花園の中の凝った蕾を指で愛したせいだろうが、直結している尖りが可憐に存在を主張している。
 ただ、直接愛撫したわけではないので普段の愛の交歓時のような深紅ではなく桜色なのが初めての夜を想起させてとても良い。
 薄紅色の肢体とかすっかり育った花芯の先端から水晶の雫がポトリポトリと滴って空中で煌めいてはシーツを濡らしていくのも絶景だった。
「私の足の上に乗って下さい……。もちろん……」
 最愛の人の艶やかな姿に見惚れて脳が焼き切れたようになってしまって……言葉が後回しになってしまっていた。
「向かい合って、だろう?」
 祐樹の欲情と愛情の象徴を育てていた余韻で紅く濡れた唇が艶やかな吐息を零しながら言葉を紡いでいる。
「そうです……。ご自分で()れて下されば嬉しい……」
 祐樹の言葉が終わる前に最愛の人がベッドに半身を起こした祐樹の背中に腕を、腰に足を絡みつかせてくれていた。
 密着した祐樹の上半身を二つの尖りが弾きながら下に下りていく。同時に花園の門が嬉々とした感じで開いて祐樹の屹立が一気に極上の花びらに包まれる。
 繋がりを深くする場所から淫らで無垢な濡れた音が奏でられてベッドの上に紅色に濡れた愛の花びらを撒いたような錯覚を覚える。
「ああっ……祐樹っ……()ぃ……開かれる……感じがっ……」
 背中に縋った指が祐樹の肌に食い込んでいる。だだその微かな痛みも花園の熱く厚く包み込んで強く弱い淫らな花びらの動きの強すぎる悦楽のスパイスだ。
「私もとても良いです……」
 最愛の人の無心かつ積極的な動きで根本(ねもと)まで花園の中に迎え入れられた瞬間に、腰を上へと突き上げた。
「えっ……?ああっ……。奥処よりも……奥っ……。とてもっ……」
 普段は届かない場所の感触も最高だった。祐樹の先端部分に花びらたちよりも強く絡みついてくれている。そして祐樹の先端部分に誂えたようにすっぽりと挿って最上の悦楽を運んでくれる。
「祐樹っ……とてもっ……()くって……もうっ……、あっ……」
 先ほどよりも艶やかな小さな声を上げる最愛の人は祐樹の肌に尖りを押し付けながら淫らに反っている。絶頂が近い声だったけれども、育ち切った花芯からの真珠の放埓を放ってはいない。ただ、花芯の先端から溢れた水晶の雫が祐樹の素肌に淫らな水彩画を描いている。
「真珠は……ばら撒いていない……みたいですね……」
 花園の中も魅惑の魔性に満ちているし、奥処の奥は先端部分をキュっと包んでくれている。その蠱惑に満ちた花園の中はある意味魔性の場所、いや天国に最も近い場所かも知れない。
 迸りを放ちそうになるのを必死で耐えながら、小刻みに腰を突き上げると艶やかな嬌声が部屋の空気を愛欲の紅に染めていく。
 背中に回した手が汗で滑ったのか、拘束を解いたのを良いコトに紅色に染まった上半身をシーツの波へと丁寧に導いた、もちろん繋がったままで。
 祐樹の最も敏感な場所からの凄まじい悦楽はそのまま継続している。そして桃色の尖りが硬度を増して苦し気に震えているとか、育ち切った花芯の先端から真珠の雫が――ばら撒くという感じではなくて――しどけなく零れ続けていた。また、汗の雫を全身に纏った紅色の肢体がシーツの波の上をしなやかに跳ねている様子も最高に色っぽくて、そそられる。
 祐樹の突き上げの度に淫らな協奏曲を奏でる場所とか、連動して動く桃色の尖りが目にも鮮やかで艶やか過ぎるし、育ち切った花芯から真珠の白濁がタラリタラリと零れているのも鮮烈な魅惑に満ちていた。
「もう……そろそろ……」
 多分花園の中で快楽が完結している状態の最愛の人が――恥ずかし気に薄紅色の指で顔を覆っているのはそのせいだろう――真珠の放埓という絶頂を極められるのかは祐樹にも分からない。
「んっ……奥の奥にっ……祐樹のっ……熱いのっ……欲しっ……」
 無垢さと無心さを加えた艶やかな声がより性感を煽ってくれる。
「ああっ……。祐樹っ……愛していっる」
 一際大きく突き上げたせいか、強すぎる快楽のせいかは分からないものの、紡がれる愛の言葉は呂律が回っていないのも新鮮過ぎる。
「私も……聡を……愛しています……」
 奥処の奥に真珠をばら撒いた瞬間に、最愛の人の先端部分から白く熱い液体が飛び散った。
「祐樹……凄かった……。あんな奥の奥まで……。まだ身体中に電気が奔っているみたいだ……」
 絶頂の後の弛緩から回復して汗に濡れた前髪を梳いていると、最愛の人が紅色に染まった濡れた唇で感想を紡いでくれた。医学的知識は祐樹よりも豊富な彼だが、その部分でどう感じるかは多分知らない、直腸の奥に何が有るのかは知っていても。
 そしてその部分まで()れたこともなかったので。
「普段よりも深い場所で繋がったせいでしょうね……愛の営みには色々なバリエーションが有りますから。花園の中の浅い場所にある、凝った蕾を衝いた場合はココが連動しますし……。ただ、直接指や唇で愛していなかったので、桃色に尖っていて綺麗ですよ……。初めての日と同じ色ですよね……」
 苦し気に震える尖りを指でそっと撫でた。
「あっ……そういうのもっ……何だか……新鮮なような……懐かしいような……」
 最愛の人が艶やかな吐息を零しながら紡ぐ言葉も愛らしい。
「懐かしいですか?……最初の頃は聡を強引に奪っていた記憶しかないのですけれども……」




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