祐樹だって男なので――と言っても性的嗜好が少数派なことも痛いほど自覚しているが――男同士が絡み合っている動画を散々見て来た。最愛の人と付き合う前の話だが。

 こういう局部がアップされる体勢は「そういう」動画ではむしろありきたりな構図だったし、昔のように筋肉質で短髪の男二人が「そういう」行為をしている暑苦しいモノよりも「ジャニー○事務所の最終選考までは行きました」的な爽やかなイケメンが出ていることの方が多い。

 ただ、決定的に異なるのは、花園の門とかその奥の花のように綺麗な色だろう。

 そういう動画に出ることに抵抗がない人は祐樹の過去の経験則としても奔放過ぎる過去がある人だろうと容易に推測出来る。

 使い込み過ぎると色素沈着が起こってこんな鮮やかな紅色にはならないし、実際祐樹が見たモザイクなしのイケメンたちも濁ったピンク色なのはマシな方で、黒ずんでいるのが殆んどだった。

 ただ、最愛の人だって、祐樹限定とはいえ数はそれなりにこなしているし、割とハードな愛の行為も嬉々として受け入れてくれているので、色素沈着が起こってもおかしくないのだが、まるで初めてのような綺麗な色と形を保っているのも嬉しい限りだ。

 まあ、祐樹としかこういう行為はしていないので、数をこなして色素沈着が起こってもそれは祐樹の責任だから咎める積もりも皆無だったが。

 そんなことを思ってしげしげと見ていると、祐樹の視線に煽られたように門がさらに広げられるのも最高に愛おしい上に劣情を煽ってくる。

「ゆ……祐樹っ……、早く、来て欲しっ……」

 乾いた絶頂の波が後から後から押し寄せてくるのだろう、最愛の人のしなやかな紅色の肢体がシーツの上で紅い白魚のように跳ねているのも最高に綺麗だったし、目を瞑っている目蓋の中から涙が指に付けていてくれているダイアモンドの指輪よりも綺麗な煌めきを放っていた。

「差し上げますよ。存分に、堪能して下さい。

 舌を噛まないようにだけ、気を付けて下さいね。強く貫かれるのがご希望でしたよね。

 その通りに動きますので」

 祐樹の先端部分をしどけなく開いた門に当てると、最愛の人の足は祐樹の腰へと回された。そしてルビーよりも綺麗な煌めきを放つ二つの尖りも待ち焦がれたような紅さが際立っていた。

「ああっ……ゆ……祐樹っ……。とてもっ……感じるっ……」

 奥まで一気に貫くと、濡れた肌の音と共に最愛の人の甘くて蕩けた声がシルクを切り裂くような艶やかさで部屋へと忍びやかに響いては溶けて行く。

 祐樹の腰に回された最愛の人の足が背中に紅いXの文字を形作っているのが肌感覚で分かる。

 ただ、乾いた絶頂とはいえ、頂上を極めている最中にそういう健気かつ淫らな脚の動きが出来るのも「深く繋がりたい」と想ってくれているからだろう。

「もっと、奥まで……衝いて欲しい……ですか……」

 祐樹が丹精を込めた最愛の人の花園はある意味淫らな凶器だ。挿っていると、熱く厚い濡れたベルベットに包み込まれているようで、しかもその布のような感触だけでも素晴らしいのに、薔薇の花弁のような感触が強く弱く動いて締め付けてくれるのだから直ぐに真珠の放埓が爆発してしまいそうになる。

 その衝動を必死に耐えているので――と言っても、最愛の人は早い・遅いを全く気にしてない点は助かっている――声も途切れがちになってしまう。

「ゆ……祐樹っ……奥処のもっと奥を――熱く濡らしてっ……欲しっ」

 腰に回された足の力が強くなる。

 そういう全身全霊で求めてくれる最愛の人の乱れた姿は艶やか過ぎて眩暈がしそうだった。

「ああっ……ゆ、祐樹、大きな波がっ……。それにっ……大きなルビーがっ……頭の中で……爆発っ……」

 祐樹の身体の動きに合わせて高く低く紡がれる艶っぽい声がぶれているのも情欲をそそってしまう。

「次の……一突きで……私も……逝きそうです……。もう少し腰を上げて下されば……もっと奥に行けるのですが……」

 最愛の人の祐樹の腰に回されていた足の強さが深まったのと同時に腰が高く掲げられた。

 乾いた絶頂の大波に翻弄されているハズなのに、祐樹の言葉はキチンと頭に届いている点も最高に愛おしい。

「ああっ……ゆ……祐樹っ……。私ももうっ……。悦いっ……

 奥まで……拓かれている感じがっ……堪らないっ……悦い、良すぎてっ。ああっ」

 祐樹が花園の奥処の奥へと真珠の飛沫を暴発させたのと、祐樹の腹部に当たっていた最愛の人のモノが熱い飛沫を撒き散らしたのはほぼ同時だった。

 濡れてくしゃくしゃになったシーツの上で抱き合って熱く乱れた呼吸の音を聞いている。 

 最愛の人の極上の花園の中も熱く奏でた愛の歌の余韻の旋律のように微かな動きで祐樹を包み込んでくれている。

「何だか、聡の花園の中に迎え入れられて、そして真珠の放埓を受け止めてくださったでしょう。

 いえ、迎えに来て下さっただけで満足ですが、それでも、こうして心ゆくまで愛の交歓をした後の方が日本に帰って来たという実感が持てます。

 聡の肢体が、私の帰るべき本当の場所なのでしょうね。改めて『ただ今戻りました』と言いたいです」

 唇を重ねた後にそう告げると、最愛の人の紅色に艶めいた顔が朝日に照らされたような笑顔を浮かべてくれた。

「お帰り、祐樹。私も祐樹の帰国を花園の奥処で確かめられて本当に嬉しい。

 無事に帰って来るだろうとは思っていたが、実際に祐樹の顔を見て、そしてこうして肌で確かめられたので、空港まで迎えに来て良かったと思う」

 汗で湿った前髪を優しく梳きながら、最愛の人の艶やかな満面の笑みを見ると本当に帰って来たのだと感慨を新たにする。

 最愛の人の元同僚のケンと会ったこととか、彼に良くして貰ったことなどを話したかったが、今は言葉を交わすよりも愛の交歓の後の甘やかな気怠さの残るしなやかな素肌を全身で感じていたい。

 話すのはまたの機会にしようと思いつつ、最愛の人が腕の中に居ることとか、花園の中で心地よく包まれていることの幸せを心ゆくまで味わおうと思った。

 

                                        <了>


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