腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は~ 雪遊び お正月の後

気分は下剋上 雪遊び(I8禁) 最終話

 祐樹の丹精込めて育てた魔性の花園だけでも祐樹には充分過ぎるほどの快楽を与えてくれる。
 しかし、更にその奥の祐樹だけの小さな泉は熱いゼリー、いや最愛の人が大好きなタピオカの感触で極みへと導いてくれる天国への門だ、文字通りの。
「ゆうっ……きっ……、繋がった……奥のっ……奥からっ、脊髄を……伝って……頭の中……までっ……蒼い稲妻が、絶え間なくっ……奔って……とてもっ……()っ……」
 恐らく無意識だろうが、祐樹を更に奥処に迎え入れようと紅色に染まった脚が開いていくのも、そして腰を上下に細かく淫らに動かしているのも触覚だけでなく視覚も聴覚も表現出来ないほどの快楽をもたらしてくれる。
「聡の……奥処が……気持ち良すぎて……もう、長くは保ちそうに……ないです……」
 臨界点を少しでも引き延ばしたくて100までの数字の中で25個ある素数を順番に考えようとした。
 中学レベルの数学なのは忸怩たる思いだったが、切羽詰まっている今はこれ以上の数式を考え出す心の余裕が全くない。
 2・3・5・7までカウントした時に山おろしのような強い風の音が最愛の人の紅色の歔欷の声と繋がった場所から奏でられる二人の肌の音に混じっている。
 次の瞬間、その風で舞い乱れた雪が最愛の人と祐樹の素肌に白い嵐のように降りかかった。
「あっ……。冷たいのがっ……逆に……気持ち()っ」
 艶やかで熱い声が庭の雪を紅色に染めて、そして溶かしていくような錯覚を抱かせる。
「もう……限界です……」
 9が素数かどうかを考えながら紅色の耳朶に熱く荒い息を吹きかけた、腕の中に居る人にも絶頂を唆すように。
「祐樹っ……私もっ……もうっ……」
 感極まったような小さな声が雪を濃い紅色に染めて煌めいているような気がしたのと同時に真珠の迸りが弾けた。
 胸の尖りをキュっと摘まんでいた右手を必死の思いで汗の雫を纏った平坦な腹部に滑らせると彼の花芯も白い蜜をしとどに放っているのを確認して、快い弛緩に身を委ねた。
「愛する聡、とても良かったです」
 縁側の温かい床に倒した祐樹の身体に凭れ掛かった最愛の人に治まらない息のまま告げた。
「祐樹、私もとても()かった……。愛する祐樹とこうしている時が……私にとって……至福の時間なので……」
 咲き匂う花のような風情の声が甘く小さく紡がれた。
「私もです。聡の愛情を全く疑ってはいないのですが、こうしてしなやかな肢体の外側と内側の両方とも繋がって抱き合っていると殊更実感します。
 それはそうと寒くないですか……?私は床暖房で温かいですが、聡は違うでしょう」
 汗の雫を纏っている最愛の人の紅色の肢体は甘く香り立つようでいつまでもこうしていたいと思ってしまう。
 しかし、発汗作用は体温を急速に奪っていくものだということも当然知っているので気になった。
 若干華奢な身体にも関わらず体力も免疫力も持っている人だけれど、風邪を引かせてしまうのは恋人としての沽券に関わる由々しき事態だ。
「まだ寒さは感じない、な。祐樹の肌の熱さを分けて貰っているし……。それに何より祐樹とこうして愛の行為を存分にしたので、気持ちまで充分満たされているからだろう……」
 紅色の素肌に風に舞っている雪が、束の間宿っては溶けていく眺めは最高だったのだけれども、体温を奪っている点に留意しなければと理性は告げている。
「そうですか。こうして繋がったまま庭の雪を見るのは最高ですが……万が一にも風邪を引かないようにほどほどで切り上げましょうね……」
 最愛の人の細く長い紅色の首がゆうるりと動いて至近距離で視線が絡み合う。切れ長の目を(ふち)取った長い睫毛にも涙の雫が宿っている。
 そして艶やかに潤んだ眼差しに惹かれるように口づけを交わした。愛の交歓の余韻を纏ったキスは甘やかさが匂い立つような感触だった。
「先ほどは絶頂を少しでも長引かせようと……素数をカウントしていたのですが、聡の天国のような花園とその奥処の気持ち良さに9が素数かどうかも分からないという情けない有様でした」
 苦笑しながら花よりも瑞々しい唇にもう一度唇を重ねた。次第に深く絡み合わせた舌を引くと、艶やかに濡れた唇が銀の糸で祐樹の唇と束の間の架け橋を作っている。
「素数?……1とその数字でしか割ることが出来ない数字だろう……。9は3の二乗だから当然素数ではないのだけれども……?
 ただ、方程式を解いて絶頂を我慢するとかフィボナッチ数列を検算してみて確かめるとかで……必死に限界を堪えようとするのは一緒だな……」
 紅色の濡れた唇が極上の笑みを浮かべている。
 ……同じだろうか?数学という点では共通しているが、祐樹の場合は中学レベルで最愛の人が考えていたというフィボナッチ数列は高校二年の数学Bの応用問題だ。しかも最愛の人の場合、どんどん計算していって黄金比である1.618まで到達しそうだ。
 そんなことを考えていると風に乗って雪の欠片が紅色の唇に宿った。
 その紅色と純白の泡沫(うたかた)のコントラストを惚れ惚れと見入ってしまう。
「数学という点ではそうですね……。
 それはそうと、そろそろ室内に戻りませんか?いつまでも聡とこうして雪見をしていたいですけれども、これ以上身体を冷やすのも……」
 断腸の思いで繋がりを解いて最愛の人の肢体を抱き上げた。
「ここも良い宿だな……。雪の季節ではなくてもまた来たい、祐樹と」
 首に回された細く長い指が縋るような力を二重に込めているような気がする。至近距離で絡み合う眼差しにも真率な光が宿っていた。
 言うまでもなく祐樹の腕への負担を和らげるためと、もう片方はこの宿に再び訪れたいという思いからだろう、きっと。
「またご一緒に参りましょうね。聡が望むならば何度でも……」
 約束の口づけを交わした。

    <了>





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厳しい残暑というか酷暑が続いていますが、読者様はいかがお過ごしでしょうか?
少しでも暑さしのぎになれば!と書いていたお話しもやっと<了>の文字を打てました。
最後まで読んで頂き有難うございます。
次は「離宮デート」を終わらせるように頑張ります。
 こうやまみか 拝


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気分は下剋上 雪遊び (I8禁) 96 

 汗の大粒の雫を纏った紅色の肢体が一瞬硬直した。
 真珠の熱い迸りをばら撒く直前かと思って指で確かめたが、そういう気配は全く感じられない。
 花芯は育ち切って先端から水晶の雫をしとどに零れて幹を伝っているだけだった。
 最愛の人は花園の中の花園の中の蕾と胸の二つの尖りを愛されると乾いた絶頂を迎えることが出来る。ただ、先程からそういう状態だった。
 また悦楽の更なる高みへと開花したのだろうか?
 固まっていた肢体がはらりと床に倒れ込んだ。慌てて手で支えたので、打撲などは負っていないと思う。
「どこか打ちましたか……?」
 念のために聞いてみた。今、この時の彼は祐樹だけが独占している。しかし、この休日が終われば彼の手技を慕って国内外から集まって来た患者さんのための言わば公器になるので。
 繋がった場所が肢体の動きで抜けるかと思っていたが、熱く厚いシルクというよりも天鵞(びろーど)の厚みになっている花びら達が祐樹を強く包み込んで中へを引き込む蠱惑的な動きで阻止してくれている。
「大丈夫っ……。
 何だか……青く煌めく雪崩に……巻き込まれたかと思ったら……花火みたいに……勢い良く……上がって。
 ……大波……いや、竜巻に……巻き込まれたみたいになって。……頭の中が……真っ赤に染まった……だけでっ……」
 最愛の人が感じていた悦楽の激しさを物語るように熱く激しく甘い息吹が祐樹の頬に吹き付けられた。
「愛し合う身体の形を変えましょう」
 最愛の人のこの状態では座ったままというのはリスクが高いと判断した。
 なるべく身体が床に着いた状態が好ましい。
「……分かった……。どのような形で……?」
 最愛の人を模した――といっても全然似ていない――雪だるまの口の部分に付けた真っ赤な寒椿よりも瑞々しくて鮮やかな唇に唇を重ねた。
「聡に手間をおかけしますが、身体を繋げたまま、私の胸と聡のしなやかな背中がピタリと付くように上に乗って下さいますか……」
 普段から運動神経も身体能力も抜群の人なのだけれども、愛の交歓の時は紅色の肢体の関節が緩んだような感じで艶やかな飴細工を彷彿とさせる動きを()せてくれる。
 最愛の人が紅色の素肌を動かすと浅く繋がった部分から粘度の高い湿った音が夜の静寂に溶けていくようだった。
 先端部分だけとはいえ祐樹の最も敏感な部分を刺激されるのも普段の愛の交歓の時とは異なった快楽の電流が祐樹の背筋に奔った。
 激しく求め合うのではなくてただ身体の位置を変えているだけなのだから異なるのは当然といえば当然で、そして新鮮な悦楽だった。
 祐樹の上半身に汗の雫を纏った滑らかな背中が凭れ掛かってきた。
 その心地よい重みと普段よりも熱い肢体を堪能しようとした瞬間に、最愛の人の自重で祐樹の熱い滾りが花園の奥まで沈んで行くのも最高に気持ちが良い。
「あっ……ゆ、祐樹っ……もっと……奥までっ……欲しっ……」
 甘く蕩けた声が艶やかさを増しているのも無垢な蠱惑に満ちている。
 最愛の人の要望に応えるのも愛する者としての務めだけれども、それよりももっと深い悦楽の深淵に沈めてみたくなった。
「分かりました」
 紅色の耳朶を甘く噛むと半ばまで挿れた祐樹の愛情と欲情の象徴を強く弱く包み込む天鵞絨の動きが期待の高まりを示すようにうねりを伴って、とても気持ちが良い。
 そのまま腰を突き上げたい衝動を必死で堪えて二つの胸の尖りを親指と中指を鳴らす勢いで強く()まんだ。
「ゆう……きっ……其処を……そんなに強く……愛されたらっ……、またっ……金色の……大波が……来るっ……ようでっ……」
 普段よりも大きいものの、慎ましい声を上げている最愛の人は紡ぐ言葉に反して両の尖りをもっと触れて欲しいのか祐樹の上半身に密着していた背筋が反って優美で淫らな弧を描いている。
 その肢体の動きに呼応して腰を大きく突き上げた。
 熱く厚い天鵞絨の果肉と祐樹の灼熱の楔が一際高い愛の協奏曲を奏でている。
「あっ……とてもっ……()っ」
 愛らしい(きょき)の声が庭に積もった雪に紅い牡丹の花を散らせている錯覚を抱かせるほど鮮烈だった。
 この愛の営みの形は祐樹が覚えている限り初めてだったので最愛の人も普段とは異なる場所に祐樹の硬い滾りが当たっているからだろう。
 しかも、乾いた絶頂が絶え間なく彼の脳に(あお)色と(あか)色の大波が襲っていると言っていた。だからその悦楽も加わっているに違いない。
 その証拠に祐樹が突き上げる度に紅色の肢体が一瞬硬直した後に祐樹の上半身に凭れ掛かってくる。
 繋がった場所がより湿った音を、汗の雫を纏った肌が激しく睦み合う場所が湿った熱い音を奏でている。その合間に彼の声が祐樹の動きに合わせて高く低く零れ落ちてくる。
 キスを強請るように祐樹の方へと細い首が傾げられて、描いたような眉が苦しそうに、嬉しそうに顰められていて、扇のような睫毛にも涙の雫が宿っている。
 そして紅色の滑らかな頬に大粒の汗の粒が水晶の煌めきを放っているのも絶品だった。
 惹かれるように唇を重ねた。悦楽の嵐の中に二人して飛び込んだかのように常に動く身体でキスを交わすのも何だか二人の愛情と欲情が切羽詰まっている感じがして新鮮だった。
 祐樹の律動に合わせてすっかり育ち切った最愛の人の花芯が淫らな水彩画を宙に描いている。
 彼の天国よりも心地よく地獄のように祐樹を狂わせる花園の花びら達は貪婪かつ無垢な伸縮で包み込んでは奥処へと(いざな)ってくれる。
「あっ……祐樹っ……()っ……」
 最愛の人の声が切実な鮮やかさに花開いたのと同時に奥処の奥にひっそりと隠れている祐樹だけの泉に先端部分がぴったりと合って背筋が震えた。




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気分は下剋上 雪遊び(I8禁)95

「それは……無理だろう……な……」
 凍った雪の欠片を溶かすような熱く甘い声が夜の静寂(しじま)に小さく響いている。
 雪は音を吸収する特性があったと思うので最愛の人の愛の交歓の時の声がより一層小さく聞こえて雪を見ながらする愛の交歓も悪くないなと思ってしまう。
 しかし「無理だろう」という甘く紡がれた言葉は聞き捨てならない。
 愛の交歓の時にそんな言葉は、祐樹が最愛の人とこういう関係になった時からずっと聞いたことがない。
 何しろ彼は「いや」とか「だめ」という言葉も紡いだことのない人だ。
 ゲイバー「グレイス」では武勇伝というか猥談で盛り上がる時もあった。「イヤ」も「ダメ」も「良い」という言葉の言い換えだと祐樹も考えていたし、その場にいる人間全てが同意していた。
 ただ、彼の場合は祐樹が二人目だし、「グレイス」に行ったとしても祐樹の同類が猥談で盛り上がるよりも目の色を変えて彼に奢って話す、いや話しかけるのではなくて婉曲な口説き文句を言うレベルの人なのでそういう話題は全く触れていない。「グレイス」はゲイバーには珍しく「店内での口説き」は表向き禁止だが色々抜け道はあるので。
 最愛の人は祐樹との愛の交歓には積極的に応えてくれる。そして祐樹以外からは「愛の行為」の情報を全く取得していない。そういう健気さが祐樹を強く惹きつけるのだけれども。
 身体に負担が掛かるとか体調とか精神状態のせいで「無理」だと判断したなら即座に止めるのが最愛の恋人としての務めだろう。
「何が無理なのですか?具体的に(おっしゃ)って下さい。もしかしてこの愛の営みの形が……ですか?
 それともそれほど気が進まないとか……」
 紅色の耳朶に熱い息と共に真剣極まりない言葉を浸透させた。
 もちろん即座に愛の交歓の動きは中断させたのは言うまでもない。
「そういうことではなくて……、祐樹に身体の……表面も、そして中まで愛されたら……外の風景などは……鑑賞出来ない。祐樹が……与えてくれる悦楽に……夢中になってしまうので……」
 そういう意味かと安堵した。それに愛の交歓の時に他のことを考えられないというのは男にとって勲章のような気がする。
 何かで読んだ覚えがあるけれども、布団に押し倒された女性が性行為に夢中になれなくて天井の木目(もくめ)とか木に開いた小さな穴を数えて時間を潰す人も居るらしい。
 その点最愛の人は祐樹との愛の交歓に耽溺してくれるのが嬉しい。
「そこまで私との愛の交歓に集中して下さって嬉しい限りです」
 若干華奢な腰を両手で優しく掴んで祐樹の太ももの付け根辺りに誘導した。
「愛する聡……。聡のペースで腰を落としてください」
 濃い紅色の耳朶に低く掠れる声で囁くと若木のような肢体がしなやかに反った。
 後ろ手で祐樹の首と肩を支えにして、祐樹の見えない糸で天井から吊るされているようになっている部分に花園の門を当てがった。
 祐樹の灼熱の楔を待ち構えていた感じで花園が開いて祐樹を()んでいく。
 湿った素肌と粘膜が奏でる協奏曲が一際濃い静寂の中で淫らに響いている。
 先ほどの雪が溶けているせいか粘度の低い音に聞こえるのは気のせいだろうか。
「ゆ……祐樹っ……とてもっ……()っ……」
 もっと切なく甘い声を上げて欲しくて両手を二つの尖りに回して、小さく熱いルビーを親指と人差し指で摘まんで水平方向へと引っ張った。
「ゆっ……祐樹っ……、頭の中の、紅い……火花が……爆ぜているっ……」
 慌てた薔薇の天使のような声が耳に心地よい。
 それに先端部分まで(はい)った祐樹の最も敏感な場所を熱く厚いシルクが精緻な感じで包み込んでくれるのも堪らなく良い。
 どうやら花園の凝った蕾を先端部分に当てたいようで最愛の人の腰が垂直方向ではなくて水平方向に泳ぐように揺れている。
 汗の雫を纏った紅色の肢体が祐樹の脚の上で華麗で淫らなダンスを披露している様子はまさに圧巻だった。
「ゆっ……あ……あっ……悦楽の、雪崩(なだれ)にっ……飲み込まれてっ……何度もっ……」
 強い風が吹いて縁側に座って愛し合う二人に雪を運んでくる。紅色の素肌に宿った純白の雪が即座に溶けていくのも扇情的だった。
 愛の行為で体温が上がっているのが如実に分かってとても素敵だ。
 若干細い髪に雪の欠片が宿っている。肢体を水平方向に揺らしている最愛の人の動きに合わせてその雪の欠片が髪飾りのように動いて煌めいているのも幻想的な美しさだった。
「ゆっ……祐樹っ……。祐樹も……、動いてっ……欲しっ……」
 縋るように祐樹の腰に6本の指が強い力で絡まっている。
「良いですよ……。聡が……しきりに腰を動かして私の先端部分を押し付けようと……している蕾ですか?……それとも花園の奥を……お望みですか……」
 最愛の人の極上の花園の中は蠱惑に満ちている。先端部分だけしか()れていないのに、その部分の繋がりだけで油断すると放ってしまいそうな気持ち良さだ。
「そうではっ……なくて……奥までっ……欲しいっ……」
 普段よりも甘くて少し大きな歔欷(きょき)の声が庭の雪を薔薇色に染めていくような錯覚を覚えた。
 大きな声といっても祐樹のような性的嗜好の持ち主が観るそう(・・)いう(・・)動画とかDVDの「いかにも」という喘ぎ声とは全く異なる。
 祐樹はDVDよりもゲイバーで奢ってくれた、そこそこの顔とスタイルの持ち主を一晩限りの恋人(性欲解消)にすることの(ほう)が多かったのも確かだった。
 しかし、医学部はレポートを死ぬほど書かされる。精神科とか産婦人科など絶対に行きたくない科のレポートは代わりに書いてくれる同級生に――精神科医の息子とか、やたら好意的な産婦人科志望の知り合いの女性だ――全てお任せしていた。
 しかし、心臓外科とか心臓内科などのレポートは祐樹の将来に絶対に役に立つので部屋に籠ってレポートを書いていて、その気分転換にDⅤDを観てスッキリさせたことも多々ある。
 そんな余計なことを考えていたのは先端だけの刺激で真珠の雫を撒き散らさないようにするためだった。
「ゆっ……祐樹っ……早くっ……。奥まで……来てっ……欲しいっ……、あっ……」





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残暑が厳しいですね。その暑さを一時でも忘れて頂くために「雪遊び」を更新しました。
しかも雷が毎日のように……。停電と落雷が怖いです(汗
季節の変わり目ですので読者様もお身体にお気をつけくださいね!!

 こうやま みか拝


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気分は下剋上 雪遊び 94

 それに花園の門に祐樹の両手が掛かった時には腰を高く掲げて紅色の足を優雅に開いてくれた。
 深紅の花びらに清らかな純白の雪が宿っているのは絶景だった。
 愛の交歓の後に祐樹が花園の奥まで洗い流すのはもはや習慣になっている。だから、祐樹の放った真珠の飛沫がオパールの鈍い煌めきを放っている光景は数えきれないほど見てきたけれども、清らかな白さの雪が宿っていると清浄で無垢な雰囲気で何だか全く印象が異なる。
 といっても雪は直ぐに溶けてしまったのは残念だった。
「少しは身体の熱も鎮まりましたか?
 私は宝石を精緻に綴り合せて作った指輪を見るよりも聡の肢体の方が魅惑に富んでいて、目だけではなくて全身で愉しませて頂いています。ほら……」
 紅色の指に祐樹の指を深く絡めてギュッと握ってから手首を優しく掴んで祐樹の屹立したモノへと導いた。
 彼の紅色の頬に紅を二刷毛(はけ)加えたように艶やかに煌めいている。
 そして細く長い指は祐樹の弱い場所を丹念に愛してくれているのも更に熱く滾ってくる。紅の指が奏でる精緻で淫らな湿った音が庭の雪を紅く染めるような気がした。
「そろそろ、愛する聡の、極上の花園を思いっきり堪能したいのですが……。良いですか……」
 健康的な紅色に染まった耳朶に取って置きの甘く低い声を流し込んだ。
「私も欲しかった……。欲しくて身体の奥が熱く(うず)いている……」
 無垢で直向きな口調が淫らなことを言っている、そのギャップも最高だ。
「どのような交わりの形に致しましょうか……?聡の背中のことを考慮すると縁側に座った私の足の上に乗って頂くのが最も良いと思いますが……?」
 強い風が吹いて雪を舞い上げながら二人の身体に雪の結晶を二秒にも満たない時間だけ宿して雫に変わっている。
 この奈良の山奥の旅館を選んで本当に良かったとしみじみ思った。
 どれだけ効果が有るのか祐樹にも全く見当が付かないけれども、背中を温めている方が良いかなと思って紅色の肢体を縁側へと押し倒した。
 先ほど最愛の人が雪の(うさぎ)を話題にしていた時に出た南天(なんてん)の実よりも艶やかな色と煌めきを放っている二つの尖りを唆すように優しく摘まんだ、南天の熟した実を取る感じで。
「あっ……」
 紅色の唇が濡れた言葉を紡いでいるのも扇情的だった。
「先ほどっ……雪を……載せて、くれただろうっ……?冷たいはずなのにっ……、何だか熱く……感じたっ……。悦楽の……せいなのか……それとも、ドライアイスを……触った……時の……ように……痛覚が……反応したのだろうか……」
 祐樹の親指と人差し指の力の強弱で熱く濡れた声が微細に変化しているのも堪らなく良い。
「……祐樹の……足の上……」
 きっとドライアイスの低温火傷(やけど)に言及したのは言葉の綾というか勢いだろう。
 祐樹以上に医学的な知識を持っている人がそんな間違いを言うわけがないので。
「お気に召しませんか……?」
 南天の実を押す潰す力で二つの尖りを捻った。
「祐樹っ……、とても()っ……。祐樹と……愛し合う……時にっ……どのような……交わりの形でも……大好きなので……」
 ゴツゴツとした古木を使った――もしくは模した――縁側の木の上で艶やかで艶やかな肢体が若木のように反っているのも顔にばら撒いた祐樹の真珠の鈍い煌めきも魅惑的だった。
 それに先ほど真珠の放埓をばら撒いたばかりの花芯も育ち切ってオパール色の蜜を零しているのも。
「前向きで顔を見ながら愛し合いますか?
 それとも聡の背中が私の胸に密着するように……?」
 最愛の人の意向に沿いたい。独り善がりな快楽を追い求めるのではなくて、お互いが最高に気持ち良くなりたかったので。
「……どちらが、より深く……繋がる……ことが……出来るっ……?また、祐樹は……どちらが……良いのだっ……?」
 祐樹との愛の交歓の悦楽を積極的かつ貪欲に取り込みたがっている最愛の人だけれども、紡がれた言葉は彼の悦楽よりも祐樹のことを優先してくれているようでとても嬉しい。
 風が吹いて、積もった雪が舞い散っていた。先ほど庭に下りて雪を集めたが、所謂(いわゆる)根雪ではなくて粉雪が積もっているといった感じだった。
 その雪の欠片が紅色の素肌に純白の一刷毛を束の間、加えていくのも最高に綺麗だった。
 指で感じる最愛の人の体温は愛の交歓の時の熱さなので風邪を引くことはないだろう。
 純白の粉雪が体温で溶けて汗の雫と混じって紅の素肌に宿っているのも、雪の多い地域ならではだ。
 粉雪が祐樹の指の間にも舞い込んで来て、ルビーの煌めきを放つ尖りに純白の無垢さを添えている。
 一瞬で溶けてしまったが……。ただそういう雪の儚い美しさも最愛の人の魅惑に満ちた肢体により一層(つや)やかさを添えている。
「そうですね。折角の雪景色を堪能して頂けて、かつ深く繋がることが出来るのは後ろ向きだと思いますよ……」
 最愛の人は紅に染まった首を優雅に縦に振ってしなやかに起き上がった。
 祐樹が乱した羽織っただけの浴衣が縁側に羽衣のように落ちていく。色香しか纏っていない最愛の人の濡れた紅色の肢体が更に祐樹へと近づいて来た。
 そして、細く長い指が若干焦った感じで浴衣を脱がしてくれる。本格的な愛の交歓の到来に心臓が、そしてそそり立っている愛情と欲情の象徴がドクンと波打った。




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残暑お見舞い申し上げます。
といっても残暑というより酷暑ですが……。
リコメ滞っておりますが気長にお待ち頂ければ嬉しいです、すみません。
最後まで読んで下さって有難うございます。

  こうやまみか拝


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気分は下剋上 雪遊び 93

「しかし……祐樹は……そのう、未だ……あのう……私の身体の中では逝っていないだろう……?
 私だけが先に悦楽を極めてしまって……申し訳ないと思う……」
 紅色に染まった白皙の顔が済まなそうな表情を浮かべている。祐樹の精魂込めた丹精の結果、肢体は淫らに開花した。しかし、精神は依然として無垢なままなのでそう(・・)いう(・・)言葉は悦楽に我を忘れている時以外発音しにくいらしい。
 祐樹の愛で想像以上に淫らに咲き誇った肢体とは裏腹に純白な精神が大変好ましい。祐樹の過去の恋人は――いや恋人と表現するよりも欲望の発散の対象だったと今でははっきり分かる――親しくなると明け透けな淫語や露骨な言葉を使ってくる傾向にあった。そういう言葉で煽っていたらしいが個人的には好みではない。
「良いのです。それに素敵な口淫をして下さいましたよね?
 夜は長いのですし、トータルで考えましょう。それに、夜勤明けの深夜などには聡がこの唇で……」
 まだ絶頂の余韻が冷めていないのか、紅色の戦慄(わなな)く唇から大きな息吹を零している、その唇の輪郭を愛おしむように辿った。
 祐樹のばら撒いた真珠の飛沫が紅色の顔をこの上もなく綺麗でそして淫らに彩っている。
 その様子が視覚的な刺激となって祐樹の欲望が加速するのを感じた。
 最愛の人が布団の上に雪崩落ちたので祐樹の愛情と欲情の象徴は虚しくそそり立っている。(はい)るべき鞘を無くした刀身のような感じで。
 祐樹の指をサーモンピンクの舌が愛おしむように辿っている。
「ついさっきもそうでしたが、夜勤明けにもこの紅色の唇や舌、そして喉を開く素敵な仕草で慰めて下さっていますよね?そんな一方的な奉仕を受けているのですから……全然気になさらないでください」
 ごく一部はやせ我慢も含まれてはいたものの、それ以外は本音だった。
「奉仕……?それは少し違うと思う。上顎を(こす)られるのは気持ち()いし、喉を開いて祐樹の熱と質を感じながら奥まで挿れるのも大好きなので……。
 何なら今からでも……もう一回……」
 ようやく息が整ってきた唇が健気な言葉を紡いでいる。
「いえ、それは夜勤後に取っておきます……。折角こんな雰囲気のある宿に泊まっているのですから、二人で愉しむことがしたいです……」
 本音8割建前(たてまえ)2割だった。今は身体を繋げていないとはいえ、先ほどまで最愛の人の極上の花園に()れていた祐樹のモノを唇や口で愛してしまえば最愛の人の唇などにどんな炎症が起こるか分からない。
 そんなリスクの有る行為をして欲しくはない。祐樹よりも医学的な知識のある最愛の人はリスクを想定した上でそれでも祐樹に感じて欲しいと思っている感じだった。
 愛の交歓の流れで最愛の人が祐樹の愛情と欲情の象徴を唇で……ということもあったけれどもその後はキスをするのを自粛していた。
「幸いにも床暖房付きの縁側なのですから、雪を愛でながら愛情を確かめ合うという趣向は如何ですか……?」
 この宿は見かけこそ江戸時代とかのお百姓さんの家みたいな感じだが、アプリで全てが完了するとか中身は第二の愛の巣の大阪のホテルよりも現代的だ。
 それに、昔の家だったら縁側を誰かが覗き込むという危険性も有るだろうが、この旅館ではそんなことは100%ないだろう。ゲストの前には絶対に顔を見せないという精神が行き渡っているのは先程の室内スタッフの行動で分かる。
 ないのは確定だけれども、布団に横たわって祐樹の指に愛おしそうに舌で辿っている最愛と一緒に観ている「鬼退治アニメ」の主人公のお父さんが座っていても全く違和感を抱かない縁側なので「見られているかも」という背徳感に浸ることは出来る。
「祐樹がそれで良いのならば、私はどこだって嬉しい。祐樹とこうしている時が最も幸せなので……」
 大輪の花のような鮮やかな笑みを湛えた最愛の人は一度絶頂を迎えているからだろうか、甘くて満足そうな雰囲気を醸し出しているのも魅惑的だった。
 彼の背中などが痛くない交わりの形……。
 それを具体的に考えるだけでとても楽しい。
 取り敢えずまだピンと勃ったままの祐樹の愛情と欲情の象徴を隠すように浴衣を纏った。
 愛の交歓を交わしている、自分達のように熱烈な恋人達はこの上もなく真剣だろうが、他人から見ると滑稽なのも知っていたので。
「抱き上げてお運びしましょうか?」
 最愛の人の首を横に振る動作につられて紅色の整った顔に散らばった真珠の雫がオパールのように鈍い煌めきを放つのも絶品だった。
「良いことを思い付きました。聡は縁側に横たわっていて下さい」
 いくら床暖房が効いているとはいえ、それ以外は屋外の寒さだ。なるべく身体を冷やさないようにしたい。
 しかし、今から祐樹がしようとしていることはその理性的な判断とは真逆のことだったのだけれど。
「分かった……。そうする……」
 最愛の人が紅色の肢体を布団から起こす仕草も鮮烈なインパクトで祐樹の目を釘付けにするには充分過ぎるほどだったが努力して視線を外して障子――正確に言うと障子風だ――を開けて外の冷気を浴びた。
 火照った身体には丁度良い気温だ。沓脱石と思しき場所に備え付けてある草鞋(わらじ)を履いて中庭へと出る。目的の物を入手するためにお盆を持って。




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今日は立秋だというのに溶けそうなほど暑いですね。
「雪遊び」は「了」を打っていない作品でして、気にはなっていたのですが、この暑さしのぎにでもなれば良いかなと続きを書いてみました。
 残暑も厳しそうですが、読者様も熱中症や夏バテにはくれぐれもお気を付けください。
  こうやまみか拝



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