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「大丈夫……だ。こうして……いるほうが……、祐樹と。素肌の……密着度も……上がって、嬉しいので」
 最愛の人のしなやかに濡れた肢体の上に、体重を手で散らしながら乗ると細くて長い脚が祐樹の腰に回されてきた。
 当然ながら背中は半分ほどシーツの波から浮き上がった形になるものの、そして疲労後の高い愛の営みの形だったけれども最愛の人の身体能力の高さでは問題ないだろう。
「ゆ……祐樹っ……。さっきから……乾いた絶頂の……大波が、次々に来て……、悦いのだがっ……、でも……祐樹ので……奥まで……貫かれた……いっ」
 悦楽に震える肢体と共に、艶めいた声まで震えているのが可憐だった。ただ、一途に祐樹だけを求めてくれる最愛の人のことは最高に愛おしく思った。 
 今宵の約束事として口には出さなかったものの。
 そして、乾いた絶頂が持続している中で、白濁をばら撒くのは「最高に悦い」と言っていた。
 祐樹には全く分からない感覚ながらも、最愛の人が祐樹の下で「誰にも見せない顔を見せて」くれるのはとても嬉しい。いや、顔だけではなくて全身だったが。
「愛しています」という言葉は今夜の禁句だった。だから言葉の代わりに情熱的なキスをした。
 すぐさま紅に染まった唇が花のように開いて更に赤い舌が出てきた。こちらも何かの花のように綺麗だった。
 舌全体を使って重ね合わす行為も最愛の人が大好きな愛の仕草の一つだった。 
 空中でお互いの舌を味わいながら、身体を進めた。
 最愛の人の若干華奢な肩を両手で掴んでベッドへと固定しながら、花よりも華麗に、そして白い蜜まで零している場所を目掛けて強い力で押し入った。
「ああっ……。ゆ……祐樹っ……、とてもっ……悦っ」
 唇の端から銀の糸を滴らせている最愛の人の壮絶な色香を纏った顔は絶品中の絶品だった。
 二人が繋がっていることを示す淫らで熱く、そして湿った音が寝室を紅色に彩るようだった、最愛の人の高く甘い声も相俟って。
 奥処まで貫いた後に花園の奥が妖しく熱く締め付けてくれるのも物凄く悦い。
 あまりの快楽にブルリと身体が震える。
 大きな律動と身体の震えのせいで祐樹の肌から大粒の汗の雫が飛び散って最愛の人の紅色の肌に雨のように降っていた。
「ゆ……祐樹っ……ソコ……悦っ……いっ」
 今は触っていないのに、尖り切った胸が更に硬度を増して淫らな花が咲いているようだった。
 浅い凝った場所を衝くと胸の尖りもピクリと震えている。
「ああっ……んっ……。
 祐樹っ……奥もっ……衝いてっ……。凄くっ……悦ぃっ……けれどっ……、もっと奥まで……来て……欲しっ……」
 最愛の人の紅に染まった唇に唇を重ねながら腰の動きを更に大きくした。
 繋がった場所から甘くて熱い愛の協奏曲が奏でられるのも耳に心地よい。
「ああっ……ゆっ……祐樹っ……どうにかっ……なりそうなほどっ……悦いっ」
 腰に回された脚も震えながら祐樹の身体を更に引き寄せてくれている。
「どんな……感じで……良いのですか?」
 大きく穿ったまま、腰を水平に動かして聞いてみた。
「花火が……爆ぜるっ……感じではなくて……、身体の……中の、マグマが……爆発しそうな……感じっ……」
 火山に例えてくれて本当に良かった。
 無意識に祐樹の言葉へと迎合してくれているのかもしれなかったが、祐樹の熱く滾ったモノをしなやかな花びらが物狂おしそうに何時もよりも精緻な感じで強く弱く締め付けてくれていているのは紛れもない事実だった。
「聡の……極上の……花園は……私にも……天国以上です……。
 火山みたいと……仰って下さって……嬉しいです、よ。
 それって、山が……燃えていると……いうコトですよね」
 軋むベッドの音と祐樹の汗、そして最愛の人の汗の雫が重なり合ってどちらのものとは分からない雫となって最愛の人の紅に染まった素肌を滴っていく。
 それに繋がった場所も熱く甘美な悦楽をお互いが感じているのも分かった。
「そうっ……。あっ……もうっ……マグマがっ……噴き出すっ……感じでっ……」
 紅を濃くしたしなやかな肌がヒクリと震えている。祐樹の腹部に当たって狂おしそうに先走りの水晶で淫らな絵を描いている場所も、一際大きくなって震えていたし。
「良いですよ……。一緒に……」
 最愛の人の花園はある意味最強の凶器だった、祐樹を高めてくれる。
 そんな極上の場所に長くは居られないのも仕方ないだろう。
「ああっ……祐樹っ……愛してっ……いる」
 最愛の人が祐樹の首に腕を縋らせて来た。限界が近いのは祐樹も一緒だったが。
 唇を重ねたまま、真珠の放埓を花園の奥処にばら撒いた瞬間、最愛の人も祐樹の腹部に熱い飛沫を撒き散らかしていた。


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最後まで読んで下さいまして有難うございます。
18禁を書くのは久しぶりなのであまり耽美にならなかったです。すみません。
リアバタが落ち着き次第色々な宿題を片付けたいと思っています。
お付き合い下されば嬉しいです。

  こうやま みか拝








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