く。

「ここでは誰が入って来るかも分からない上に個室ではないので……」

 確かに大阪のクラブフロア階のトイレなどとは異なって仕切りなどはない。

「個室なら良いのですか?雑誌か何かで読みましたが、インターネット喫茶では『ここで淫らな行為は禁止』みたいなことが個室に貼ってあるそうですよ、他の注意事項と共に。

 ということは、致した人間が居るということですよね?そういう場所にご一緒して頂けますか?」

 絶対に拒否されると思って言ってみるだけの積もりだったが。それに最近は規制が厳しくなったとかで身分証の提示を求められるとも書いてあったので、顔と名前が知れ渡っている京都や大阪では絶対に無理なことも分かっていたし。

 先程よりも紅に染まった頬と、先程まで祐樹を愛してくれていた唇が意外な言葉を紡いだ。極上の紅さを伴って。

「――祐樹が行きたいなら、私はそれでも構わないが。どこであろうと求められるのは嬉しいし……。

 物凄く恥ずかしいが――」

 健気な愛おしさを思わず唇を重ねた。指を付け根まで絡めて。

「貴方のそういう点も大好きですが……。アノ時の声とかは私だけが独占したいので却下ですね。

 リッ○だとトイレに人が入って来た時点で分かる上に扉なども重厚なので大丈夫ですが、インターネットカフェは物凄く壁が薄いらしくて……。その点で却下ですね。

 っと、そろそろ部屋に戻りませんか?

 気に入って頂けるかどうか分からないのですが、お土産も買って来ましたし……」

 幾分華奢なウエストに手を回して誘った。

 本当に気に入って貰えるかどうか分からないが、どうしても欲しいモノを見つけたのでつい購入してしまったシロモノだった。LAのブティックで見つけた時には「神様の思し召し」と思ってしまったくらいには。

 何しろ、祐樹が知る限り店舗に置いてあるのが奇跡のような品物だったので。

「強行軍は知っていたのでお土産は期待していなかったのだが、祐樹が買って来てくれたものなら何でも嬉しいな……。何だろう?ヒントはあるのか?」

 洗面所に寄ってから部屋へと戻る途中も最愛の人は薔薇色に弾んだ声を紡いでいるのも(帰って来た)という実感を抱いてしまう。

「ヒントは……『披露宴』と『初夜』ですかね……。後は貴方が今着ていらっしゃるのがワイシャツにスーツではないのが残念というところですかね。

 いや、その服装を責めているわけでは全くないのです。そういう格好も新鮮な魅力に溢れていて大好きですよ」

 何だか最愛の人が恨めしそうに、そして不思議そうに服を見下ろしているので慌てて言った。

 最愛の人が喜んでくれると良いのだが。


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気分は下剋上 帰国編 3 

 そして、デスクの下に肢体を入れた最愛の人は当然ながらPCの画面は見られない。

 だからせめてもの気持ちとして、設置してあったイアフォンを当てた。

 そして、ウールニットの伸縮性を利用して肩から布地を落として艶やかな素肌とツンと立った瑞々しい紅色の尖りを空気に晒す。

 最愛の人の指も器用に動いて、祐樹の熱く滾ったモノを外気に触れさせてくれている。

 もちろん、指は精緻に動いて、竿の部分から二つのふくらみまでを的確に愛してくれていた。

 先端部分の裏のくびれにごく軽く歯が当てられた。その感覚にひくりと身体が動いてしまう。そして、先端部分を舌全体で力を入れて舐めでくれるのも。

「あっ……」

 二つの紅色の尖りを爪で強く弾くと、最愛の人の濡れた艶やかな声が普段よりも押し殺して聞こえた。

 場所を慮ってのことだろうが。

 そして最愛の人の耳には英語でスピーチをする祐樹の声が聞こえているハズでそちらも追っているのだろう。

 愛の交歓をする時の色づいた艶やかな眼差しとは別に透明な理知の光りも混ざっているのが最高にそそる。

 それにメガネを掛けたままの素肌も紅色に染まっていて、禁断の場所で秘密の行為を行う背徳感が紅色の大理石のような滑らかな素肌から香り立っているようだった。そんな最愛の人の、自分にしか見せない乱れた姿を――といっても祐樹がして欲しいと頼んだのだが――五感全部で堪能していると、やっと帰って来たという実感がわく。それほど長い時間留守にしていたわけでもなかったが。

 爪で強く弾いている二つの尖りも直ぐにルビーの煌めきを放っていたし。

 紅色の唇が大きく開いて、祐樹の欲情と愛情の象徴を咽喉の奥まで迎え入れてくれた。

 最愛の人の肢体の花園とは異なってざらついていたり、ただ締め付けるだけだったりするのも新鮮で良い。

 頭部が垂直に動いて祐樹の感じる場所を精緻な力で締め付けてくれるのも。

 ルビーの尖りを弾く度に声にならない艶やかな呼吸が祐樹の最も敏感な場所に零れている。

 そして口だけでなくて指は二つの果実を一つに纏めて大きな鈴を転がすような動きをしてくれるのも。

 ビジネスルームなだけに、無機的な印象を与える空間の中で唇が動く度に奏でられる淫らな愛の音が妙に艶っぽさを増して聞こえる。

 それに、机の下にしなやかな肢体を隠して、見えるのは胸のルビーの煌めきと真摯かつ熱意を込めた紅色の端整で上気した顔、そして唇を大きく開いて祐樹のモノを咥えている淫らなのに神々しさを感じさせる眼差しにもゾクリと背筋が熱くなる。

「とても悦い……ですよ。――そろそろ……」

 咽喉を拓く大きさから判断したのだろう、最愛の人の透明な涙の膜に覆われた切れ長の瞳が「了解」のサインを送ってきた。

 何時ものように咽喉の奥に熱い飛沫をばら撒く一瞬を待ち焦がれているような熱く甘い期待の籠った艶やかな眼差しの煌めきがとても綺麗だった。

「その素敵な……口から……抜いて下さい……」

 驚いたような揺れる眼差しもルビーの艶やかさを纏っていた。

 素晴らしい締め付け具合の場所から祐樹自身を引き抜いて、メガネの辺りに真珠の放埓を放った。

 黒縁のメガネのレンズだけでなくて、紅く染まった滑らかな顔に真珠の艶やかさが宿っているのも最高に綺麗だった。しかもこういう予想はしていなかったのだろう、驚いた顔もメガネとか下ろした前髪とも相俟って初心な学生のように見えて祐樹の思惑通り、いやそれ以上に新鮮かつ艶やかな眺めだった。

「素敵でしたよ。聡の極上の花園とは別種の趣きが有って……。

 それにメガネを掛けると理知的な感じと、そして学生めいた初々しさも醸し出しますよね。

 それに、聡に愛して貰っていると、やっと日本に帰ってきたという実感がわきます。

 真珠の煌めきに彩られた紅色のお顔も素敵ですね……」

 頬にばら撒いた真珠の雫を優しく指で掬い取る。

「耳からは祐樹の健康的な快活で明朗な声が聞こえて、口や咽喉では祐樹の熱の滾りを感じて何だか頭のネジが吹き飛びそうな感じだった。

 ただ、咽喉の奥に勢いよく注がれる感触が大好きなのに……」

 そんな言葉を紡ぎながら、祐樹自身に宿った放埓の名残りを舌で丁寧に拭ってくれる最愛の人の律義な健気さが淫らな場所に唇や舌を辿らせているというのに、何だか神聖で大切なモノを扱っているような感じだった。

「咽喉の奥に……ですか?今宵が良いですか?それとも別の日が?聡の舌技も最高ですからね……」

 いつの間にかPCの動画は終了していたので、イアフォンを外した。

「今夜が良いな。てっきり咽喉の奥に放って貰えると思っていたので……。何だかソコが疼いている感じだし。あっ……。

 尖りを弾かれると……花園の中にまで紅い電流が……奔るっ……」

 聖なる淫らさの紅に染まった唇が濡れた絹のような言葉を紡いでいるのもアメリカと日本の距離感をいったん置いたからかも知れない。

 その時、扉が開く音がして、二人の動作がピタリと止まってしまった。


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