腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

2020年01月

お知らせとお詫び

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実母が亡くなりました。くも膜下出血で意識が戻ることもなく20日13時3分でした。
今日がお通夜で明日告別式です。しばらくブログはお休みさせて頂きます。

申し訳ありませんが、ご理解とご容赦のほどお願い致します。


           こうやま みか



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ショーから始まる恋もある 114




 ユキの伸ばされた腕がもしオレに届いていたら誘われるがままに致してしまっていたかも知れない。
 理性では(絶対にダメだ)と思っていたものの、本能が暴走しそうだった。
 しかし、タオルを噛ませた手錠と足かせ(?)のせいでオレの身体にユキは届かない。
 そういう事態を新田先生が想定していたのかどうかは定かではないものの、一線を越えなくて本当に良かったと思う。
 このままユキが忌々しい薬の効果でもある、敏感さとかを身体が覚えてしまってしまったら薬ナシでは満足出来なくなる可能性が高いと先生も言っていたし、大切な大切な恋人のユキを覚せい剤(?)依存症になって欲しくはない、断じて。
「まずは水を飲もうな。喉、渇いただろうあれだけ喘ぎ声を出したんだから」
 口移しという方法もあるが、ユキの敏感になり過ぎた唇に触れるのはどうかと思ったし、そもそもその方法だとたくさんの水分は摂取出来ないのも知っていたのでペットボトルを差し出した。
 飲み辛そうな感じだったので、家に有る一番大きなグラスを持ってきた。
 家具とかインテリアデザイヤーに任せっきりだったためガラス類は全部バカラだ。
 ただ、装飾用とかで買ったわけでもないので、ユキが落として割ったとしても全く問題はない。
「リョウさんっ……。イイっ……ヨ……過ぎて頭、おかしくなっちゃう……」
 広尾の病院で新田先生が渡してくれた手錠とかは多分だが「こういった」患者さん向けなのだろう。ドラマで見る警官の手錠プラス太いチェーンが付いている。
 だからある程度の行動は許容されていて、ユキは紅色のシャム猫のような感じで丸まって可愛い穴に指を挿れておそらく前立腺を弄っているのだろう。
 パンを手をたたいてユキが極楽色の快楽のルツボから出てきてくれるのを期待した。
 それに、リョウと呼んでいる場合は薬の効果が継続している。
 ユキであってユキじゃない人間だ、目の前に居るのは。
「え?ああ、シン……。
 お水有難う……」
 束の間正気に戻ったのかオレのあだ名を正確に呼んでくれるのが本当に嬉しい。
 バカラの大ぶりなグラスにたっぷりと注いだ水をゴクゴクと飲んでいる。
 紅色に染まった指にも先ほどの痴態の名残のように真珠色とダイアモンドのような煌めきを放っていてとても色っぽくてついつい見惚れてしまった。
 それに水を嚥下する喉の動きも……。
 フェラチ〇をしているような感じだったので……。
 まあ、そういう行為はおいおい教えていけば良いだろうな……とか思うのは単なる現実逃避だった。
 ただ、ユキの体内から薬が抜けるのは46時間で、それまでは監視しているしかない。
 普段なら二日なんてあっという間に経ってしまうが、この調子だと一時間ごとどころか数十分の頻度で時計を見るだろうな、一日千秋の思いで。
 そう思うと、束の間の現実逃避というか気分をリフレッシュしないと持たないような気もしたし、その程度は許されるだろう。
「リョウさん、僕、こんなコトしてたんだね?
 幻滅……した?」
 ユキは悲しそうに長い睫毛を瞬かせながら華奢な真珠とダイアモンドのような水滴が付いている指とオレの顔を見ている。
「幻滅なんか全くしていない。
 ユキがどんな痴……姿を見せようと、それはユキのせいじゃないし看病するのは恋人の義務だ。
 詩織莉さんも看病しかねない勢いだったんだが、それは断った。
 ユキの身体から薬が抜けるまではずっとこの部屋にいるし、苦しかったら下手に我慢しなくて遠慮なく言って欲しい」
 切々と訴えると、ユキは紅い胡蝶蘭のような笑みを見せてくれた。
「本当に有難う。
 僕をさ、厚労省の施設とかに入れることも出来たんでしょ?それか処置をしてくださったオランダ留学帰りの先生の病院に預けることも。
 それをしないでくれて本当に嬉しい。
 でも……リョウの時間を奪ってしまっていることには申し訳なく思っているよ。
 お店に行かなくて大丈夫なの?」
 ユキはよほど喉が渇いていたんだろう、一気飲みという感じでグラスを空にしている。
「オレの家で看病したいって言ったのは単なる恋人同士のワガママなんで気にしなくて良い。
 店の方は詩織莉さんが連絡してくれることになっていて、出張サービス扱いにしてくれるそうだ。
 だからオレの懐は全く痛まないし、店にも迷惑は掛かっていない。
 詩織莉さんには遠慮したんだが、ユキは大切な弟なのでとか言っていた」
 正しくはそこまで言ってなかったような気がするんだが――いや、オレの容量が少ない頭がユキのことでいっぱいいっぱいになって無意識に答えていたのかも――ま、どうせ同じことだ。
「栞お姉さんにも迷惑かけっぱなしなんだね……」
 ユキ2割くらいの感謝、そして残りはとても悲しそうだった。
 ユキの律儀な性格だとそうなるのだろうが、詩織莉さんもユキのショーのお蔭で過去のトラウマを解消したのも事実だ。そして詩織莉さんの財力なら――借金している感じでもないし、人気女優の中では3位から転落したことはない。なんでも「女優」は差別用語らしいがざっくりと言うと「優れた女性」という風な意味だろう――ホストクラブがいくら高価だと言っても大丈夫だろう。
「グラスを貸して欲しい。水を注ぐから。その間に指を拭いた方が良いかと思う」
 カルピスの原液みたいな――実家では母が作ってくれた思い出は有るがそれ以降は見ていないが――白い液体がグラスに付いている。
 オレはユキがそのままの状態でコップに注いでも気にはしない。
 さらに言えばユキが家のバカラのグラスを全部割ってしまってもモノは全く惜しくない。そんなハメになったら、ユキがケガをしていないかどうかの方が気になるだろう。
 ユキの顔が蒼褪めている。
 もしかして覚せい剤に似た成分が心臓に負担をかけているのかもと咄嗟に思った。


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最後まで読んで頂きまして有難うございます。

今日もイキナリ病院に呼び出されまして「さらに重篤な状態」と言われました。
更新が止まったら「ああ、ダメだったんだな。お葬式とかで忙しいんだ」と思って下されば幸いです。
           こうやま みか
  
         

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ショーから始まる恋もある 113




 ただ、今のユキは薬でおかしくなっているだけで、しかもその上、この状態で本番を致してしまうと薬ナシでは物足りなくなってしまうと新田先生から聞いていた。
 「恋人」であるユキの痴態を見ているのではなくて、これは学者が検査対象を観察している態度で接したほうが良いのではないかと思った。
 ユキが大切な恋人であることは揺るぎないことではあし、この状態もユキ本人になんの落ち度もない。
 ま、ユキに限ってそんなことをするとは到底思えないが、万が一いや一億の一の話ユキが「若気の至り」でそういう薬に手を出したとても一回だけならばこうして付き合う程度には惚れている。
 常習するような人間だったら、手を切ったほうが良いとも思うが。
「ああっ……リョウさんので奥を……ズンって衝いてっ……」
 ユキの細い指が三本も付け根が見えなくなる程度に中に挿っては出て、物足りなげに動いている。
 紅く上気した頬とか、唇がせわしなく、そして扇情的な雫を零している。
 それにもう片方の手で、乳首をギュッと抓ったかと思うと前を弄っていた。
「ああっ……リョウさんっ……イクっ……イッちゃうからぁ……、穴をいっぱいにして、奥まで欲しいようっ」
 水晶のような雫を指先が触れていた先端部分が淫ら極まりない音を奏でている。
 リョウさんと呼んでいたのは初めて会った――あれからずいぶんと時が経ったような気がするが二日前だ――ショーの時の呼び方で、普段のユキならオレの本名から取ったシンと呼ぶハズで、つまりは薬の効果なのだと確信してしまう。
 だから心を鬼にしてでも――それほど良くは知らないが――動物の生態を調べる動物学者になった積りで接するしかないだろう。
「乳首、ギュッと……摘まんで、転がしてぇっ……
 ああ……イイって、イク、イクっ……」
 すっかり立ち上がったユキのモノをたどたどしい感じで弄っている細い指も綺麗なピンク色に染まっている。
 ユキの喘ぎ声と粘度のある湿った音が淫らな旋律を奏でている。
 ユキの指の動きは巧みとは言い難い。
 それほど、一人では弄っていなかった――男なのだから、自分で出してスッキリするという生理現象なので当然しているだろうが、そういうのは尿意を催したらトイレで用を足す程度のことだ――感じがいかにもユキらしくて、一縷の光を見たような気がした。
「イっていいぞ……。
 ユキの可愛い小さな穴から、ピュルって白い液が出るところを見せて……欲しい」
 触ったり本番まで致してしまったりするのはダメだが、声までは制限されていない。
 だからとっておきの低音ボイスで囁いた。
 耳朶には触れないように細心の注意を払って。
 五感が異常に敏感になっている今――それでなくともユキは耳朶も感じる場所だ――肌を刺激するのもダメな気がして。
「ああっ……イっクって……」
 ユキの可愛い穴から白い液体が勢いよく飛び出して薄紅色に染まった腹部に真珠を撒いたように飛び散っていく。
 その眺めも、普段なら興奮してしまうだろうが、今はそういう気分では全くない。
「ね、リョウさん……。
 リョウさんので……僕のココをいっぱいに……して」
 紅に染まった腹部に真珠とダイアの首飾りのような煌めきを放っていてとても綺麗だったが、それ以上に扇情的なのはその「そういう」動画――オレは女性との絡みのあるモノは断じて自分からは見ない、見ないが男同士の付き合いというかノリで「そういうモノ」は見るし、しかもオレの場合は職業が職業だけに某グラビアアイドルとか清純派で売っているタレントのハ〇撮り動画――もちろん、ガチなヤツだ――なんかが回ってくることもある。
 昔のことは知らないが、今時はスマホで動画も撮れるので「あの」誰それとやった記念にこっそりと撮る同業者は多い。
 ウチの店の場合はそんなことがバレれば一発でクビになるが、他店では割と普通に行われているらしいし、この世界に居続ける人間はそれなりに横の繋がりもあるので、新人の時には絶対に「楽しい秘密の鑑賞会」とやらに誘われた。そして世間では女性に媚びて金を毟る軟弱な商売だと思われているような感じだが、実際は体育会系のノリなので先輩の言うことは絶対だった。
 だから「アレを鑑賞しようぜ?」みたいな会にも断る権利はなかった時代の出来事だが。
 今は先輩的な人は役職に就いているとか、地方都市でホストクラブのオーナーになったりしているので、そういう「迂闊な」ことはしない。
 オレはそもそも女性の痴態には興味がないので後輩に誘われても行かないようにしているし、若い者同士で愉しめば良いと思っていた。
 コンプライアンス(?)の略語だったかと思うがコンプラ違反で引っかからないようにとだけ忠告するだけだった。
 今の時代そういう動画を簡単にインターネットにアップロード出来るそうで、そうなれば最悪警察沙汰・裁判沙汰になってしまう。特に清楚系で売っているような若手のひよっこ女優なんかの動画をいったんネットにアップするとたちまち拡散されるらしくてたびたび注意喚起の紙も渡されているし。
 そんなことを考えていたのは、目の前のユキがM字に足を広げてまた立った場所とか、物欲しそうにヒクヒクと動く可愛い穴に指を出し入れしているという頭が沸騰しそうなほどの熱演を繰り広げているから、だった。
 それに紅色に染まった腹部には精液とかうぱー液で真珠とダイアモンドの煌めきがユキの動きに合わせて妖しい煌めきを放っていたし。
「リョウさん……来てって!!僕のココに」
 そう紅い唇を震わせながらサーモンピンクの舌で唇を舐めているのも艶めかしくてクラクラしそうだった。
 そしてユキは白い液で濡れた指をオレの方に伸ばしてきた。
 その細い指から小粒の真珠みたいな液が滴っては床に落ちてきた。
 何だかもうどうなってもいいような気がした。


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最後まで読んで頂きまして有難うございます。母の具合は相変わらずです。
ですので、当分は一話更新がやっとだと思います。
なにとぞご理解とご了承をお願い致します。

このブログに愚痴を書くのも何だか違うのかなと思いますので、新しく愚痴ブログでも作るか、それともこのブログにカテゴリー分けをしようかと思案中です。

なるべく一日一話更新を目指したいと思います。

               こうやま みか



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ショーから始まる恋もある 112


「助けに来てくれてホントに有難う。シンこそが最高で、最上の王子様だよ。
 僕にとっては……。
 シンが好きだって言ってくれて、恋人になってくれた。その時にも物凄く物凄く嬉しかった。
 初めて会った時から王子様みたいって思っていたけれど、今夜ちゃんと駆け付けてくれて、そしてさ、文字通り身体を張って助けてくれたんでしょ?
 本当に有難う。 
 そして大好きだよ。
 覚せい剤の怖さはちゃんと知っているし、うわ言とかも言うでしょ?
 どんな言葉が出るか僕にも分かんないけど……、その時にシンに対するネガティブなコトを口走っても、それって全然思っていないことだから、気にしないで?
 栞お姉さまに画像を見せられた時からシンのコト、カッコ良いなとか思ってたんだけど……。
 実物はもっとカッコ良かったし、僕のことを好きってゆってくれて本当に嬉しかった。
 それに二日間も一緒に居てくれるんでしょ?その感じだと」
 ユキの澄んだ眼差しの向こうにはコンビニのビニール袋が置いてあって、しかもオレが乱雑に置いたせいで袋が半分ほどしか商品を覆っていない。
 だからカ〇リーメイトとかの――ユキはもしかしたらカ〇リーメイトを知らないかもしれないが――非常食で分かったのかもしれない。
「分かった。47時間、ユキが何を喋ろうと全く気にしないことにする。
 白馬にまたがって颯爽と現れない王子様だったけど、それだけは守るから……。
 ただ、ユキが王子様だと思ってくれているのは本当に嬉しいし光栄に思う。
 オレもユキを愛しているし、恋人になってくれて有難うって言うのはオレのほうだ」
 そう言うとユキは白い胡蝶蘭のような笑みを浮かべてくれた。
 新田先生が言っていた通りうわ言とか幻覚とかもあるらしかったので、ユキが思ってもいないことを言う恐れがある。
 ユキもお父さんから「覚せい剤のヤバさ」を聞いていてそういう知識は有るらしい。
 だから言ってくれたのだろうし――ユキは当然新田先生の話を聞いていないし、オレがどの程度の知識を持っているか分からないのでそんなことを言うのだろう。
 セック〇ドラッグで朦朧としているのか多少は呂律が回っていなかったが、キチンと聞き取れた。
 そして、ユキはオレが「誤解」しないように――新田先生からうわ言とかのことは聞いていたので47時間の間はユキが口走る内容は被害妄想とかからくる、精神病に似た症状だと分かってはいた――必死で言葉を紡いでいるのも健気だし、しかもオレのユキが好きな点の明晰さとか賢明さはドラッグが効いている今でも変わっていない。そういう強さを持っているのだなと思うと愛しさが尽きもしないしない泉のように心の中に滾々とわいてくる。
「リョウ……そろそろ覚せい剤が効いてきたみたい……」
 そう告げるユキの綺麗な目が普段とは異なる感じで煌めいていた。
 多分、素肌が敏感になったり、先ほど言っていた「理性が紅い靄で霞んでいる」という状態がさら酷くなったのだろう。
「分かった。ユキがどんなことを言ったり、したりても薬のせいで、ユキのせいじゃないって分かっているからその点は気にしなくてもいい。
 とにかく早く薬が抜けると良いな」
 ユキが白鳥のような趣きの首を縦に優雅に動かしている。
 多分だが、聞こえてはいるものの、発音はユキの思いのままにならない状態なのかもしれない。
「リョウ……抱いて……抱いてくれないと……おかしくなっちゃいそう。
 今すぐ、リョウの熱くておっきなモノが欲し……い」
 乳首も先ほどよりもツンと立っているし「そっち」のモードに入ったのだろう。
「それはダメだ。
 そういうのは47時間が過ぎた後にユキが『嫌だ』って悲鳴を上げるくらいしよう、な?」
 聞こえているかどうかは定かでないものの、新田先生は「五感が異常に敏感になるとか言っていた。
 聴覚だって確か五感に含まれていたような気がうっすらとした。だから聞こえていればいいなと思いながらそう言った。
 ユキの手錠で繋いでいないほうの手が乳首を強く摘まんでは、捩じっている。
「ああ……っ!!イイっ……お尻の穴とか……前も触りた……いっ!!」
 これなら暴れる心配も、そして――この部屋には窓もないし、先ほどの看護師兼救急車の運転手さんが部屋を専門的見地から少しばかり模様替えをしてくれている。
 だから危険はないと判断して手錠だけは外すことにした。
 自由になった手でユキは白桃のようなお尻を開いて、先ほどよりも紅くなったプックリした穴の中に指を挿れている。
 普段のユキに似合わない早急な動きと粗野な感じが薬の忌々しい効果なのだろう。
「イイっ!!ここ、すごく感じるっ!!」
 挿れた指の長さを考えると前立腺を弄っているのだろう。
 こういう乱れっぷりは――もう片方は乳首を押しつぶす勢いで捻ってそのまま上下左右に動かしている――二人で愉しむ分には大歓迎だったし見ていても楽しいだろうが、今のユキのことを分かっているので心弾むどころか、心が痛んでしまう。
「ああ、イイっ……」 
 ユキは前と後ろを弄っては声を上げている。
 紫色の胡蝶蘭のような乱れ具合――それが華麗であればあるほどオレは無残なモノを見るような気持がした。
 喩えとして正しいかどうかは分からないが、何だかウチの店に飾ってあるような大輪の花が枯れてしまった後に――店の花は契約している花屋さんのスタッフがアレンジメントをしてくれるが――首を折った薔薇の花なんかをスタッフとか同僚とかがお客さんの目に触れないように引っこ抜くことはある。そういう花のような感じで全く心が弾まない。
「リョウ……イイっ…イイよぉっ……!!
 リョウのおっきくて……長くて……硬いのを挿れてっ……欲し、いっ!!」
 指を激しく出し入れしながら切れ長の瞳から涙の細い川みたいに流して懇願してくる。
 普段ならば物凄く嬉しい「お誘い」だし、ユキの紅色に染まった身体とか、その身体から流れている汗までもが甘い香りに満ちているような気がした。
 そして壮絶な色香も。
  正直拷問だよな……と思いながら見守るしか出来ないことをとても歯痒く思った。
「ダメだ。ユキがする分には止めないが、オレは今のユキに触ってやれない。47時間後なら大歓迎だが」
 心を鬼にしてというのはこんな感じなのだろう。
「やだっ……リョウのが、欲しいっ……。欲しいよぉっ!!」
 薄紅色に染まった綺麗な顔に汗と涙を零しながらそんなことを言われると理性がぐらつきそうになった。



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最後まで読んで下さいまして有難うございます。

昨夜は泣きながら寝落ちしてしまって、更新が大幅に遅れてしまって申し訳ありません。

           こうやま みか



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ショーから始まる恋もある 111




「助けに来てくれるって、信じていたからとっても嬉しい、よ。
 ――この手錠とかは、ああ、そっかぁ……ユリさんの恋人の一人が注射したお薬――あれって媚薬みたいなものだから?」
 「まだ」理性がキチンを有るらしくてユキの顔は咲きたての白い胡蝶蘭のような笑顔を浮かべていた。
 単なる――と言っては語弊があるが――媚薬ならばどんなに良かったかと思ってしまう。考えても仕方のないことだとは理性では分かっていたが、感情はどうにもならない。
「オレ一人でカッコよく、颯爽と乗り込んだんならもっと良かったんだが……」
 そうそう映画みたいにならないことがもどかしい。
 しかし、フィクションだからこそああいう風になるのだろう。現実はある意味残酷なんだなと苦く笑ってしまう。
「ううん。リョウがスマホのGPS機能――ってゆうんだっけ?あれを付けて欲しいって店員さんに言っているのを実は聞いていたんだ。
 だから、スマホ……あれ?どこに行ったんだろ?」
 ユキは「媚薬」を盛られたせいで手首と足首に片方ずつ拘束をされていると思いこんでいるような感じだった。
 まあ、当たらずといえど遠からずな的なことを言わずとも察してくれて――そういう賢明さとか理知なところが最も好きな点なのだが――本当に良かったと内心で思った。
「すまない、スマホはユキのバカが途中で落としたせいで役に立たなかったみたいだ。
 せっかく良いアイデアだと思ったんだが……。
 あのホテルを突き止めてくれたのとか、色々手配してくれたのは詩織莉さんで……。
 オレなんかよりもずっと大活躍してくれた。
 ホントはその役をしたかったんだが……どうやら詩織莉さんの人脈とか行動力なんかで神様のオーディションのお眼鏡にかなったのは彼女だったらしい。
 オレは弾除けのほんの端役を演じただけで……。
 映画のエンドロールって言うのか?最後に役名と俳優・女優の名前がずらっと並ぶだろう?あれに名前が載らないレベルだな……」
 自嘲を込めてそう告げるとユキの扇のような睫毛が大きく開いた。
「弾除けって、ホントの意味で?比喩とかじゃなくて……」
 綺麗に澄んだ瞳がオレを見つめてくれている、少なくとも今は。それだけで充分報われたような気がした。
「一応ガチで鉄砲玉を食らった。
 あ、動かないほうが良い。動くと色々と辛くなるだろうから」
 オレの身を案じてくれたようで素早い動作で起き上がろうとするのを――多分ケガとかの具合を確かめてくれる積りなんだろう――慌てて止めた。
「あのホテルって、図書館みたいなエリアを通るんだ。そこにあった装飾用と思しき本をスーツの中に忍ばせておいたんだ。
 バカ・ユリが『そっち系』の危ない人間とも繋がっているということも分かっていたし、一応護身用に。
 布地をふんだんに使ったアルマー〇のスーツを着ておいて本当に良かったと思ったことは初めてだ。
 普段はさ、ナンバー1ホストに相応しい恰好としか思って着ていなかったんで。
 その本が丈夫だったのと銃が小型で貫通力も弱いことが幸いしてどこにもケガなんてないから安心して欲しい」
 ユキは紅色の胡蝶蘭のため息のような安堵めいた息と笑みを浮かべている。
「それよりも、ユキ……落ち着いて聞いて欲しい。
 あ、その前に出来るだけ飲み物を摂ったほうが良いかもな。紅茶とミネラルウオーターどちらが良い?」
 新田先生は水分を摂ることで尿から薬が抜けていくと言っていた。
 家に有る一番大きなグラスにコンビニで買ってきた紅茶をなみなみと注いだ。
「全部飲めたら、続きを話すことにする。これも東大医学部を出て、オランダの東大みたいな院を出た名医の勧めなので、それは守って欲しいと思う」
 詩織莉さんが具体的な大学名を言っていたがそれを丸暗記出来る頭は持っていないのが残念だ。
「そうなの?じゃあ、飲むよ」
 会場で眠れる森の王女様みたいに横たわっていただけで、ショーは始まっていなかった。
 昨夜のショーでもそうだったが、熱気とか汗とかで湿度が上がる感じで、それ以前はむしろ乾燥している感じだった。
 だからユキも喉が渇いていたせいもあって、ゴクゴクといった健康的な感じで飲み干してくれる。
 素直な点もユキの数多い美点の一つだったが、なまめかしく動く喉を見ているとヘンな気持ちになってくる。
 ただ、そんな気持ちを抱いてしまうと共倒れになりかねないので、ここはぐっと我慢するしかないだろうけれど。
「単なる媚薬なら良かったんだが――その東大医学部卒でオランダの何とか言う大学院を出た先生がおっしゃるには、覚せい剤に似た成分の、セック〇ドラッグとも呼ばれている薬だそうだ」
 説明がまどろっこしくなってしまったのは、一秒でも長く時間を稼ぎたかったからと、口に出してしまうと本当にそうなってしまいそうな感じがしたからだった。
 本来なら「そういう行為」を色情狂めいて強請っていてもおかしくないとも聞いていた。
 だからユキの意外にも理性のある感じで受け答えしているのが救いと言えばそうだったが。
 ただ、新田先生が詩織莉さん御用達なほどの名医なので何らかの薬で抑えているだけかもしれない。
 オレも噂でしか聞いたことはないが、アルコール依存症の人間に断酒を勧めても聞かない場合、ある薬をこっそり飲ませておけば――何ていう名前だったかは知らない――アルコールを摂取した次の日には単なる二日酔いとかじゃない激しい頭痛を吐き気に襲われるらしい。 
 それとは話が違うけれども、そういう何らかのお薬が有ってもおかしくないとも思う。
「そうなの?
 お父様から知識として教わっているよ?覚せい剤とかそういったお薬のことは……。
 だからかな……何だか身体の奥が火照っているし、素肌もむず痒いってゆうか、リョウに触れて欲しいっておもっちゃうのは……。 
 でも、まだ話をしていられるんだけれど、そのオランダ帰りの先生のお蔭様なのかもしれない、な……。
 でも、何だかだんだんと意識がなくなっていく感じがする。
 今はね、こうやって話せているんだけど、頭の中が紅色の靄みたいに霞んでいっているんだ……」
 やはり新田先生でも覚せい剤には――まあ「人間やめますか?それとも」みたいな標語があるほど強力な薬なので仕方ないことなのかもしれない――完全に勝てない感じだった。
「47時間耐えれば、大丈夫だと聞いている。
 だからこの部屋に二人っきりでいよう、な?
 手足を拘束したのも、それが理由だ……」
 ユキの長くて細い首がコクンと縦に振られた。白鳥のような優雅さにつかの間見惚れてしまったが。
「意識がなくなる前に言わせて、リョウ、いやシン……」
 切々と、といった感じのユキの口調とか、ユキがオレの本名から取ったユキだけが知っているあだ名で呼ばれたのは「まだ」大丈夫なのだろう。
 一体何を告げてくれるのだろうか?

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最後まで読んで下さいまして有難うございます。

この後書き(?)で書くべきことではないかもですが、母の「くも膜下出血」が思わしくなくて、昨夜もブログの更新後に電話が有って手術するので来て欲しいと。
そして、16日はずっと病院に詰めていました。いつ容態が最悪の事態になるか先生すら分からないのです。

小説はある意味現実逃避出来るので何かしら書きたいとは思っていますが、今夜は一話で限界ですし最悪の事態になったら更新は勝手ながら暫くお休みさせて頂きます。

申し訳ないとは思いますがご理解とご容赦頂ければと思います。
        こうやま みか


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