部屋に入って二人きりになるや否やキスを交わしながら(おび)(ほど)いて床に落とした。
 紅色の素肌に紅葉の赤が映えてとても綺麗だった。それに普段よりも更に紅さを増して尖った二つの尖りが蠱惑的なルビーの煌めきを放っているのも最高にそそられる。
「ベッドで良いですか……?」
 こういう状況で「何が?」と聞くほど最愛の人も野暮ではない。紅色に染まった顔が優雅かつ艶やかに縦に動いた。指を付け根まで絡ませてベッドへと歩んでいく。
 最愛の人の唇で祐樹を愛してくれたお返しもしないといけないなと思ってしまう。取り敢えずは付け根まで絡めた指を強く握った。
 しなやかな肢体の奥の奥まで祐樹に暴かれるのも大好きな人だったけれども、こういう(ささ)やかで可愛らしいスキンシップも好んでいることは知っていたし。
「せっかくなので……秋らしい愛の交歓をしましょうね……」
 共にベッドに座った最愛の人の背後から松ぼっくりを掴んだまま尖りへと手を伸ばした。
 茶色くて無骨な感じのモノがルビーの蠱惑に満ちた煌めきを揺らしているのを見るだけで興奮してしまう。
「あっ……。ゆ……祐樹っ……。もう片方も……強く……()まんでっ……、愛して欲しっ……」
 若干細い肩越しに見る最愛の人の愛情と欲情の象徴は三分(さんぶ)ほど育っている。唇で愛してくれた時には腰も揺れていたのでもっと顕著に兆していただろうと思ったが、非常階段とはいえ人目に付きかねない場所を通って来たのでこの反応へとダウンしたのだろう。
 茶色い松ぼっくりに揺らされたルビーの蠱惑的な煌めきは茶色との対比のせいもあって一際無垢(むく)な妖艶さに満ちている。もう片方を祐樹の親指と人差し指で摘まんで苺を潰す感じでキュっと捻った。
「あっ……祐樹っ……()っい……。二つともっ……」
 先ほどよりも濡れた声が紅く染まってベッドのシーツに零れていくような錯覚を覚えた。
 それに半ばまで立ち上がった欲情の象徴が物欲しげにヒクヒクと動いているのも最高にクる眺めだった。
 胸の尖りが最高の硬度と熱さに育っているので、連動している花園の中の凝った場所も硬くなっているハズだし、極上の場所も祐樹を求めて淫らで切実な伸縮を繰り返しているだろう。
「うつ伏せになって……腰を高く上げてください……」
 この部屋では一回祐樹の真珠の放埓をばら撒いた花園の中は紅い花びらに真珠の粒が歩いたことで入り口付近まで零れているハズなので目でも確かめたい。
「それは構わないが……ただ……」
 振り返って祐樹を見る紅色に濡れた眼差しが不安そうな光を宿して揺れている。
「ただ……?何ですか……」
 最愛の人の懸念は分かっていたけれども、紅色に染まった唇から具体的に聞きたいと思ってしまう。
「松ぼっくりを……、()れるのは……どうしても……抵抗が……有って……」
 今はきっとしどけなく開いた花園の門は深紅の薔薇よりも紅いだろうし――何しろ先ほどまで祐樹の怒張で散々衝いた場所だった――其処(そこ)に茶色のモノで開きたいとは思ったが、愛する人の嫌がることは絶対にしたくない。
「分かりました。ではここに置いておきます……」
 ベッドボードに手ごろな空間が有ったのでそこに転がした。秋に相応しい愛の交歓に相応しい小道具だったが。そして瑞々しくも妖艶に煌めくルビーを愛したモノだけに祐樹の宝物(たからもの)として持って帰ろうと思っていたので無くしたくはない。
 安堵めいた響きが混ざった吐息を零しながら最愛の人は紅色の素肌を優雅かつ物憂げな動きで反転させている。その仕草にも魅入られてしまったが。
「これで……良いのか……?」白いシーツの上でうつ伏せになって熟れた白桃のような双丘を高く上げた艶やかな姿も一際(ひときわ)目を射る。シーツの白さを(くれない)で染めるような艶やかな素肌もとても綺麗だった。
「もう少し、足を開いて下さい……」
 そんなあられもない姿を見るとどうしても欲情に掠れた声になってしまう。
 紅い扇をハラリと開くような感じで足が開かれた。花園の門に祐樹がばら撒いた真珠の粒が宿っていて、もどかし気な伸縮を繰り返す動きで紅く染まっている様子も絶品だった。
「指を三本()れて、花園を暴いても構いませんか……?」
 先ほどの愛の交歓ですっかり花開いた場所なので、大丈夫だとは思ったが一応聞いてみた。言葉で最愛の人の劣情を煽るのは大好きだが、具体的な愛の行為で無理はさせたくないのも本音だったし。
「指で……凝った場所を……愛して欲しい……」
 強請るように背中が綺麗に反って祐樹の目の前に双丘が近づけられる。何だか高貴な猫が愛撫を欲しているような艶姿(あですがた)だった。白桃の双丘を割り拓いて、祐樹の人差し指から薬指までを花園の中にゆっくりと()れると背筋が更に反って紅色の若魚(わかうお)がシーツの波で泳いでいるような感じだ。
 人差し指と薬指でYの字を作って花園の中を見て、その無垢な妖艶さに眩暈がしそうなほど見入ってしまった。







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