腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は クリスマスの後→年越し

気分は下剋上 ゆく年くる年 最終話

「お(せち)料理は既にお重箱(じゅう)に詰めているので、お雑煮だけ作ればいいのだが……」
 一応新年に相応しい身支度を済ませてからキッチンへと向かった。
 新年用のお箸を――ちなみに名前は最愛の人の流麗な筆跡で既に書いてあった――並べていると小さな鍋にお餅が煮えている。
「ああ、お餅とお出汁は別々に煮るのですね……」
 最愛の人が驚いたような表情を浮かべて祐樹を見上げていた。
「え?そうしないとお餅が溶けて『()まし(じる)』ではなくなってしまうだろう?」
 確かに最愛の人の言う通りなのだけれども。
「いや、学生の時にレポートを作成し終えて偶々(たまたま)時間が空いたもので、お雑煮くらいは作ろうかと思いまして。年越し蕎麦はカップ麺だったのですが。その時『だしの素』とお餅を一緒に入れたのですが……(おっしゃ)る通りの惨状になってしまって……。それで料理に向いていないと諦めました……」
 最愛の人が楽しそうな笑い声を上げている。
 そんな年越しをしたのは実は一回だけで後は同級生と夜通し酒盛りをしたり、ゲイバー「グレイス」に通うようになってからはカウントダウンパーティをしたりと「真っ当な」年越しではなかったことは内緒にしておこう。
 席に着いた最愛の人は厳粛な表情を浮かべてお屠蘇(とそ)を三回に分けて盃に満たしてくれた。
「何だか結婚式の三々九度のようですね……。こういう儀式めいたものも貴方とするのは悪くないです。同じように注げば良いのですよね?」
 そう確認してからお互いの盃にお屠蘇を満たして三度で飲み切った。
「懐かしい味です……。正直それほど美味しいとは思わなかったのですけれど、貴方と飲むと美味に感じます」
 実家でもこういう新年の儀式はして来たものの、半ば強制的に参加させられるといった感じが強くてそれほど良い印象はなかったけれども、最愛の人と水入らずで盃を交わすのはまた格別の趣きがあった。
「ご飯はなくて良いのだったよな?」
 最愛の人がキッチンスペースでお雑煮の盛り付けをしながら確認するように聞いて来た。祐樹はお(せち)料理のお重箱(じゅう)を運んだり本当に泳いでいるような躍動感のある大きな焼き鯛をテーブルに並べたりしていた。
「あいにく他人(ひと)(さま)のお宅ではどうか知らないのですが、ウチではお米のご飯は夕食……と言っても、既に早い家なら夕食ですが……。昨夜の愛の行為が深くて濃厚というか濃密……」
 最愛の人の白皙の顔がみるみる朱に染まっていくので慌てて話題を変えた。こういう場には相応しくない気もしたし、何より「姫初め」は今夜なので拒まれたら何となく縁起が悪いような気がする。
 最愛の人が祐樹の誘いを拒否したことは一度もなかったけれども。
「とにかく、新年の最初の食事はご飯ではなくてお雑煮で祝っていました。お酒は日本酒で良いですか?」
 最愛の人が(くれない)を残した頬で頷いている。お銚子に入れて適温にしたお鍋に入れた。
「わあ、これは見事ですね」
 椅子に座って最愛の人の細く長い指が(うるし)塗りに金でお目出度い文様を描いた重箱を開けると実家で見たものよりも格段に美味しそうな感じで鎮座していた。焼き海老も紅くて大きいし、根菜類もただ切ったわけではなくて目を楽しませてくれるような工夫が散りばめられていた。例えば人参は梅の花の模様に切ってあったし蓮根(れんこん)も彫刻のような美しさだった。栗きんとんの栗も黄色い宝石のような鈍い煌めきを放っていたし、その下の「きんとん」も金色(きんいろ)に近い黄色だったし。
「こちらは(はまぐり)の焼き物ですか?」
 お重箱(じゅう)ではなくて朱色の木製と思しき皿の上に羽子板を模した蒲鉾(かまぼこ)に「寿」の字が入っている。そして黒豆が松の葉に形よく刺されていて食べるのが勿体ないほどだった。ただ、蛤は祐樹の実家ではお吸い物には入れてあったような気はするものの単品の料理にはなかったような気がする。
「お節料理の由来を調べていて、蛤の貝の形は一対(いっつい)しかピタリとくっつく物がないらしくて、良縁を祈念するものだという一説を見たので作りたくなった」
 最愛の人が花のような笑みを浮かべている。
「ああ、なるほど……。確かに貝合わせという遊びが有ったとか古文の時間に勉強したような気がします。どれとでもくっついたら遊びにならないですからね。もちろん私は貴方以外とくっつく気もないですけれど……」
 花よりも綺麗な笑みを浮かべる最愛の人の顔に見惚れながら言葉を紡いだ。
「蛤はともかく、他の料理はお母さまの味に近づいていたら良いのだけれど……」
 全ての準備を終えたと思しき最愛の人がしなやかな仕草で席に着く。
「いえ、きっと母のよりも美味しいと思いますよ。今はローストビーフとか伊勢海老が入った洋風のお節もありますけれど、お正月はやはりこういう昔ながらのお節料理が良いですね。一年に一回だけの特別感が有って……。では改めて、新年おめでとうございます。今年も宜しくお願い致します」
 そう挨拶してから最愛の人のお猪口(ちょこ)に温かいお酒を注いだ。

   <了>





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このお話は松の内までに終わらせたかったのでギリギリでした(汗)明日のこの時間の更新は趣向を変えてお送りしたいと思いますので、宜しければ読みにいらして下さい。

 こうやま みか拝


















































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気分は下剋上 ゆく年くる年(I5禁)14

「その小説の作者の虚構(フィクション)も入っているとは思うのだが……。愛人というのはそんな考えを持ちながら抱かれているのだなと……。私は私とは全然異なるなと思いながら読んでいたので、(こと)(さら)に印象深い記述だった。私は年越し蕎麦を一緒に食べている時とかも紅白歌合戦を観ている時にも心の隅っこではずっと祐樹とこうなることを待ち望んでいたので……。そして初詣が終わってから祐樹とこうしていられるのが最高の悦びでもあり幸せでもあるので……。去年から今年にかけての年越しも宝石のような想い出になった……。こうしてずっと暮らせることを切実に祈っている……」
 切々と紡がれる愛の言葉に胸を打たれた。
「それは私も同じ気持ちです。聡だから生涯に亘るパートナーの誓いを交わしたのです。貴方と一生涯を共に過ごすことが私の幸せなのですから……。愛の交歓を待ち侘びて下さっているのもとても嬉しいですよ。貴方以外とこういうことは致しませんので……」
 最愛の人の涙の膜が盛り上がって紅色の素肌に水晶の雫が零れ落ちた。その雫を唇で吸いながら最愛の人の右手を紅色の素肌とは対照的な黒いバングルから指へと指を這わす。
 それだけの刺激で若鮎のように愛らしく跳ねる肢体を堪能してから付け根まで手を繋いだ。
「私だって初詣などは中止にして早くこうしたかったです。しかし、神様にお願いをしに参ったのは聡とのこういう生活が末永く続きますようにと祈りたかったのです。基本的には無神論者なのですけれども、聡とのことだけは神様にお縋りしたくて堪らないのも本音なので……。物凄く自分勝手だとは自覚はしていますけれど。それはともかく『今年も宜しくお願いします』と毎年仲良く言い合って数十年を過ごしたいですね……。命が尽きるまで……」
 繋いだ手が強く握られた。
「そうだな。私も無神論者だけれども、祐樹との仲はたくさんいらっしゃる神仏の全てにお願いをして回りたいと思ってしまう。ただ、祐樹がこういうふうに誓ってくれるので、信頼はしているけれども……。ああ、お揃いの情痕はお目出度い紅に染まっているだろうか……」
 ふと気付いたように言葉を紡いでいる。
「確認してみましょうか……」
 ベッドの白いシーツの上で向かい合って座った。
 ルビーよりも紅く蠱惑的な光を放つ二つの尖りが一際(ひときわ)目を射るようだった。そして鎖骨の下辺りにも祐樹の散らした条痕が紅い小花を散らしたように咲いている。そのどれもが愛おしい。
「もう少し足を開いて下さらないと見えないです……」
 ともすれば胸の尖りに指で触りたいという欲求に抗いながら祐樹も太ももを最愛の人が良く見えるように開いた。「ああ、綺麗に付いている……な」
 満足そうな大輪の笑みの花を浮かべた最愛の人が祐樹の情痕を見ている。そしておもむろに優雅な仕草で足を大きく開いていくのも和扇のようでとても綺麗だった。中心部分にある花芯は上り詰めて萎れた花のようになっているものの、先程ばら撒いた真珠の放埓が点々と紅色の素肌に宿っているのもとても扇情的かつ新年の寿ぎに相応しい眺めだった。
 太ももの付け根には祐樹の唇の痕がくっきりと紅い花びらの存在感だった。
「お揃いですね……」
 祐樹が指で情痕を辿りながら花のように微笑む唇に唇を重ねた。
「紅く染まった花園の入り口付近にも白い真珠の粒が宿っていると思うのですが、見せて頂いても構わないですか……?」
 紅色に染まった耳朶(じだ)に熱く囁くと肢体が若木のように撓った。
「それは構わないが……。ただ、祐樹に見られると我慢が出来なくなるかも知れない……。もう一度抱いて欲しくなるかも……。お(せち)料理で祝う新年の行事が……遅くなってしまうかも……」
 羞恥を帯びた小さな艶やかな声に性感が煽られる。
「申しませんでしたか?実家でも母が寝過ごして十五時頃になったこともあると。元旦の日の内であれば問題がないと思っています」
 最愛の人が足を開いて見せてくれた。花園の門も祐樹が散々愛したせいで普段よりもぷっくりと紅く熟していて絶品だった。
「痛みは有りませんか?」
 出血はしていないようだが心配になってしどけなく開いた花園の門から指を()れて触診しつつ聞いてみた。祐樹の指も先ほど放った真珠の迸りで濡れていく。
「それはないけれども……。そんなふうに開かれたら……」
 艶やかな声が嬌声交じりに紡がれる。指を包み込んでいる先ほどよりも濡れた厚く熱いシルクが待ち望んだように祐樹の指を弱く強く締め付けている。それに太ももに宿った真珠の白と紅色の素肌が魅惑的な煌めきを放っていて祐樹の愛撫を待ち侘びている。
「今度はどのような営みの形に致しましょうか……?私も聡とこうしている時間が最も幸せですよ……」
 花園の中の浅い部分の凝った蕾を二本の指でキュっと挟んで先端部分を(そそのか)すように弾いた。
「今度は……後ろから……愛して……欲しっ……」
 熟した白桃のような双丘が祐樹の愛を乞うように掲げられた。その中心部分が祐樹の指で開かれていて、紅い花壁と祐樹が放った白濁とが淫らで神聖なコントラストを描いている。
「承りました。聡。膝立ちになって下さい……。その方が二つのルビーの尖りを心行くまで愛せますので……」
 二回目を始めるべくそう甘く低く告げた。



「お早うございます。良く眠っていらっしゃいましたね」
 ぱちりと目を開けた最愛の人に笑顔で告げてから「おはよう」のキスを落とした。
 結局夜明けまで愛の交歓に耽ってしまっていたので、涼やかな切れ長の目の下が少し蒼褪めている。
「お早う、祐樹……。ああ、お早うというには遅い時間だが……。直ぐに支度をするので……」
 愛の交歓の余韻を強く残した肢体もどこか物憂げな甘さを放っている。
「それはお互い様ですよ。歯止めが効かなくなった私の責任でもありますので……。支度はゆっくりで良いです。遠慮なく言いつけて下さいね」
 普段はどちらかが料理をしているけれど、お(せち)料理とかお雑煮は祐樹の母の指図通りに最愛の人が全部作ってくれた。だから具体的なことは祐樹には分からないことの方が多かったので。





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気分は下剋上 ゆく年くる年(I8禁)13

「脚……そんなに開いて痛くないですか?」
 本来ならばこの愛の姿勢は向き合って求め合うには向いていない。だから聞いてみたのだけれど……。
「大丈夫……。とても()いっ……普段……届かない所まで……愛してっ……貰えるのでっ……」
 腰を緩く回すと繋がった場所から二人の湿った皮膚が奏でる淫らな音が部屋の中を紅い愛の色で染めて行くようだった。
「ゆ……祐樹っ……、どうしてこちらが……良いと分かったのだ……?」
 祐樹を嬉々として包み込む熱く厚いシルクの感触とか強く緩く動く花びら達がさんざめく極上の花壁の良さを味わいながら真珠の暴発に耐えるためにも会話を続ける(ほう)が良いだろう。少しでも集中力を散らしたい。
「聡の極上の花園が可憐に、そして物欲しげに動いて下さったのが『腰を回した方が良いですか』という質問だったので。『本当の望みは身体に聞け』というのは本当なのですね……。しかし、そろそろ……、花園の奥処にお邪魔しても良いですか……。それともこの辺りでばら撒いても?」
 花びらの貪婪な伸縮が奥へと引き込むものへと変わっていく。本当に身体に――いや花壁かも知れないが――聞けというのは的を射ているなとしみじみ思った。
「祐樹っ……奥まで……ああっ……()い……」
 腰を深く花園の奥処に沈めた瞬間にしどけなく開いた門まで下がった。腰に回った脚の力が強くなる。祐樹には見えないが、後ろから見た場合、紅の足が祐樹の腰にXの字を書いて絡みついているのだろう。視覚でなくて触覚が教えてくれる。
「ゆ……祐樹っ……奥まで……欲しっ……」
 閉じられなくなった唇から水晶の雫が止め処なく溢れて紅の素肌を濡らしていくのも扇情的だった。
 花園の門も祐樹を迎え入れようと淫らで貪婪な動きをしているのも。そして祐樹の素肌に当たった最愛の人のすっかり育った場所から水晶の大粒の雫が淫らな絵を描いている。
「お望みのままに……。ただ、私も長くは()たずに……ばら撒いてしまうでしょうが……」
 二つの尖りへの愛撫で存在感の増した花園の浅い部分にある凝った場所を先端で衝く。
「紅い花火がっ……胸までっ……爆ぜるっ……ようでっ……」
 多分無意識の動きだろうが、祐樹の素肌に二つの尖りを押し付けて上下に擦る動きをしているのも絶品だった。硬度が増した二つの尖りが祐樹の素肌にコリコリと当たるのも。
「私も……弾けそうなのでっ……」
 一気に花園の奥に()れると更に湿った肌の音が淫らで甘美な愛の協奏曲を奏でた。
「あっ……祐樹っ……もうっ……」
 甘美な断末魔の声を上げた後に祐樹の肌に白く暖かい蜜が勢いよく吹き付けられた。
 同時に祐樹も耐えに耐えていた禁を放った。
「奥処……熱い……祐樹ので……濡らされてっ……とても()いっ……」
 熱く甘い息と微かな声が寝室に響いている。
「聡、今年も愛しています」
 辛うじてそう告げると快い弛緩に身を委ねた。
「祐樹……」
 息が収まったのは最愛の人の方が先だった。紅く濡れた素肌に黒いバングルが際立つ手首を動かして髪の毛を梳いてくれている。
「聡の花園の中がとても心地良すぎて……。ずっと留まっていたいのですが……うっかりもう一度始めたくなりますので……」
 未練がましく繋がりを解くと、奥処にばら撒いた真珠の放埓まで門から溢れ出てきた。
「うっ……」
 最愛の人もその粘度の高い感触を素肌で感じているのだろう。嬉し気な、そして一抹の寂しさを感じる声が微かに響いた。
「聡が望むならもう一度、いえ何度でも差し上げますので……」
 唇を重ねながらそう告げた。
「紅く熟れた聡の花園の中に白く煌めく私の放埓は新年の寿ぎに相応しく赤と白で彩られていますよ……」
 最愛の人は濡れた紅い唇が嬉しそうな笑みの花を咲かせている。
「後でじっくり見せて頂きます……」
 流石に直ぐは無理だ。絶頂は心地良いものの、その後の弛緩の時間は何をするのも億劫(おっくう)になってしまう。生理的に仕方のないことだと理性では分かっているけれど何だか勿体ないと思ってしまうのは祐樹の我儘(わがまま)だろう。
「祐樹、私は祐樹とこういう関係になってから、いつも待ち侘びる気持ちで愛の交歓を迎えている……。今夜もしてくれると良いなと思ってバングルをつけた……」
 幾分気怠い声が甘く紡がれていた。ただ、一部分分からない点があったのも事実で、愛の交歓を待ち侘びてもらっているのは嬉しいし祐樹も同じ気持ちだったけれども、わざわざ言葉にしなくても最愛の人の肢体の変化でそのくらいは分かる。
 怪訝な気持ちが表情に出ていたのか、最愛の人の笑みの中に慈愛めいたものが混ざった。
「もう去年になってしまったけれども、二人で捜査の真似事をしただろう?森技官の無茶振りで……」
 紅色に染まった秀でた額やこめかみにキスを落としながら答えた。
「ああ、しましたね。あれはあれで得難い経験でしたけれど。聡と二人で動くのは楽しかったですし、色々な人の抱え込んでいる事情を聞けたのも良い人生経験になりました」
 最愛の人も祐樹の髪を梳きながら満足そうな笑みを零している。
「あの時に資料として読んだ本の中に『待ち侘びる気持ちで男性に抱かれたことはない。面白くないことが色々と目についてぐずぐずとバスルームで時間を潰してしまう』という一節があって……」
 祐樹もその本を読んでいるハズなのだが、そんな一節が有ったかな?と内心首を傾げた。





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気分は下剋上 ゆく年くる年(I8禁)12

 赤と白という新年の寿ぎに相応しい色に最愛の人の肢体を染め上げたいという欲求が(たかぶ)ってくる。
「承りました。愛する聡の尖りもルビーよりも紅く染めて差し上げます」
 慎ましやかに存在を主張する小さな尖り全体を舌で宥めるように転がした。もう片方は指で優しく円を描くと焦れたような感じで白いシーツの上から紅色の腕が上がって一瞬だけ宙を舞った。手首も鮮やかな紅い色に染まっていて、黒い革と金色のカデナが一層素肌を引き立てている。
 戦慄く指が待ち切れないといった感じで祐樹の頭に回された。歯で挟んで強めに噛んで小さな先端部分を舌で抉る。
「ゆ……祐樹っ……。とてもっ……()っ……。真っ赤な……花びらが……燃えているようなっ……感じでっ……」
 紅に濡れた肢体が更なる愛撫を望むようにしなやかに反って白いシーツの上から浮かぶ様子も(あで)やかな蠱惑に満ちている。
 胸の尖りは愛されれば愛されるほど大きくなるとゲイバーで小耳に挟んだ記憶があるけれども歯で強く噛んでいる最愛の人の尖りは初めての時と大きさは全く変わっていないと思う。感度と硬度は上がっているとは思うが。
 ただそういう無垢な頑なさを持つ肢体も大好きだ。多分祐樹を待ち望んでくれている花園の中は祐樹の丹精で極上の場所に変貌を遂げたけれども。元々素質は有った花園の中は祐樹が愛する度に淫らに開花していったことは知っている。そういう二面性も堪らなく愛しくて、祐樹を惹きつけては止まない肢体だ。言うまでもないが身体だけでなく魂まで愛しているが。
 頭を上下させて側面部を擦って舌で先端を弾く。もう片方は手で同じような動きをした。
 キュっと尖った場所が指を弾くのも微細な快感を祐樹に伝えてくれる。最愛の人の花芯が育ち切って祐樹の素肌を濡らしているのも愛おし過ぎて……もう片方の手で熟した部分を掴もうとしたら最愛の人の紅の指が手首を強く握ってきた。
 しなやかで細い指だけれども職業柄握力も人並み以上なので本気を出していない限り祐樹の動き程度は軽く止めることが出来ることは知っていたが。
「そこを……愛されるとっ…直ぐに……極めてっ……しまいそうになる……のでっ……。先ほどの……せいでっ……いつもより……敏感にっ……。ああっ()ぃっ……尖りだけっ……愛して……欲しっ……。そしてっ……花園の……中で……祐樹を……感じて……二人でっ……一緒に……逝きたいのでっ……」
 健気な言葉を紡ぎ出す紅の唇の戦慄きのせいで乳白色の川が艶やかに煌めいて太さを増している。切れ切れの声を出すために閉じられなくなったせいだろうが。
「分かりました。ではルビーよりも煌めく尖りに集中します……」
 声と共に当然空気も動く。その微細な動きにも反応したのか、蠱惑の煌めきが硬度を増している。
 祐樹が歯で噛んで頭をごく(わず)か上下する動きの度に身体の下の最愛の人の足がしどけなく開いていくのが分かった。
「ゆ……祐樹っ……舞い散る紅いっ……花びらがっ……全部……炎を纏ってっいるようでっ……」
 悦楽の小さな声を上げる最愛の人の両足が震えながら祐樹の腰へと回されるのも最高に良い。
「聡の極上の花園に()れても良いですか……?」それは確認ではなくて最愛の人への合図に過ぎない。
「祐樹っ……。奥まで……欲しいっ」
 白いシーツの上に瑞々しく鮮やかに咲き誇った最愛の人の肢体の紅さとか、尖り切ってルビーよりも紅く煌めく二つの尖りを見て触れていたら祐樹の欲情の象徴も臨戦態勢に育ち切っている。
「挿れますね。早く聡の魅惑の花園の感触を味わいたいので……」
 腰に回された脚の力が強くなってシーツの波から紅に染まった肢体が浮き上がった。
「ああっ……祐樹っ……祐樹の熱い硬さで……満たされていくっ……。開かれていく感じが……堪らないっ……」
 小さな快楽の声が湿った皮膚が重なる音と共に寝室の空気を甘くて熱い紅色に染めていく。バターのような感触が名器だと祐樹のような性的嗜好を持つ、ごく狭い(ちまた)では言われているようだが、最愛の人の花園は熱くて厚い濡れたシルクといった感じで祐樹を包み込んでは花びらが強く弱く締め付けてくれる。
 バターのように単純な悦楽ではない精緻な動きはまさに魅惑の花園だった。そんなある意味余計なことを考えてしまったのも、油断したら油断すれば直ぐに天国へ連れて行かれそうになるからだ。
 最愛の人は全く気にしていないようだが、あまりにも早いというのも祐樹のプライド的には好ましくなかったので。
「ゆ……祐樹っ……。紅い花火が爆ぜそうだっ……」
 根本まで繋がった状態で最愛の人の背中に腕を伸ばしてより密着する。素肌に当たる二つの尖りの感触も性感を煽ってくる。
「このまま抜き挿しを繰り返しますか?それとも腰を回した方が良いですか……」
 紅色に染まった耳朶(じだ)に淫らな二拓を注ぎ込んだ。
 紅く濡れた唇が言葉を紡ぐ前に腰を回す動きを開始してしまったが。普段はこの愛の動作をあまりしない。蠱惑に満ちた最愛の人の花園はある意味凶器なので、暴発の危険性が高かったので。
 ただ、新年の始まりの愛の交歓には特別なことをしたかった。
「悦っ……とても……。ただっ……どうして分かったのだっ……」
 愛の交歓の時の最愛の人の小さな声は無垢な淫らさに満ちていて、寝室に花びらを振り撒いているような感じだった。





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気分は下剋上 ゆく年くる年 11

「分かった……。ただ、これはそれほど美味しくはないし……匂いも……。私にとっては最高に美味なのだが、それは主観的というか……。祐樹のだからで……」
 優秀な外科医の適性でもある即断即決の最愛の人が珍しく言い訳じみた言葉を紡ぐのも祐樹の前だけだと思うと愛しさと可愛らしさが募ってしまう。
 これまでは愛の行為の流れでも何となく口でした後にはキスをしないとかそういう不文律というか密やかな慣例になっていた。それを破ってしまうわけだから最愛の人が言い訳がましくなっているのも分かる。
「大丈夫です……。私のばら撒いた真珠の放埓が聡の口の中に宿っていたせいで、きっと美味しく(かんば)しくなっていますから」
 ベッドに押し倒しがてら最愛の人の紅に染まった素肌を凝視した。手首に巻いた黒い革のバングルが紅に濡れた素肌の映えて最高に綺麗だった。そして金色のカデナ(錠前)が最愛の人を祐樹の愛で(いましめ)めているようでとても素敵だ。
 二つの胸の尖りは連動している花園の中の凝った部分を愛したせいで充分育ってはいたものの、直接的に愛したわけではないので可憐な薄紅色という点も妙にそそられる。ルビーよりも艶やかな紅の尖りも大好きだったけれども――そして祐樹の指や唇で愛する積りだったけれども――愛撫を待って苦し気に震えている薄紅色の尖りを見ていると視線に(あぶ)られたように紅さを増していくのも聖なる淫らさに満ちている。
 唇を重ねた後に舌でノックすると、躊躇いがちな唇が花のように開いて祐樹の舌を迎え入れてくれる。
 舌全体を祐樹の舌で包み込んで丸めてから強く包み込むと紅色の肢体が白いシーツの上で跳ねた。
 確かに祐樹の真珠の放埓と祐樹の口に残っていた最愛の人の真珠の迸りの味はしたものの、二つを混ぜ合わせているのだと思うとそれ以外のことは気にならない。
 口の中の感じる点を執拗に愛していると最愛の人もやっと逡巡(しゅんじゅん)から解き放たれたのか、祐樹の舌にしなやかに絡んできた。舌の先端部分を最愛の人の舌が輪郭を確かめるように辿っている。そこが祐樹の感じるポイントだと知っての愛の仕草だろうけれども、その微細な動きの隙を狙って舌全体を(いざな)って外気に晒した。
 舌全体を使って擦り合わせる愛の手管(てくだ)に紅色の肢体が歓喜したかのように震えている。そして二人の舌全体を求め合う時に奏でられる湿った一途な水音も寝室を紅色に染めて行くようだった。
 それにキスをもっと交わしたいとでも言いたげな最愛の人の腕が祐樹の背中に縋って来るのも健気さに満ちている。最愛の人の舌の感触に酔いしれながら深くて激しい口づけを交わして祐樹の口の中に宿っていた真珠の雫が最愛の人の紅色の唇の中に流れ込んでいく。
 彼が不快に思わないと良いなと思いながら紅色に染まった最愛の人の端整な顔を見降ろすと切れ長の目からは陶酔したような艶やかな濡れた眼差しの光しか煌めいていない。
 舌だけで愛の交歓をしているような激しい口づけに束の間酔ってしまう。
 名残惜し気に唇を離すと、最愛の人の濃い紅色の唇に一粒の真珠の雫が奇跡的に宿っていた。
「聡の濃い紅色の唇にどちらの物かは分からないのですけれど……真珠の粒が艶やかに光っています。新年に相応しいお目出度い色ですね、紅白ですから……。口の中で混ざって乳白色になることもなく残っていたとは……。きっと今年も聡と私の幸せな日々が続くという神様の思し召しでしょう。聡が神社で住所と氏名を告げて下さったから神様が吉兆の(しるし)として残して下さったのでは……」
 最愛の人の唇が花よりも鮮やかな濡れた笑みを浮かべた。勿論その笑みを引き立てるように真珠の小さな雫はまだ宿っていた。
「そうだと良いな……。他のことは自分で何とか出来ると思うのだが、祐樹とのことだけは神仏のご加護が欲しいので……」
 最愛の人も無神論者なのは知っていたので意外な言葉を紡いでいる。
 それだけ二人の仲が末永く続いて欲しいと(こいねが)ってくれているのだろうが。
「一生ご加護は続くと思いますよ、きっと、いや絶対に。それよりこの尖りも新春らしく紅色(あかいろ)に染めなければならないですね……」
 胸の尖りを指で弾くと紅色の肢体がシーツの波の上に鮮やかに撓っている。唇を鎖骨の下の薄い皮膚の上に派手なリップ音を立てて強く吸ってから甘く噛みながら徐々に位置をずらしていく。
「あっ……」
 小さな紅い薔薇の刻印がたくさん刻まれるように。二つの胸の尖りを親指と中指で強く()まんで果実を絞るように圧し潰しつつ先端を優しく撫でた。
「ゆ……祐樹っ……。とてもっ……()っ……。ただっ……」
 悦楽の声を上げている最愛の人の紅色の唇の端から乳白色の雫が零れ落ちている。滑らかな紅い肌に乳白色の小さな川が流れている様子も絶品だった。
「ただ……何ですか……?」
 心の中で出した答えは多分合っているだろうがこういう類いのことは口に出す方が悦楽も勝るので、わざと聞いてみることにした。
「歯で強く噛んだままで……頭を……上下に動かして……欲しっ……」
 紅色の唇がせわしなく言葉を紡いでいる。その唇の動きで乳白色の川が僅かに大きくなって紅色の素肌の戦慄(わなな)きに合わせて煌めいているのも最高に綺麗で、そして淫らだった。そして。





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