腐女子の小説部屋

創作BL小説を綴っています。ご理解の有る方【18歳以上】のみ歓迎致します

2018年09月

本日休載のお詫び。

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すみません、風邪が悪化して熱が全く下がりそうにないのでお休みさせて頂きます。



気分は下剋上 週末編 21

「祐樹……」
 躊躇いがちな小さな声で呼ばれて、即座に起きた。
「お早うございます」
 バスロープ姿の最愛の人の腕を掴んで引き寄せると薄紅色の瑞々しい唇が祐樹の唇へと落ちてきた。
 ただ、平日ならともかく、休日に最愛の人が祐樹を起こすのは割と珍しい――時間的にタイトな職務をこなしているのは愛する人も密かに懸念してくれているようなので――のを内心怪訝に思いながら、細く長い指を付け根まで絡めた。
 熟睡している間はともかく、起きてしまえば一気に覚醒出来るのが祐樹の特技の一つなのでさして問題はなかったが。
 お早うのキスをこうしてゆっくり交わすのも久しぶりで、昨日の余韻の匂い立つような瑞々しい唇の感触を心ゆくまで楽しんだ後に、カーテンが全て開けられていることに気付いた。
 青いハズの空が雲で覆われている。まあ、最愛の人とこのホテルで過ごす場合、特に問題はなさそうだったが。
「祐樹……今を逃すと見られないかと思って……無理に起こしてしまってすまない……」
 薄薔薇色に染まった素肌とは裏腹に理知的で端整な容貌がとても申し訳なさそうな表情を浮かべている。
「何ですか?今でないと見られないモノとは……、ああ……」
 分厚いタオル地からすんなりと伸びた手首を掴んで、ベッドから下りて数歩二人で歩んだ。
 厚い雲に覆われた空だったが、ところどころに薄い雲、そしてその薄い雲の切れ間から太陽の光りが地上へと降り注いでいる。
 自分達が居るのは34階だったので、地上で見るよりも天に近いような感じだったが。
「確かに珍しいですね。空腹でいらっしゃらないのなら、こちらへ」
 大きな窓の縁に腰を下ろすといそいそとした感じで横に座って祐樹の肩に頭を預けてくれる最愛の人の心地よい重みと、体温そして同じシャンプーの香りを堪能しながら、サラリとした髪を片手で梳いた。
「天使が下りて来そうな荘厳な雰囲気ですね。聡が私を起こしたかったのも分かるような気がします。
 こういう綺麗な景色は一人で見るよりも二人で楽しんだ方が良いとお思いになられたのでしょう?」
 二人の眼差しは太陽光と雲が織りなす荘厳な風景の方に向けられてはいたものの、肩に掛かる重みと繋いだ指を深く絡めた確かな感触を味わっていた。
「そうだ……。何時もの時間に起きてしまったので、外の景色でも黙って見て時間を潰そうかと思い立って、たまたま見つけて……起こさずにはいられなかった。休んでいるのに申し訳ないとも思ってしばらく躊躇っていたのだが……」
 言い訳めいた口調も――そもそも最愛の人の場合祐樹を怒らせることなど皆無だったし不機嫌にさせるようなことすらそんなにない――却って新鮮だったが。祐樹が誤解とか曲解をしてしまって、勝手に怒った時も呆然とした表情で黙って見つめ返されたことは有ったものの。
「あの雲の切れ間から下りてくる、確かな太陽の光りは本当に登れそうですね……。聡が起こしたくなるのも充分分かりますし、起こして下さって有難う御座います。
 綺麗な景色とか滅多に見られないモノなどは、なるべく共有したいので。
 『天国への階段』とか表現する人もいますよね?あれは……。まさに本当に階段そのものですから。
 もっと細いのは見た経験がありますが……ここまで見事なのは初めてです」
 感嘆を込めた声で言ってしまうほどの荘厳さに満ちた眺めだった。
「そうか……。それは良かった。祐樹を起こすほどの価値が有るのか自問自答を繰り返してしまっていたので」
 満足そうな小さな声がバスローブの厚みに吸収されて、小さな赤い可憐な花を散らすような錯覚を覚えた。
「綺麗ですね……本当に。
 隣に聡が居て下さっているので尚更そう思うのかもしれませんが。
 それはそうと、二人で初めて天橋立に行った時のことを覚えていらっしゃいますか?」
 何だか目の前の光りと雲の荘厳な饗宴に見惚れていると不意にもう随分と経った記憶が想起された。無駄な記憶は――全部覚えていられるほどの容量はあいにく持ち合わせていないもので――容赦なく脳裏から消去させてしまっているが、最愛の人と過ごした記憶は別枠で取ってある。
「もちろん覚えているが……?」
 いきなりの話題転換に戸惑った感じで肢体が揺れた。
「あの時、月が余りに綺麗だったので、聡が空中に誘われて行くというある意味現実離れした焦りを覚えました。
 しかし、今はあの階段……」
 地上に向かって何本も落ちている日光の中で最も存在感のあるものを指差した。
「あそこを目指して歩みだそうとなさっても、絶対に聡は私へと手を差し伸べて下さるでしょう?
 そう確信出来るようになった今の私はこの上もない幸せを感じています。
 物理的に無理という話しは置いておいて……。
 聡は私を置いて行かないという揺るぎない確信を持たせて下さって本当に有り難いと思います」
 切々と訴えるような口調が最愛の人に届いたのだろう、肩に載っていた重みがおもむろになくなるのと同時に祐樹の唇に紅色の唇が近付いてきた。
「そんな当たり前のことを……。
 ただ、確かに当時の私は今よりも言葉が不自由だったので……、そう思われても仕方ないのかもしれないな。
 以後更に気を付けるから、末永く宜しく頼む。
 あの太陽の光と同じように、いやもっと荘厳で輝かしい祐樹の存在が私を惹き付けて止まないので……。
 一目見た時からずっと惹かれていたが、その時よりも更に輝きを増した祐樹にいつも目を奪われてしまっている。今も、そしてこれからもずっと。
 二人で共に歩んでいける人生は、あの神々しい太陽の光りよりも素晴らしいと思えるので、生まれて来て本当に良かったと……そうしみじみと思える。私にとって祐樹の存在こそが太陽の光りそのものだ。
 今までも、そしてこれからもずっと。今まで有難う、そしてこれからも末永く……」
 言葉を紡ぐ唇が月の光よりも綺麗な笑みを浮かべていて、祐樹の心と魂を射抜くようだった。
 「こちらこそ」という言葉の代わりに唇で、そして背中に回した手で尽きもしない愛情を伝えた、言葉よりも雄弁に。
 今の最愛の人なら絶対に心と魂に届くという確信を込めて。
 空と地平が太陽の光りで繋がっているように、自分達も身体だけでなく魂まで繋がっている実感を込めた接吻を飽かず繰り返すだけで心も身体も満たされていく。
 天から光りだけでなく荘厳な音楽までが降り注いでいるような風景を二人で見詰めながら、太陽よりも揺るぎない永遠の愛を確信して笑みを零し続けていた。祐樹に体重を預ける最愛の人もきっと同じように微笑んでいることを心の底から喜ばしく思いながら。

                            <了>











 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。




        こうやま みか拝

気分は下克上 週末編 20(I8禁)

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「ゆ……祐樹っ……。 祐樹の舌……熱くてっ…。魂までが……溶けそうにっ……なるっ……」
 花園の精緻な愛の動きを舌で堪能していると、白いシーツの上の上半身が更に紅色に染まって汗の雫を零しながら淫らな弧を描く。
 ただ、祐樹の舌で感じる花園の中の方が更に熱かったし、極上のシルクの微細な動きが尖らせた舌を心地良く強く緩く包み込んでくれていたが。
「そこもっ……とても……悦い」
 花園の門ではなくてその少し上を情熱的に舌で擦るとより甘さと湿度を増した紅色の声が部屋の空気に溶けていく。
 育ち切った場所から滴り落ちる大粒の水晶の雫も最愛の人の肢体の動きに合わせて紅色の素肌へと零れては清涼な煌めきを放っていた。
「聡ほど、上手には出来ませんが……。それでも……少しは上達したと思います」
 先端の水晶の雫を唇で吸い取ってから掠れた低い甘い声で告げた。
「そんなっ……ことは……ないかと……あっ……
 祐樹のっ……口で……そこを愛されるのもっ……大好きでっ……。
 そんなにっ……強く……されたらっ……あっ……」
 高く掲げられた腰が甘やかに動くのも絶品だった。愛しさの余り指を二本花園の中に挿れてその熱さと包み込む濡れた動きを指でも堪能する。
「ゆ……祐樹っ……もうっ……弾けそうっ……だっ。口っ……離して……欲しっ。
 紅い花火がっ……頭の中で……断続的に……散っている」
 唇を離せと甘く滴るような声で唆されたものの、最愛の人の指が祐樹の髪の毛を掴んで強く頭皮を押すのは多分無意識なのだろう。
 普段は理知的な人なだけに、二人きりの場所では矛盾をさらけ出すのも背徳的でそそられる。
「あっ……ゆ……祐樹っ……そこもっ……」
 愛らしさの余り胸の尖りにも余った指できつく摘まんだ。
 純白のシーツの上に咲いた大輪の花のような肢体が汗の雫を浮かべて紅色に蠱惑的に跳ねる、淫らで無垢なアーチを描きながら。
「ゆ……祐樹っ……。指ではなくてっ……祐樹のが……欲しいっ……」
 薔薇色の頬を伝う涙の雫がとても綺麗で、そして淫らなお願いをしているにも関わらず無垢さを失っていない甘い声は最愛の人の魂の不変さゆえだろう。
 湿った音を立てて、祐樹の指をむさぼるように包み込んでいる花園の妖艶さとは対照的に。
「そんなに、欲しいですか……?」
 愛らしく立ち上がった場所から唇を離して確認する。もう少しで白い真珠の迸りを放ってしまいそうな風情で切なそうに揺れていたが。
「一緒に……極めたいっ……のでっ……。一人ではなくてっ……」
 今にも爆発しそうな悦楽を必死に耐えているせいか、眉根を寄せて苦悶とも悦楽とも区別出来ない紅色に乱れた顔はどんな彫刻よりも綺麗だった。
「差し上げますから、今度は視覚ではなくて……指で確かめて下さいね、繋がっている場所を」
 しどけなく開かれた熱くて甘い花園から指を抜いて、シーツの上の甘く乱れた最愛の人の二つのルビーよりも紅く煌めく尖りを指で弾くと、咲かされるのを待ちかねた花の風情で祐樹の腰に足が縋ってくる。
「あっ……悦っ……。祐樹の……熱いっ……」
 シーツの上で紅色に強張った肢体が祐樹の愛の動きに翻弄されるように動く、繋がりを深めていく淫らな水音とか、ベットの軋みすら天上の音楽よりも甘美で淫らだった、そして神々しさすら感じさせるのは最愛の人の無垢さの賜物だろう。
「あっ……ゆ……祐樹っ……もうっ……」
 それでも健気に繋がった場所を指で確認しようとしている最愛の人が強張った薔薇色の肢体をシーツの上に熱を散らそうとしてか貼り付けられた瀕死の蝶のような可憐さと華麗さで動いている。
「良いですよ……一緒にっ……。聡の花園はいつも以上に素晴らしくて……直ぐに放ってしまいたくなります……のでっ」
 熱い放出の予感に震えながら身体の下に縫いとめられた最愛の人の紅色の肢体を大きく揺すった。
 繋がった場所から熱く甘い水音が一際大きくなった瞬間に真珠の迸りを奥処に向けて放った。
「あっ……ゆ……私もっ……」
 あまりの心地良さに目を閉じようとした瞬間に、切なそうに揺れている場所から真珠が花のように散って薔薇色の素肌の上に落ちていく様子も絶品中の絶品だった。
「愛しています……聡だけを……永遠に……」
 熱く乱れた息で必死に紡いだ。
 刹那の断末魔の淵から蘇ったような無垢な笑みを零している最愛の人の唇も熱く甘い息で乱れているのも最高に綺麗だったが。
「祐樹の腕の中で、こうして天国を迎えられると……、何だか魂までもが解放されたような気がして、一番好きな時間だ。
 それに……、祐樹の『その瞬間』の表情を見ていると、この上もなく幸せな気分になれるし……。
 出来るならずっとこうしていたい……」
 満たされた甘い声が薔薇色の言葉を紡いでいる。甘く弾んだ息はまだまだ収まりそうもなかったが。
「聡の『その瞬間』のお顔も大好きですよ。
 切羽詰まった天使のような清らかさと、甘くて慌てている感じは他の人間には見せることが絶対にないと確信出来るので、尚更愛おしいです」
 二人の愛の交歓で熱く湿ったシーツに倒れ込みながらそう言った。
 正確にはシーツよりも最愛の人の薔薇色に濡れた肢体の上、だったが。










 リアバタに拍車がかかってしまいまして、出来る時にしか更新出来ませんが倒れない程度には頑張りたいと思いますので何卒ご理解頂けますようにお願い致します。
 




        こうやま みか拝

気分は下剋上 週末編 19(I5禁)

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「ええ、普段はなかなかお許しが出ない禁断の場所ですが……。先ほど私が隅々まで綺麗に洗い流した極上の花弁の中でしから、そんなに抵抗はないでしょう……?
 もう少し、腰を上げて足を大きく開いて下さい。
 そして……私の舌が挿り易いように更に美しく咲き誇った花園の門を聡の指で開いて頂けると助かります。
 そう……、上手ですよ……。こんなにも綺麗な濡れた薔薇のような場所……しかも、聡の指すらも普段は弄らない花園に紅色の指が開いていく様子は深化した花園を、恐る恐るご自分の指で確かめているかのようで……。
 何だか見てはいけないものをこっそりと見てしまっているような背徳感も味わえます。
 真紅の薔薇の花びらよりも蠱惑に濡れそぼっている極上過ぎる花園をご自分の指で一人遊びをなさっているような感じですよね。
 こういう劣情を隠さない無防備な姿を私だけが拝見出来るかと思うと、それだけで魂までが滾ってしまいます……」
 紅色に染まった長い指が双丘のあわいを広げて、第一関節の辺りまで花園の中に挿れては広げてくれる様子は濡れた緋色の扇を開いたかのようだった。
 先程の愛の行為で真紅の薔薇よりも紅く染まっている祐樹だけの天国を紅色の白魚のような指が暴いていくのも目くるめく眺めだった。
「とても綺麗です。もっと……奥処を二本の指で開花させて何も隠さない無防備な花園を視覚でも愉しませて下さい……。
 私の居ない間に……、こっそりとご自分で慰めているようで……その背徳感も加わって、とても扇情的な眺めですので……。
 ああ、中指が寂しそうですね……。
 最も感じる凝った場所を……聡の指で、羽毛のような筆致で……輪郭だけを確かめてみては如何でしょうか?」
 紅色に染まった中指が花園の中へと消えていく。最初はおずおずと、そして人差し指と薬指が優雅なV字型のアーチを更に大きく、大胆に広げていく。熱く厚い真紅のベルベットのような極上の花園にひたりと吸いつかれている紅色の指が精緻な感じで震えているのは、祐樹にしか絶対に許さない花園――普通は、というか祐樹が知る限り――はひたりと吸いついて密着感を高めてくるような感じではなくて、ただ柔らかさと締め付けの良さしか味わえなかったが、最愛の人の極上かつ稀有な花園は熱く濡れた紅いシルクのように祐樹の愛情と劣情の楔を瞬く間に天国へと導いてくれる。
「私が居なくて……、独り寝の寂しい夜に、我慢出来なくてこういうことをなさっている風情ですね……。ご経験は?」
 若干細い脚を捧げ持って足の指へと唇を近寄せた。
 指の付け根――手もそうだが足のも弱い場所だと知っていたので――最愛の人が濃い薔薇色に染まった花園を彼自身の指が薔薇よりも紅い花園を外気に晒しているのを魅入ったように眺めながら、予測された返答を待った。
 足の親指を唇で赤子のように吸いながら。
「ココは……祐樹にしか暴いて欲しくない場所なので……、祐樹が居ない空虚な寝室でも触れたことはない……。
 祐樹の許可が……有る時にしか……。
 あっ……凝った場所……普段よりもぷっくりと大きく……なって……触れただけでっ……」
 純白のシーツから紅色の肢体が八重桜の濃艶さと染井吉野の初々しい若木のように撓っては背筋を浮かしているのも極上の眺めだった。反った上半身は先程祐樹が愛した二つの慎ましやかなルビーが硬度と煌めきを増して一際妖艶に煌めいているのも。
「凝った場所は……病変ではなくて……更に深化と開花を遂げた聡の肢体の象徴でしょう……。少し飛び出た感じがしますよね……。私が愛しやすくなるように花園の中でも開花が進んでいるのでしょう……。
 私の愛の行為を待ち焦がれて……、そして待ち切れなくなった花園の中が自ら深化を遂げた証しです。
 そういう聡の健気で妖艶な肢体も大好きです。
 それに、先端部分から水晶の大粒の雫が幹を伝って滴り落ちていますね……。
 こちらの方もご自分では触れていらっしゃらないのですよね……?私に遠慮して……。そういう聡の無垢な健気さも愛情を加速する要因の一つです……。
 しかし、最近はすれ違いばかりでご無沙汰でしたよね……。焦がれて……そして焦れてご自分の指で慰めざるを得なかったと……お伺いしても、断腸の思いで我慢したでしょう。
 正直に仰って下さい……」
 土日は休みと決めていたが、共著の原稿とか執刀医を務めることになった――手技だけしていれば良いというわけではなく手術の準備には色々な手間が掛かるので、二人で過ごす時間が必然的に減っていたし、土日も返上で勤務していたこともあり、最愛の人がこっそりしていても――「その時」には漏れなく祐樹のことを考えてくれているのは分かっていたし――笑って許す積もりだった。
「それは……誓ってしていないっ……。
 私の身体は……祐樹が居る時に……しか、こういう風にはならないし……。
 独りで寝室に居ても……祐樹の存在が……ない……空虚なベッドに横たわっていても……、今育ち切って……水晶の大粒の雫を……滴らせている場所も……、職場に居る時のように……平静を保って……いるので……」
 最愛の人が大きく花開かせた濃い薔薇色の花園が紅の指を包み込んでは微細に動いているのがしなやかな指の動きでハッキリと分かった。
「人間の三大欲求は……当然ご存知ですよね……。その中にこういう欲望が含まれていることも……。
 それなのに、私が濃厚な愛の夜を重ねて見事に開花した官能の炎は……、私が居ないと……スイッチが入らないのですか……?」
 あまりの嬉しさに丸まった――感じている紛れもない証拠だ――足の指の付け根を舌でこじ開けて素肌の薄い場所を強く吸った。
「そうだっ……。元々それほど……『こういう欲求』は淡泊だと……自覚していた……。
 しかし、祐樹が傍にいると……それだけで……欲しくて欲しくてっ……堪らなくなるっ……。それこそ……底なしの紅色の淵のようにっ……」
 薄々は――最愛の人の恵まれた容姿にも関わらず経験値は驚くほど低いのも知っていたので――そうではないかと思っていたが、案の定だった。
「つまりは……私のためだけに……こうも乱れて下さるのですね……。
 恋人冥利に……尽きます……」
 紅色を濃くしたしなやかな脚の所々――皮膚が薄い場所は職業上も知っていたし、その上最愛の人がより感じる場所も知悉していた――に唇の刻印を施しながら、無垢な紅色で艶やかに映えては、祐樹の唇が強く吸う度に純白のシーツから浮き上がる上半身をこの上もなく幸福な気分で眺めながら、細く長い指が鮮やかに震えながらも健気に開いてくれている花園の門へと唇と舌でゆっくりと近づいていく。
 焦らしたほうが最愛の人の悦楽が深くなることも充分知っていたので。
「この花園も……、私が居ないと……こんなに綺麗な……濃い薔薇色に……染まらないのですね。
 今は唇で啄んでいるだけですが……。こんなに……瑞々しくて……そして艶やかな……花園に変貌することも……ないのですよね。
 それに、私の灼熱の楔……、その形や大きさを……花園が覚えていて……下さって……鍵のように、私のしか……挿らせない……。
 そういう聡の肢体……は、未来永劫……私のモノです……」
 熱く掠れた声でそう告げてから、紅色の指で開かれた門に上下の唇と舌を挿れた。
 汗を纏った紅色の肢体が純白のシーツの上を跳ねて、優雅で淫らな弧を描いては汗の雫をシーツへと振り撒いているのも極上の眺めだ、ずっとこうしていたいような。












 
【お詫び】
 リアル生活が多忙を極めておりまして、不定期更新になります。
 更新を気長にお待ち下さると幸いです。
 本当に申し訳ありません。




        こうやま みか拝

気分は下克上 週末編 18(I5禁)

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「壮絶な瑞々しい色香とプラチナのリングだけを纏って純白のシーツの上にいらっしゃる聡のお姿はいつ拝見しても眩暈がするほど魅力的ですよ……。
 慎ましげながらもルビーよりも紅い煌めきを放つ二つの尖りとか、私に見られただけで……、いや、服を脱がせたからですか……半ば育って花芯のように立ち上がっている場所も……」
 部屋のロックを確認してから愛のため息を混ぜ合わせるような甘い口づけを情熱的に交わした後に、最愛の人の着衣を情熱的に脱がした。
 先程の濃厚な愛の行為の余韻が色濃く残っている薫る肢体は直ぐに紅色に染まっていくのも綺麗な蝶の羽化を見るような鮮やかさだったが。
「ゆ……祐樹も……全部脱いで……早く……来て欲しい……」
 ベットの上で誘うように伸ばされた腕は若干細めながらも、職業上必要な筋肉が程よく引き締まっている上に紅色の指は手のモデルよりも細く長くて祐樹の目を一際鮮やかに射る。
「そんなに急がなくても……夜は長いですよ……。
 それに、あまり性急に愛の交歓を始めてしまうと、また乾いた絶頂が続いて……、逆にお辛くはないですか……。
 魂の底から愛する聡には、気持ち良くなって欲しい気は致しますが、感じ過ぎて辛いという状態にはさせたくないもので……」
 ベッドの上で紅色の花を咲かせたように綺麗で妖艶な人を凝視しながら――しかも祐樹の見ている場所は紅を濃くしていくのだから最高にそそられる――ワザとゆっくりと着衣を脱いでいく。
「見詰めているだけで……更に育ちましたね……。先端から水晶の雫が今にも零れそうですし……二つの胸の尖りも愛される期待に震えている感じでルビーの紅さをより深みのある色に染まっては硬さを増しているようですし……。
 どちらを先に触れて欲しいですか……」
 濃い紅色に染まって先程の深い口づけのせいで唇の端から銀の糸――というより紅色に染まった滑らかな素肌の上を滴っているので銀色と紅色が混ざった――愛の色だったを零しながら祐樹を待ち焦がれている風情は咲き初めた八重桜の妖艶さと透明なダイアモンドの無垢さが絶妙のコントラストで祐樹の視線だけでなく全身を熱く滾らせてしまう効果しかない。
「まずは、こちら……だ…な……」
 薔薇色に染まった指や几帳面に切り揃えた爪が恐る恐るといった感じで二つの胸の尖りを押し上げているのも圧巻だった。
 淫らなのに、無垢さを祐樹に印象付けるのは祐樹との濃密で激しい夜を数えきれないほど過ごしていて肢体は充分以上に愛の仕草に馴れているにも関わらず、魂は知り合った――少なくとも祐樹にとっては――当初のままだからだろう。
 どんなに淫らに開花した祐樹専用の極上の肢体とか花園の深化だったが、祐樹を求めてくれる健気さは祐樹には初対面、最愛の人にとっては再会に当たる時から変わってはいないのは最愛の人がダイアモンドのような不変な煌めきを魂に宿しているから、なのだろう。
「承りました。
 あまり強くは致しませんので……。しかし、先程のような乾いた絶頂を迎えそうなら仰って下さいね」
 紅色の手の甲に恭しく口づけしてから、ベッドに倒れ込んだ。
 祐樹の歯でキツく噛むのは自重しようと思いながら、片方は胸のルビーとその周辺を強く吸って、もう片方にはより硬さと煌めきと熱を与えるように側面部を指で挟んで軽く捻りながらごく狭い先端部分を指で円を描くように愛の仕草を加えた。
「ゆ……祐樹……。それ……とてもっ……悦っ……。さっきのワインのような細かい泡が薔薇色に煌めいて……背筋と頭の中を……弾けるよう……でっ……」
 上半身を紅色の優雅な太刀魚のように反らせながらベットの純白に薔薇色の粉を撒いたような錯覚と、胸の尖りへの愛の仕草を受けて真紅の、そして熱を孕んだルビー色に煌めいていく様子も紅色の雲の上に乗ったような多幸感を祐樹に味あわせてくれる。
 それに、最近の最愛の人は自分の感じている悦楽を必死に祐樹へ伝えてくれるのも健気さと妖艶さが精緻な均衡を保っているのも祐樹の聴覚だけでなくて五感全部に沁みわたるようだった。
「この程度なら、大丈夫ですか……」
 歯で噛むのではなく挟むだけにして、最愛の人の尖りの先端の硬さと慎ましやかな熱を舌全体で確かめてから聞いてみた。
 恋愛というよりも欲望の発散が目的だった以前の祐樹なら、一方的な解放で充分満足していたが、最愛の人に対してだけは愛の交歓がコミュニュケーションの一環だと心に沁みて思っていたので、言葉や仕草にも細心の注意を払っている。
「ああ、とても……悦いっ……。
 祐樹の唇全体で……尖りだけではなく……その周りを強く吸って……欲しっ……」
 充分過ぎるほどスプリングの効いたベッドだったが、祐樹の愛の手管にしなやかな背筋がヒクリと跳ねた。
「ゆ……祐樹っ……。それ、とてもっ……。もう片方は……もう少し強くしてもっ……大丈夫だ……
 尖り全部が強くっ……吸われている、感じが……堪らなく……悦っ……。シャンパンの泡ではなくて……線香花火が……爆ぜている……ようでっ」
 先程の乾いた頂点を迎えた時は超新星の爆発のような悦楽だったらしいので、この程度なら大丈夫だろう。
「祐樹っ…、ソコにも唇で……愛してくれるのか……?」
 紅色の扇の要のようなしなやかに長い脚の付け根から捧げ持って熟した桃のような双丘の狭間に唇を落とした。











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◇◇◇




最後まで読んで下さいまして有難う御座います。

        こうやま みか拝
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