「祐樹の全てを愛したいし……、それに……私の身体の中も同じ味が入っていると思うと……どんな感じなのか口で確かめてみたいので……。しても……良いか?」
 濡れた艶やかな眼差しが無垢な妖艶さに煌めいている。
「はい、聡さえ宜しければ、喜んでお願いしたいと思います……。この綺麗なルビーの輝きを布で覆うのは不本意なのですが万が一誰かがここに訪れた時のために最小限の露出に留めておかないと……。酔って気分が悪くなって、風に当たって休んでいるという感じにしたいので……」
 紅葉の葉は貼り付けたまま紅色の素肌を紺色の浴衣で覆った。部屋に戻った後に最愛の人も祐樹も満足するまで愛することにしようとは思ったが、正直紺色の布で隠すには惜しい場所だった。ただ、硬く尖った小さな粒は布地を可憐に押し上げて存在を主張していたけれども。
 最愛の人は祐樹が浴衣を直した後に床に膝をついて、祐樹の浴衣と下着を肝心な場所だけ露出させてくれる。紺色の浴衣が紅色の指で乱される様子を見ただけで興奮が募ってしまった。紅い舌で先端部分を(つつ)くように愛されると祐樹の真珠色が混じった水晶の雫が(にじ)み出て淫らな水音が夜の東屋の中に小さく響いている。
 先端部分だけを愛してくれるのかな……と思った瞬間、紅色の唇が大きく開いて祐樹の育った怒張(どちょう)を飲み込んでいく様子は壮絶に綺麗で、そして淫らだった。
 極上の花園はあくまでも柔らかく包み込んでくれる感触だが、口の中はざらついた上顎などを筆頭にやや硬い感じがして異なった悦楽を祐樹にもたらしてくれる。最愛の人は喉まで開いて祐樹を締め付けてくれている。その上頭を上下に動かしつつ、祐樹のイイ場所を重点的に舌で愛してくれるのだから堪らない。それでも足りないと言わんばかりに紅色の指が二つの果実を纏めてやわやわと揉みしだいてくれている。
「とても良いです……。口や喉が更に大きくなったのを感じていらっしゃいますよね……」
 座ったままの祐樹に、床に(ひざまず)いて奉仕してくれる最愛の人……という最高にクるシュチュエーションも頭が沸騰しそうになるほど燃え上がっている。
 口の中も感じる場所は多いせいか、上手過ぎる口淫を続けながら最愛の人の腰が上がって物欲しそうに揺れているのも最高だった。
 祐樹の二つの果実を繊細な手つきで愛してくれているのも、もしかして手が留守になったらしどけなく開いた花園へと指を()れてしまうことを危惧してのことかも知れないなと推察するのも、襲い来る絶頂を出来るだけ長引かせようとの思いからだった。
「聡の口の中の精緻な締め付け具合とか……舌の動かし方……とても良いです……。爆発しそうなのですが……」
 祐樹の息も熱く荒くなっていてその様子が最愛の人にも伝わったのだろう、艶っぽい濡れた眼差しが祐樹にイエスと答えてくれている雰囲気だった。
 紅色に上気した額にも汗の雫が細かく宿っていて繊細な煌めきを放っているのもとても綺麗だ。その小さな煌めきは顔が上下に動くのと連動しているのも。
「本音を言えば……紅色に染まった顔にばら撒きたいのですが……それはまたの愉しみとして取っておきます……」
 ヒクリと震える肢体は多分顔に熱い真珠の放埓を放たれたのを想像してのことだろう。祐樹を追い詰めるように頭を上下する動きが激しくなった。
 淫らで無垢な水音が紅色の唇から絶え間なく上がるのも、そして祐樹の育ち切った愛情の楔を紅色の唇が飲み込んでいるのも。聴覚と視覚、そして何より触覚が最高の悦楽を運んでくれる。
「出します……ね。喉の奥にばら撒かれるのも……お好きでしょう……?」
 最愛の人の口での奉仕はとても上手い――そもそも祐樹は喉を開くという動作は最愛の人ほど()けていないのは自覚している――放出を耐えに耐えた後の限界を伝えた。最愛の人にも心の準備というか気管に入ってしまわないようにして貰うためという意図も有ったが。
 艶やかな眼差しが欲情の紅い色で揺れている。より一層深く喉の奥まで迎え入れられる激しい動きにつられたように真珠の放埓を喉の奥へとばら撒いた。
 弛緩した祐樹の愛情と欲情の象徴から紅色の唇が出ていって、愛の行為の余韻のように一粒だけ真珠が紅色の唇に宿っているのも壮絶な色香を放っている。
 コクリと喉が動いて祐樹の放埓の証しを飲み込んでくれる肌も紅色に染まっていて、真摯な淫らさを醸し出していた。
「聡の口の愛撫は……以前から物凄く良いと思っていましたが……今夜のは一段と感じました……。有難うございます……。愛しています」
 感謝の言葉と共に情動に駆られて口づけをしようと顔を近づけると、紅色の唇がするりと逃げていく。その健気な様子に愛おしさの余り笑みを浮かべてしまった。
 真珠の迸りを出したという満足感も当然有ったけれども、最愛の人が何を考えているのか分かってしまって。逃げる唇を追って祐樹も床へと(ひざまず)いた。最愛の人へ感謝のキスを――多分、彼が危惧していることが杞憂だと分かってもらうために――贈ろうとして。





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