腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

彼は魅力的か

気分は下剋上 彼は魅力的か? 最終話

 今でこそ思ったことや感じたことを言葉で表現してくれる最愛の人だけれども、初めて結ばれた時には言葉が極端に少なかった。だから強引に身体を開いて我を忘れさせて本音を紡がせようと必死だった。
 後で聞いたら、何を言えば全く分からなかったという不器用さのせいだったのだが。
「いや、最初の頃は祐樹が私に欲情してくれるだけで嬉しくて、それこそ有頂天になっていた……。そういう夜でもこうして優しく触れてくれたな……と思って……。それに祐樹は絶対に私を(おとし)めるような抱き方はしなかったし……。例えばリッツのクラブラウンジのお手洗いで求められた時も絶対に他人に聞かせないように気を配ってくれていたのは途切れ途切れながらも記憶に残っている」
 そうだったかな?とは思うものの否定しても意味がないような気もした。たしかに他人には聞かせたくないとは――存在を示唆して羞恥に我を忘れさせようとした覚えは有ったけれども、それは最愛の人が理性を飛ばした状態に零れる本音が聞きたかっただけだ――思っていたけれどもそれは祐樹の独占欲の発露だったと今ならハッキリと分かる。最愛の人の気持ちをずっと祐樹に向けて欲しいという強すぎる感情というか。
「そうですか?私に心を開かないならば、身体を開かせるというか、理性を奪って本音を聞き出したいと思っていましたね。今思えば更にいい方法を取るべきだったと反省しています。聡の過去の――今ではそんなことは全く思っていませんが――男性達に嫉妬したり、こんなに素晴らしい肢体の持ち主なので、何人くらいに抱かれたのかを聞き出そうと必死だったりしました。アメリカの人って日本人を好む傾向に有ると言うのは知っていたので聡のこの身体を好きに扱ったのがアメリカ人かどうかを確かめた記憶が有ります……。杉田弁護士の的確なアドバイスを受けてですけれど……」
 こういう話は何度しても良いかと思った。
「アメリカ人?確かに私の初めての男性はアメリカ国籍だったけれども、日本に居て黙っていたら100人中100人が日本人だと思う人だったな。祐樹に少し似ていた……。もちろん祐樹ほど魅力的ではなかったけれども」
 最愛の人の紅色の指が愛の交歓の余韻で震えながらも愛おしそうに祐樹の顔を確かめるように辿ってくれるのも気持ち良い。
「それが……お恥ずかしい話ですけれども。今思えば子供っぽい独占欲だったと思います。今夜、聡がどれだけ魅力的な存在として男性の目を強く惹くかはお分かりになったと思いますけれど……」
 最愛の人の愛の行為の余韻で紅く染まった端整な顔がはにかんだような表情を浮かべている。
「あれだけのエビデンスが有ったので、そうなのだろうな……。努力して得たものではなくて親から貰ったモノなので全く重きを置いていなかったのだけれども……。ただ、誰に好ましく思われたとしても、私は祐樹以外の人間には『そういう』意味で反応を返す積りは全くない……」
 紅色に染まった唇がキッパリとした言葉を紡いでくれた。
「それはとても嬉しいです。私も聡の本質を知るにつれて火遊びというか、刹那の衝動では肉体関係を持たない人だと分かりましたけれども」
 胸の尖りをやんわりと撫でた。
「あっ……。今、そういうことをされると……また花園の中に祐樹の硬くて熱いモノが欲しくなってしまう……のでっ」
 熱く甘く紡がれる小さな声も艶やかだった。
「私を求めて下さるのですよね。お付き合いしますよ……聡の花園は絶品ですので……。それはそうと、私の欲情の象徴を『硬い』と(おっしゃ)ってくださいましたよね?日本人は硬度という点では勝っていますけれど、アメリカ人というか白人種の場合は大きさというか長さが自慢なのはご存知でしたか?その点硬度はイマイチらしいですけれど」
 性的なことに対しては無知無関心な最愛の人は、祐樹の愛の手管(てくだ)だけを絶対視してくれているのは知っている。ただ、医学的な統計とかは勿論(もちろん)職務の一環として知っている可能性が高い。
「え?それは知らなかった……。第一専門外だし……」
 愛の行為の余韻が残る艶やかな目を瞠って祐樹の顔を見る最愛の人の眼差しには真摯な光が宿っている。
「興味がお有りなら調べて下さっても構いませんけれど、実際はそうなのです。勿論個人差は有ると思いますが。それに客観的に『も』魅力のある聡なら、アメリカ人は尚更好きになると思いまして。それで大きさのことを愛の行為の最中(さなか)に聞いた覚えがあります。杉田弁護士からのアドバイス通りに、ね。聡の返事は『大きくなかった』でした。だから安心しました。嘘は(おっしゃ)っていないのだろうと」
 紅色に咲いた尖りを指で挟んでやや弱い力で引っ張った。
「祐樹っ……それ以上された……らっ……また欲しくなるのでっ」
 切羽詰まった天使が慌てているような声がホテルの豪華な部屋に艶めかしく小さく響く。
「聡が望むなら何回でも……。この尖りをルビーの煌めきに変えるのも私の特権ですよね、恋人として……」
 戸惑いがちな瞳が揺れているのも最高に綺麗だった。
「……そういえば、森技官なっ……、ちらっと見ただけだったっ……のだけれど……男性にお酒をっ……奢りに行って……いたよなっ?あれって……」
 最愛の人の紡ぐ言葉が途切れ途切れなのは勿論祐樹が尖りを愛しているからだった。
「『グレイス』でお酒を奢るのは求愛の印ですけれど、彼の場合は読めないですね。ただ、呉先生を悲しませるようなことはしないでしょう」
 断定的に言ったものの、今頃はあの野の花の風情(ふぜい)を漂わせている男性と一夜のお愉しみに耽っている可能性は充分に有る。本命が呉先生なのは間違いではないけれども、つまみ食いも多いに楽しむタイプなので。ただ、最愛の人はそういう割り切り方をしないので――というか出来ないというかそもそもそういう発想は皆無のような気がする――友人でもある呉先生のことを(おもんぱか)って悩みそうだ。だからここは敢えて否定した。
「そうかっ……。祐樹がっ……そう……言うならばっ……、そうなのだろうなっ」
 尖りを指で弾き続けたせいでルビー色に染まっていて魅惑的な光を放っている。
「では、もう一度愛し合いましょうか……。誰もが魅力を認めた聡を独占出来るのは私だけですから……」

 

    <了>






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やっと「了」の字が打ててホッとしています。
お読みくださった読者様には感謝しています。リアル生活でバタついていて、しかも体調がイマイチ(今も微熱出ています)苦肉の策で「雪遊び」を更新しましたが、これからは「探偵役?」と「雪遊び」頑張ります。ただ、更新時間と頻度は微妙です(泣)気長にお付き合い下されば嬉しいです。
 こうやまみか拝



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気分は下剋上 彼は魅力的か?(I8禁) 12

 花園の中の凝った蕾を指で愛したせいだろうが、直結している尖りが可憐に存在を主張している。
 ただ、直接愛撫したわけではないので普段の愛の交歓時のような深紅ではなく桜色なのが初めての夜を想起させてとても良い。
 薄紅色の肢体とかすっかり育った花芯の先端から水晶の雫がポトリポトリと滴って空中で煌めいてはシーツを濡らしていくのも絶景だった。
「私の足の上に乗って下さい……。もちろん……」
 最愛の人の艶やかな姿に見惚れて脳が焼き切れたようになってしまって……言葉が後回しになってしまっていた。
「向かい合って、だろう?」
 祐樹の欲情と愛情の象徴を育てていた余韻で紅く濡れた唇が艶やかな吐息を零しながら言葉を紡いでいる。
「そうです……。ご自分で()れて下されば嬉しい……」
 祐樹の言葉が終わる前に最愛の人がベッドに半身を起こした祐樹の背中に腕を、腰に足を絡みつかせてくれていた。
 密着した祐樹の上半身を二つの尖りが弾きながら下に下りていく。同時に花園の門が嬉々とした感じで開いて祐樹の屹立が一気に極上の花びらに包まれる。
 繋がりを深くする場所から淫らで無垢な濡れた音が奏でられてベッドの上に紅色に濡れた愛の花びらを撒いたような錯覚を覚える。
「ああっ……祐樹っ……()ぃ……開かれる……感じがっ……」
 背中に縋った指が祐樹の肌に食い込んでいる。だだその微かな痛みも花園の熱く厚く包み込んで強く弱い淫らな花びらの動きの強すぎる悦楽のスパイスだ。
「私もとても良いです……」
 最愛の人の無心かつ積極的な動きで根本(ねもと)まで花園の中に迎え入れられた瞬間に、腰を上へと突き上げた。
「えっ……?ああっ……。奥処よりも……奥っ……。とてもっ……」
 普段は届かない場所の感触も最高だった。祐樹の先端部分に花びらたちよりも強く絡みついてくれている。そして祐樹の先端部分に誂えたようにすっぽりと挿って最上の悦楽を運んでくれる。
「祐樹っ……とてもっ……()くって……もうっ……、あっ……」
 先ほどよりも艶やかな小さな声を上げる最愛の人は祐樹の肌に尖りを押し付けながら淫らに反っている。絶頂が近い声だったけれども、育ち切った花芯からの真珠の放埓を放ってはいない。ただ、花芯の先端から溢れた水晶の雫が祐樹の素肌に淫らな水彩画を描いている。
「真珠は……ばら撒いていない……みたいですね……」
 花園の中も魅惑の魔性に満ちているし、奥処の奥は先端部分をキュっと包んでくれている。その蠱惑に満ちた花園の中はある意味魔性の場所、いや天国に最も近い場所かも知れない。
 迸りを放ちそうになるのを必死で耐えながら、小刻みに腰を突き上げると艶やかな嬌声が部屋の空気を愛欲の紅に染めていく。
 背中に回した手が汗で滑ったのか、拘束を解いたのを良いコトに紅色に染まった上半身をシーツの波へと丁寧に導いた、もちろん繋がったままで。
 祐樹の最も敏感な場所からの凄まじい悦楽はそのまま継続している。そして桃色の尖りが硬度を増して苦し気に震えているとか、育ち切った花芯の先端から真珠の雫が――ばら撒くという感じではなくて――しどけなく零れ続けていた。また、汗の雫を全身に纏った紅色の肢体がシーツの波の上をしなやかに跳ねている様子も最高に色っぽくて、そそられる。
 祐樹の突き上げの度に淫らな協奏曲を奏でる場所とか、連動して動く桃色の尖りが目にも鮮やかで艶やか過ぎるし、育ち切った花芯から真珠の白濁がタラリタラリと零れているのも鮮烈な魅惑に満ちていた。
「もう……そろそろ……」
 多分花園の中で快楽が完結している状態の最愛の人が――恥ずかし気に薄紅色の指で顔を覆っているのはそのせいだろう――真珠の放埓という絶頂を極められるのかは祐樹にも分からない。
「んっ……奥の奥にっ……祐樹のっ……熱いのっ……欲しっ……」
 無垢さと無心さを加えた艶やかな声がより性感を煽ってくれる。
「ああっ……。祐樹っ……愛していっる」
 一際大きく突き上げたせいか、強すぎる快楽のせいかは分からないものの、紡がれる愛の言葉は呂律が回っていないのも新鮮過ぎる。
「私も……聡を……愛しています……」
 奥処の奥に真珠をばら撒いた瞬間に、最愛の人の先端部分から白く熱い液体が飛び散った。
「祐樹……凄かった……。あんな奥の奥まで……。まだ身体中に電気が奔っているみたいだ……」
 絶頂の後の弛緩から回復して汗に濡れた前髪を梳いていると、最愛の人が紅色に染まった濡れた唇で感想を紡いでくれた。医学的知識は祐樹よりも豊富な彼だが、その部分でどう感じるかは多分知らない、直腸の奥に何が有るのかは知っていても。
 そしてその部分まで()れたこともなかったので。
「普段よりも深い場所で繋がったせいでしょうね……愛の営みには色々なバリエーションが有りますから。花園の中の浅い場所にある、凝った蕾を衝いた場合はココが連動しますし……。ただ、直接指や唇で愛していなかったので、桃色に尖っていて綺麗ですよ……。初めての日と同じ色ですよね……」
 苦し気に震える尖りを指でそっと撫でた。
「あっ……そういうのもっ……何だか……新鮮なような……懐かしいような……」
 最愛の人が艶やかな吐息を零しながら紡ぐ言葉も愛らしい。
「懐かしいですか?……最初の頃は聡を強引に奪っていた記憶しかないのですけれども……」




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気分は下剋上 彼は魅力的か?(I5禁) 11

「やっと、二人きりになれましたね……」
 客室の木の扉が音もなく閉まったのを合図に最愛の人の花よりも綺麗な唇に口づけを落とした。
 何時ものように舌を絡ませるわけでもなくて薄紅色の唇が紅色に煌めくように、やや薄い唇を甘くきつく吸い上げる。重なった唇が奏でる濡れた音がヨーロッパの貴族の館を模した客室に甘く響いていく。
 最愛の人も潤んだ目を艶やかに見開いて祐樹の顔を見詰めてくれている。口づけを繰り返しながら着衣を床に落としていくと、最愛の人も祐樹の着衣を同じように乱してくれた。その性急な愛の仕草に身体の熱が上がって行く。
「一糸(まと)わぬ聡を見ることが出来るのは私だけの特権ですよね……」
 一歩下がって薄紅色に染まったしなやかな肢体と甘く潤んだ端整な顔に視線が釘付けになる。
「祐樹だけの特権だけれども、私だって祐樹の何も着ていない姿を独占したいのだが……」
 愛らしい我儘(わがまま)を紡ぐ最愛の人も健康な蠱惑に満ちていた。
「別にここまでの姿を他の人には見せていませんよ……。シャワーは個室ですし……」
 艶やかに濡れた切れ長の目が驚いたような光を宿す。
「そうなのか……?てっきり……」
 この人は大学病院の手術準備室に入ったことがないという事実をすっかり忘れていた。旧態依然のヒエラルキー制度が蔓延(はびこ)っている病院では教授用の個室は有ってもその他の医師は使えない。執刀医であってもそれは同様なのだけれど、大学病院勤務を経ずにアメリカに行ったせいでその辺りの事情は知らないのだと。
 ただ、最愛の人がそんな些細なことまで気にしていたとは思わなかった。祐樹にとって色香だけを纏った最愛の人の肢体は誰にも見せたくないけれども、祐樹の身体などは……と考えて、逆もまた(しか)りなのかも知れないと思い至った。
「ただ、こんなふうに反応した姿は絶対に聡にしか見せませんけれど……」
 先ほどの接吻の最中に薫ってきた最愛の人のコロンとか、雨に濡れた花のような風情の紅色の唇の感触とか最愛の人が脱がしてくれた布地の擦れて若干(きざ)した部分を手で大きく育てようと手で包んだ。
「それを育てるのも私の特権だろう……」
 薄紅色の指が祐樹の手を其処(ソコ)から離してくれる。
「それはそうですけれども……」
 手首を優しく掴んで制止した。
「続きはベッドで、ね」
 一区切りの意味を込めて紅色の唇に唇を重ねた。最愛の人は嬉しそうな(つや)やかな笑みと潤んだ透明な眼差しにだけ愛の交歓への期待の色を宿しているものの、胸の尖りも愛情と欲情の象徴も「()だ」反応してはいない。素肌は薄紅色に染まっていたけれど。
 最愛の人がいそいそとした感じで祐樹の指の付け根まで指を絡めてきた。
「聡がそういう軽いスキンシップを好んでいた気持ちが今晩身に染みて分かりました。こういうのって、心の底から愛した人でないととしても意味がないというか……、心が満たされないというか……。ずっとそういう気持ちで手を繋いでいてくださったのですね」
 付け根を強く握ると、しなやかな肢体が艶やかに軽く反った。
「祐樹のことをずっと好きだったし、これからも愛し続けると神様でも何にでも誓えるのは事実だけれども……手を繋いでいる時は心が満たされるというよりも、ライナスの毛布のような感じかも知れない。それを触っていると安心するという……。そういう子供じみた気持ちの(ほう)が強いかと……」
 最愛の人が祐樹を見上げて散らされるのを待つ花のような風情の笑みを浮かべている。
 ライナスの毛布は「スヌーピー」の登場人物がいつも持っている毛布のことだ。
「なるほど……。それはともかく、大人の時間を愉しみましょう、ね。聡」
 薄紅色の耳朶(じだ)に甘く低い声を滴るように浴びせてから軽く噛むと胸の尖りがごく薄い色ながらも存在を主張しているようだった。
「祐樹、ベッドの上で愛し合いたい……」
 尖りに指先を当てて円を描くと硬度が増してくる。その変化を楽しんでいると甘く蕩けた微かな声で言葉が紡がれた。
 二人して純白のシーツの波へと倒れ込むと、最愛の人は萌し始めた祐樹の欲情と愛情の象徴の(ほう)へと肢体を翻している。
 先ほどの「特権」を果たす積りらしい。そういう律儀な性格も愛しさが募る。
「聡……積極的な感じで嬉しいですよ……」
 足の付け根の滑らかな皮膚を指で辿って半ば育って立ち上がった花芯と二つの果実を(そそのか)すように撫でると薄紅色の肢体が若木のしなやかさで跳ねるのも扇情的過ぎる眺めだった。
 最愛の人の唇がソフトクリームを舐めるような音を立てている。負けじと祐樹も花芯を唇で挟みながら先端部分を舌全体で強く愛した。
 お互いの欲情と愛情の象徴を育てる淫らでいながらどこかひたむきな濡れた音が室内の空気を愛の色で染めていくようだった。
 次第に熟していく花芯を口で愛していると開花を急ぐ花のように両の足が開いていく。
 双丘を湿らせた指で割り割いて花園の門をくるくると円を描くと祐樹にだけ許された場所が徐々に開いて指を迎え入れてくれた。
「あっ……。そこっ……」
 凝った蕾を押すと肢体が跳ねて熱い口の中から祐樹の屹立が零れてしまった。その空虚感を埋めようと本能が強く揺さぶられる。
「聡の極上の花園の中は私を求めて下さっていますよね?そろそろ、聡の天国を私の最も敏感な場所で愛したいのですが……。出来ればお互いの顔を見ながらが良いです」
 祐樹の指を熱く厚いシルクの感触で包み込んだ場所が貪婪な動きを始めている。
「分かった……」
 紅色の肢体が鮮やかに翻って祐樹へと向き直った。その艶やかな姿に見入ってしまう。




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気分は下剋上 彼は魅力的か? 10

 大輪の花のような風情(ふぜい)の恵まれた容姿を持っている人なだけに黙っているだけで声を掛けられるだろうと踏んでいた。そして二人のような性的嗜好を持っている人達はクローズドの世界の中では割と奔放に振る舞っている人間が多いのも祐樹は知っていたし、聞いた話ではアメリカはさらにその傾向が強いらしい。だからてっきり遊び馴れていると思っていた最愛の人が過去に一晩だけしか「そういう」経験がなかったこととか、その過去は日本に一生帰ることがないだろうと思っていた時に同僚に誘われてゲイの人間が集まるバーで声を掛けられて誘われるままについて行ってという受動的なモノだったと後から聞いた。
 そういう性格の人なので自分からの意思表示がどれだけ心理的な障壁(バリアー)が大きかったかは後で分かった。
「あの夜だけでも充分に幸せだったのだけれど、やはりもっと祐樹と過ごしたいという気持ちだったな……清水の舞台どころか東京タワーから飛び降りる感じで。しかし、想定以上の幸せを運んでくれたので、あの朝の選択をして本当に良かったと思う」
 満開の花のような笑みを浮かべた唇を一瞬だけ唇で触れた。
 エレベーターのチャイム音が鳴ったので、ごくごく軽いキスだったけれども。
 まあ、この「グレイス」は割と老舗みたいなので、この地域限定では男性二人のパーソナルスペースが多少バグっていても誰も気に留めないのは知っていた。ちなみに、同性同士のカップルの方が多い「そういう」ホテルも近くにある。そんな場所に最愛の人を連れ込む気は毛頭ないけれども。
 とは言うものの、最愛の人や祐樹の顔と名前はテレビを媒介にして広まっているので用心するに越したことはない。「グレイス」店内では性的少数派という暗黙の了解が有るので秘密は守りやすかったけれども、公道では注意を払わないといけないのも事実だった。
「酔い潰れたフリをしていて下さい。多分その(ほう)がタクシーの車内でスキンシップがしやすいでしょうから……」
 一つの「企み」を成功裏に終わらせた達成感と共にビルから出ると、誂えたようにピッタリと「空車」の文字のタクシーが通りかかった。
「大阪までお願いします。大丈夫ですか?あの部長ってアルハラですよね……」
 祐樹に凭れ掛かるように肢体を寄せた最愛の人は一瞬だけ戸惑った光を艶めいた眼差しに宿らせていた。多分アルハラ、つまりアルコールハラスメントという単語を知らなかったのだろう。
 ただ知らなかったとしても運転手さんには伝わったと思いたい。
「大丈夫……酔ってはいない……」
 「グレイス」正面から大阪へと向かう道は何だかとても懐かしいようなそれでいて何だか当時のことを想い出してしまう。
 あの夜は確かに祐樹と二歳しか異ならないのに、名誉も富もそして美人の婚約者まで持っている恵まれ過ぎた人なのだと思っていた。しかし、名誉と資産は確かに持っているけれども、それは最愛の人が血を流すような努力の末に勝ち取って来た結果だと徐々に分かってきたし、婚約者の件は単なる祐樹の思い込みとそして長岡先生の真の婚約者を隠すために最愛の人が周囲にそう匂わせていただけに過ぎなかったけれども。
「酔っている人ほど酔っていないと言うのです。気持ち悪くなったら直ぐに言ってくださいね。運転手さんまで迷惑を掛けてしまうことは避けたいですから」
 背中しか見えない運転手さんが動揺した感じが伝わって来た。アルコールの過剰摂取で嘔吐されると車内の清掃は運転手さんの役目なのでそういう反応になるのは理解出来た。
 酔ったフリをして欲しいと言った祐樹に対して「酔っていない」と言葉を紡げるようになったのは格段の進化だと素直に感心してしまう。まあ惚れた弱みというか祐樹の贔屓目(ひいきめ)のせいかも知れないけれども。
 ただ「あの」日「あの」夜の彼なら何も言わないか「酔っている」と正直に返事をする二択だったとだけは断言出来る。泥酔した人間ほど「酔っていない」と言い張ることを知っての上の演技なのは言うまでもない。
「それは大丈夫そうだ、ただ、少し眠いだけで……」
 祐樹の肩に頭を載せた最愛の人は夢見るように目蓋を閉じている。バックミラーの死角になっているのを確かめて細く長い指に祐樹の指を絡ませて強く弱く力を込めた。
「大阪の支社に帰るまで、少し眠った方が良いでしょうね。お水が欲しかったら言ってくださいね……」
 運転手さんの耳を意識しつつ、最愛の人とこっそりと指を絡めて肩に心地いい重みを感じる。それだけのことで薔薇色の幸せな気分に浸ることが出来た。
 付き合い始めてから軽いスキンシップを好んで来たのも――同様にこれから大阪のホテルで行うようなお互いの身体が溶けあうような愛の交歓も好んでくれていたけれども――何となく分かったような気がした。
 祐樹などはそういうある意味面倒くさい手順はスキップして刹那の快楽が得られれば良いと単純に考えていた過去の自分が恥ずかしくなってしまった。
 ただ、こうした軽いスキンシップでも充足した気持ちになれるのは相手がこの人だからかも知れない。
 「支社」とか接待を匂わす発言をしたのは祐樹だけでも特定されてしまうほどのマスコミへの露出のせいだった。最愛の人の顔は祐樹のスーツに隠れていることが多いので多分運転手さんの記憶には残らないだろうけれども用心に越したことはない。
 高速道路特有な非日常感も何だか駆け落ちみたいでとても良い。タクシーを選んだのは飲酒運転を避けたい――そして事故でも起こしたら最愛の人にまで被害が及ぶなどは有ってはならない事態だ――と気持ちが第一の理由だったけれども、「初めて」の夜と関係性が一段と深まった上に最愛の人も自分の魅力を明確に理解してくれた今夜では心境の変化を具体的に味わうためという理由もあった。
 ホテルの部屋で二人きりになるのも勿論(もちろん)楽しみだけれども、直ぐに大阪に着いて欲しいような欲しくないような幸福過ぎる二律背反な時間を楽しもうと思った。
 肩に心地よい重みを感じながら指で求愛のサインをお互いが出し合っているこの状況を。





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気分は下剋上 彼は魅力的か? 9

 空気を読んだのか、それとも森技官の好みの男性を口説きたいと思っているのか謎だったけれども、最愛の人は先ほどの言葉に酔ったような感じで上の空といった風情だった。
 祐樹は別に深く追求する積りもないし。そういうことに過敏に反応するタイプの最愛の人の関心は森技官に全くないといった感じだったのも幸いだ。
「それでチャラになるのですか?どうぞ。秘密は守りますよ。お疲れ様でした。そして有難うございます」
 軽く頭を下げると森技官はいそいそといった感じでお手洗いの方へと消えて行った。
「ロイヤルサルートの21でございます」
 バーテンダーが先ほどよりも青く煌めいて見えるボトルと共に輝くグラスを二人分置いてくれた。
「さてと。目の保養と皆への義理も果たせたことだし、私も『グレイスの会』のメンバーと楽しくお喋りしてくることにするよ。馬に蹴られて死んでしまいたくないのでね」
 杉田弁護士は「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んでしまえ」との(ことわざ)だったか都都逸(どどいつ)だったかは忘れたけれどそう言いたいに違いない。
 というか、最愛の人はグレイスにそれほど来ていない。そして最後に来たのは凱旋帰国後の医局トラブルの日で、そのまま祐樹と大阪のホテルへと向かった時だ。
 それ以降、杉田弁護士から度々誘われていたのを祐樹が嫉妬心から断っていた。その杉田弁護士がライングループで呼びかけたのだから、最愛の人に再会したいと思っていたり伝説として聞いていたりした人達が満を持してこの店に集まって来ているのだから奢る人が水増しされているのは内緒にしておこう。
 相変わらず飄々(ひょうひょう)とした感じで席を立って「グレイスの会」とやらに合流しようとしている後ろ姿に一礼して最愛の人に向き直った。
「素敵な夜に乾杯」
 そう言ってグラスを合わせた。丸い氷がウイスキーの色を反射して琥珀色に煌めいている。そしてそれよりもなお鮮やかな笑みを見せる最愛の人の唇が満開の薔薇の花のようだった。
「うん。とても美味しい……」
 一口呑んだ最愛の人が安堵めいた溜め息を零している。
「出来れば、これから二人きりになりたいのですが、私の誘いを受けて下さいますか?貴方のことをもっと知りたいので……。出来れば密室で」
 この店は口説き禁止という珍しいルールが有るので、「出来れば」からは最愛の人の薄紅の耳朶(じだ)に唇を寄せて取って置きの甘く低い声で囁いた。薄紅の肌が一瞬のうちに紅を濃くしている。
「それは大歓迎だけれども……何時もの店には行かないのか?」
 律儀で几帳面な人は祐樹の「企み」を知っても(なお)この店を単なる待ち合わせかつ時間潰しの店だと考えているようで微笑ましい。
「カウンター割烹のお店、実はあの時間しか空いていないのを聞いて断りました。私としては一、第二の愛の巣とも言うべきホテルに行く。二、自宅に帰るという二択を用意しているのですが、どちらが良いですか?」
 バーデンさんが他のお客に気を取られているのを良いコトに質問してみた。
 ただ、祐樹もそして最愛の人もこの店のルールを破ったので出入り禁止になっても全く困らない。
 祐樹はこの店で一夜限りの恋人を見つける必要はこの先一生涯ないだろうし、最愛の人はそもそもこの店に来ることに抵抗があるようだったので。
 祐樹「が」綺麗な人「に」口説かれている現場を目撃した精神的(トラ)外傷(ウマ)が有るので尤もな反応だったのかも知れない。今は祐樹「を」そこまで好みでない人「が」口説いていたということを知っているだろうけれども。
「一が良いな」
 祐樹が適当にセレクトしたウイスキーのせいではないと思いたい、大輪の花のような紅に染まった頬と極上の笑みで答えてくれた。
「承りました。ではこのグラスを飲み干したら参りましょうか?」
 最愛の人はその言葉を聞いてグラスをしなやかな長く淡い薄紅の指で持って薄紅色の唇へと近づけている。
 丸い氷の煌めきが薄紅色の唇に反射して鮮やかさを増している。そしてコクリと呑んだ喉の滑らかな皮膚も薄紅色の艶やかさだ。
「あの、お会計(チェック)をお願いします」
 早く二人きりの密室に入りたい気持ちのままバーデンさんにキッパリと告げた。
「いえ、お会計は杉田様がお支払いをするとのことですけれども……?」
 いや、こういう展開になるように骨を折ってくれた功労者の一人にそんな負担は掛けられないと戸惑いながら振り返ると「グレイスの会」のメンバーと楽しく盛り上がっている杉田弁護士は中指を立ててエールらしきものを送ってくれた。アメリカでそのようなジェスチャーをすると「ケンカを売っている」と思われかねない危険な代物だけれども、ここは日本でそして最愛の人にあわよくばとの思いでお酒を奢った人達の心境を代弁していることも兼ねているジェスチャーかも知れない。因みに森技官はアルマーニのスーツに黒い髪といった普段の姿に戻っていて、野の花の風情の男性との会話が弾んでいるようでこちらには目もくれない。まあ、今夜の立役者なのでこのことは見なかったことにしよう。
 二人肩を並べて扉から出た。
 エレベーターホールで待つ間に最愛の人の方から指を深く絡めてくれる。ちなみにこのフロアには「グレイス」以外の店はないので人目についても大丈夫という判断の上なのだろう。
「あの初めての夜が終わってJRで帰ったことが有ったでしょう?あの時貴方から手を重ねて下さいましたよね?あの小さな意思表示、あれは一生忘れられない鮮やか過ぎる記憶です。あの時もとても嬉しかったですけれど、貴方と共に過ごす時間が過ぎていく中で、あの小さな仕草をするのがどれほどの大きな気持ちが込められているのかを知って感慨もひとしおでした」
 指の付け根まで絡めて強く握るとしなやかな肢体が若木のように撓った。そして薄紅色の素肌はより瑞々しい紅に染まっている。


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