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「チョコよりも……苦く眉を寄せて……そして甘く蕩けたお顔をなさって……溶け合った場所は熱く甘くて……。
 そういうお顔を拝見出来るのは……世界で私だけかと……思うと。
 愛しています……」
 甘く紡がれる言葉と荒い息遣い、そして身体をさらに繋げようと祐樹の腰の動きも相俟って。
「ああっ……。祐樹っ……もうっ」
 チョコよりも甘い極上の悦楽の頂点を迎えそうな身体を制御しようとして背筋を撓らせた。
「一緒に……」
 奥処の更に奥まで繋がった場所に爆ぜる感じで熱い飛沫を受け止めながら堰き止めていた禁を放った。
 祐樹を先に絶頂に導けた安心感と共に。
 汗の雫を纏った身体を祐樹の方へと傾いでしまったが、その身体を祐樹の大きな手が愛おしそうに受け止めてくれた。
「とても、素敵でしたよ」
 祐樹の甘くてチョコの香りがする唇が顔のあちらこちらを辿ってくれて、何だか心も身体も蕩けたチョコのようになったようだった、祐樹に味わわれるためだけに存在する。
「私も……とても……感じた……」
 熱い呼吸を持て余し気味に告げる。
「少し……休みましょう。
 世界でたった一つの、そして私だけに贈るためだけに作られたチョコよりも、作らせた聡の行動の過程の方こそ愛情が籠っているような気がして……天にも昇る気持ちです。
 というか、本当に良く手に入りましたね……。
 皆が『世界中どこを探してもない』とか口々に言って来たので、当然聡も用意出来なかったのだろうな……と漠然と考えていたのですが?」
 過程を聞きたがっているような感じを受けたので、こちらも愛の交換条件を出すことにした。
「話すから……祐樹の指で……両の尖りを……ルビー色に……」
 それだけで通じるようになった二人の愛の歴史の深さにも甘い声が咽喉の奥から溢れ出た。
「その程度は、お安い御用です……。むしろ、それだけで良いのかとすら思ってしまいますが……。ただ、ここを強く弾くと……」
 祐樹の爪が両の尖りを上下に揺らす。
「ああっ……悦っ……。シェリエの……小粒を包んであるのと……同じ色の……悦楽がっ。
 えと、先ずは……」
 悦楽の奔流に流されないように、必死で記憶を辿った。
「まずは?
 ただ、聡のルビーの煌めきを放つ場所を愛すると……繋がったままの花園の蕾が凝って当たってしまって……私も歯止めが……効かなく……なりそうで……」
 それはそれで甘くて熱い悦楽の深淵に二人して墜ちていくのも悪くないと思ってしまう。
「百回……祐樹を絶頂に……導くと……約束したのでっ……それでも……構わない……が?
 そういうのは……臨機応変で……。私の歓びは、愛する祐樹を悦ばせることだけなので……。あっ」
 一際大きく弾かれて、熱したチョコの感じで背筋が撓る。
「聡も……何だか……私に似てきたような……感じですね。
 何だか更に魂が……寄り添った……感じがします……全てに亘って……」
 祐樹の甘く低い声も悦びに弾けている感じだった。
「そうだったら。とても……嬉しい……。
 日本中のどこの店舗にも……本社の通達のせいで……ないと聞いて……。
 アメリカ時代の知り合いに……ゴディバの関係者は居ないかどうかをメールで確認したらっ……
 ちょうど。奥さんも……家族性……高脂血症で……手術も視野に入れている……人が見つかって……。
 先方も私の……名前は知っていて……細やかな便宜――といっても、普段通りにっ……対応するだけだが……。
 その見返りに……世界のどこかで……生産ラインを動かす……密かな……契約を……交わした」
 祐樹の指が強く弱く愛の動きを変えるたびごとに、自分の声も高く低く甘さを変えている。
「それはとてもロマンチックで……、そして『格別感』に溢れた……密かな契約ですね。
 そこまでして下さるとは思ってもいなかったので……本当に嬉しいです。
 では『恋人としての――そして生涯に亘る――密かな契約』をベッドの上で、もう一度」
 二人の身体が溶けたチョコよりも熱く甘く繋がり合う濃厚な時間への期待に魂まで蕩けてしまいそうになる。
 世界で一つだけのチョコに負けないほど、お互いを想い合っている恋人同士の甘い「契約」のサインを身体で交わすために。

              <了>










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すみません、リアルで少しバタバタする事態になってしまったので、更新お約束出来ないのが申し訳ないです!!






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        こうやま みか拝