腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は下剋上 秋休み

気分は下剋上<秋休み>(I8禁)49

 祐樹の腹部にも最愛の人の育ち切った先端部分から淫らな動きに合わせて大粒の水晶の雫が点々と跡を付けている。
 真珠の熱い迸りの噴出をなるべく後に回したいと尖った場所を強く掴んでいたが、その指の合間からもルビーよりも紅く煌めく蠱惑的な光が漏れていてとても綺麗だった。
「ゆ……祐樹っ……、腰を……引かないでっ……欲しっ……」
 根本まで()れていたら即座に極めてしまいそうなので、腰を落とそうとする最愛の人に抗って少しでも長く()たせようとしたのを焦らしていると誤解されたようだった。
 閉じた瞳から水晶の細い川が紅色の頬を流れているのも無垢な妖艶さに満ちている。
 繋がった場所から淫らで甘美な協奏曲が絶え間なく響いていて耳までが愛の行為の薔薇色に染まっていくような気がした。
「そろそろ……限界が……近いです……」
 祐樹にしか許されていない最愛の人の最上の花園の中は今まで以上に蠱惑的な動きで祐樹を包み込んできつく弱く動いているのだから堪らない。
「放つなら……奥処にっ……欲しっ……」
 最愛の人の腰の動きが丸く円を描く動きから垂直方向へと変わって、祐樹の欲情と愛情の象徴をより深く肢体に埋め込んでいく。
「ゆ……祐樹っ……私もっ……もうっ……」
 最愛の人の紅色の肢体が強張っているし、育ち切った先端部分から絶え間なく大粒の水晶が滴り落ちている。祐樹が密かに危惧していたのは一人で暴発することだった。それが回避出来るのなら、何も問題はない。
「一緒に……」
 祐樹が腰を突き上げる動きと最愛の人が腰を落とす瞬間が重なり合って、奥の奥まで祐樹の灼熱の楔が到達した瞬間に最愛の人は涙の雫を撒き散らして紅色の首を左右に振っている。
「ああっ……()っいっ…」
 腹部に熱い迸りを感じた。それを感知して祐樹も禁を放ってしまった。
「聡……とても良かったです。愛している聡があんなに乱れて下さって……花園の中は言わずもがなですが……身体の上で淫らなダンスを披露して下さったでしょう?あの壮絶に艶っぽい動きは目に焼き付いています」
 荒い呼吸が鎮まるのを待って祐樹の身体に(もた)れ掛かるように落ちて来た最愛の人の汗の雫を纏った肢体を抱き締めながらそう囁いた。
「祐樹……私も愛している。ただ、乾いた……絶頂がずっと……続いていただろう?だから、最初はなかなか()れ辛かった……。普段はもっとスムーズに迎え入れることが出来たのに……。その代わりと言っては何だが……根本まで迎え入れた時の……達成感とか快感は倍増したけれども……」
 愛の交歓の後の甘い香りを纏った最愛の人の紅色の唇に唇を重ねた。二人して快感に耽る時間も勿論至福の時間だが、終わった後に交わす口づけとか後の戯れはまた違った意味で最高に幸福な時間だ。
「乾いた絶頂の時も花園の中は少し硬直していますよね?だから()れるのには少しコツがあります。しかし全部納めると普段の愛の交歓の時以上に緻密で繊細な花びら達の動きが愉しめるので多少の()れ辛さは取って置きの悦楽のご褒美で充分お釣りが来るほどです……。尖りもルビーよりも蠱惑的に煌めいていますよね……。私の身体の上でこんなに綺麗な色が動くのですから堪りませんよ、視覚的にも……」
 まだ熱と硬度を保ったままの尖りを指で辿ると甘く蕩けた吐息が零れた。
「大きさは初めての夜から変わっていませんけれども、色は夜を重ねるにつれて蠱惑に満ちたルビーの色になって下さいましたよね……。蠱惑に満ちた変化という点では花園の中も同じですけれど……。聡が私の腹部にばら撒いた真珠の迸りを一粒宿したいのですが、こんなに綺麗な(あか)を他の色で()かしたくないのです……。以前は赤い珊瑚(さんご)色だったので真珠の色も良く()えたと思いますが……。今は単色で愉しみたい気分です……。何も加えなくてもとても綺麗ですので……。ああ、赤い薔薇のスカーフの件はお忘れではないですよね……?」
 以前は愛の行為の最中(さなか)に口走った言葉は無我夢中過ぎて忘れていることが多かった最愛の人だったけれども、今では理性が頭の片隅に常に存在することを知っている。だから確認ではなくて愛の交歓の後の睦言(むつごと)の積りでそう告げた。
「忘れていない……。スカーフを衣服っぽく(まと)った後に愛を交わすのだろう?祐樹が喜んでくれるなら、喜んで結び方を研究する……。赤っぽい色のスカーフで纏めれば良いのだろう?」
 何だか具体的なプランを頭に描いているような感じで極上の言葉を紡いでくれている。難点はシルクのスカーフに染みが付いた場合落とすのが厄介だというコトくらいだろう。クリーニング屋さんに持って行くのがベストだが、流石に独特の香りのする白い染みが付いたモノを持って行くのは(はばか)られる。まあ、染みを付けないように細心の注意を払って愛の行為をすれば良いだけの話だが。バックの取っ手に巻くとかいう細いのは何という名前だっただろうか?  一回だけ祐樹に(もた)れ掛かって満足そうな笑みの花を唇に咲かせている人が言っていたような気がしたが。

「バッグの取っ手に巻く細いのも……手首に巻いたら綺麗でしょうね……。肝心な場所ではないですけれども、ああいう飾りをシルクよりも煌めく素肌に纏っているのも素敵だと思いますよ……」両手を縛ると何だか異なった方向性、つまりSMプレイっぽくなってしまうような気がした。最愛の人も多分違和感を覚えるだろうし、祐樹もそういう趣味はない、多分。
 最愛の人はどう答えてくれるだろうかと紅色に染まった唇を見ていた。




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気分は下剋上<秋休み>(I8禁)48

「ゆぅ……祐樹っ……。尖り……強くっ……触れて……欲しっ……」

 極上のルビーよりも蠱惑的な紅さで煌めいている場所は、散々祐樹が弄っていたからだろうが、悦楽の涙の雫が紅色の滑らかな頬を伝っていくのも雨の中で花が咲いたように綺麗だった。

「ココは常に弄っていると、大きくなる人もいるのです……。それなのに聡の尖りは色こそルビーよりも綺麗に染まって綺麗ですけれど……大きくならないですね」

 リクエスト通りに片方を三本の指でギュッと摘まんで()じったら祐樹の先端部分に当たっている凝った場所が痙攣めいた動きをして堪らなく良い。

「あっ……祐樹っ……。もう片方もっ……、愛して欲しっ……。

 大きくなった……(ほう)が……祐樹のっ……好みっ……なのか……?」

 涙の膜を張った切れ長の瞳が艶やかな光を孕んでいるものの真剣そうな眼差しで祐樹を見詰めている。

「いえ、小ぶりな方が好きですよ……。それよりも感度の良さとか愛するとルビーよりも綺麗に煌めく場所になったことが嬉しいです。

 もともと感度は良かったですけれど、夜を重ねて行くごとに綺麗に色づいて行きましたよね?色に、二人の歴史が刻まれているようで……とても嬉しいです」

 片方は指で煌めきを愛でるように二本の爪で弾き、もう片方は歯でしっかりと噛んで頭を小さく上下に振りながら先端を舌で巻いてキュっと吸った。

「ゆっ…祐樹っ……とても()ぃっ……。頭のっ……中で……紅い爆発っ……が」

 シーツの上に縫い止められた紅色の肢体が紅色の金魚のように跳ねたかと思うと、動きを止めた。

「ああっ……ゆうっ……祐樹っ……もうっ……」

 限界を訴える最愛の人の甘く切ない息遣いさえもが愛おしい。そして祐樹の先端部分で衝いている凝った場所も祐樹を鋭く押し返してくる感触も最高の悦楽を味わわせてくれている。花園に()れている部分は少しだけなのにそれでも花園の中の精緻で淫らな花びら達の動きは祐樹をヒタリと包み込んできつく弱く絡みついてくるのも堪らなく良い。

「真珠の熱い迸りをばら撒いて下さいね……」

 凝った部分と尖りだけの愛撫なので、乾いた絶頂だろうとは踏んでいたものの最愛の人の快楽はランダムなことも知っているのでそう言ってみた。

()っ……。()過ぎてっ……。頭の中で……シャンデリアっ……みたいなものがっ……ばらけてっ……、それが……。一個ずつ……炎を纏って……爆ぜているみたい……でっ……」

 どういうふうに感じているのか雄弁に語ってくれるのも嬉しかったけれども、もっと良かったのは花園の中だった。

 熱く厚いシルクの中に潜む花びら達が一斉に痙攣めいた伸縮を始めて、祐樹を奥へと誘うように強く弱く締め付けてくるのだから堪らない。

 祐樹の素肌には真珠の放埓が掛かっていないことを考えると最愛の人の豪奢で淫らな肢体は乾いた絶頂の頂きで揺蕩(たゆた)っているのだろう。

 ただ、祐樹が先端部分しか()れていないのに、その締め付けで危うく放ちそうになってしまう。

 最愛の人は「早い」とか「遅い」とか全く気にしないのは知っている。ただ、矢張り男の矜持(きょうじ)というか意地というか……、何だか早すぎるのもみっともないと思ってしまって、一度腰を引いた。

「えっ……」

 満たされていた場所が急に空虚になったせいか戸惑いがちな感じの声がした。

 花園の入り口と祐樹の先端には白い橋が架かっていたが。

「聡が上になって下さい。好きに動いて良いですから……」

 祐樹がベッドに横たわって最愛の人の紅色の肢体を見上げる形に変えた。

 彼も紅色の滑らかな肢体に天から見えない糸で吊り上げたような感じでピンと張った愛情と欲望の証しからは大粒の水晶が止め処なく零れている。そして先ほど舌と歯で愛した尖りはルビーよりも紅く煌めいている。

「あっ……祐樹っ……」

 彼が花園の入り口を祐樹の先端部分にあてがうと、開いた門から先ほど祐樹が放った真珠の白濁が祐樹自身に滴り落ちてくるのも微細な快感に繋がっている。

「ああっ……ゆっ……祐樹っ……()っ……。奥処までっ……届いてっ……。

 この……繋がっているっ……感じとかっ……。目いっぱい……開かれているっ……感じとかっ」

 大輪の花が開花しきって、満足の吐息を零す風情で声を上げる最愛の人は、腰を緩く回している。その淫らなダンスの飾りのように繋がった箇所から湿った甘美な音が響いてくる。

 そして、乾いた絶頂のせいでいつもよりも花びら達の強さと弱さがバラバラな動きも精緻さが際立っていて、油断したら即座に放ってしまいそうになる。

 手を伸ばして胸の尖りを強く掴んでキュっと上げると、連動したように最愛の人の紅色の肢体も上に移動した。繋がった場所も粘度の高い愛の協奏曲を奏でて。

「ああっ……。どこもかしこもっ……()ぃっ……。とても……感じるっ……。

 神経がっ……むき出しにっ……なったっ……みたいでっ……」

 祐樹の愛情と欲情の象徴は、身体の上で淫らなダンスを踊っている最愛の人の艶やか過ぎる様子と、これ以上ないほどの精緻さと緻密さで包み込んでは動いている花園の中の動きで暴発寸前だった。


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更新時間が若干遅れて申し訳ありませんでしたm(__)m
今日はこれから四回目のワクチン接種に行ってきます。副反応が出ないと良いのですが、出たときのことを考えて色々買い物をしていたらこんな時間に……。できるだけ定期更新したいのですが、お待たせしてしまって(待っている読者様いらっしゃるかは謎なのですが)すみません。





































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気分は下剋上<秋休み>(I8禁)47

「スカーフは色々な柄のモノがシーズンごとに出るし……あっ……。

入れ替わりが激しいので……定番柄は割と入手しやすいが、それでも需要と供給のバランスが崩れているせいで……本当に欲しい物が買えないというお客様は多いと……店員さんに聞いたことがある……」

祐樹の指で強く捻ったり親指の爪で強く弾いたりしている胸の尖りはますます熱く硬くなっていく。

「祐樹は……どんな……その……愛の交歓を……望んでいるのだ?スカーフを……使って……」

 脳内で想像するだけでも興奮が増すことも知っていたので言葉でも煽ろうと思ってしまう。

「今のように一糸(まと)わぬ姿で――甘い香りや壮絶な色香は纏っていらっしゃいますが――愛し合うのも大好きですが、見えそうで見えないとか……肝心な部分だけ露わにした素肌で性急に求め合うのも捨てがたいです……」

 甘く蕩けた声が室内を薔薇色に染めていくほどの艶やかさに変わっている。

 尖りだけを愛していたが、花園の中の凝った部分もきっとより硬度を増しているだろう。

 紅色に染まった長く細い首が悦楽を散らすように振られて、その仕草も壮絶な色香を振り撒いているが。

「――DM(ダイレクトメール)に……モデルさんがっ……、数枚のっ……スカーフだけでっ……服のっ……ようにっ……着こなしてっ……いるっ……というのがっ……有ったがっ……。

 ゆ……祐樹っ……祐樹の熱くてっ……硬いっ……モノをっ……私のっ……中にっ……()れてっ……欲しいっ……」

 背筋が強張っているので花園の中の凝った部分から強すぎる悦楽の電流が脳に轟いているのか、切れ切れの声は息も絶え絶えといった感じで、最後の理性を振り絞っているような感じだった。

「今度、そういう恰好をして、愛の交歓をして下さるなら……、今すぐにでも差し上げますよ……?」

 飛び切りの甘く低い声で囁いた後に紅色の耳朶(じだ)を噛んだ。

「ああっ……ゆ……祐樹っ……()っ。紅い花火が連続して頭の中で……爆ぜているっ……ようでっ……。

 約束するっ……約束するからっ……ベッドに……行って……思い切りっ……愛して欲しいっ……」

 椅子のひざ掛けに足を載せて貰って愛し合うという当初の目論見は外れてしまったけれども、その体勢で愛し合うのならば、是非とも前に鏡が欲しい。繋がった場所や育ち切って大粒の水晶を零す先端から茎の部分まで見たかったので。

「ベッドに行きましょうか……。今度はルビーよりも紅く熱い場所を私に見せるような愛の交歓をお願いします……」

 ベッドのシーツの波にワザと乱暴に落とした。

 紅色に染まった肢体やルビーよりも煌めく硬く尖った場所が一際(ひときわ)目を射るような鮮やかさだったが、芯を持って立ち上がっている場所も水晶の雫を先端から零しているのも可憐で色っぽい。

 純白のシーツの上で紅色の脚が花のように開いていくのも無垢な淫らさに溢れていた。

 視覚的にもかなりクる瑞々しくも(あで)やかな姿に祐樹の欲望の象徴も臨戦態勢になってしまっている。

「腰を上げてください……。ああ、無理ならクッションで代用しますが……」

 無理強いしたいという気持ちと最愛の人に身体の負担はかけたくないという二つの思いが(せめ)ぎ合う。

「大丈夫……だ。こんな……感じでっ……良いっ……か?」

 紅色の腰がシーツから浮き上がった。その動きのせいで先端部分から溢れ出していた水晶の雫が空中で一瞬煌めいてから紅色の腹部に宿っているのも言葉に出来ないくらいの破壊力を秘めている。

「もう少し、足を開いて下さい……」

 シーツの上で紅色の脚が扇を開くような感じで広げられる。腰を浮かしているので、花園の入り口付近が先ほど祐樹のばら撒いた真珠の小粒を宿して紅く収縮している様子まで見えてしまって、目が離せなくなった。真っ赤な薔薇の濡れた花びらの上に真珠を置いた感じで、しかもその場所が祐樹を求めて紅い場所を広げていっていたので。

「聡の極上の花園に()れて良いですか……」

 興奮のあまり声が掠れてしまっている。

「ゆ……祐樹っ……。早くっ……欲しっ……」

 しどけなく開かれた小さな入り口に祐樹の熱く滾った象徴を当てると、嬉々とした動きで中へと誘ってくれる。

「ああっ……祐樹っ……」

 少しだけ身体を花園の中に()れると濡れた音が繋がった部分から聞こえてくる。そして(つや)やかな声も更に(あで)やかさを増していく。

「ああっ……ゆ……祐樹っ……そこだけでは……なくってっ……」

 焦れた声に連動して祐樹の愛情の象徴を厚く熱いシルクで包んでくれている花園も淫らな伸縮を始めていて、堪らない。

「そこだけではなくて……何ですか?

 この凝った場所を先端で衝くと……弾力が堪らなく良いのですが……」

 わざと浅い部分に有る凝った場所までしか()れずに、最愛の人が次に何を望むのかを聞いてみることにした

 凝った場所にも奥処にばら撒いた真珠の迸りが流れて来ていて、浅い繋がりとは思えない淫らな協奏曲を奏でていた。

 純白のシーツが紅色に染まっていくような気がした。



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気分は下剋上<秋休み>46

「……では、あの鹿よりも私の方が幸せですよね。ああいったもの悲しい声で呼び寄せなくても腕の中に最高の恋人が既に居ますから……。それに()れたいと思えば、即座に開く極上の花園も有って……」
 硬さと熱さを愉しむようにキュっと尖りを摘まむと、背筋が綺麗に反って甘い声が零れた。
「この辺りにも求愛している鹿は居るのでしょうか?ホテルの日本庭園では鹿威(ししおど)しもありましたが、もしかしてあれは実用品かも知れないですね。京都の街中(まちなか)の料亭などでは完全に雰囲気を出すための飾りでしょうが……。扉を開けて確かめたい気も致しますが……。聡の艶っぽい声は勿論のこと、それ以上の愛の交歓の様子を隣室の人にでも聞かれるのも嫌なので我慢します……。その点、鹿や動物は良いですよね。大自然の中で誰(はばか)ることなく愛の行為が出来るのですから……」
 自然の動物は常に死とも隣り合わせだろうし、それほど羨んでいるわけではない。それにそもそも羞恥心など持ち合わせていない本能的な行動に過ぎないだろうし。他人の存在を匂わすことで腕の中の最愛の人の羞恥心を煽って性的興奮を深める意図しかない。
「私も祐樹とこうしている時が一番幸せだ……。一度身体の奥処まで開かれた上に祐樹の熱い飛沫で濡らされて……。こうして甘い余韻に浸りながら、次開かれるのを待ち詫びている甘い時間……ああっ……」
 甘く艶やかな声が僅かに上擦ったのは祐樹が硬く小さな熱い尖りをキュっと摘まんだからだった。
「それは嬉しいです。直ぐにでもと申し上げたいところなのですが、こうして余韻に浸りながら聡の肢体に愛の悪戯(いたずら)をする時間も大好きなので。こういうゆっくりとした時間が過ごせるのも旅行の醍醐味ですよね……。マンションの寝室で愛を交わすのも大好きですけれど、場所が変わると開放的な気分になれますから……。いや、別にマンションで愛の交歓をしたくないというわけでは決してなくて……どちらも聡の肢体は素敵ですよ?」
 何となく不安そうな光を宿して祐樹の瞳を振り返ってまで見ている最愛の人に少し慌ててフォローした。以前ほどの悲観主義的な思考は持っていないようだけれども、根本的な性格は中々変わらないものだ。
「そう言えば、長岡先生がね……」
 愛の行為の途中で他人の話をすることは一般的に避けた方が良いと知っている。ただ腕の中でしなやかな肢体を祐樹の指の動きに合わせて反らしていたり甘い吐息を零したりしている最愛の人はそういうことを気にしない人だ。
「長岡先生が……?」
 熱くて硬い二つの尖りの親指と中指でギュッと挟んで回しながら人差し指で先端部分を強く叩く度に白魚のように跳ねる肢体が堪らなく愛おしい。その快感を散らすように頭を振りながら必死に他のことに頭を使おうとしている点も。
「あの先生が薔薇の模様のスカーフをしていました。特に中央の大輪の赤い薔薇が活きているかのように見事に描かれていて……。長岡先生御用達のブランドのモノでしょうが……。お値段以上の美しさでした。あの赤い薔薇をココに……」
 二つの胸の尖りを押しつぶすような勢いで挟んで押すと「もっと」といった感じで背筋が反って祐樹の指に押し付けるような形になっている。
「ここの熟した紅さとどちらが綺麗なのか実際に見比べたいですね……。以前よりも紅くなってとても綺麗ですけれど、ね。慎ましやかな大きさは初めての夜から変わらないですが、愛の交歓の時の紅さとか熱さはかなり変わりましたから今の聡の尖りであのスカーフをツンと押し上げて……シルクをハラリと落とすとルビーのように煌めくのを……」
 所謂(  いわゆる)「おとなのおもちゃ」は断固として拒否する最愛の人だが、布地程度は大丈夫だと聞いている。
「あの薔薇がたくさん描いて……ある。スカーフか……。祐樹が見たのは20日前のことか?」
 甘く蕩けた声を小さく零しながら理性にしがみつこうとしている最愛の人が愛おしい。
「確かそのくらい前でしたが……?」
 具体的な日付を覚えているほど記憶力は良くない。しかし白衣の下で紅いく大きな薔薇が一輪だけ咲いている様子は目にしっかりと焼き付いていた。
「それなら長岡先生が朝の時間を一時間も割いて綺麗に巻いたスカーフが(ほど)けてしまって、本人から頼まれて私が彼女の言葉通りに復元した時のだろう……。赤い薔薇が一輪だけ白衣の上からでも綺麗に咲いているように見えたのなら多分確実にそうだろう……ああっ……」
 納得の証しに尖り全部を()勢い引っ張った
締めたのですか道理で綺麗に薔薇だけが強調されていると思いましたよ彼女場合愛用のバッグ取っ手部分巻く(ひも)
状のシルクのモノもデロンと弛んでいることも多いので……。何度『巻き直しましょうか?』と口に出そうとして我慢したことか……」
 同じ香川外科の一員として、そして彼女はナース達憧れのファッションリーダーなので持ち物はキチンと整っていて欲しいなと思って見ていた。
「彼女がその状態なら言った(ほう)が良いと思う。きっと内心では困っているハズなので。ちなみにあの細いシルクはツイリーと言って、取っ手を痛めないようにするためと、装飾のために巻いている人が多いらしい。結び目を硬くするのと、45度の角度で上に巻いていくだけで綺麗に巻くことが出来るので……。何度か巻いたらお礼に薔薇のスカーフの一枚くらいは貰えるだろう……」
 最愛の人が長岡先生のことを「少し困った妹」という感じで見ていることは知っていたけれども、この口ぶりだと何回かは巻き直したことがあるような気がした。
「え?店舗では買えないのですか……」
 雨の日には使えないという致命的な欠陥を持つバックが高騰しているとか店舗で買えないのは知っていたがスカーフも買えないのは知らなかった。




◇◇

若干忙しい&風邪治り切れていなくて、更新の時間がずれてしまっています(泣)すみません!!
頑張って二話更新したいのですが、更新がなかったら「ダウンしているんだな」と思って頂ければ嬉しいです(泣
      こうやまみか拝 

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気分は下剋上<秋休み>(I5禁)45

「充分満足したので、今話す……。

 祐樹……出来れば、ベランダめいた所の……椅子の上に下ろしてくれないか?」

 最愛の人は祐樹の負担が軽くなるように首に両手を回してくれている。

 当然、花園に()れていた指は祐樹の真珠の放埓で濡れそぼっていたが、祐樹が出して最愛の人の指を経由したモノなのでその粘度も愛おしく感じた。何だか二人の愛の交歓の余韻がお互いの素肌を濡らしていっているようで。

「承りました。一つの椅子に二人で腰掛けるという体勢で良いのですよね?」

 秋の夜長と良く言われるが、最愛の人が求めてくれる限り愛の交歓をしてその夜長を愉しみたいと思ってしまう。

「それは勿論(もちろん)だ……。もっともっと……祐樹に触れていて貰いたいので……。

 祐樹とこうしていると、本当に命が躍動しているのが体感出来て……とても嬉しいし、それに何より祐樹の愛情を心だけでなく身体でも感じて満たされるので……」

 愛の言葉を紡ぐ最愛の人の唇も行為の後の余韻からか口紅を刷いたような紅色に染まっている。

 それに切れ長の目も潤んでいるし、悦楽の涙を零した名残(なごり)が長い睫毛に宿ってとても綺麗だった。

 甘くて熱い衝動のままキスを紅い唇に落として、薄い唇を啄ばんでしまう。

「祐樹……。もう大丈夫だから……自分で歩ける……」

 キスの合間に甘く薫る唇が健気なそして(つや)やかな声で告げてくれた。濡れた(あで)やかな声は祐樹の体力を心配している響きと、次の愛の交歓を期待しているニュアンスがオパールのような色の異なる乳白色の煌めきを彷彿(ほうふつ)とさせる。

 万が一にも最愛の人に怪我をさせないように丁寧に床に下ろした後に、指の付け根まで絡ませて強い力で握りつつ甘くて濡れた唇にキスの雨を降らせながら歩みを進めて、日光浴も愉しめるように作られたと思しきガラス張りの露台だかバルコニーに行く。

 祐樹は露台とバルコニーの違いなど建築には全く詳しくないので、もしかしたら両方とも間違っているかも知れないが……。

 二人とも生まれたままの姿だったが、馴れ親しんだ身体だったし、愛の交歓の時は普段の恥ずかしがり屋の彼はどこに行ってしまったのかと思うほど無防備な色香を纏って隠さないのも、とても良い。

 バルコニーだかの椅子もスプリングが効いていてその上の布地もふかふかしている座り心地(ここち)だった。

 手を繋いだままだったので、指で誘導して祐樹の胸が最愛の人の背中と密着するように座って貰った。

 頑丈そうなひざ掛けが有るタイプの椅子なので、これに足を載せて開いて貰おうと内心決意していたが。

「鹿の声な……」

 先ほどは充分堪能出来なかった胸の二つの尖りの硬さと熱さを指で摘まんでキュっと(ひね)るとルビーを突き出すような感じで背筋が反っては風を受けた若木のように(しな)っている。

 祐樹の首に後ろ手で縋った最愛の人は紅色の首を限界まで回しているのはキスを強請るためだろうが。

 話の腰を折っては――最愛の人は自分の思い通りにならなくても怒るような人でないのは知っているが――流石にマズいと思い直し、ルビーの先端部分を羽毛で触れるような感じの愛撫に変えた。

「平安時代の秋は、これから来る厳しい冬の冷え込みを恐れていたので、その前の季節でもある秋は寂しいし辛いと感じていたのだろう」

 祐樹が引用した猿丸太夫の和歌「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」がどこで詠まれたのかまでは知らない。

 ただ、古今和歌集に載っていると最愛の人が言っていたので――生憎(あいにく)そこまでの知識を暗記もしていない。そもそも祐樹にとっては古文など大学入試を突破するためのツールなので不必要なことは全部スルーしてきた――多分、平安時代に詠まれた歌で、それだと京都である可能性は高い。万葉集なら当時の都の奈良を始めとする日本各地の風景・情景や心情を詠んだ歌が載っていても全くおかしくはないが。古今集以後は京都のことが多い。

 そして京都は盆地のせいか冬は物凄く寒い。底冷えという言葉の意味を体感したのは実家から出て京都に来てからだった。

 実家は京都の北側のM市だが、祐樹は北の方が寒いと単純に思っていたので実家よりも暖かいのかと単純に考えていたがとんでもない寒さで認識を改めたのが大学一回生の時だった。

「実際、そう思っていましたが……。違うのですよね?」

 ツンと熱く尖った二つのルビーの硬さをゆるゆると指で味わいながら続きを促した。

「あの声は動物学者によると、求愛の鳴き声らしい。つまりは(つがい)になってくれるメスを呼ぶための声だそうだ……。

 あのバスの待合所で聞いた時は確かに物悲しい感じの声だったけれど、実際に近くで聞くとかなり大きな声なので物悲しさの欠片(かけら)もなくて……。むしろ、げんなりしたとか書いてあった……」

 胸の尖りの先端をトンと叩くと最愛の人が「もっと」と言いたげに祐樹の指へと肢体を反らせている。

「そうなのですね……。一つ雑学(トリビア)が増えました。有難うございます」

 今宵の彼の硬く尖った二つの尖りはいつも以上に硬くて熱い。多分散々焦らしたせいだろうが。

 焦らしついでに話をしてもっと感じて欲しいなと思った。

 愛の交歓の小休止に相応しい話題を思い付く。勿論、この場この状況に相応しい色っぽい話だが。



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