「窓際は嫌だ……。飛行機が一瞬でも目に入ると、祐樹が行ってしまうのだと思い知らされたような気分になるので。
尤も直ぐにそんなことは気にならなくなるくらい、頭の中は祐樹のことでいっぱいになるだろうが……。
この部屋は机の前に鏡が有るので……、そこで……愛して欲しいっ……。素肌だけでなくて、視覚でも祐樹に愛されたことを覚えておきたい、帰国するまで……」
何せ突発的なコトだったので「空いている部屋で一番良い部屋」とお願いはしたものの、エコノミークラス・スモールという部屋に案内された。ただ、狭ければ狭いなりの愉しみ方も有るし、その上鏡の前に机が有るシュチュエーションは捨て難い。
口づけを交わしながら最愛の人の着衣を更に乱す。
ベルトを床へと落としてジッパーを下げると、スラックスが床に墜ちていく。
紅色に染まったしなやかで艶やかな脚が露わになった。
「ここで良いですか?
鏡に映る慎ましやかな二つのピンク色の尖りも、そして薄紅色のベルベットの目蓋とか、滑らかな頬が熟した白桃の初々しさに染まっているのも、とても綺麗です」
そんなに時間がないことは分かっているものの、それでも祐樹の熱い情動だけではなくて最愛の人にも最高の悦楽を感じさせたかった。
「あっ……。ゆ……祐樹っ……」
シャツをツンと押し上げている二つの尖りを両手で摘まんで上下に揺すった。
しなやかに反る背筋が祐樹の身体の方に撓んで、頭が肩に押し付けられた。
「祐樹っ……。もっと強く捻って欲しっ……」
先程よりも紅く染まって硬さも増した場所が鏡に映っている。もちろん祐樹の指も。
時間がないことは最愛の人も分かっているのだろう。震える紅の後ろ手で祐樹のスラックスを床へと落として下着を下ろしてくれた。
「ほら、布地越しなのでルビーが鈍く煌めいているようでとても綺麗です。指で括りだされたようになっているのも、ね。
ご自分の目でも確かめて下さい」
せっかく鏡が有るのだからこの状況を最大限に利用しようと思った。
二本の指で摘まんだ尖りを押しつぶす勢いで回す。
「ああ……。ゆ……祐樹っ……。悦いっ。
真っ赤な花火が……背筋から花園まで……爆ぜながらっ……墜ちていくっ……ようで……」
口づけの余韻か紅色の唇の端から銀の糸が薄紅色の肌に流れているのも壮絶に綺麗だった。
それに、若木のように撓る肢体が祐樹の身体へと傾ぐのも。
薄紅色の首筋にキスの雨を落としながら、尖り切ったルビーを爪で強く上下に弾いた。
「ゆ……祐樹っ……。花園の……凝った場所まで、甘く……熱く疼いて……いるっ」
後ろに回された細く長い指が巧みな愛撫を祐樹の熱く滾ったモノに施してくれている。
それだけでも達してしまいそうな心地よさなのに、鏡に映った最愛の人の姿は扇情的過ぎる、熱い眩暈がするほどに。
「貴方のも、すっかり育ち切って雫を零していますね……。
しかも中途半端にしか下ろしていないので、布地に沁み込んでとても綺麗で、しかも何だか背徳的な感じまで漂わせています。
脱がした方が良いですか?」
窮屈そうだったのでそう聞いてみた。先ほどよりも硬度と熱を増した胸の二つの尖りを上から下へと弾きながら。
下着は水晶の雫をたっぷりと含んで今にも溢れそうだった。
「それは……祐樹が……目でも満足出来る方で……。私は……どちらでも……構わないっ」
大きな汗の雫がシャツを濡らして、艶やかな色に染まった素肌が透けて見える。そして胸の二つのルビーも祐樹の指が煌めかしているようだった。
「そういう中途半端に下ろして、先端部分が布地に引っかかって雫を零すのも得難い眺めですが……。
壮絶な色香以外何も纏っていない聡の素肌は最高ですから……」
コリコリと触り心地も最高な尖りから指を離して、邪魔な布地を外した。
「机の上にうつぶせになってください……少し狭いかもしれませんが……」
最愛の人の汗の雫を纏った薄紅色の背中から下半身のライン――しかも上半身はシャツを着たままで薄紅色の双丘が露わになっているのも脳を痺れさせていく。
双丘を開くと、赤く熟した花園の門がしどけなく期待に震えていた。
指を二本そっと挿れると、熱くて厚いベルベットの感触で包み込まれる。
「ゆ……祐樹っ……それ以上はっ……」
慌てたような甘い声が切羽詰まった紅さで部屋を濡らしていくようだった。
「凝った場所を直接愛したいと思っていたのですが……」
最愛の人の細く長い指が祐樹の愛情と欲情の象徴を包み込んでは先端部分やくびれの辺りを的確に愛してくれていたので。
「指よりも……祐樹のコレで……愛してほしっ……」
多分、時間の無さを気にしているのだろう。そういう健気な点も愛おしさが募ってしまう。
「分かりました。差し上げますね。
凝った場所を衝く方が良いですか?それとも極上の花園の奥処まで一気に貫く方が?」
祐樹を迎え入れようと薄紅色の脚が要を失った扇のように華麗かつ艶やかに開いた。
そしてその中心には祐樹だけを迎え入れるための極上の花園が濡れて紅く咲き誇っていた。
「聡……もう少し、腰を上げて頂けませんか?」
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☆なお、この話しはノベルバ様のノベルバ 「アメリカ学会編」の(まだそこまで行っていない)途中の話しになりますので、読んで頂けると嬉しいです。