腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

気分は~ カラオケ編

気分は下剋上 カラオケ編 23 (Ⅰ8禁)

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「身に着けているモノ全て脱いでください。
 色香だけを纏った聡の壮絶に色っぽい肢体を見せて頂けませんか?」
 寝室に雪崩れ込むように入った最愛の人にそう告げた。
 ハラリと着ているモノを全て脱ぎ落していく最愛の人の眩暈がするほど艶やかな姿に見惚れながら祐樹も素早く着衣を床に落としていった。
「今夜一晩は『愛しています』という言葉を封印して良いですか?
 ほら『恨んでも』という言葉がある以上多分、その男性はそういう言葉を絶対に言わないタイプだと思いますので……」
 尖り切った胸とか、半ば育って先端から雫を零している場所も壮絶に綺麗だった。河原では胸と項しか触れていないのに、祐樹の熱い視線を感じたのか完全に育ち切って水晶のような雫を床に零している姿も物凄く艶やかでそそられる。
 その上、祐樹の愛の仕草が中途半端だったせいもあって、尖りの片方は真っ赤に熟していたが、もう片方は清楚な紅のまま、というのも艶やかでしかも非対称さのギャップが良い。
「分かった……。祐樹がそうしたいのなら……それで構わない……。
 ただ――山が燃えるほどの……悦楽をくれるのだな……」
 寝室の中に重なった唇から紡がれる期待の言葉が切れ切れに響いては溶けていく。
 全身をぴったりと密着させたキスも最愛の人のお気に入りの一つだった。
「ご期待に副えるように、頑張ります」
 ベッドに押し倒しながらそう告げると、最愛の人は祐樹の腰に両足を絡めて来た。
「随分、積極的ですね。
 そういう聡も愛おし……ではなくて、新鮮です」
 唇で鎖骨とか胸の尖りをキツく吸いながらそう告げた。気を付けていないとついつい本音が出てしまう。
 「愛している」という言葉を封印すると言った傍から祐樹が破ってどうするんだと内心で突っ込みを入れつつ。
「知って……いるだろう……。胸の尖りをっ……ああっ……強くっ……噛まれるの……とても好きだっ……花火が……脳の中で……爆ぜるようでっ……悦いっ……」
 知っているというのは胸の尖りを指や唇、そして前歯で祐樹が愛すると最愛の人の極上の花園の浅い部分にある弱い場所が凝って熱を帯びることだろうが。
 そして、その凝った場所が今夜の主役(?)の場所なのを最愛の人は知らないだろうな……と思いながら、愛の行為のための位置を変えた。
「今夜は、後ろからでも良いですか……」
 羽をもぎ取られた跡のような肩甲骨の窪みに唇を当てて舌で舐めると、紅色を濃くした肢体が弓なりに反って祐樹の方へと傾いてくれている。
「ああっ、悦いっ……。胸を……後ろから……ギュッと掴まれてっ……指全体で……転がされるのもっ……とてもっ……。ただっ……」
 最愛の人の細くて形の良い脚がしどけなく開いていく。もちろん、腰は宙に浮いたままの状態だった。
 扇の要を失ったようなソコは薄紅色の可憐さと、祐樹の訪問の予感で淫らに動いているのが印象的だった。
「ただ……何ですか?」
 祐樹が丹精を込めた極上の花園は尖り切った胸と連動しているせいか、指で馴らすまでもなく簡単に挿れることが出来る。
 だからと言ってもちろん緩いわけでもなくて、熱くて厚いシルクかベルベッドのように祐樹にヒタリと密着してはバラバラな強弱で祐樹を甘く翻弄してくれる愛おしい場所だった。
「もっと、強く弾いて……欲しっ……」 
 花園の劇的な変化というか開花に比べると胸の尖りは敏感さを増したものの慎ましやかな形とか色は――祐樹が濃い紅色に染めることは有るが――それほど変わっていないと思う。初めてそういう関係になった時から。そしてその時は知らなかったことだが、最愛の人の過去の男性は一人きりで、しかもたった一回きりという話だった。
 だからほぼ祐樹が初めてと言って良いのだが、その時も淡い薄紅色だったと記憶している。
「良いですよ。その代わりにもう少し足を広げて下さい。そう、そんな感じに大きく、ね。
 いきなり挿れても、大丈夫ですか?」
 多分大丈夫だろうと思ったものの、やはり心と身体の準備は必要だろう。
「ゆ……祐樹っ……。大丈夫だから、早く来て……欲しっ……」
 しどけなく開いた花園の入り口に先端部分を当てると白いシーツの上に咲いた紅色の素肌がヒクンと跳ねて祐樹のモノを奥へと引き込むような淫らでいながら律儀な動きをしている。
 しかも秘めやかな花園の入り口は祐樹の灼熱の愛情の象徴を待ちかねたように花開かせながら熱く甘く包んで来てくれていたし。
「最高にそそる肢体ですね。胸もこんなに尖り切っていますし、極上の花園はこんなにも心地よく包み込んでくれています」
 胸の尖りを指でギュッと挟みながら最愛の人の紅色に染まる肢体を固定した。
「あっ……ゆっ……祐樹のが……挿って……くるっ……。
 悦いっ……けれど……。ああっ……」
 薔薇色の嬌声と二人が繋がった場所が奏でる淫らな旋律が寝室の空気を甘く熱く震わせているのも気持ちが良かった。
「でも……何ですか?」
 分かっていても最愛の人から返事が聴きたいなと質問してみることにした。
 祐樹の重い衝きを一点に集中させる。
 その度ごとに紅に染まった背筋がヒクリと動くのも、そして祐樹の指で固定されている尖りが更に熱を帯びるのも全てが愛の行為の証だと思うと殊更に愛おしい。
「そこを……衝かれるとっ……。祐樹よりも……早くっ……頂点をっ、極めそうでっ……。
 ああっ……大きな……花火の中に……入って、そして一緒に……濃い……紅色で……爆ぜている……みたいでっ……」


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   こうやま みか拝





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気分は下剋上 カラオケ編 22

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「それは良かったです……。
 ああ、黒木准教授の『天城越え』の歌詞で分からないところが有ったのでしょう?
 それを今からじっくりとご説明致しますよ。
 この辺りには人も居ない上に『そういう』恋人同士の話をするにはもってこいの場所ですしね……」
 「そういう恋人同士」と口に出したら最愛の人は怪訝そうに細く長い首を優雅に傾けていたのも白鳥よりも艶やかだった。
 そんな最愛の人の薄紅色に濡れた唇に祐樹の唇を重ねながら、ジャケットとワイシャツのボタンを必要最低限だけ開けた。
「『恨んでも、恨んでも身体うらはら』というのは、聡には関係のない歌詞のような気もしますが」
 取って置きの低い声で囁きながら最愛の人の滑らかな素肌を指で辿って、胸の可憐な尖りを――と言ってもまだ愛の行為を始める前だったので仄かに息づいているだけだったが――二本の指で挟むとリズミカルに揺らした。
「ああっ……ゆっ……祐樹っ……悦いっ……」
 慎ましやかで艶やかな声が川面に溶けていくようだった。
 それに祐樹の指の動きでしっかりと尖り切った場所も祐樹の指を凛と弾いてくる感触が素敵だった。
「聡も愛の交歓の時に、火花が散るとか色々仰って下さいますよね?
 この上もなく愛し合っている私達なので、そんなにピンとは来ないかもしれませんが……。あの歌詞の中に有った『山が燃える』は『そういう』感覚をそれとなく表しているのでしょう。
 こういう感じに、ね」
 尖り切った胸の側面部を指で挟んでキュっと捩じりながら先端部分を優しく擦るように叩いた。
「あっ……悦っいっ……。とてもっ……。頭の中で……小さな……花火が……爆発してっ……いるようでっ……。
 そういう、意味……だったの……か……」
 ある意味出来の良い生徒を教えているような気がした。それに祐樹の三本の指で密やかな薔薇色の嬌声を上げる最愛の人が堪らなく愛おしかった。
 この場所まではモノ好きなカップルが来ないだろうと思いつつも絶対ではなかったので、即座に離れるだけの指の戯れだけにしておこうと思った。
 流石にお互いがスラックスを下ろした姿などは他人に見せたくなかったし、その上ここは京都なので知った顔に出会わないとも限らない。
 まあ、こんな場所にまで来るような人はよほどに人眼を忍んでいるカップルだろうが、病院関係者だとマズい。
 祐樹もウワサでは聞いている、某医師とナースのダブル不倫とかそういうケースも有るので油断は禁物だった。
 お互い知らない顔をしてやり過ごすならまだしも「設定」を変えて吹聴されたら非常に困った事態になってしまう。
「そうですよ。それに貴方には分からなくて良いコトですが、あの歌は女性の歌ですよね。
 『恨んでも』というからには相手の男性が浮気性とかそういう問題が有って、一途な女性には不本意だったのでしょうね。それに『誰かに盗られるくらいなら』とか歌詞に有りましたから男性側には本命の女性がいるということも充分有り得ますね。
 しかし、心では一部拒む部分が有るような感じですが、身体の相性は物凄く良いのでしょうね……。それで『何が有ってももう良いの』という心境に至ったという感じでしょうか……」
 胸の尖り切った場所に指を上下に動かして弾くと銀色の鈴よりも綺麗で艶やかな声が最愛の人の花のような唇から零れている。
「ゆ……祐樹っ……。
 こちらも、触れて欲しいっ……」
 甘くて若干高い甘い声が耳元を快くくすぐっていく。
 そして並んで腰を下ろしていたハズなのに、最愛の人は祐樹の指の悪戯を待ちわびるような感じで半身をこちらの方へ傾げてくれているのも物凄くそそられた。
「良いですよ……。触れて差し上げますが、その代わりキスをして下さい」
 即座に啄ばむようなキスの雨が祐樹の唇に降って来た。
 最愛の人の情熱的な愛の仕草に眩暈がしそうなほどの幸せを感じた。
「こちらは触ってもいないのに、こんなに尖っていて……とても可憐ですね。愛されるのを待つ花の蕾の風情です……」
 両の尖りをピンと指で弾くのと同時に項を強く吸った。
 几帳面に揃った後ろ髪のやや上も「そういう」場所だったので。
「ゆ……祐樹っ……。とても……悦いっ……」
 上半身を突き出すような格好の最愛の人の艶やかな変化を川面が優しく受け止めてくれているような気がした。
「今宵、聡の高い声をお聞きしましたが、艶やかさという点ではこちらの方が上ですね。 
 ああ、そうだ……。普段ではしないような愛の交歓をしましょうか?
 『恨んでも』は私たちの関係上無理が有りますが『身体うらはら。山が燃える』程度のことは出来ますよ?
 もっと深い悦楽の淵に身を委ねている聡を見てみたいです、愛する聡の、極上に乱れる肢体を、ね。
 今晩、ベッドの上でしても構わないですか……」
 祐樹の声とか指の動きに従って淫らに揺れる肢体とか甘くて蕩けた声が川のせせらぎに交じっている。
 外で……というのは無理そうだが、このままベッドに行けば何でも許してくれそうな気がした。
 そもそも祐樹最愛の人は祐樹の誘いを拒んだこともないので。
「ゆ……祐樹っ……二人だけになれるところに……早く……行こうっ」
 胸の尖りと項だけしか愛の行為を施していないのに、最愛の人の吐息は大輪の薔薇のような艶やかさで咲き誇っている感じだった。
 お誘いは快諾されたのだろうなと思うと物凄く愛おしく思った。
「本当ならば、日本式の布団の方が演歌的な感じもしますが、それはまた別の機会に譲ろうと思います。明日も早いですし、流石に二人とも同じスーツとネクタイのまま出勤するのも気が引けますし……」
 愛の行為の一段落といった感じで最愛の人の唇に祐樹の唇で刻印を押しながらそう告げた。
 柑橘系の香りがより一層匂い立っているのは最愛の人の体温が上がっているからだろう。


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今日は無事更新出来ました。明日も大丈夫だろうとは思うのですが、あまり体調が良くなくてですね……。
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    こうやま みか拝















気分は下剋上 カラオケ編 21

「ああ、画一的な動きとか、軍服風というのが確かにナチスに通じるところが有りますね?
 そういう意味ではナチスドイツを彷彿とさせる部分が有りますね。
 まあ、国際的にタブーなモノを病院主催でしてしまったらマズいとお考えなのでしょうか?」
 最愛の人の懸念はその辺りにあるような感じだった。
 すぐ横に腰を下ろして祐樹を見上げる白皙の顔が薄紅色に艶めいている。
 川のせせらぎの音をBGMにして密やかな会話を交わす時間が――話題は何であれ――宝石のように貴重だった。
「そうだな……。彼女たちの制服なのか衣装なのか分からないが、あれはそういう面でも充分配慮されているのだろうなと思わせるモノだったので大丈夫だろうし、しかもアイドルグループなので世界中にも発信されるものだろうから、色々な人にチェックされるだろうが、看護師有志の場合でも最近はスマホで動画を撮ってネットに上げれば世界中に見られるだろう?
 どこから非難の矢が飛んでくるか分からないので、ナチス風というのは絶対にやめた方が良い」
 最愛の人の言う通りだった。
 以前なら病院の親睦会とかそういうのは身内だけで楽しむだけだったし、その画像がインターネットに上がることはなかっただろう。
 しかし、YouTubeのような画像アップのプラットフォームだけでなくてツイッターやインスタグラムでも60秒程度の動画は簡単にアップ出来る世の中だ。
 看護師は割と収入もあるし、好きな物も充分買えたり食べたり飲んだりも出来る。
 ちなみに柏木先生の奥さんはシャネ〇の新作バックの購入を諦めて最愛の人と祐樹の共著を多数買ってくれたという――有り難いことだが――過去も有った。
 インスタで映えるお店での食事とか、誰もが羨むハイブランドの服やカバンなどを自慢するついでに「自分の歌とダンス」を「悪気なく」アップする人は居そうな気がした。
 ツイッターなどでバカなことを仕出かす人のことをバカッターと言うそうだが、ああいうのは多分確信犯のような気がしたが――まあ、その結果その後の人生が生き辛くなることまで想像していないのだろうが――ナースの場合は多くが専門学校とか短大卒なので、世界史はおろか日本史もまともに勉強していないという人の方が多い。
 まあ、その分専門分野の勉強はきっちりとしていなければ看護師の国家試験に合格することは出来ないが。
 だから「悪気なく」インスタやFBに投稿してしまってそれが炎上してしまっても「何故??」というのが大半だろうな……とは思う。
 そういう世界的なタブーを含めて指導する立場に居る最愛の人なのでそこが気になったに違いない。
「すみません。そこまで気が回りませんでした。衣装については『欅坂』のメンバー達の衣装を完全にコピーすれば大丈夫ですよね?」
 横に腰を下ろして薄紅色の花のような風情の最愛の人に頭を下げた。
 その後公式動画を頭の中で再生してみたが、彼女達の衣装はどこにもナチス風の感じはなかった。
「そうだな……あれだと別にナチスを彷彿とさせるものはなかった。
 やはり、誰かが細心の注意を払っているに違いない。世界史のタブー、しかも日本はかつての同盟国だったので、シンパシーを感じていると世界発信されたら困る立場なのを分かっているからに違いないだろうが……。
 ま、ナチスの罪は罪として、アウシュビッツなどの強制収容所での『人体実験』で医学的な知識が格段に上がったのも昏い過去ではあるが……」
 そういう話は医学部生にとっては半ば本気で半ば都市伝説のように伝わっていた。
「ああ、それは本当だったのですか……。まあ、マウスとか明らかに人間とは違った生き物で臨床実験をするよりも、人体の方が効き目も凄いとは思いますが……。ただ、そこまですると色々とマズイですよね。
 勉強になりました。久米先生辺りが何も考えずに『ナチス風』の衣装にしそうな気もするので、それは断固として阻止します。
 教えて下さって有難うございます。仕出かして世界的に炎上してしまってからでは遅いので……」
 細い顎をくいっと持ち上げてお礼の意味を込めて唇を重ねた。
 ひんやりとした唇の感触が心地よい。それに衝動のまま接吻を深めていくと、長い睫毛が川面のうすぼんやりと映える光の影を宿して華麗な扇のようにごくごく小さな艶めきを滑らかな素肌に落としている。
 唇を舌でノックすると、待ちかねたような感じで綻んで舌の先端を歯で弱く噛まれた。
 当然のことながら舌の先端も「感じる」場所の一つだ。
 最愛の人の幾分華奢な肩を抱きよせながら舌の先端部分をゆっくりと辿っていく。
 そして、肩がヒクリと跳ねたのを良いことに、舌の裏側を通って付け根まで丹念に愛すると、最愛の人の柑橘系のコロンの香りがやや強めに祐樹の鼻孔をくすぐる。
 接吻のせいで体温が上がって来たのだろう。
 深い口づけを角度も変えて交わしていると、川のせせらぎも二人の秘められた愛の仕草を応援してくれているように高まっていくような錯覚に襲われた。
 名残惜しげに唇を離すと、二人の口づけの余韻のように銀色の糸が一瞬だけ虹のように二人の唇に掛かって泡のように消えていった。
「ああ、そう言えば初カラオケの感想は如何でしたか?」
 最愛の人の予想以上に上手かった歌を思い返してしまう。
 まあ、祐樹にとって最愛の人の歌というだけで嬉しかったし、何でもソツなくこなす人なのだな……と愛情が増してしまったのは言うまでもない。
「物凄く楽しかった。
 大きな声とか普段よりも高い声を出すのがあんなに気持ちいいとは思っても居なかったし……。
 まあ、家事をして流しっぱなしのテレビの音楽番組を観ながら口ずさんでいたのは事実だが、本気で真似ようとしていたわけではなかったので、あのカラオケボックスで歌手、いやアーティストかもだが、とにかくそういう人が歌っているのを再現して物凄く気持ちが良かったのは確かだな……」
 紅色に弾んだ声が薄紅に濡れた唇から紡がれる。


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すみません!体調不良でブログお休みしてしまっておりました。熱はないのでコロナではないと信じたいですが。
1月に母が亡くなってバタバタしていた(今も継続していますが)の疲れが出たのかな?と思っています。
今後も不定期更新になると思いますが、読んで頂けたら嬉しいです。

    こうやま みか



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気分は下剋上 カラオケ編 20

「実際彼女達が歌っているのをご覧になったことは有りますか?」
 話がバラバラになったような気もするが、祐樹的にはそんなに飛躍していないことを分かってもらおうと話を続けた。
「ああ、歌番組で見た覚えがあるが?」
 最愛の人の若干華奢なウエストに手を添えて、橋から完全に見えない場所に腰を下ろすように誘導した。
「あの軍服的な衣装だったら、みだりに皮膚を見せませんよね。
 ほら、私が歌った曲でも露出の多い、実際には有り得ない『男性の夢』の――いや妄想かもですが――セーラー服を着たアニメなどの服をナースに着せるのは問題が有ります。
 久米先生的には大歓迎でしょうが、ウチの医局からアイディアが出された場合だとある意味オフィシャルなモノになりますよね?
 セクシャルハラスメントとか言われると後々厄介なことになります。
 外科の医局親睦会は皆仲良しなので足を引っ張る人間は居ないと思いたいですが、念のためにそういった配慮は必要ですよね?
 あの軍服めいた服なら完璧かと思いますが?ああいう衣装を皆に着せて『有志』が歌って踊る分には批判も起こらないでしょう」
 妬みややっかみを――しかも最愛の人が祐樹のために病院長選挙に出馬予定というのだから尚更だ――むやみやたらに他の人間に抱かせてはならないとより一層警戒してしまう。
「確かに――そういう点では完璧かもしれないが、番組で見た限りはあの画一化された動きなどを見る限り、衣装に物凄く気を使わなければならないと思ってしまうな……」
 祐樹のごく近くに腰を下ろして、白磁の素肌がやや紅に染まっている怜悧で落ち着いた顔が思慮深そうな表情を浮かべている。
「それはどのような意味で、ですか?」
 最愛の人が久米先生のような――ある意味真っ当な――「男性」としての視点に欠けていることは熟知していたしそれほど女性心理に通暁していないので、祐樹のアドアイスを何時ものようにすんなりと受け入れてくれるかと思っていたので少々意外だった。
 まあ、別に久米先生が期待に満ちているだけで、祐樹的にはどうでも良い問題ではあったのだが、最愛の人がなぜそう思うのか是非とも聞いてみたかった。
 この場でわざわざそういう話題を出してきたのもきっと理由が有るのだろう。
 天城越えの歌詞の解説よりももっと重要度の高い問題が最愛の人の中には有って、それを祐樹に伝えたがっているに違いない。
 先ほどの物解いたげな視線もそうだったが、ナースに着せる服にも「院内政治」を考えているのだろうな……とは思う。以前はこれ以上の出世などは望んでいなかったのも確かだったので、最低限度の配慮しかしていなかった最愛の人の考えが深化してくれたのは「望外の喜び」ではあったものの。
「祐樹は『映像の世紀』のナチスドイツ編を観たことは有るか?」
 最愛の人が意外極まる言葉を薄紅の唇で真剣に紡いでいた。
 慌てて記憶の底の方に沈んでいる知識の欠片をスキャンした。
 NHKで放映されたドキュメンタリー番組で、印象的な音楽や貴重な映像が淡々とした語り口で述べられていて、物凄くインパクトが有った作品なので繰り返し再放送されている番組だった。
「ナチスドイツ編ですか?
 視たことは有りますね。ナチスドイツがアウシュビッツで行った愚行というか蛮行は決して許されるものではないですが、ビジュアル的には物凄く洗練されていましたし、ドイツ国民や同盟国のかつての日本人が熱狂した理由も分かるような気がしました」
 何でもヒットラーユーゲントとかいう「典型的なゲルマン民族」で顔立ちも整っている青年団が日本に来た時の熱狂ぶりも紹介されていた。
「そうだ。あの鉤十字とか、一糸乱れぬ統制振りは確かに見る者を熱狂させるだろうな……とは思った。
 しかし、今でもナチス戦犯の人は時効もなくて――まあ、今生きていればかなりの高齢だろうが――身元が露呈したら逮捕されるほどの重罪人だろう?
 それにアウシュビッツのジェノサイドなどは明らかに負の歴史だろうし、そういう意味ではやはり表立って褒めることは出来ないだろう?」
 川のせせらぎに交じって聞こえる凛とした声が祐樹の鼓膜を心地よく弾いてくれる。
 話題は話題として、二人の親密な時間が取れることの喜びを感じてしまったが。
 ナチスの罪はいまだに許されていないのも――まあ、ドイツなどは「あれはヒットラー率いるナチスドイツがしたことで、ドイツの罪ではない」とかの言い訳に使われているような気もするが――世界的には事実だったのだが、最愛の人が何を言いたいのか正直ピンと来なかった。そしてドイツでもいまだにナチスを信奉する人間が居るというのも知識としては知っていた。
 祐樹の頭よりも更に回転も速い上に記憶容量も多すぎる最愛の人の中では繋がっているのだろうが。
「それはもちろんダメですよね?ナチスを称賛するような行為は……」
 そう言った時に脳裏に最愛の人が何を言いたいのかが閃いた気がした。
 正解かどうかは分からなかったが。







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最後まで読んで下さいまして誠に有難う御座います。リアバタが加速してしまいまして、昨日アナウンスさせて頂いたように一話しか更新出来ない可能性の方が高いです。
しかも、更新時間がマチマチになっておりまして、本当に申し訳なく思います。

     こうやま みか



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気分は下剋上 カラオケ編 19

 最愛の人は酔いの影響など全く感じさせないしっかりとした足取りで一人しか通行出来ない階段を下りてきた。
 川のせせらぎが耳に心地良く響いている。
 そしてこの時間だからか人はそんなに居ないのも経験的に知っていたし、二人きりの話をするには打ってつけの場所だろう。
 まあ、橋の近くは観光客で溢れているので、人の気配がないところまで移動しなければならないが、それはそれで楽しい。
 手の甲をさり気なく触れ合わせてそぞろ歩きをしているのも、そして川面に映る照明を受けて最愛の人の理知的で怜悧な表情が薄紅に染まっているのも、物凄く綺麗だった。
「ああ、そうか黒木准教授の歌な……。私も出せるかどうか分からない高い音域を軽々と出していたのはやはり歌い慣れているからなのだろうか?」
 身体能力的にも器用な人なのでその気になれば出せそうな気はしたが、演歌の世界とは無縁で居て欲しかった。
 黒木准教授の場合は年齢も年齢なので完全にネタで済ませることが出来るし、ああいう情念の塊のような曲を歌っても意外性しか感じない。
 しかし、祐樹との恋愛中の最愛の人の場合、ああいうドロっとした歌を歌われたら、ネタだとしても何だか重く湿ったものを感じてしまうので。
 いや、あの曲は一途過ぎる女性の歌なのでそこまでのリアリティは感じないかもしれないけれど、だが祐樹とか最愛の人が歌った「若者のノリ」の方が何だか気楽に、そしてしっかりと受け止めることが出来そうだった。
 惚れた弱みというか、恋する者のワガママなのかも知れなかったが。
「准教授会の後の飲み会などでは歌っていらっしゃるようでしたから歌い慣れているのでしょうね。
 まさか、一人でカラオケボックスに入って練習とかはしていないと思います、よ。
 まあ、黒木准教授が別に一人ぼっちでカラオケボックスに入って練習していてもそれはご勝手にという感じですが……」
 親密そうなカップルの――もう、お互いの存在しか関知していないという雰囲気を醸し出している――エリアを通り過ごしながらそう告げた。
「ああいう賑やかな場所に一人で入る人もいるのか?」
 心の底から驚いたという感じの溜め息を零しながら最愛の人の声が夜の空気を微かに震わせていた。
「居ます……というか、私の学生時代は居ましたね。黒木准教授の年代だともっと居たような感触です。
 今はカラオケアプリとかが有りますので、一人で歌って採点してくれますからわざわざそんな場所に来なくても練習出来ますし、何より無料アプリなので時間もお金も空費しなくて済む時代になりましたが」
 川のせせらぎの音を聞きながら小道を歩む。
 親密そうなカップルも居ない場所までもう少しだった。
「そんなアプリが有るのか?
 ほら久米先生のワガママってある意味通ってしまうことが多いだろう?
 研修医だった時の祐樹の『地に足の着いた』発言は物凄く嬉しかったし、私が病院を去るならば一緒に……的なことを言ってくれたのは物凄く嬉しかった。
 しかし、久米先生は研修医というある意味弱者の地位を逆に利用して『お気楽な』発案が通ったこともあるだろう?
 だから、外科親睦会でカラオケ大会では――しかもナースが今夜柏木先生と久米先生が即興で手話付きのダンスめいたものを踊っていたのはご愛敬だが――乃木坂だか欅坂だかは知らないが、ああいうグループでのダンスを強行突破して実行しそうな予感がする。
 その時は、外科有志――何だか最近は脳外科の白河教授と親しくなった桜木先生は檜舞台に立てないところに居る病院内の圧倒的多数、つまりサイレント・マジョリティの代弁者になっているだろう?だからそういう外科の催し物にも積極的に参加する意向があるとか白河教授から聞いているし……。
 まあ、未来の病院長選挙に私への票集めの根回しをしてくれるという点は純粋に嬉しいが……」
 そう言えば「サイレントマジョリティ」という曲も欅坂で有ったな……と連想ゲーム的に思った。
「そうですね。
 病院長選挙の時にはノイジーマイノリティでもある教授職とかが音頭を取りがちですけど、実際はサイレント・マジョリティが居なければ病院は回らなくなりますから、そういう人が声を上げてくれるのは本当に嬉しいです。
 ところで『サイレントマジョリティ』という曲をご覧になったことは?」
 最愛の人が知りたがっていた「天城越え」の歌詞の本来の意味はもう少し密着しても良い場所に着いてからにしようと咄嗟に判断して「無難」な話題へと誘導した。
 そして、人の気配がない場所に来たなと思って指を付け根まで絡めて歩みを進めた。
 すぐ横に並んで歩く最愛の人の白皙の顔が淡い紅に染まっているのも物凄く綺麗だった。大輪の紅色の薔薇の風情といった感じだったので。
「観たことは有るような気がしたし、曲はこんなのではなかったか?
 『人が溢れた交差点をどこに行く』とか」
 最愛の人が祐樹相手に口ずさんでくれた。祐樹に比べて自宅に居る時間も長い最愛の人は、ドラマとかニュースを流し見しながら家事全般をこなしてくれていることは知っていた。
 その中に音楽番組が入っていたとはあいにく知らなかったが、最愛の人の場合特にハマっているドラマとかはなくて消去法でチャンネルを選んでいる。
 だからその家事の時間にでも観たり聴いたりしたのだろう。
「ああ、やはり上手ですね。
 それにさっきの空間では他の人も当然聞いていましたから、今は私一人という贅沢の極みに居るような気が致します」
 手を繋いだまま隣で歩みを進めている最愛の人がもの問いたげな表情を受かべて祐樹を見ている。
 病院長選挙の話からカラオケの話に移ったからだろうか?








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最後まで読んで頂きまして有難う御座います~!

昨日分の更新の時にもアナウンスしたのですが、リアル生活&仕事でバタついておりまして……。
 
二時間後に更新がなければ「寝落ちしたな」と生暖かく見守って下されば嬉しいです。
勝手を申してすみません。

拍手とかして下さった方も有難うございます~!そういう反応があると物凄く励みになります!!

   こうやま みか拝




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