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「壮絶な瑞々しい色香とプラチナのリングだけを纏って純白のシーツの上にいらっしゃる聡のお姿はいつ拝見しても眩暈がするほど魅力的ですよ……。
 慎ましげながらもルビーよりも紅い煌めきを放つ二つの尖りとか、私に見られただけで……、いや、服を脱がせたからですか……半ば育って花芯のように立ち上がっている場所も……」
 部屋のロックを確認してから愛のため息を混ぜ合わせるような甘い口づけを情熱的に交わした後に、最愛の人の着衣を情熱的に脱がした。
 先程の濃厚な愛の行為の余韻が色濃く残っている薫る肢体は直ぐに紅色に染まっていくのも綺麗な蝶の羽化を見るような鮮やかさだったが。
「ゆ……祐樹も……全部脱いで……早く……来て欲しい……」
 ベットの上で誘うように伸ばされた腕は若干細めながらも、職業上必要な筋肉が程よく引き締まっている上に紅色の指は手のモデルよりも細く長くて祐樹の目を一際鮮やかに射る。
「そんなに急がなくても……夜は長いですよ……。
 それに、あまり性急に愛の交歓を始めてしまうと、また乾いた絶頂が続いて……、逆にお辛くはないですか……。
 魂の底から愛する聡には、気持ち良くなって欲しい気は致しますが、感じ過ぎて辛いという状態にはさせたくないもので……」
 ベッドの上で紅色の花を咲かせたように綺麗で妖艶な人を凝視しながら――しかも祐樹の見ている場所は紅を濃くしていくのだから最高にそそられる――ワザとゆっくりと着衣を脱いでいく。
「見詰めているだけで……更に育ちましたね……。先端から水晶の雫が今にも零れそうですし……二つの胸の尖りも愛される期待に震えている感じでルビーの紅さをより深みのある色に染まっては硬さを増しているようですし……。
 どちらを先に触れて欲しいですか……」
 濃い紅色に染まって先程の深い口づけのせいで唇の端から銀の糸――というより紅色に染まった滑らかな素肌の上を滴っているので銀色と紅色が混ざった――愛の色だったを零しながら祐樹を待ち焦がれている風情は咲き初めた八重桜の妖艶さと透明なダイアモンドの無垢さが絶妙のコントラストで祐樹の視線だけでなく全身を熱く滾らせてしまう効果しかない。
「まずは、こちら……だ…な……」
 薔薇色に染まった指や几帳面に切り揃えた爪が恐る恐るといった感じで二つの胸の尖りを押し上げているのも圧巻だった。
 淫らなのに、無垢さを祐樹に印象付けるのは祐樹との濃密で激しい夜を数えきれないほど過ごしていて肢体は充分以上に愛の仕草に馴れているにも関わらず、魂は知り合った――少なくとも祐樹にとっては――当初のままだからだろう。
 どんなに淫らに開花した祐樹専用の極上の肢体とか花園の深化だったが、祐樹を求めてくれる健気さは祐樹には初対面、最愛の人にとっては再会に当たる時から変わってはいないのは最愛の人がダイアモンドのような不変な煌めきを魂に宿しているから、なのだろう。
「承りました。
 あまり強くは致しませんので……。しかし、先程のような乾いた絶頂を迎えそうなら仰って下さいね」
 紅色の手の甲に恭しく口づけしてから、ベッドに倒れ込んだ。
 祐樹の歯でキツく噛むのは自重しようと思いながら、片方は胸のルビーとその周辺を強く吸って、もう片方にはより硬さと煌めきと熱を与えるように側面部を指で挟んで軽く捻りながらごく狭い先端部分を指で円を描くように愛の仕草を加えた。
「ゆ……祐樹……。それ……とてもっ……悦っ……。さっきのワインのような細かい泡が薔薇色に煌めいて……背筋と頭の中を……弾けるよう……でっ……」
 上半身を紅色の優雅な太刀魚のように反らせながらベットの純白に薔薇色の粉を撒いたような錯覚と、胸の尖りへの愛の仕草を受けて真紅の、そして熱を孕んだルビー色に煌めいていく様子も紅色の雲の上に乗ったような多幸感を祐樹に味あわせてくれる。
 それに、最近の最愛の人は自分の感じている悦楽を必死に祐樹へ伝えてくれるのも健気さと妖艶さが精緻な均衡を保っているのも祐樹の聴覚だけでなくて五感全部に沁みわたるようだった。
「この程度なら、大丈夫ですか……」
 歯で噛むのではなく挟むだけにして、最愛の人の尖りの先端の硬さと慎ましやかな熱を舌全体で確かめてから聞いてみた。
 恋愛というよりも欲望の発散が目的だった以前の祐樹なら、一方的な解放で充分満足していたが、最愛の人に対してだけは愛の交歓がコミュニュケーションの一環だと心に沁みて思っていたので、言葉や仕草にも細心の注意を払っている。
「ああ、とても……悦いっ……。
 祐樹の唇全体で……尖りだけではなく……その周りを強く吸って……欲しっ……」
 充分過ぎるほどスプリングの効いたベッドだったが、祐樹の愛の手管にしなやかな背筋がヒクリと跳ねた。
「ゆ……祐樹っ……。それ、とてもっ……。もう片方は……もう少し強くしてもっ……大丈夫だ……
 尖り全部が強くっ……吸われている、感じが……堪らなく……悦っ……。シャンパンの泡ではなくて……線香花火が……爆ぜている……ようでっ」
 先程の乾いた頂点を迎えた時は超新星の爆発のような悦楽だったらしいので、この程度なら大丈夫だろう。
「祐樹っ…、ソコにも唇で……愛してくれるのか……?」
 紅色の扇の要のようなしなやかに長い脚の付け根から捧げ持って熟した桃のような双丘の狭間に唇を落とした。











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        こうやま みか拝