腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

2022年12月

気分は下剋上 二人がどうして探偵役?(I8禁) 91

 足の指から膝の裏まで微細に舌を動かしながら強く吸う動きに焦れたのか、最愛の人は花芯から幹へと水晶の雫を零している場所を紅色の指で示している。
「聡がお望みなら……。ただその前に……」
 両の足を大きく開く。
「少し腰を上げてください……」
 祐樹の淫らな(そそのか)しに従って要を失った扇のようにはらりと更に足が大きく開いて先ほどの愛の行為で真っ赤に熟した花園の門が見えた。
 薔薇よりも紅い場所に祐樹の放った真珠の雫がところどころに宿っている様子は絶品だ。容量を増して熱く震える花芯から止め処なく水晶の雫が溢れているのも無垢な淫らさに満ちていたが。
「あっ……」
 祐樹が花園に三本の指を()れると淫らな水音(みずおと)に混じって艶やかな声が零れている。
「花園の中の凝った蕾はいつもより少し大きくて硬度も勝っているようですね……」
 指をV字型に大きく開いて花園の中を外気に晒す。真っ赤な(はな)(ひだ)が真珠の粒を載せて妖しく動いている様子は絶品だった。
 それに凝った蕾をトンと弾くと紅色の肢体が綺麗に反って胸の尖りがルビーの蠱惑に満ちて煌めいている。ピンと張りつめた尖りも甘美な苦痛を訴えているようだった、トロトロと水晶の雫を零している花芯と同じく。
「ゆ……祐樹っ……とてもっ……()ぃっ……。()いけれどもっ……。早くっ……祐樹のっ……熱くて……硬いモノをっ……迎えたいっ……」
 うわ言めいた甘く熱い言葉が紅色の唇から紡がれて祐樹の劣情を最高に煽ってくれる。
 祐樹の指が凝った場所により当たるように腰が揺れているのも無垢な淫らさに満ちている。ずっと見入ってしまいたい場所だったけれども、祐樹の最も敏感な場所で思いっきり貪りたい衝動にも駆られてしまう。
「場所は異なりますけれども……、使い過ぎで病院に行くというのはよほど手荒に扱われたのでしょうね……」
 祐樹は衝動を散らそうと呟いた。二年前の野上さんの件だったが。
「女性の(ほう)が……自然な行為なのでっ……体液が分泌されるだろうっ……。その前にっ……乱暴に……扱われたのかもっ……。手順なども……忘れるほどにっ……自暴自棄になって……いたのだろうかっ……?」
 体液とかそういう露骨な単語が最愛の人の紅色の唇から出るとは思っていなかったが、愛の交歓で理性のタガが外れているのだろう。
 それに最愛の人は医学的知識として男女の営みのことは知っているハズだ。産婦人科の講義にも真面目に出ていただろうし。
「つまり。こんなにぐちゃぐちゃに濡れる前に……長楽寺氏は野上さんを蹂躙したというわけですか……」
 故長楽寺氏は話しを聞く限り艶福家という感じで、数多くの女性と性的関係を結んで来たようだ。
 祐樹もしたい盛りの年頃には相手の準備が整っていなくても性急に求めたことも有るが、そんな時期は直ぐに超えてしまった。
 普通はそんなモノだと思うのだが、長楽寺氏は野上さんの身体を貪って何を忘れたかったのだろうか?はけ口ならば愛人の西ケ花さんが居るというのに……。西ケ花さんは「三人で愉しみましょう」と誘ってくるほどの好きモノの女性なのでどんな行為でも嬉々として受け入れそうなのに……。そんなことを考えていたのは最愛の人の艶やかな肢体の外側だけではなくて深紅の花びらまで余すところなく目で愉しみたかったからだった。
「多分そうだろうっ……ゆ……祐樹っ……早くっ……欲しっ……」
 紅色に染まった肢体がもどかし気に動いて育ち切った花芯からは透明な蜜が肢体の動きに従って先端から束の間宙に煌めいた後に紅色の腹部に宿っている。
「お待たせしましたね。今差し上げます」
 しどけなく開いた花園の門から指を抜くと入り口が名残惜しそうな伸縮を繰り返している。その愛らしく淫らな場所に先端部分をあてがって、一気に根元まで貫いた。
「ああっ……祐樹っ……悦いっ……とてもっ……」
 咲き切った花の満ち足りた吐息の風情の艶やかな声が繋がった部分が奏でる熱く淫らな協奏曲に混じって聞こえてきた。熱く厚く祐樹を包み込む花襞を充分に味わいたくて腰を水平に揺らすと紅色の脚が祐樹の腰へ回されて深い結合を強請っているようだ。
「聡の極上の花園は……いつも以上に素敵ですね」
 油断させるように小刻みに衝いていた動きを急に変えて先端部分から根元まで一気に花園へと()れた瞬間、最愛の人の先端部分が可憐に開いたかと思うと真珠の白い迸りを放った。
「ああっ……()すぎてっ……。思いっきり……拓かれる、感じが……堪らないっ……」
 最愛の人の花園の奥処に熱い真珠の雫を弾き出してしまっていた。ずるりと抜いてから最愛の人の甘く薫る肢体に覆いかぶさった。
「とても素敵でした。愛する聡の花園の中は相変わらず、天国のようですね……」 
 そう告げながら紅色の唇に唇を重ねた。
「私も祐樹に隅々まで愛されて、とても幸せだったし……気持ち良かった……」
 涙の雫を纏った長い睫毛に(ふち)どられた切れ長の目が甘く潤んで艶やかな光を放っている。
「こんな素晴らしい行為を現実逃避に使うなんて長楽寺氏の気持ちが分からないです。いや、分かりたくないといった方が正解かも知れませんが……」
 最愛の人が怪訝そうな光を湛えて祐樹を見上げている。そして何か言い淀んだ感じで紅色の唇は動くものの、言葉は紡いでいない。何か考えついたのだろうか?


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気分は下剋上 ゆく年くる年 4

 それに目の前には最愛の人が作ってくれた年越し蕎麦がホカホカと幸せそうな湯気を立てている中で他愛のない会話を交わすのが心が弾んでしまう。そして紅白歌合戦を見ながら食べていた蜜柑の香りも懐かしさと爽やかさを二人の親密な空間に彩りを加えるようだった。
「3240回……。ああ、108を10倍して3を掛けたのですか……。その『欲望』を一回分祓い合いたいのですけれども、その後に初詣に行くのは無神論者の私でも流石に気が引けます……。その代わりと申しては何ですけれども……」
 初詣に直ぐに行けるようにという準備だろう。最愛の人は襟ぐりの深い普段の室内着ではなくて淡い緑色のタートルネックのセーターを着ている。その肩を抱き寄せて口づけを交わした。
「『ゆく年くる年』を観て各地の新年を迎える様子を眺めましょうか?雪国の様子とか中々風情が有りますよ?お蕎麦、頂きます」
 横に座った最愛の人もお箸を優雅に持っている。
「とても美味しいです……。お出汁(だし)の隠し味は柚子ですか?」
 意外に柚子と狐蕎麦に載っているお揚げが合うのは知っていたが、柚子と薬味の七味唐辛子も出汁と程よく調和して物凄く美味だった。二人で肩を並べて炬燵に入って食べる年越し蕎麦は普段以上に美味しかった。
「祐樹は柚子が好きなので工夫してみた。田中家のレシピからは逸脱してしまったけれど……」
 最愛の人が花のような笑みを浮かべて横を向いてくれて、祐樹の視線と絡まり合った。それだけで心が春の陽だまりの中にいるような満たされた気分になる。それに暖かい室内で雪景色の北国の風景とかバックに鳴っている除夜の鐘が荘厳な雰囲気だったし。
「お正月に旅行というのも勿論良いですけれど、こうして部屋で寛ぎながら貴方と過ごす大晦日というのも素敵ですね……」
 最愛の人も心の弾みを表すような笑みを浮かべている。
「先ほどの話の続きですけれども……一度の愛の交歓で三回はしたいという意味でしょうか?」
 言葉遊びというか、最愛の人に「そういう」意味を込めて冗談を言うのは心の弾みのせいだ。直接的な口説きとかお誘いは良く口にするものの、年が改まった後に初詣に出掛ける予定が有るので素肌で愛を語り合うのはその(のち)のことだ。愛の交歓の時以外に「そういう」言葉を言うのは初めてのような気がする。
 最愛の人は薄紅色の唇に(すす)り込んでいた年越し蕎麦に()せて咳き込んでいた。そして頬が紅くなっているのは咳のせいではないだろう。背中を優しく(さす)って最愛の人の確かな体温ととろりとしたカシミアのセーターの肌触りを味わった。
「大丈夫ですか?お水飲みます?取って来ましょうか?」
 薄紅色の頬が複雑な笑みを浮かべている。その中の成分の多くは幸福と羞恥といった感じだった。そういうリラックスした笑みを見ることが出来て、家で寛ぐ年越しもまた格別だと思ってしまう。
「いや、大丈夫だ。気管に少し入っただけで、もう治まった……。3を掛けたのはそんな深い意味はなくて……ほんの思いつきだ」
 狐蕎麦は祐樹の実家で毎年食べていた時には何とも思わなかったが、最愛の人と各地の年越しの風景を観ながら味わうのは格別な味がする。
「でしたら『姫初め』は三回愛し合いましょうね……」
 意味ありげに指を付け根まで絡ましてそっと上下に揺する。その微細な動きに白く長い指が薄紅色に染まっていく。ただ最愛の人が浮かべる極上の笑みの中に(いぶか)しさも混じっているような感じだった。
「何か変なことを申しましたか?」
 厳粛な雰囲気のテレビの画面と異なって、二人の間には甘い桃色の親密な空気が漂っているようだ。
「私の記憶が正しければ『姫初め』はあと数分で始まる元旦ではなくて……二日にする愛の行為のはずなのだが……」
 恥ずかしそうに艶やかな視線を床に落としているのが彼らしい。
「え?元旦ではないのですか?それは覚え違いというか早とちりをしてしまっていました。ただ、貴方がこんな俗語を良くご存知でしたね?」
 最愛の人は博学ではあったものの、性にまつわる知識は祐樹経由でしか知ろうとしない可愛い人なのに。そして「多分」俗語なので、高尚な会話を好む教授達の会話に出てきたとは思えない。
 それに最愛の人は祐樹以外の人の前ではどこか静謐で孤高な硬い雰囲気を纏っていたのでそんな言葉を使う病院関係者は居ないと思う。次期病院長を目指すようになったので他科の教授や准教授以下の医師達と親し気な笑みを浮かべて会話をするようにはなったものの、そこまでくだけた話はしていないハズだ。
「お正月の過ごし方とか……お正月にまつわるちょっとした雑学(トリビア)が書いてあるサイトをざっと見て、そこに書いてあった……。地方によっては異なるのだろうか?京都のようにお蕎麦ではなくてお饂飩(うどん)を食べる地方も有ったり、お雑煮も田中家のような澄まし汁ではなくて京都では白味噌(みそ)仕立てだったりするように……」
 今度は祐樹が目を見開く番のようだ。
「そんなに地域差があるのですか?私はずっと年越しはお蕎麦を食べるモノだと思っていました。実家にいる時は狐蕎麦でしたし、大学時代はインスタントの天ぷら蕎麦をコンビニで買って食べていました……。大晦日に饂飩を食べるという発想は全くなかったのですが。それに京都は白味噌なのですか?」





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気分は下剋上 ゆく年くる年 3

 最愛の人が楽しみにしていた帰省がなくなったわけだし、今年は旅行の予約もしていなかったのでお正月のイベントは皆無になってしまった。そして今から予約を取ろうと試みても人気の有る旅館とかホテルは埋まっているだろうし。
「いや、お母さまに会えないのは残念だけれども……元気で旅行を楽しんで下さるまで回復したのは喜ばしいことなので……。祐樹が謝ることではないと思う」
 最愛の人と出会った時、母は腎臓を患って入院中だった。それが自宅療養を経由してほぼ健康体になったのは最愛の人の尽力と影響力の賜物だった。
「ああいう話で本当に良かった……」
 独り言めいた呟きと共に安堵の溜め息を零す最愛の人にお詫びのキスを贈ると春の陽だまりのような眼差しで祐樹の瞳を見ている最愛の人が心の底から愛おしい。
「昼食を用意して下さって有難うございます。取り敢えず問題は解決したので一緒に食べませんか?貴方は午後も手術ですよね?」
 応接スペースへと移動して向かい合った。
「それで、お正月はどう過ごしますか?今からだとどこも予約は厳しいでしょうし……。母が我が(まま)をいきなり言って来たので予定が狂ってしまって本当に申し訳なく思います……」
 優雅な動きで箸を動かしている最愛の人は何だか背中に背負った重い荷物を下ろしたような表情だった。
「私は祐樹と過ごせるのならどこでも構わないので。年越し蕎麦(そば)とかお(せち)料理の材料を買い出しにいかないと……。お雑煮も田中家の味を再現出来るように頑張るし……」
 最愛の人はむしろ楽しそうだった。
「貴方さえ宜しければ、私が子供の頃から中学生くらいまで過ごした年越しを再現しませんか?……大人になった恋人(こ・い・び・と)としか出来ないことも付け加える形で……」
 嬉しそうに頷いていた最愛の人が「恋人としか」と言った時に一刷毛(はけ)したように綺麗で瑞々しい薄い紅色に染まった。
「具体的には何を用意すれば良い?」
 最愛の人がお正月をどのように過ごしていたか具体的には知らない。ただ心臓が弱かったお母さまと一緒に慎ましい生活をしていたのだから、初詣(はつもうで)に行くとかの野外での行動はしていないハズだ。
「そうですね。炬燵(こたつ)に入って蜜柑(みかん)とかスナック菓子を食べる程度です。アルコールはお任せします。(あと)はお屠蘇(とそ)の用意くらいです。初詣(はつもうで)は八坂神社などの賑やかな所にしますか?」
 祐樹の知る限り大晦日(おおみそか)から元旦にかけて京都で最も賑わう神社だ。最愛の人が大好きな屋台も沢山出ている。ただ外国からの観光客も多いので割とお祭り騒ぎというかイベントっぽくなっているというウワサはナースから聞いていた。
「炬燵は今から注文しても間に合うだろうか?」
 箸置きに箸を置くしなやかな長い指が薄紅に染まっていて、最愛の人の心の弾みが垣間見えた気分になる。執務机のパソコンで何やら検索しているらしい。
「年内配送可能なのが何個か見つかった。大きさは二人用で良いか?」
 それだと向き合って座るように作られているハズだし、祐樹の学生時代から住んでいるマンションを僭称(せんしょう)しているとしか思えないアパートの炬燵も確か二人用だった。
「出来れば四人用でお願いします。リビングでテレビを観ながらゆっくり寛ぐためには広い方が良いでしょうから」
 それに、二人が住むマンションはファミリータイプの部屋なので二人用だと何だか取って付けた感が否めないだろうし。
「初詣に行く神社は、年の初めに相応しく厳粛な雰囲気を味わいたいのであまり人のいない所が良いな。屋台も捨てがたいけれど……それは夏まつりとか別の機会にしよう」
 幸いというかここは京都なのでお寺も神社も大小さまざま腐るほど存在する――と表現すると何だかバチが当たりそうだが――。
 それに病院と徒歩圏内のマンションなので祐樹が救急救命室の凪の時間に煙草を吸いがてら一人の時間を楽しむ穴場の神社も知っている。そういう割と寂れた神社の方がゆっくりとお(まい)り出来るだろう。
 ご近所の人は初詣に来るかも知れないが。病院は救急救命室くらいしか盛況ではないし、救急救命室勤務の人間が神社に来ないことは他ならぬ祐樹が最も知っている。
「分かりました。初詣の件ですけれど……貴方は夜中に外に出ないので、防寒対策はしておいた方が良いと思います」
 祐樹は一応京都府だが日本海側で育った。京都市からは北側に位置するので大学に受かってこちらに来た時は一応南下したので温かいだろうと漠然と考えていたのだが、京都市が盆地で底冷えのする寒さだということを失念していて、冬の寒さには内心驚いた記憶が有る。
「防寒……、祐樹にクリスマスプレゼントとして貰ったマフラーと手袋は必須で、セーターにコートで大丈夫だろうか?」
 真剣な眼差しだったが、楽し気な光も宿っている。
◇◇
「あ、除夜の鐘が鳴っているな」
 年越し蕎麦を運んで来た最愛の人が炬燵の上に蕎麦を置いてベランダのガラス戸を開けている。外気温は0℃近いが炬燵に入っていたので寒くはなくて逆に冷たい風が心地よい。
「除夜の鐘は108回衝くとその数だけある煩悩(ぼんのう)が消えると言いますけれど……。煩悩の中に含まれる『(ねた)み』や『怒り』は消えそうですが貴方への『欲望』は絶対に消え去らないですね。108回どころかその10倍の鐘の音でも無理です……」
 二人で肩を並べて蜜柑とポテチチップスなどをお互いの口に入れ合ったり、肩を抱いたりキスを交わしたりしながら観ていた紅白歌合戦が終わった瞬間に我に帰ったような最愛の人がキッチンへと向かって年越し蕎麦を用意してくれた。
 祐樹も手伝うと言ったが、うっかり「全部母が用意してくれました」と白状してしまっていて「祐樹はそのままで良いので」と釘を刺されてしまっていた。
「私も祐樹に対する『そういう』欲望は3240回の鐘の音を聞いても無くならない、な」
 お蕎麦やお茶をテーブルに形よく並べた後に、肩を並べて炬燵に入った最愛の人が祐樹の方へ肢体を傾げてくる。その心地よい重みと温かさだけで充分幸せな気分になった。
 しかし、何故3240回なのだろう。それだけ祐樹との愛の交歓を楽しみにしてくれている最愛の人の気持ちは嬉しいが。



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もう一回分、このお話は更新出来るかとは思いますが、念のために。
旧年中は拙ブログに読みに来ていただき有難うございました。よいお年をお迎えください。
 こうやま みか拝










































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気分は下剋上 ゆく年くる年 2

「掛けても良いですか?」
 一応許可を取って通話をタップした。
『聡さん本当に申し訳ないと思っています』
 最愛の人のライン通話で掛かって来たのだから祐樹が電話したとは思っていなかったのだろう。何だか凄く申し訳なさそうな声が聞こえてきた。
「母さん、重大な話って何だよ?彼が内容を知るのが怖いって言っているので代わりに俺が掛けたんだけど!?」 
 電話の向こうで息を飲む気配がした。
『ああ、祐樹だったの?あのね……実は……お正月にね……』
 次の言葉を聞いた途端にふざけるな!と思ってしまった。最愛の人がこんなに動揺したり深刻な表情を浮かべていたりしていたので。
「はあっ!!重大な話って言うから母さんの容態が悪くなったのかとか俺と別れてくれという話かと凄く心配していたんだぞ!!」
 最愛の人にも祐樹の怒りが伝わるようにきつめの声を出した。「重大な話」がそういう類いのものではないことが分かった最愛の人は白く長い首を優雅に傾げていた。
「取り敢えず母さんは彼に謝ってくれよな。午後も彼は手術(オペ)なのだからそんな些細なことで動揺なんてさせるなよ……彼は文字通り患者さんの命を預かっているんだから、母さんもそのくらいは配慮してくれよな!!」
 ミュートにした後にスマホを最愛の人に渡した。そこまで深刻な内容でないと分かったらしく、指の震えは治まっている。実の母だが今回ばかりは怒りを抑えきれない。いや、血の繋がりのある人だからこそより怒りがこみあげてくるのかも知れない。深呼吸したら怒りも収まるかと思って大きく息をしてから口を開いた。
「何が重大な話かと思いましたよ。重大という言葉の意味を知っているのかと我が親ながら呆れました。母も反省はしているみたいなのでどうか許して下さい……」
 頭を下げると最愛の人は安堵めいたの溜め息を零している。
「お電話替わりました。お元気でいらっしゃいましたか?はい、私はお蔭様で相変わらず元気に過ごしています。一体何のお話しですか?え?お正月に『三泊四日で行く台北(たいぺい)の旅』……商店街の福引での特賞が当たったと。はあ、それはおめでとうございます。それで実家にはいらっしゃらないと……」
 端整で怜悧な声だったが最愛の人は安堵したような表情を浮かべている。そこまで詳しい話は聞いていなかったので、最愛の人のデスクの椅子の(ほう)へと回り込んだ。そしてハンズフリー機能を使って良いか眼差しで聞いてからタップした。
『そうなのよ。お友達の後藤さんの福引券なのだけれど私の方が運も良いからって回したら特賞が当たってしまって。それでね、聡さんに重大なお知らせというのは、お正月に帰省してくれるという約束を今年だけはキャンセルしても良いかってことなのだけれども……祐樹はともかく聡さんに会えないのはとても残念だし、そしてこちらの都合を押し付けて本当に申し訳ないのだけれども……』
 母の能天気な声に思わず「バカヤロー!」と叫んでしまいたくなるのをぐっと耐えた。最愛の人にそういう乱暴な言葉を聞かせたくなかったし、何よりここは教授執務室だ。防音はキチンとされているのは知っている。何しろこの執務室でも愛の交歓をしたこともあるので。
 ただ、何かの拍子で祐樹の声が漏れたら教授に対して暴言を吐いたと捉え兼ねられない。祐樹は「香川教授の懐刀」として医局だけでなく他科の教授にも認知されるようになったのに、その「懐刀」が教授にそんなことを叫んだというウワサが流れると地味にショックだ。
「帰省するのを楽しみにしてくれている彼をさ、そんな台北の旅ごときでキャンセルするって……。いや俺は良いよ」
 祐樹の声と表情で気持ちが伝わったのか最愛の人は宥めるような眼差しを祐樹に向けている。
「お母さまも年齢的に海外旅行が辛くなる時期が来そうですので、出かける機会が有れば積極的に活用してください」
 色々と想定していた――最愛の人はだいぶマシにはなって来たものの標準(デフォ)装備(ルト)は「悲観的」だ――心配が全て杞憂だったことが分かったようで明るい声で返している。
『そうなのよね。町内の老人会では飛行機に乗って旅行するのは元気な人でも70を超えると辛いとか聞いているので、この機会に行って、念願だった翡翠(ひすい)の白菜とか豚の角煮にそっくりな彫刻とかを死ぬまでに一回見て来ようかと思ってしまって。ただ、聡さんの顔を新年に見られないのも残念だし、迷ったのだけれど』
 翡翠で出来た白菜とか豚の角煮に似せた彫刻……。翡翠もそれなりに高いのに何故、白菜にしようと思ったのかは謎だが、台北に有るということは中国の皇帝か何かの道楽なのだろう。
 ただ、白菜とか豚の角煮と聞いて何だか怒りが笑いに変わっていってしまった。
「いえ、私の顔などは何時(いつ)でもご覧になれますので、台湾の故宮博物院にいらして下さい。お正月はお母さまに教わったレシピでおせち料理をこちらで作りますので……」
 白菜とかは故宮博物院とやらにあるらしい。どこにあろうと別に構わなかったし、帰省も最愛の人が望むのでそれに付き合っているだけなので祐樹的には最愛の人と水入らずで過ごすお正月で充分だった。ただ、母はパスポートを持っていなかったハズで、作成には一週間ほどかかる。
 病院の仕事納めの前日の今日なので――救急救命室はお正月も稼働している、特にサイレントキラーと呼ばれているお餅を喉に詰まらせた人などが搬送されるケースが最も多いと聞いているが祐樹はお正月とか土日は休みをもぎ取っているので実際に処置に当たったことはない――母はそれ以前に申請をしているハズで、祐樹最愛の人の帰省よりも白菜を優先したのは何となくもやっとしてしまった。
 ただその点を指摘してしまうと最愛の人が悲しむかもしれないなと辛うじて自制する。
「では、ご旅行を楽しんでいらして下さい」
 祐樹がイラっとしている間にも最愛の人と母の会話は続いていた。
『聡さんも、ああ祐樹はついでだけれども、良いお年をお迎えください』
 白菜に心が飛んでいるのかも知れない母は楽しそうに会話を終了させている。
「すみません……あんな母で……」
 何だか最愛の人に物凄く申し訳なくて頭を下げた。




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気分は下剋上 二人がどうして探偵役?(I5禁)90

 最愛の人が愛の交歓の余韻を微かに残した薄紅色の首を優雅に縦に振っている。どうやら合っていたようで何となく嬉しい。
「銀行保有分が5%と佳世さんは言っていたけれど、担保として株を持っているだけで株主総会の議決権は付与されていないのが普通だな。万が一付与されていても決議に参加しないのが不文律だ。それに長楽寺氏の会社の株は株式市場(しじょう)に上場していない会社なので換金性が低いこともあって故長楽寺氏の全株式を西ケ花さんが相続しても何のメリットもないから他の遺産、例えば現金とか金の延べ棒とかを分けて欲しいと言うだろうし……」
 ん?と思った。
「為替と株の値動きです。昨日の日経平均株価は……」とか朝のニュースで聞いた覚えはある。だから株が売買されているからこその平均だと思っていたのだが。
「市場に上場されていないってどうして分かるのですか?」
 思ったことをつい口に出してしまって自分のバカさ加減にうんざりした。
「そうですね……。市場(しじょう)で売られていたら家族や親族と銀行だけで保有率が100%になるわけがないです。上場しない会社って結構あるのですか?」
 どこそこの会社が新規上場したとか最愛の人が読んでいる日経新聞に良く出ているのを横で見ていた覚えもある。だから会社は皆「上場」とやらを目指すのだと漠然と思っていたのだが。ただ、最愛の人の場合、祐樹の質問に答えられるのが嬉しいといった感じで花のように笑っている。
「上場すると会社の株を買ってもらうことで資産が流入するのが強みだが、株主総会での発言権がたくさん株を持っている株主の意見が通ってしまうこともあって、創業者の意見が退けられることもある。ウイスキーなどで有名なサントリーも確か非上場企業だったと思う。普通は上場することで企業のイメージが上がったり資金調達が容易になったりするけれどもそもそも企業にそれなりの知名度が有るとか、資金は潤沢にあるとか、何より株主の意見で経営を左右されたくない企業が多いようだ。長楽寺氏の場合はかなりのワンマンなので多分この理由だろう」
 なるほどと思ってしまった。
「とても勉強になりました。でも、故長楽寺氏は直哉さんを次期社長から外す考えも持っていたのでしょう?株主総会とやらで否認されたらどうするのですか?」
 祐樹の認識が正しいのかは分からないが、家族で95%も持っているのだから何となく家族会議の公式版という感じのイメージだった。
「そういう場合は株主総会の議題にしなければ良いのだ。故長楽寺氏が具体的にどの人を次期社長に据えたがっていたのかはまだ不明だけれど、その人には敵わないと直哉氏に思わせて直哉氏の口から『次期社長は諦める』と言わせるとか、他の役職に就けるとかやり方は色々あるらしい。そういう企業の生々しい内情は分からないが……。二年前に長楽寺の会社でそういう骨肉の争いが有ったかどうかは調べないと分からないが……。
 ただ、直哉氏はいまも会社に留まっているし、後継者の地位に居ると少なくとも佳世さんは思っている点が引っ掛かるな……」
 最愛の人が愛の交歓の気怠さを残した怜悧な声で呟いている。
「そうですよね……。故長楽寺氏が骨肉の争いを二年前からずっと続けていたのなら野上さんとの性行為も同じように執拗なモノが継続していたと思われますから……」
 日本史の知識は大学受験で終わっているが、戦国時代とかでは親殺しとか兄弟殺しなどもザラに行われている。だから「親子は仲が良い」というのは単に理想論に過ぎないことも知識として知っていた。そしてそういう相克が継続していたとしたら、野上さんへの非道な扱いがまだ続いているハズで。そういうことがないということはピンポイントで二年前に何かがあったということなのだろう。
 取り敢えず考えが一段落したなと思ったらスイッチが切り替わった。何故なのか祐樹にも分からないものの、愛の交歓の跡が残る瑞々しい素肌とか露出部分が多い手術着でも隠せる位置に付けた紅の情痕とかルビー色に煌めく尖りに見入ってしまう。
「ノートに書くのは明日で良いですか?」
 取って置きの甘く低い声で囁きながら最愛の人の滑らかな素肌を抱き締めて薄紅色の額にキスを落とした。
「大丈夫……祐樹が言ってくれたら私が思い出すから……」
 艶っぽい声と共に紅色の長く細い指が祐樹の半ば育った場所に絡んで淫らな水音を響かせている。
「聡との愛の時間を平日の夜に作れるのは素直に森技官に感謝したいです。出来れば……ソファーではなくて、床で愛し合いたいです……」
 丁重かつ荒々しく艶やかな肢体を床へと押し倒した。
「ゆ…祐樹っ……ソコも()いっ……。()いけれども……何だか恥ずかしいっ……」
 足の指の間を舌で愛していると慌てた天使のような声が最愛の人の唇から紡がれる。
 最愛の人の感じる場所は祐樹が最も良く知っているけれども、普段はあまり触れない場所のせいか、一度目の愛の交歓で感度が上がっているせいかは分からないものの、艶やかな肢体が綺麗に反っている。
「聡の肢体の全てが愛おしいです。ここはあまり愛していない場所なので、たまにはじっくりと丹精を込めて……愛して差し上げないと……」
 足の指の付け根を舌で辿って息を吹きかけると、長い脚が次第に開いてくる。扇を開くような鮮烈な色彩を伴って。そして最愛の人の大輪の花のような花芯も肢体の動きに連動して揺れている。
「ゆ……祐樹っ……ここも、愛して欲しっ……」



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  こうやまみか拝













































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